魔法少女は■されたい   作:kurage1022

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愛と正義と善意の人


09_精霊さんは話を聞く_3

「私は神田ミオと言う者だ。刑事部鑑識課所属の巡査部長で、『神無月』の構成員でもある」

 

「初めまして。私は精霊リリウムです」

 

 黒髪をひっつめ髪にして、くたびれ気味な警察官の制服を着た目つきの鋭い女性と、毎度の流れで挨拶を行う。

 『神無月』というのは、ご当地退魔組織であると先程ユウに説明を受けている。

 

「それで、早速ですが最近の警察の調子はどうです?皆さん元気で働けていますか?」

 

「分かってて聞いているだろう貴様……。ただでさえ忙しいのに、毎日毎日大量の戦闘員の拘束や、魔物の死体を焼却処分する仕事までさせられて、ほとんど全員の目が死んでいるぞ」

 

 彼女にギロリと睨まれるも、ユウは涼し気な表情で受け流している。この人物が、ユウが出撃前に連絡を入れている警察内部の協力者らしい。

 

「犯罪者の数が多すぎて、留置場がどこもかしこも一杯になってしまってな……。最近は、警察内部で『戦闘員ガチャ』とかいう妙な娯楽が流行っているんだ。スーツを剥ぐと、たまにヤクザの親分や指名手配犯が入っているからそれをSSRと呼ぶんだ。面白いだろう?」

 

「あのー。神田さん。大丈夫ですか?」

 

「魔物の焼却処分も、運んで焼くだけと言えば簡単だがな。異形の生物の死体を多くの者が目にするんだ。一応緘口令は出されているが、人の口に戸は立てられん。これではもはや神秘の秘匿も何もあったものではない」

 

「あー……。まあそれはそうなりますよね」

 

「しかも、私が『精霊憑き』と連絡が取れる立場に居ることが周囲に知れ渡ってしまって、魔法のような力を使うコスプレ少女や『リベレーター』の連中と私が同類であるかのように見られている。今ではすっかり魔法業界の代表者扱いだ。私は『神無月』では役職の無い平の構成員だというのに……」

 

「うわ。同僚に身バレするのはきついですね」

 

「ああ、とてもきついぞ。もう少し上手く立ち回れていれば……なんて思いで日々枕を濡らすぐらいきつい」

 

 彼女は闇のオーラを纏いながらフフフフフ……と暗い笑みを漏らしている。

 

「だが、暗いニュースばかりでもない。この緊急事態を受けて、広品警察の標準装備にスタングレネードが加わった。さらに『神無月』に追加の予算が入り、機動隊の一部に魔力付与した武装を配備することになった。これからは、警察もやられてばかりではないぞ」

 

 彼女の淀んだ瞳に、ほんの少しだけ生気が宿った。

 魔法使いではない人間が魔法武器を用いても大した戦力にはならないだろうが、警察が魔物と戦えるようになればアカネの負担も少しは減るだろう。

 と、考えていたところでユウが口をはさんだ。

 

「待ってください。スタングレネードはいいんですが、魔力付与した武装を配備するって……その機動隊で何をするんですか?」

 

「む?それはもちろん、『リベレーター』戦闘員や低位の魔物との戦闘だが……」

 

「それは……。警察を戦わせることについては、少し慎重に考えた方が良いと思いますよ」

 

 彼は、感情の読み取れない表情をして話を続けた。

 

「現時点で、警察は『リベレーター』の攻撃対象になっていません。理由は明らかです。"脅威にすら思われていないから"。ですが、警察が魔物と戦えるようになれば話は変わってきます」

 

「というと?」

 

「機動隊が目障りだと思った怪人が出張ってきて、逃げることもできずに全滅する、というのがマシな方です。最悪の場合は、警察組織そのものが邪魔だと判断されて警察署が攻撃されるかもしれません。そうなったらもうおしまいです。『精霊憑き』の彼女がどれだけ頑張っても、おそらく守り切れないでしょう」

 

 悲観的な予測を告げられたミオは、頭に手を当てて頭痛を堪えるような仕草をした。

 

「奴らが本当にそんなことをすると思うか?」

 

「さて、連中の考える事は僕にはよく分かりません。ただ、警察は割と危ない方だと思いますよ。奴らは水道や電気、物流などのインフラ関係を破壊することはないでしょうが、警察を"消えても問題の無い組織"程度に思っている可能性はあるかと」

 

「そうか……」

 

「そもそも、その気になれば簡単に人間社会を崩壊させられる連中が、闇に潜んで勢力拡大に努めているというのが不自然なんです。人間を洗脳する能力を持つ怪人が複数居るんですから、この国の政治中枢や警察、自衛隊の上層部を支配しようとするのが普通でしょう」

 

 ユウは、特に気負うこともなく淡々と話をしている。

 ……彼は、穏やかな表情の裏でいつもこのような事を考えているのだろうか。

 

「はー……、今後は少しはマシになると思ったんだがなあ……。分かった、懸念は伝えておく。それで、どうせ貴様のことだから『リベレーター』の動きが慎重な理由に心当たりがあるんだろう?」

 

