私の名前は、内田鈴菜。
私立宮益坂女子学園高等部に通う、一年生。
高知県の片田舎から、引っ越して来た。
ショートカットが特徴的な15歳の女子高校生。
幼いころに母親を事故で失い、
現在は父親とともに暮らしている。
内向的な性格のために物静かで学校でも目立たない存在であったものの、
あるとき、中学時代の友人からの勧めでインターネット上での歌姫であり、
鈴菜は、自身にとってネット上で、
最大規模のライブを開催したことが、あるほどである。
「おはようございます…」
「あっ、おはよう!鈴菜ちゃん!」
「あのっ!私、みのりちゃんのこと!
応援しているよ!
普段のみのりちゃんもだけど、
アイドルのみのりちゃんも、素敵だよ!」
「ありがとう!鈴菜ちゃん!」
花里みのりちゃんは、私と同じく、
ボーカロイドや、バーチャルシンガーが好きな女の子で、
高校入学時から、仲良くしている女の子。
「おはよう、鈴菜ちゃん」
「おはよう!小豆沢さん!」
この子は、小豆沢こはねちゃん。
同じクラスで、私の数少ない話し相手でもある。
「鈴菜ちゃん、歌い方のコツとかない?」
「うーん、特にないかな?
自分でも、歌うことが、得意って訳じゃないし、
得意というよりは、好き…かな?」
「そうなんだね、私も、歌うのは、
あんまり、得意じゃないけど、
好きって気持ちと、練習して、努力すれば、
ちゃんと、歌えるのかな?」
「そうだと思うよ?」
「じゃあ、鈴菜ちゃん!
一緒に歌う練習しない…?」
「私でよければ…」
「じゃあ、私も練習付き合っていいかな?」
「みのりちゃんも、こはねちゃんも!
三人で、歌の練習をしよっ!
放課後でいいかな?」
「うんっ!」
「楽しみにしているね!」
こうして、鈴菜とみのりとこはねの三人で、
歌う練習をするのだった。
「じゃあ、まずは!発声練習ね!」
「三人で交代しながら、得意な歌を歌ってみようよ!」
「それ、いいよ!じゃあ、誰から歌う?」
「わ、私から…」
鈴菜は恥ずかしい表情をしたが、その後、歌い始めた!
透き通った歌声が、みのりとこはねの耳に響いた。
「ど、どうかな…?」
「すごいよ!鈴菜ちゃん!私より、上手!」
「私よりも、上手いと思う!」
「みのりちゃんも、こはねちゃんも…
そ、そんなこと言われたら…」
「照れちゃったりして?」
「そ、そんなことないよ!?」
「照れている、鈴菜ちゃん、可愛いね」
「私も!可愛いよ!」
「だ、だから…や、やめて…」
「だって、可愛いから…!」
何がともあれ、三人は歌う練習をするのだった。