「いいことだらけ」と言うけれど   作:ゲガント

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ハロウィンです。
狩人様であれば仮装に困らないだろうなと思い、書きました。
かなりごちゃごちゃして平和な原作終了後の世界線です。ネタバレもあるので、そこはご了承下さい。あとかなりキャラ崩壊が激しい上、一部が変態になってます。







それでもよい方は、どうぞ。


番外編 狩人なりのハロウィン 1

「「ハロウィン?」」

「えぇ、そうよ。歴史の階の司書補の一人がハロウィンと言われる祭りの記述を見つけたの。それをこの図書館でしたいと言い出して聞かないし、それに便乗する輩が多いから仕方なくやることにしたのよ。」

 

呆れたように言葉を紡ぐ水色の短髪の女性…アンジェラ。それを聞くのは今いる階層の主であるティファレトの二人だ。近くには聞き耳を立てている司書補達が数人見受けられる。それを気にせずアンジェラは話を続けた。

 

「そして「最近は暇だし、やるなら全体でやろう」と管理人が言い出して、こうして私が伝えに来たのよ。」

「ふーん、わざわざ直接伝えなくても端末で良かったんじゃないの?」

「これを渡しに来たの。」

 

そう言ってアンジェラは二人に紙束を渡す。二人が受け取って中身を見ると、そこにはハロウィンの起源や内容、発展した形式等かつらつらと記されていた。

 

「何よこれ。」

「これを元に参加しろ………ってことでいいですか、館長?」

「えぇ、話が早くて助かるわね。じゃあ、私はこれからゲブラーの所に行って来るから後は任せたわ。」

 

アンジェラは踵を返し、そのまま言語の階の方へ向かって行ってしまった。残された二人は資料とにらめっこを始める。

 

「割りと面倒臭い事になったわね。」

「仕方ないよ。仕事………では無いけど上司が決めた事だしね。それに、少し面白そうじゃないか。」

「むぅ……エノクがそう言うなら別にいいけど………でも、なんでこういうの余り好きそうじゃないアンジェラまで普通に参加しようとしてるのかしら。前はイベントとか微塵も興味無さそうだったのに。」

「まぁ、それは資料見る限り……。」

 

少し思考を巡らせたあと、ティファレト(♂️)……エノクはティファレト(♀️)……リサに告げる。

 

「合法的に管理人にいたずら出来るからじゃないかな?」

「………『トリック・オア・トリート』………「お菓子くれなきゃいたずらするぞ?」………少なからず、そういう理由で参加してる奴何人か居そう、というかいるわね。」

「例えば?」

ホクマー(ベンジャミン)母さん(カルメン)。」

「うん、どう考えても父さん(アイン)狙いだね。負担凄そう。」

「今からお祈りでもしとこうかしら。」

 

※この世界線では管理人XはAを元に作られた人工知能として存在しており、AとCと管理人も体を持って図書館にいます。

 

「なにいまのテロップ。」

「余り触れないの。ほら、僕らもなにするか考えないと。」

 

上位者に近いせいなのかこちらを認識しかけている二人だったが、少しの間思考の海を漂う事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ティファレト様?ティファレト様!」

「うん?」

 

暫くして、誰かから呼びかけられて思考の海から浮上したエノク。前を見ると、自然科学の階の司書補の一人………クロウが心配そうに見つめていた。

 

「あぁ、どうかしたのかな?」

「いえ、数十分そこで資料と難しい顔でにらめっこしてらしたので何かトラブルでもあったのかと……。」

「あぁ、もうそんなに………リサ、一回戻って来て。」

アルデオ………いや檻の方がインパクトが……ん、どうしたの。」

「こういうのは僕ら二人じゃなくて皆で考えた方が早いんじゃないかな?」

 

そう言ってエノクは前を指差す。そこにはこの階の司書補がわらわらと集まっていた。

 

「ん~、それもそうね。」

「わかったよ。皆ー、少し相談事があるから此方に来て貰えるかな~。」

 

エノクの呼び掛けに対して一斉に寄ってくる司書補達。先程聞き耳を立てていた者がほとんどであるためなのか、少しワクワクとした表情を浮かべている。その中の一人である司書補アンリが早口で話し始める。

 

「祭り?祭りですか?祭りですね!?」

「落ち着きなさいまだ準備すら始まってないから。」

 

テンションが既にハロウィンのスクランブル交差点レベルになっているアンリをリサが静止させる。そして手に持った資料を司書補達に見えるように持ちかえると、そのまま喋り始めた。

 

「取り敢えず、通達としては今から二週間後にパーティーをするらしいからそれに向けて仮装とかの準備をしておきなさい。飲み食いすることも考えてね。」

「あぁ、それと配るためのお菓子は用意しておいた方がいいよ。」

「「「「?」」」」

 

約10人いる司書補のうち、半分程……特に裏路地出身の者は一斉に首をかしげる。そもそもハロウィンがなんなのかを知らない者もいるようだ。

 

「ふむ、まずはそこからだね。本の整理を一旦止めてお茶しながら話そうか。」

 

わーい、と何人かが喜ぶ司書補達は、休憩スペースへ歩き出したエノクとリサの後をついて行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやおや、何か面白そうな催しがあるみたいですねぇ?」

 

 

 

 




最後の声の主はあの人です。自然科学の階関係ですね、そのうち本編でも絡ませます。
エノクの司書としての服装はLibrary of Ruina原作のティファレトの衣装と同じ色合いでイェソドと似たような形をしていると思って下さい。髪型は三つ編みで、髪を纏めるためにリサが首にしている物と同じリボンを使ってます。お揃いですね。
因みにブーツはゲールマンシリーズの物を履いてます。リサはマリアシリーズのブーツです。
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