真剣でクリスの兄に恋しなさい! 作:トラックオジサン
めっちゃ嬉しいです!
感想もいただけて嬉しいです。
何より誤字修整大いに助かっております
これからも何卒よろしくお願いします。
いつもより短めです
水上体育祭もすべての競技が終了し終わりを迎える。
まずは各学年の優勝クラスが全てSクラスであった。
1年と3年は圧倒的な大差であったが2年はFクラスがあと少しと言う所まで迫っていたらしい。
「それでは最後の締め括りとして遠泳をするぞい」
「皆、あの島まデ、泳ぐんだヨ」
ルー先生が示した島は遠すぎず近すぎず、疲れた体には丁度良い距離ではないだろうか。
「たとえ完走出来なくとも途中で救助が入るので安心して泳ぐといい」
「ナオ、ヨリョクガノコッテルノニリタイヤハ、ユルサレマセーン」
「それに参加しなかった者は景品はすべて没収となる」
それぞれが自分のペースで離島に向けて泳ぎ始めた。
早く泳ぎ終わらせる人もいれば、俺みたいにマイペースに泳ぐ人もいる。
先程の競技で少し熱くなってしまったので冷ますには丁度いい。
すると集団から少し離れた位置で大和くんを発見したので声をかける。
「やあ、お疲れ様」
「あ、ノア先輩お疲れ様です」
「大和くんも集団から離れて泳いでいるのだね」
「キャップやガクトはさっさと泳いで行っちゃいましたからね。のんびり行くのが丁度いいんですよ」
「別に速さを競うわけではないからね。自分のペースで行くのが一番だよ」
「ノア先輩なら早く行くもんだと思ってましたよ」
「クリスやマルギッテなら早く行くだろうね。訓練であればそれでもいいが、これは学園の行事だから焦る必要はないのさ」
「それもそうですね」
「おやおや?だらけ部のお二人さんがこんなとこに」
後ろからやってきたのは弁慶だった。
「弁慶もゆっくり泳いでるのか?」
「義経は先に行っちゃったしね。のんびり泳ぐのが合ってるのさ」
「弁慶らしい理由だな」
「のんびり泳ぐのはいいんだが私はタッグバトルで疲れてしまってね。そしたら目の前にタクシーがいたのさ」
「ほう?海の中にタクシーとは…やはり日本は進んでいるのだな」
「ノア先輩はボケてるんですか?さすがに日本でもそこまでは…」
「分かっているさ。ゲルマンジョークと言えばいいのかな?」
「判りづらいですよ?それで弁慶?たくしーってのは…」
「あぁ、ここにいいタクシーがいるじゃないか」
そう言って弁慶は俺の肩から前に腕を回し、しがみついてきた。
「おかしいな。俺はタクシーを運転する資格を持っていないはずなんだが…」
「こんなカワイイ美少女に抱きつかれて役得なタクシーだろ?」
「ちなみに俺もバトルロワイヤルで疲れているのだが?」
「んー、大和には悪いけど全然疲れてないでしょ?」
「そうなんですか?」
「…これでも軍人なのでね。一応マルギッテの上司なんだよ?」
「それは知ってますが…」
「経験と鍛え方が違うと言う事さ」
それでも一矢報いる事すら出来ていないことに内心悔しがる直江大和。
「それで運ちゃん、あの島までいいよね?」
「あっと、俺は先に行っちゃうので!それじゃ!」
そう言い残すと大和くんはスピードを上げて先へ進んでしまった。
「さすが大和だね。空気が読める事でそれで?どうなのさ」
「素直に言わせて貰うと胸などが当たっているのだが?」
「それが?」
「俺は男として見られていないのかな?」
「ああ、気にしないでいいよ」
「気になるから言ってるんだが?」
「気にしたら負けだよ」
「はぁ…いくら言おうと無駄なんだね…なら島に付くまではしがみついていればいいさ」
「やったねー、運ちゃん!あの島までゴー!」
結局弁慶にしがみつかれたまま泳ぐ事になってしまったのだが…
背中に当たる感触にどうしたら良いのか判らない。
熱る体に海水が丁度良く冷やしてくれているおかげで色々と助かっている。
島まではまだ距離がある。
弁慶が背中にいる為にクロールが出来ない。
日本風に言えば平泳ぎという泳法でしか進めない為自然と泳ぐ時間が長くなってしまう。
「そいえばお互いに勝てたね」
「ああ、そうだな。さすがは弁慶と言った所か」
「ふふっ、ノアの応援もあったからね」
正直勝負の行方を見る事に集中していたので応援は中途半端になってしまったのだが…
機嫌がいいので言う必要はないだろう。
「ノアが優勝出来たのも私の応援のおかげだね」
「与一くんの応援では無かったのかい?」
「応援してもらったんだからノアを応援しないと駄目だろう?」
「そんなものか」
「そんなものさ」
他愛のない話をしながらゆっくりと島を目指す。
この時間もだらけ部らしくていいものだ。
「ねぇ…約束覚えてる?」
「鍋島さんの人形を倒した時の勝負だろ?覚えているさ」
「勝ったら何でも言う事聞いてもらう約束だったよね?」
「それも忘れるはずないだろ?」
弁慶との約束だしな…
「今度の休みにさ、その約束を聞いてもらおうと思うんだけどいいよね?」
「内容にもよるが…出来る事なら全力でやらせてもらうよ」
「じゃぁさ、優勝賞品の大吟醸あっただろ?」
「俺の方にも景品で一つ入っていたな」
「あれを一本だけ先に空けてさ、二人で飲まないか?」
「そんなことで良いのか?別にそれぐらいなら約束がなくても構わないが?」
「ノアの家で飲みたいと言ってもかい?」
「…理解したよ。つまみをご所望と言う事だな?」
「へっへー、当たりだよ」
「それなら約束を果たさせてもらおうか。弁慶の食べたいつまみは勿論、大吟醸に合うつまみも提供すると約束しよう」
「頼んだよ?ノアの作るつまみは美味いからね」
「期待してくれて構わないさ」
「おや?今回はやたらと強気だね?」
「こちらの料理にも慣れてきたからな。そろそろ自信が付く頃なのさ」
「それなら大いに楽しみにさせてもらうよ」
約束した後に思ったが家に来ると言ったのか?
