一歌、こはね、えむ、まふゆ、鈴菜の5人は、
行きたいと思った、一通りのブースを周った。
「どこのブースも楽しかったなー!」
「次はどのブースに行きましょうか…?」
こはねは喉が渇いたようであり。
「あっ、その前にお水を買ってきても良いですか?
ちょっと、喉が渇いちゃって…」
「私も喉が渇いたから、買おうかと思って…」
「あそこにベンチがあるから、自動販売機に行こっか」
「は、はい…」
まふゆもどうやら、喉が渇いていた模様。
「歩いていたら、疲れましたからね。
さっきの迷路でも体力を使いましたし…」
「うん!あたしも飲みたい!」
「ね、みんなで休憩しよっか?」
この時、こはねと鈴菜は、まふゆの振る舞いを見て、こう思った。
(朝比奈先輩ってカッコイイな…大人っぽいし、
落ち着いているし。
それに、ずっと、私たちが楽しめるように、
さりげなく気遣っている。
優しくて頼りになって、学校の皆が憧れるのもわかるな…
でも…)
どういう訳か、こはねと鈴菜は、
まふゆの違和感に気が付こうとしていた。
(朝比奈先輩はちゃんと楽しめているかな…?)
と、こはねと鈴菜は、同じ事を思っていた。
(そう言えば、先輩の行きたいブースを聞いていた無かったし、
聞いてみようかな…?)
休憩の合間、自動販売機で100円の水を買って、喉を潤した。
「この後も、楽しめそうだね」
「じゃあ、次のブースに行こうか。どこが良いかな?」
すると、鈴菜が…
「あっ、朝比奈先輩が行きたい所とかどうですか?」
「まだ、聞いてなかったですね」
と、こはねも言いだす。
「確かに今まで、私達が行きたいブースに行っていましたし」
「朝比奈センパイ!どこに行きますか?」
と、一歌やえむも、まふゆを気にかけていた。
「そうだな…じゃあ、あそこにしたいな。
VRの技術研究や歴史が見れるみたい」
それを観に行った。
「わーレポートや研究の資料がありますね」
「レポートの宿題もあるから、あぁいう展示も目に通したくて。
これで勉強するのも大事かなって思って」
「はっ…!楽しくて、レポートの内容、忘れちゃった…」
「でも、それだと、先輩の行きたい所と、少し違うような…」
「そんなことないよ。
レポートのためもあるけど、歴史や背景を知っておけば、
他のブースももっと楽しめると思うから」
「なるほど…それなら、行きたいです」
「他の二人はどうかな?」
「えっ、はいっ!行きたいです!」
「私も大丈夫です」
と、一歌とえむが言いだす。
「よかった。じゃあ、行ってみよう」
「はい!」
こはねと鈴菜は、何気にこう思った。
(考えすぎかもしれないけど、やっぱり、朝比奈先輩は、
私たちの為を常に考えていて、選んでいる気がする…)
と。