内気な歌姫   作:アッシュクフォルダー

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第二十七話 まふゆの気持ち

一歌、こはね、えむ、まふゆ、鈴菜の5人は、

行きたいと思った、一通りのブースを周った。

 

「どこのブースも楽しかったなー!」

 

「次はどのブースに行きましょうか…?」

 

こはねは喉が渇いたようであり。

 

「あっ、その前にお水を買ってきても良いですか?

ちょっと、喉が渇いちゃって…」

 

「私も喉が渇いたから、買おうかと思って…」

 

「あそこにベンチがあるから、自動販売機に行こっか」

 

「は、はい…」

 

まふゆもどうやら、喉が渇いていた模様。

 

「歩いていたら、疲れましたからね。

さっきの迷路でも体力を使いましたし…」

 

「うん!あたしも飲みたい!」

 

「ね、みんなで休憩しよっか?」

 

この時、こはねと鈴菜は、まふゆの振る舞いを見て、こう思った。

 

(朝比奈先輩ってカッコイイな…大人っぽいし、

落ち着いているし。

それに、ずっと、私たちが楽しめるように、

さりげなく気遣っている。

優しくて頼りになって、学校の皆が憧れるのもわかるな…

でも…)

 

どういう訳か、こはねと鈴菜は、

まふゆの違和感に気が付こうとしていた。

 

(朝比奈先輩はちゃんと楽しめているかな…?)

 

と、こはねと鈴菜は、同じ事を思っていた。

 

(そう言えば、先輩の行きたいブースを聞いていた無かったし、

聞いてみようかな…?)

 

休憩の合間、自動販売機で100円の水を買って、喉を潤した。

 

「この後も、楽しめそうだね」

 

「じゃあ、次のブースに行こうか。どこが良いかな?」

 

すると、鈴菜が…

 

「あっ、朝比奈先輩が行きたい所とかどうですか?」

 

「まだ、聞いてなかったですね」

 

と、こはねも言いだす。

 

「確かに今まで、私達が行きたいブースに行っていましたし」

 

「朝比奈センパイ!どこに行きますか?」

 

と、一歌やえむも、まふゆを気にかけていた。

 

「そうだな…じゃあ、あそこにしたいな。

VRの技術研究や歴史が見れるみたい」

 

それを観に行った。

 

「わーレポートや研究の資料がありますね」

 

「レポートの宿題もあるから、あぁいう展示も目に通したくて。

これで勉強するのも大事かなって思って」

 

「はっ…!楽しくて、レポートの内容、忘れちゃった…」

 

「でも、それだと、先輩の行きたい所と、少し違うような…」

 

「そんなことないよ。

レポートのためもあるけど、歴史や背景を知っておけば、

他のブースももっと楽しめると思うから」

 

「なるほど…それなら、行きたいです」

 

「他の二人はどうかな?」

 

「えっ、はいっ!行きたいです!」

 

「私も大丈夫です」

 

と、一歌とえむが言いだす。

 

「よかった。じゃあ、行ってみよう」

 

「はい!」

 

こはねと鈴菜は、何気にこう思った。

 

(考えすぎかもしれないけど、やっぱり、朝比奈先輩は、

私たちの為を常に考えていて、選んでいる気がする…)

 

と。

 

 

 

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