真剣でクリスの兄に恋しなさい! 作:トラックオジサン
ここから数えて多分2.3話続きます。
それが終わったら弁慶とのイチャイチャしか書きません!
「まさか助っ人に来たのがお前達だなんて、即戦力で助かるぜぇ!」
「こっちもまさか店長の手伝いだと思ってませんでしたよ」
店長と呼ばれた人は金柳街にある書店の店長さんの事だ。
今日は宇佐美代行センターで頼まれていた仕事の助っ人としてだらけ部は休日に集まっていた。
「まさか大和に弁慶、さらにはノア先輩まで来てくれるとは本当に助かったぜ!」
翔一くんが何故いるのか疑問だったが彼はここの本屋でバイトをしているらしい。
「ちなみに今日が終わったら私はしばらくだらけ部に行かないよ」
「テスト勉強だね?」
「学年3位って大口叩いた手前ね、初めは念の為によく勉強しておかないとね」
「俺も初めてのテストだからしっかりと勉強しておくかな」
「ノアは何位ぐらいを狙うの?」
「勿論上位を目指すさ」
「ふーん…じゃぁ彼女からのお願いでノアも3位目指してよ」
「3位か…中々厳しいな」
「おやおや?軍神さんは自信がないのかな?」
「日本語の問題が上手く読めるのかが不安なんだよ」
「あーなるほどね。それでもノアには3位を目指して欲しいんだよね」
「そこまで拘るのはなぜなんだい?」
「…ただノアとお揃いがよかったってだけの話だよ」
プイッと赤くなった顔をそらしてしまう弁慶
今まで見せた事のない反応につい笑ってしまう。
「ふふっ、判ったよ。カワイイ彼女の期待に応えるとするよ」
「……うん…」
「ノア先輩?仕事前にイチャ付きすぎですよ」
周りから見れば恥ずかしいやり取りを気にせず二人に呆れる大和
「そんなつもりはなかったんだけど…すまないね。気を取り直して仕事をしようか」
「やるからにはちゃんとやらせてもらうよ」
大和は若干の不安を持ちながら仕事の内容に耳を傾ける。
「実はよ、うちの店で義経フェアってのをやってみたらこれが大当たりしちまってよ。弁慶の物もあるぜ」
見た事ない本であれば後程買っていくか
「せっかく川神にクローンが来たんだ!これに乗らない手はねぇよ!」
「うちの店にも活気が出てきてよ、儲けた金で近くに住むご老人の古書コレクションを買い取ったって訳よ。価値のある本が買い取れたのはいいんだが量が多くてな…」
「さすがに俺一人じゃ厳しいのよ」
「近くだからどうしても運び込みたくてよ」
「状況は理解しました。まずは場所まで案内してください」
ノア、弁慶、大和は老人の家に行き店長が買い取った古書を順々に運んでいく。
確かに量が物凄い事になっているが今回はノアと弁慶という強力な助っ人もあってか比較的楽に作業が進んでいった。
「今日の弁慶はよく働くね」
「ふふっ、後で褒めるといいさ。私は逃げも隠れもしないからね」
「褒められて逃げる人がいたら是非会わせて欲しいものだよ」
「そこは素直に褒めるとこじゃない?」
「後でね?」
イチャつきながらもそれなりの量を一気に運ぶ二人に大和は文句を言えるわけもなく作業が終わるまで二人のイチャつきを見ながら作業するのかと少し憂鬱になってしまう。
夕方になり古書を全て書店へと運び終わると見計らったかのように宇佐美巨人が書店へ訪れた。
店長に仕事ぶりを確認し問題がないことを確認すると3人に労いをかけた。
「お前等良くやった。仕事ぶりも問題ないみたいだし、今日はこれで終わりだ」
そこまできつい作業でもなかった為こんな仕事で良かったのだろうかと疑問を持つノアであるが雇い主が良しとすればそれでいいかと納得をした。
「エコノミーの匂いがする場所にファーストクラスが来ましたよっと」
仕事も終わり帰ろうかという時に一人の男が現れた。
「まーたきやがったのかテメエ!」
「そう言わないでくださいよ店長さん。ただのビジネスの話じゃないですか」
「何度来ても答えはかわんねーよ!」
その男は店長とやり取りをしているようだがどうにも雰囲気がよろしくないようだった。
「アイツは駅ビルにあるデケェ本屋の経営者だよ」
翔一の簡潔な説明である程度、事を察した3人
「いい加減にこの店の在庫ごとグループに売ってくれませんかね?悪い話じゃないと思いますけど」
「その話は何度も断ってるだろうが!」
やはり雰囲気はよろしくないようだが自分が口を出していいものなのかと迷っていると翔一が行動に出てしまった。
「あのね、毎回毎回しつこいんだよ。店長は売らないって言ってるだろ」
「…10万もするスーツに水をかけたのはイラッとするがその威勢は嫌いじゃないよ」
翔一は鬱憤が溜まっていたらしく男に水を掛けてしまった。
若干の苛つきを見せながらも大人な対応をする男だが次の瞬間こちらに目を向けると…
「おや?そこにいるのは武蔵坊弁慶のクローンじゃないかな?なんともミレニアムな人材だ。どうかな店長さん…彼らバイトも含めて譲って頂くというのは」
「そんな話に乗れるかよ!バッキャロー!」
さすがにしつこ過ぎるのではないだろうか?
