行事内容が一通り終わり、
一歌、こはね、えむ、まふゆ、鈴菜の5人は余裕をもって、帰ろうとしていた。
閉館時間まで、残り1時間の為。
「閉館になりそうだし、そろそろ帰ろうか」
「あたしは、もっと遊びたかったなー」
「まだまだ、いたかったね…」
「行けなかったブースもあるしね。
今日、来られなかった子も誘って、また来たいな」
「そうだね」
「うん…!」
「じゃあ、そろそろ出口に…あっ」
まふゆの何かに、こはねが反応した。
「朝比奈先輩?どうかしたんですか?」
「ううん、ちょっと、気になる物を見つけちゃって」
「あっ!さっき、遊んだゲームグッズのコーナーだ!」
「キーホルダーやステッカー、ストラップまで、
ありますね」
「いろいろなグッズがあるね」
「…せっかくですし、観に行きませんか?
まだ少し時間がありますし」
「…そうだね。さっきのゲーム、面白かったし、
何か買っていきたいな」
「はい!」
お土産コーナーへ…
「私も、何か買っていこうかな?」
「どうしようかな…迷う…!」
「鈴菜ちゃん、すっごく迷っているね…」
「クリアファイルにしようと思っていて、
実用性があると思うんだ」
「良いと思う」
「見て見て!ウサギさんが宇宙服を着ているキーホルダーや、
ストラップがあるよ!」
「本当だ!カワイイ…!」
「確かにカワイイね…!」
「こっちのネコさんが宇宙服を着ているのも可愛いですね」
「ぬいぐるみもあるけど、ちょっと値段が…
また、今度にしようかな?」
「それが良いと思うな…」
「うん…どれにしようか、迷っちゃうな…」
と、キーホルダーやストラップ、ステッカーと、
それぞれのグッズを買った。
その時の夜。内田家にて。
「鈴菜。お帰り」
「お父さん、ただいま」
「今日はお父さん、たまたま、早く帰れたから、
鈴菜の代わりに料理を作ろうと思っているんだ」
「お父さん。私も手伝うよ?」
「わかった。私じゃ、上手く美味しく作れる事が出来ないから、
鈴菜がいるなら、心強いよ」
と、父と娘で料理を作った。
普段は鈴菜が作る料理だが、父と作る時もある。
「母さんも、きっと鈴菜が楽しんでいるのを見たら、
きっと、喜ぶだろうな」
「そうなの?」
「あぁ。きっとそう思うよ」
鈴菜の母は既に亡くなっている。
その後、父親が鈴菜を育てる事になっている。
鈴菜と父は亡き母の遺影を見ていた。
「鈴菜は上京して、友達は出来たか?」
「沢山出来たよ!」
「それは良かった。高知から上京して、
どうなるかと、父さんも心配していたよ。
急に東京に転勤になった時は、父さんも大変だったよ…」
鈴菜の父は転勤を繰り返している。