新・星のカービィ   作:小林ミメト

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13話:はだかのエスカルゴンR⑧

一方、カービィは魔獣化したエスカルゴン相手に苦戦していた。

 

火炎放射をまともに喰らってボロボロに成りながらも、ワープスターで飛び回りながら弱点を探していた。

 

「アチチ、普通の悪い魔獣だったらどれだけ楽だったか・・・。」

 

ふとエスカルゴンの足元を見ると、スマホをエスカルゴンにかざしているブレザー姿のキャピィ族の女の子がいた。

 

エスカルゴンはすぐにその存在に気づいて、尻尾で吹き飛ばそうとした。

 

「危ないのだ!」

 

カービィは、素早くその娘を抱いてエスカルゴンのしっぽから逃げようとした。

 

だが、尻尾のスピードは思っていた以上に早く、カービィは女の子と一緒に吹き飛ばされてしまった。

 

カービィはその娘だけでも助けようと、自分をクッションにして地面をバウンドして何とか守り切った。

 

「痛てて、大丈夫?ケガはない?」

 

だが、女の子はカービィが思っていたのとは全く逆の反応をした。

 

「何するのよ!この淫乱ボール!せっかくいい絵が取れそうだったのに!!」

 

「いんら・・・はい?」

 

カービィは困惑した。

 

その時、フームが茂みから飛び出してきて女の子に平手打ちをした。

 

「え?」

 

「なんてこと言うのよプリン!カービィはあなたを助けてあげたのよ!それなのにお礼の一つもないどころか・・・。」

 

顔を真っ赤にして怒るフームをメタナイトが茂みから出てきて制止した。

 

「フーム、説教は後だ。カービィ、お前が習得した新能力を使えばエスカルゴン殿を助けられるぞ。」

 

「なるほど・・・。ダブルコピーか、でも何と何をコピーすればいいのだ?」

 

「カービィ!こっちへ来るゾイ!!」

 

デデデは、いつの間にか手に二本のハンマーを持って自分の城の城壁の上にいた。

 

カービィがワープスターでデデデの下へ行ったのを見届けると、フームはパチンコ攻撃で、メタナイトはギャラクシアを使った攻撃でエスカルゴンの注意を逸らした。

 

途中、ブレスを吐いたが歴戦の剣士と数々の冒険を潜り抜けてきた少女には全く当たらなかった。

 

そして、カービィはデデデの下へ飛んできた。

 

デデデは二本のハンマーをカービィに向かって投げた。

 

「カービィ!ハンマーはいくらでもある。コイツでエスカルゴンの殻を割るゾイ!!」

 

カービィは言われるがまま、二本のハンマーを吸い込んだ。

 

そして、上に勢いよくジャンプして縦方向に回転した後、どこからか現れた太く長い紅白のしめ縄を頭に結び、後ろで器用に蝶結びをした。

 

するとカービィの手元に星が集まってきて、それが一本のゴージャスな宝石がちりばめられた金色の巨大ハンマーになった。

 

「ギガトンハンマー!」

 

「やった!あれぞ、ギガトンハンマーカービィ!!」

 

メタナイトは嬉しそうに叫んだ。

 

「カービィ!殻を割れば寄生虫がつぶれてエスカルゴンは元に戻れるわ!!」

 

「なるほど、そうか!」

 

フームの助言を得たカービィは、ワープスターから飛び降りてハンマーの重さを利用して、縦回転をしながらエスカルゴンの殻めがけて落下した。

 

「ギガトン大車輪!!」

 

バッキャアアアン!!!

 

殻が割れるすさまじい音ともにエスカルゴンが頭を抱えながら叫んだ。

 

「ハダカハイヤーーーン!!!」

 

エスカルゴンの殻は謎の光をひび割れてできたスキマから放ちながら爆発した。

 

「うわー!」

 

「おー!いよいよエスカルゴンの裸が見えるゾイ!!」

 

デデデはスマホを取り出してカメラをエスカルゴンに向けた。

 

いつの間にか現れたギャラリーもスマホをかざしながら今か今かと待ち構えていた。

 

「ってこらー!お前ら、今は大王のワシがあられもない姿のエスカルゴンを独占取材中ゾイ!!兵士!!」

 

だが煙が晴れようとしたその時、ものすごいスピードで殻の無いエスカルゴンはどこかへ消えてしまった。

 

「クー!また見えなかったゾイ。」

 

・・・・・

 

翌日、殻が治ったエスカルゴンは、ほとぼりが冷めるまでビジネスホテルに泊まることをフームに提案された。

 

彼は上機嫌で大浴場に行こうとしたが、なんと部屋の前にデデデが待ち構えていたのだ。

 

「へ、陛下!なぜここに!?」

 

「ムフフ、自然の摂理ゾイ。」

 

そしてまたエスカルゴンとデデデの追いかけっこが始まった。

 

ホテルの外には、デデデからもらった1万デデン札10枚を握り占めたフームが立っていた。

 

「許してくれとは言わない。全部私のせいよ。」

 

― ホテル内 ―

 

苦情を聞きつけてホテルの従業員が止めに入った。

 

「お客様お客様お客様!困ります!!アーお客様ァアアア!!!」

 

だが、二人は一向に聞く耳を持たず走り回っていた。

 

「待て待て待てーぃ!一緒にお風呂に入りましょー!」

 

「チクったなフーム!この落とし前、兆倍にして返すでゲスよー!!」

 




次回以降から忍者ヤミカゲが満を持して登場です!

追記:能力名を修正しました!
×「ウルトラハンマー」〇「ギガトンハンマー」
こんなかんじで個人的に違和感のあるところ、誤字報告があった場所を修正していきますが、物語の大幅改編といった読者を混乱させるようなことはしませんので安心してください!
それでは('◇')ゞ
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