そもそも弁慶に目をつけたのは仕方がないとしても含めて譲れとはいかがなものだろうか?
ノアも若干のイラつきを見せ始める。
しかしここで男は意外な行動に出てきた。
「どうでしょう?ここは川神の流儀に習って決闘で決着を付けるというのは?」
決闘で決着をつける?
それはまるで…
「おいおい…川神学園みたいなノリになってきたぞ」
「僕は川神学園のOBでね、勿論ミレニアムな僕はSクラスさ。君はFだろう?名前は」
「そーっすよ!川神学園2-F 風間翔一だ!」
「やっぱりね!そーだと思ったよ」
「それで勝負ってのは何でするんだよ。本の売上なら勝負にならねぇぞ」
「それはさすがにうちが有利すぎますよ。川神らしい決闘でやりましょう」
男の提案に思わず首を傾げてしまうノア
いくら大きい書店とはいえ決闘出来るほどのメンツがいるのか?
「こっちが勝った場合は…秋目漱石の日記の原本を適正価格の5割で譲って貰いましょう」
「なっ!」
「それとそこにいる武蔵坊弁慶と風間くん…それにそこの外国人の…」
「フリードリヒだ…」
「フリードリヒ君も含めて数日間貸してもらおうかな。ちょうど残暑フェアもやることだし水着で接客してもらおう」
「なっ!てめぇ!コイツラは関係ねぇだろ!」
店長は必死に翔一達を庇う。
関係ない人間を巻き込みたくないという店長の優しさだろう。
「いや、受けて構わないっすよ。ここで勝てばしつこい勧誘も無くなるわけだしな!」
「私も構わないよ」
「しつこい勧誘だけじゃなくてそっちのお宝もくれるんだよな?」
「いいだろう。そっちが勝った場合二度と勧誘に来ないしこちらの貴重な本を贈呈しよう」
「だってさ!店長!」
翔一と弁慶はやる気を見せる。
「ノアは…ノア?」
弁慶がノアに訪ねようとするといつものノアに比べて違和感を感じてしまう。
腕を組みただ相手の男を見据えているだけで表情もいつも通りに見えるが弁慶には違和感が感じられてしまった。
「ノア?どうしたの?」
「ん?あぁすまない。勝負は構わないが…内容は何かと思ってね」
「ですね。勝負の内容は?」
そんな事を考えていただけであそこまで違和感を覚えただろうか?