やはり俺は弁慶に男として見られていないのか?
「あー…海にいるとワカメを思い出すなぁ」
「あの海産物のか?何故だい?」
「いやー、与一に髪の毛がワカメだと良く言われたのさ」
「…その後が想像つくな…」
「与一が泣いて、慰める義経が泣いて、それを見て私も泣いてしまったのさ」
「ふっ、なんだかんだと仲が良いな」
「だろ?」
「しかし弁慶の髪がワカメか…軽くウエーブの掛かった綺麗な髪だと思うのだがな」
「そうかい?ストパー掛けようか迷った事もあるんだよね」
「ストパー…あぁ、ストレートパーマというやつか」
「うん。ノアみたいに綺麗な真っ直ぐな髪に憧れたもんさ」
そう言いながら俺の髪に手を伸ばし優しく撫でる弁慶
くすぐったい感じもするが少し懐かしく思える優しい手付きだ。
「俺は弁慶の髪はそのままで良かったと思うぞ?」
「そうかい?」
「まぁ、その髪の弁慶しか見たことがないからって言うのもあるが先程言ったようにウェーブのかかった綺麗な髪だと思ってるよ」
「ノアがそう思ってくれてるならそれでいいさ」
そうこうしている内に島が近づいてくる。
既に島には大勢の生徒達が集まっており、俺にしがみついている弁慶は注目の的になってしまった。
川神に来てからはやたらと注目される機会が多い気がするな。
…今回は目立った事をしている自覚はある。
「それじゃ私は義経の所に戻るよ。約束忘れないでね」
「ああ、忘れる事はないので安心してくれ」
「じゃねー、後でメールするよ」
そう言って弁慶は義経くん達の所へと向かっていった。
「ノアは中々大胆な事をするのだな」
「目立ちたくて目立ったわけではないさ」
「転入してきた二人が目立つ存在でその二人が一緒にいれば自然と注目もされるだろうな」
「そんなに俺と弁慶は目立つかい?」
「弁慶ちゃん身長高いしプロポーションもいいでしょ?そこにノア君が隣にいたら凄く目立つよ?」
「たまには彦一と清楚くんもどうだい?彦一に合わせて清楚くんも和服で来ると俺の気持ちが味わえるよ?」
「和服は着たいけど…目立つのはちょっと…」
「彦一は見てみたいと思わないかい?清楚くんの和服姿を」
「興味あるな。葉桜君ならさぞ似合うだろう」
「京極君まで…着ないからね?」
この3人で居ても目立つ事を分かっていないのであった。
水上体育祭の終わった夜に学園の掲示板は大いに盛り上がりを見せた。
【悲報?】川神学園史上最強のカップル誕生【朗報?】
・短期留学生のノア・フリードリヒの恋人は武蔵坊弁慶なのか?
・今日の水上体育祭の最後を見てないのか?あれだけくっついててカップルじゃない訳がない
・弁慶なら俺の隣で寝てるよ?
・寝言は寝て言えよ。俺の隣で弁慶寝てるし
・弁慶の隣にはフリードリヒだろ?夢見すぎ
・やはり美少女にはイケメンがセットなのか!?
・海から出て来た二人を見て俺は思ったね。神は死んだんだとね
・二人とも背は高いし美男美女。似合わない訳がない
・俺のフリードリヒきゅんが弁慶と言う雌犬に取られてしまった!
・実際あの二人ほどお似合いのカップルはいないよね
・バスケ部のエースとテニス部のカップルは?
・対抗馬ではあるけど顔面率、戦闘力、頭脳を比べると劣るな
・でも頭脳はまだテストやってないから判らないだろ?
・二人共Sクラスな時点でお察し
・唯一の対抗馬は葉桜・京極の文学カップルだな
・はぁ…俺にもカワイイ彼女がほしい…
掲示板形式でしっかり書こうとしたのですが…
諦めました!