真剣でクリスの兄に恋しなさい! 作:トラックオジサン
ヒロインとイチャイチャするのを書きたかったはずなのに…ヒロイン登場はしばらくお待ち下さいませ!
まじ恋のスマホアプリとかでないかなぁ
クリス、マルギッテと共に昼食を取ると放課後までは比較的大人しく放課後までは過ごす事が出来た。
食堂で昼食を取っている際は視線を多く感じていた。
噂の転入生3人が揃っていれば目を引いてしまうのは仕方がない事であった。
放課後になった訳だがこの後はクリスが校内と街を案内してくれる予定となっている。
「ノア兄様!お待たせしました!」
「全然待ってなんかないさ」
「そう言ってノア兄様はいつも行動が早いんですっ!」
「軍にいるからね。そこは仕方ないだろ?」
兄弟仲睦まじく校舎を歩いているとその後ろから複数人の男が尾行していた。
彼等はクリスのファンクラブの人間である。
突如現れたクリスの兄に嫉妬を抱いている。
兄妹であるなら仕方がないと思う部分もある。
それでも納得できないと特に何かする訳でもなく二人の後を付け回している。
何かをする訳ではなくても二人をコソコソと付け回すのを許さない人物がいる。
二人が曲がり角を曲がるとクリスファンクラブまその後を追う。
曲がり角の先で彼等は進路を阻まれた。
阻んだ相手はマルギッテ・エーベルバッハ
「お前達は何故お二人を付け回すのですか?」
「な、何故って言われても…」
「ほお?特に理由もなくお二人を付け回していると?そういうことですか?」
「い、いくらクリスタンの兄だからと言ってもあの距離はおかしいです!」
「兄妹で微笑ましい光景ではありませんか?」
「き、兄妹とはいえ、くっつき過ぎだ!」
「?貴方達の思考は判りませんがつまり我がドイツが誇る至高の兄妹を妬ましく思っていると?」
「い、いやそういうわけじゃ…」
「忠告しておきましょう。もしあの二人に何かあったら…いや、今のうちに体に刻み込んでおきましょう」
マルギッテの手には愛用しているトンファーが握られ殺気が放たれる。
「「「「「す、すいませんでした!!」」」」」
マルギッテの殺気を受けてか彼等は脱兎の如く散っていった。
「まったく…油断出来ませんね。中将に報告し対策を練らねば…」
ん?後を付けてた気配が消えたな。
大方マルギッテが何かしたんだろう。
「どうかしましたか?ノア兄様」
「いや。なんでもないさ。それよりそろそろクリスお勧めの店がある所を案内してくれないか?」
「判りました!そこのお店は葛餅パフェというのが有名でして…」
クリスは兄との久々の再開に喜び色々な場所へと案内を始めた。
大体はクリスの好きな物や場所の案内であったがそれでも兄妹の時間は楽しかったのだ。
時間も時間になったのでクリスを現在世話になっている島津寮へ送り届ける。
「今日は楽しかったよ。また今度も色々案内しておくれ」
「勿論です!良かったらノア兄様もご飯食べていきませんか?」
「魅力的な提案だけど俺の分は用意されてないだろう?」
「麗子さんならきっと用意してくれるはずです!」
「そこまで一緒に食べたいかい?」
「勿論です!」
笑顔満点の妹の提案だからぜひ受けたいところではあるが…
「クリス?それでは麗子さんの負担が増えてしまうだろう?」
「う、それはそうですが…」
「クリスが作ってくれるならまだしもいきなりの来客では困らせてしまうだろ?こちらで一緒にご飯を食べるならちゃんと予定を決めてからにしよう。クリスも困らせたくはないだろう?」
「はい…」
目に見えて落ち込む妹であるが父さん並びに猟犬部隊が甘やかしてる分厳しくしなくてはならない。
「そんな悲しそうな顔をしないでくれ。一緒に食べるのが嫌なんじゃないよ?」
「それは分かってますが…」
「なら、クリスが麗子さんに話を付けて俺がご飯をご馳走になっても大丈夫なようにしておいてくれ。それなら迷惑は掛からないだろう?」
「…判りました!ノア兄様困らせてごめんなさい」
「困ってなんかいないさ。クリスからの誘いは嬉しかったよ。なら今度は今の俺の家で一緒にご飯を食べよう。勿論麗子さんに言ってその日は食事を作らなくて良いようにするんだよ?わかったかい?」
「はい!」
先程とは変わって笑顔いっぱいに返事をする妹の頭をノアは優しく撫でる。
「良い子だ。さすが俺の妹だ!今日は戻りなさい。また学校でいつでも会えるだろ?」
「判りました!帰り道に気をつけてくださいね!」
「俺はもう大人だよ?おやすみクリス。愛しい妹よ」
最後にクリスを包容し互いの頬にキスをしてその場を後にする。
後ろを振り向けばクリスが両手を上げこちらに手を振っている。
それに答えるように右手を上げ振り返しその場を立ち去った。
自分の家に到着し、軽くシャワーとご飯を済ませベッドに横になりながら本を読む。
「うーん…ゆっくり出来るのはいいんだけど…平和過ぎるな…さすが安心大国日本ってところか?あ、父さんに連絡しとくかな」
携帯を取り出し父親であるフランクに電話を掛ける。
『私だ』
「父さん?俺だけど」
『ノアか?一体どうしたんだ?』
「特に何かあったって訳じゃない…いや、ごめん!武神と戦ったよ」
『ほお?まさかノアが戦うとは…マルギッテあたりが仕掛けると思っていたが』
「なりゆきでね。勝てなかったけど負けもしなかったから引き分けだけどね」
『やはりノアでも勝つのは厳しいかね?』
「んー…ちゃんとした実践で戦わないと何とも言えないね。まあ、一言言うなら精神的にまだまだだから付け入るスキはあるって感じかな?」
『そうか。それが判っただけでも良しとしよう。それで学園の方はどうだね?』
「んー…面白そうな感じだね。少なくとも帰るまでは退屈しなさそうだよ」
『それは良かった。こちらに戻るまでは存分に楽しんでくるといい』
「ま、平和すぎてボケないように気をつけるよ。マルギッテだけじゃなくて俺も任務で戻ったほうがいい?」
『今の所はこちらだけでなんとかできているさ。ところでクリスはどうだった?』
「元気だったよ。楽しそうに過ごしてたよ」
『なるほど…男と仲良くしていたりしなかっただろうな?』
「クラスには男がいるんだから話すのは仕方ないんじゃない?まぁ、今日は俺にベッタリだったし暫くは何もないんじゃない?」
『何かあってからでは遅いからな?頼んだぞ!』
「はいはい」
『ところで…婚約者探しはどうなった?』
「今日行ったばかりなんだけど?ま、それは見つかればって感じでのんびりやっていくさ」
『ああ、朗報を期待しているや。早く私に孫を抱かせてくれ』
「はいはい…んじゃ明日も学園だから、おやすみ」
危うい話題になりそうだったので早急に電話を終わらせる。
「孫ねぇ…気が早すぎだよ…」
ベッドの上で目を閉じるとそのまま深い眠りについた。
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