弁慶は考えるが今は勝負の内容を聞くことを優先した。
「こっちの従業員とそっちの従業員で団体戦はどうだろう?」
「こっちの従業員っていうと…」
ノア、弁慶、翔一、大和、宇佐美、店長の6人
「オジサンは従業員を迎えに来ただけなのに…」
顔に手を当て伏せてしまう宇佐美。
「ここで勝てば小島先生に生徒の為に頑張ったって報告出来るかもね」
「ふぅー♪先生のかっくいーとこ見てみたい」
「よぉーし!オジサン頑張ろうかな!」
勝負の内容が男から発表される。
両チームの参加選手をそれぞれサイコロに書きそれを振り出た目同士が対戦相手となり 1試合60秒のガチンコ勝負
それを決められた勝敗数になるまで続ける
ガッチガチの戦闘で雌雄を決するという内容であった。
「話題の振り方が不自然だね」
「ノアに同感だね。なーんかおかしいよね」
「それは俺も思ったよ」
あれこれと考えるが結局相手の考えは分かることはなく…
「イカサマをする可能性も考えると安易に受けるべきではないが…」
「なら九鬼に立ち会ってもらうのは?サイコロも九鬼に用意して貰った物を使えばイカサマは出来ないだろう?」
「それなら確かに出来ないね。念の為新品を用意してもらおう」
「それならサイコロも九鬼の人間に振らせよう。それなら対等な条件だろうしな」
3人がそれぞれ話し合うとそれを伝え相手は了承した。
「随分とアッサリ受け入れたね」
「ますます怪しいけど…九鬼が関与した時点で不正は出来ないからね」
「いや、まだ判ってない部分がある。えっと、貴方の名前は?」
「ああ、失礼したね。自己紹介がまだだったね。僕は武蔵文太。ミレーニアムな男さ」
「武蔵っていうと1年にいる武蔵の関係者ですか?」
「あちらは本家のお嬢様で僕は分家筋の者さ」
「武蔵さん側の従業員はどういった人達で?」
「別に普通の従業員達さ。川神院の人達とかはいないよ。勝負を受けてもらったら適当に見繕うさ」
発言にダマシや怪しい部分はない。
そう確信したが言い拭えない不安がある。
それでも一度受けると決めた以上後に引くという事はなかった。
「この勝負受けますよ」
「そうこなくっちゃね。それじゃあ後程河原に集まり決闘するとしようか」
それだけ言い残すと文太は去っていった。
「お前等…本当にいいのか?」
「問題ねぇよ!俺達に任しとけってんだ!それにこっちが勝った場合は向こうのお宝奪えるんだしよ!」
「ああいったやつはお仕置きしたくなるんだよねー」
「とりあえず九鬼に連絡して色々とやってもらわないと…」
大和は携帯を取り出し何処かへと電話を掛ける。
「ねぇノア、さっきどうしたの?」
「ん?何がだい?」
「何かいつもと雰囲気違ってたよ?」
「そうかい?いつも通りのつもりだったが…」
「んー…なんて言うかなぁ、上手く言葉に出来ないんだけどいつものノアの雰囲気じゃなかったよね?」
「……ふぅ…弁慶はごまかせないか…」
「どしたの?」
「いや、あの男…文太と言ったかな?彼の言ったことが気に食わなくてね」
「何て言ったこと?」
「弁慶に水着で接客させると言った部分だね」
「あー…」
「弁慶をダシに使おうとしてる事が許せないのだが…水着にさせようとしてるのも許せなくて…ね」
ノアのその言葉を聞いた弁慶はついニヤけてしまった。
「おやおや?もしかして…嫉妬ですかな?」
「…笑ってくれても構わないよ?自分がここまで嫉妬するとは思っていなかったからね」
「いやいや、私を思って嫉妬してくれてるんだから嬉しいに決まってるじゃないか」
「まあ、何にせよ勝負に勝てばいいだけの話なんだがね」
「私とノアがいれば楽勝じゃない?」
「いや、どうにも嫌な予感がするんだよね…相手を見てみないと判らない部分ではあるが…」
「心配し過ぎだって!私とノアのペアならきっと勝てるさ!」
「…そうだね。少し考えすぎてしまったようだね。すまない」
「いいのいいの。奴に少しだけ感謝しよう。ノアの貴重な姿が見れたからね」
「本当に頼もしいパートナーだね」
「弁慶とノア先輩は本当にブレないね?何でこの状況でイチャつけるのやら…」
「いつも言ってるけどそんな気はないよ?普通に会話してるだけだよ」
「それがイチャついてるんですってば!」
結局なんだかんだで間に合ってます。
見てわかる通り原作弁慶ルートの一番盛り上がる部分ですが改変します。