歌の練習も良いけど、
たまには、お菓子作りがしたいと、
どういう訳か、一歌と寧々と鈴菜は思っていた。
「手作りした方が、気持ちが伝わるかも?」
「誰に渡すの?」
「うーん、お世話になっている人や、
好きな人とか!」
「バレンタインみたい…」
「まだ、9月だけどね…」
「でも、チョコもだけど、
手作りのお菓子って、気持ちがこもっていて、
伝わるかもしれない」
「それも…そうね」
「私も、何か作ってみようかな?」
「うん、それなら、私は…あっ、えむにあげようかな?」
「鳳さん?」
「うん、えむは私の恋人だから…」
「私は咲希と付き合っていて…」
「二人とも、恋人がいたんだ…」
「女の子同士だけどね」
「言い出しっぺである、私、
渡す相手がいない…
星乃さんには、天馬さんが、
草薙さんには、鳳さんがいるからな…」
「そんなことは、気にしない方が…」
「う、うん、何か、ごめん、
勝手に話を盛り上がらせちゃって…」
「ううん、でも、大事なことだと思うよ」
「ありがとう」
「でも、私も、そこまで、お菓子作りは、
得意じゃないから、どうしようかと、悩んでいて…」
「何か、いい方法はあるかな…?」
「あ、じゃあ、それなら、お菓子以外とか?」
「お菓子じゃないもの?」
「食べ物じゃなくて、アクセサリーとか?」
「うん、そんな感じ」
「それでも、気持ちは伝えられそう」
「たしかに…その発想は無かったな…」
「限定しなくてもいいなら、贈れる幅が広がるね」
「うん、そうだよね」
「あ、そうだ、草薙さん、内田さん、
三人で、一緒に作ってみない?」
「え?一緒に…?」
「三人でか…楽しそう」
「うん。ほら、みんなで試行錯誤を繰り返したら、
楽しいかなって。
えっと、二人が良ければだけど」
「うん、やってみよう」
「あ、うん、いいよ。
わたしも、三人で、一緒に何か作りたい!」
「よかった…」
「でも、何が良いかな…?
わたし達で作れそうなものって、アクセサリーかな…?」
「いいかも、咲希が喜ぶと思う」
「えむも、喜びそう」
「他に何かあるかな…?
あっ、穂波なら詳しそうかも」
「え、そうなの?」
「あ…うん。穂波はハンドメイドが得意で、
アクセサリーとか、編み物もしているみたい」
「すごいね、確かに詳しそう」
「そうだよね。いいアドバイスくれそうだし、
穂波にメールで相談してみるね」
「ちゃんといい物を渡したいし」
「そうだね」
一歌は穂波に、メールで連絡した。
「結構、ざっくりした相談だけどな…」
すると、返答が届いた。
(それなら、アロマキャンドルとか、どうかな…?
初めてでも簡単だし、失敗しにくいよ)
「アロマキャンドル…?
あのいい香りのするロウソクのことだよね。
あれって、手作り出来るんだ。
咲希、喜んでくれるといいな」
すると、穂波からのメールが沢山、
一歌のメールに届いた!
「沢山、アイディアのメールが届く!すごい…」
「他にも、どんどん、アイディアを出していくみたい…」
「クラフトとかあるみたい、
だけど、アロマキャンドルの方が、いいかもね」
「うん、それにしよう」
「わたしも」
「私も」
「じゃあ、穂波にメールで伝えるね」
すると
(アロマキャンドルなら、教えられるから、
もし、よかったら、
みんなで、今度、一緒に作らない?)
「穂波が教えてくれるみたい」
「星乃さんと内田さん、
わたしも一緒に来てもいいの?」
「もちろんだよ!」
「ありがとう」
寧々は、内田鈴菜もだが、望月穂波とも、
仲良くしたいと思うのだった。
こうして、みんなで、アロマキャンドルを、
みんなで、作ることになった!