新・星のカービィ   作:小林ミメト

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なかなかチャンネルDDDの視聴率が振るわず苛立つデデデ。

それに追い打ちをかけるように唯一のスポンサーも降板。

デデデは、打開策をエスカルゴンと考えている時にとんでもないことを思いつく・・・。

――――――――

今回の話はホモホモしくパロディもてんこ盛りです。

どうぞ最後までお楽しみください!


6話:はだかのエスカルゴンR①

ここは、ホーリーナイトメア社のライバル企業であるハルトマンワークスカンパニーの本社がある巨大な宇宙要塞。

 

見た目は、太陽よりもはるかに巨大な空母で、その上に大小さまざまなビルが乱立しており、その建物同士をつなぐ透明なチューブが張り巡らされている。

 

そして、真ん中にある一際大きなビルには、巨大なアルファベットのHが象られている。

 

このビルでは、ハルトマンワークスカンパニーの社長であるプレジデントハルトマンと秘書のスージーが勤務している。

 

ハルトマンの見た目は、肌が白いキャピィ族に紫色のスーツを着せ、紫色のカイザー髭に七三分けの紫髪と言った感じで、秘書のスージーは、キャピィ族にしては体が少し細めで、つやのあるピンクのふんわりロングで、腰のくびれが強調されたレディーススーツを着用している。

 

ハルトマンが、赤を基調としたゴージャスな社長椅子に座り、コーヒーカップに注いだコーヒーを飲みながらリラックスしていると、そばでスマホをいじっていたスージーがおもむろにこちらを向いてやってきた。

 

「社長、休憩中に申し訳ありません。少々お時間を頂けますでしょうか。」

 

ハルトマンはコーヒーカップをゆっくりと置いて、足を組みその上に両手を組んでスージーの方を向いた。

 

「・・・なんだ?」

 

「少々、お耳に入れて置きたいことが・・・・。」

 

「そうか、では聞こうか。」

 

「ハイ、どうやら数年前に復活したナイトメア社が我が社の最大のマーケットであるポップスターに魔獣を投入し始めたようです。」

 

「いよいよか・・・。」

 

ハルトマンは、コーヒーカップを手に取って飲み残したコーヒーを一気に口に入れた。

 

「いかがいたしましょう?」

 

「しばらくは静観だ。我が社の方に被害が出なければそれでいい。」

 

「かしこまりました。」

 

一方ここはデデデ城、城の主デデデは不機嫌な顔で玉座に座っていた。

 

そんなデデデとは対照的に、ニコニコしながらエスカルゴンは朝の挨拶をした。

 

「おはようございます陛下!」

 

「・・・・うむ。」

 

「どうしちゃったんでゲスか?もしかして、この間の偽カービィの件を根に持っているんでゲスか?」

 

「確かにわしが英雄扱いされないのは気に食わん!だが、わしが今不機嫌なのはそこではないゾイ!」

 

そう言ってデデデは、新聞紙をエスカルゴンに突き付けた。

 

「ん?昨日の新聞・・・珍しい、あの陛下が新聞を読むなんて・・・。」

 

エスカルゴンはその紙を読んで驚愕した。

 

「ゲ!ちゃ、チャンネルDDDのすべての番組の視聴率0%!?」

 

「その通り!0%0%0%ゾイ!!あー!恐ろしくて昨日、変な夢を見たせいでほとんど寝てないゾイ!」

 

その時、扉の向こうからワドルドゥ隊長の声がした。

 

「陛下!あなたにお会いしたいという人がいらっしゃいました。」

 

「今は忙しい!後にするよう言い聞かせるゾイ!」

 

「で、ですが・・・チャンネルDDDのスポンサーがあなたに今すぐお話がしたいと・・・。」

 

それを聞いたデデデは青ざめて、ワドルドゥ隊長にスポンサーを通すように指示した。

 

やがて扉が開き、難しい顔をしたキャピィ族の男女3人が一礼をして謁見の間に入ってきた。

 

「お久しぶりです。デデデ陛下。」

 

3人のキャピィ族の中で一番背が高く白衣を着た黒縁眼鏡の男性が挨拶をした。

 

「ひ、久しいなデデデ製薬の社員諸君!」

 

デデデ製薬とは、20年前にデデデとエスカルゴンが開発したデデデ石鹸、デデデキラーなどの生活用品を売る会社で、デデデが作ったり売りさばいたりするのが面倒くさくなったというしょうもない理由で、キャピィ族からそれらを一任してくれる人物を募って立ち上げた会社である。

 

デデデは、そんな製薬会社の社員たちが滅多に見せないような顔を見て冷や汗が流れた。

 

「・・・いやな予感しかせんが、一応聞く・・・話とはなんゾイ?」

 

黒縁眼鏡の男性が、眼鏡を片手でクイッと上げて大きなタブレットを黒のビジネスバッグから取り出し、デデデにある線グラフを見せた。

 

「デデデ製薬の売り上げは常に赤字、特に競合他社の製品に押され始めた15年前からずっとです!」

 

「それがどうしたゾイ?」

 

デデデは内心焦っていたが、王たるもの常に堂々とするべきというある種のプライドから腕を組んでふんぞり返った。

 

だが、それがまずかったのか社員たちの顔がみるみる真っ赤になっていった。

 

それとは対照的にみるみる顔が真っ青になっていくデデデとエスカルゴン。

 

ついに我慢の限界を迎えたのか、黄色いサラサラとした長髪の女性社員が怒りの感情をあらわにしながら訴えた。

 

「どうしたじゃありません!この際はっきりと申し上げますが、このままあなた方の誰も見ないような番組のスポンサーをしても何のメリットもありません!ですので、私達デデデ製薬は本日限りで降りさせていただきます!」

 

そう言って彼らはデデデの制止を聞かずに出ていった。

 

「ど、どうするゾイ?」

 

「ワタクシに聞かれましても・・・。」

 

デデデは必死の形相でエスカルゴンの首をつかんで揺らした。

 

「今すぐ使えそうなアイデアを出すゾイ!!」

 

「ち、違うものが出そうでゲス・・・。」

 

デデデはエスカルゴンを放り投げると玉座から降りて顎に手を当てて唸りながら右往左往した。

 

「ま、まだ誰も放送していないような内容の番組を放送すればいいでゲスよ。」

 

投げられたときに出来たタンコブをさすりながらエスカルゴンはデデデに提案した。

 

「おーそれはいいアイデアゾイ!」

 

「例えば、世界中を旅してお祭りに参加したり珍獣とかけっこをしたりして楽しむ『世界の隅っこまで行ってD!』、とか?」

 

「だめゾイ!それはもうほかの奴らが似たような番組を作っているゾイ!」

 

「・・・じゃあ、博識高いフームに罵られながら知識を蓄える番組『フームたんに叱られろ!』。」

 

「わしらが叱られるゾイ!」

 

なかなかいいアイデアが出ないまま時間ばかりが過ぎていった。

 

「ぬぬぬ、ほかにアイデアはないのかゾイ!?」

 

「ああ、だめでゲス!全部出尽くしてすっからかんでゲス!」

 

「ん?すっからかん・・・からかん、から、カラ・・・殻ァ!!」

 

デデデはエスカルゴンの殻を指差しながら何か思いついたような顔をした。

 

「え?」

 

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