「根拠のない仮説ですけどね。多分、ハッタリが効いているんじゃないかなと思っています。騒ぎが大きくなれば、『精霊憑き』相当の戦力がもっとたくさん増援として来るかもしれない。だから、今のうちに戦力を拡充しなければならない、とか」

 

「あれだけの戦力を持ちながら、ありもしない影に怯えているのか。もしそうだとしたら、『リベレーター』の指導者はとんだ臆病者だな」

 

「臆病かどうかは知りませんが、奴らがずっと今のままでいてくれると思わない方がいいです。このまま放置すれば、いつか必ず自重を捨てて暴れだす日が来るでしょう」

 

 ミオは、眉間に皺を寄せてううむと唸った。

 

「大体、何なんだあいつらは。怪人に戦闘員?あんな特撮に出て来るような連中がどこから湧いてきたんだ」

 

 それは私も同意見だ。

 怪人という強大な魔物は、私をして初めて見る種類の魔物だ。

 そして、戦闘員。より詳細に言えばあの、全身タイツの形状をした魔物。

 着用した人間に憑依し、身体能力の強化、瘴気による悪影響の遮断、魔物に味方と認識される効果、魔物が持つ『異界物理法則』の適用といった恩恵をもたらすが、精神汚染により思考が魔物に近いものに変わってしまう。

 魔物は本能的により強い魔物に従う。善良な市民に無理矢理スーツを着せれば、それだけで即席の兵隊の出来上がりだ。

 このおぞましいほど効率的な魔物が、偶然発生したとは到底思えない。

 

「今の所分かっているのは、撃破した怪人の残骸や戦闘員のスーツから、『ラクリマ』由来の成分に近い物が検出されたという事だけですね」

 

「それは私も報告を読んだ。だが……」

 

 ラクリマ。

 ラテン語で『涙』を意味するその言葉は、魔法使いにとっては古きからある災いを指す。

 ラクリマはおおよそ50年に一度の周期で地球の存在する物質界に接近し、"地球上のどこか"に黒い雫を落とす。

 その雫は、接触したありとあらゆるものを魔物に変質させる力を持つ。そして、黒い雫によって発生した魔物は"繁殖"を最優先目標として活動する。

 ラクリマが出現する際に、空に黒い穴が開き、そこから涙を流しているように見えること。黒い雫が落ちた地域が悲劇と涙で覆われること。これらの要素が名前の由来とされている。

 目的や正体は不明。地球上を眷属で満たし、物質界に顕現することが目的の邪神というのが有力説だ。

 

「だが、前回の『ラクリマ』は15年前だ。時期が合わない。それに、『ラクリマ』によって発生する魔物は怪人とは全く異なるだろう」

 

 そうだ。私はラクリマの対処のために眠りから覚め、契約者と共に戦った経験が何度もある。

 直近では65年前の事例だが、怪人はこれまで戦ったことのあるいずれの魔物とも異なる性質を持つ。

 

 あの戦いの後、契約者の少女はどうなったのだろう。戦いを終え、幸せな人生を歩めたのだろうか。

 もし生きていたとしても、とっくにしわしわのおばあちゃんになっているはず。別れた後も、私の事を覚えていてくれたかな。

 ……いけない。今は感傷に浸るよりも、現在の契約者であるアカネのことを考えよう。

 

「15年前の『ラクリマ』は広品市に出現したと聞いています。神田さんは当時の事を覚えていますか?」

 

「当時の私は学生だぞ。まあ、両親が青い顔でバタバタしている様子は見たがな」

 

 彼女は顎に手を当てて思い出を振り返り、15年前の様子を語りだした。

 

「これは私が『神無月』に入った後に知ったことだが、『黒い雫』はこの街の海岸のあたりに落ちたらしい。市街地に落ちるよりマシとはいえ、元は人間だった魔物が相応の数発生してしまった」

 

 ミオは少しの間だけ目を閉じ、怒りのような感情を滲ませながら話を続けた。

 

「『ラクリマ』由来の魔物は生身の魔法使いでは手に負えない強さを持つ。未曾有の事態に『神無月』は大混乱に陥り、『神降ろし』の出動が遅れた。そこに野良の『精霊憑き』が現れて、事態解決のため奮闘するも戦死。それでも、半数以上の魔物は『精霊憑き』が撃破してくれていた。遅れて到着した『神降ろし』が残敵を撃破し、戦闘は終了した」

 

 この街には、私以外の精霊が来たこともあるらしい。

 今の事態を把握しているなら、アカネを助けるために出てきてくれても良いと思うのですが……。

 もしかしたら、丁度いい契約者が見つからないのかもしれません。私がアカネを取っちゃいましたからね。

 

「最終的な被害は死者・行方不明者合わせて100名ほど。街中に『黒い雫』が落ちたと考えれば奇跡的に少ない数だ。『精霊憑き』が現れなければ、もう二桁多い犠牲が出てもおかしくはなかっただろう」

 

「神田さんは当事者でもないのに、ずいぶんと詳しいんですね」

 

「この件については私も思うところがあるんだ。……『精霊憑き』がほんの少しだけでも臆病で、市民を見捨てて退く事を選べていれば。あるいは、『神降ろし』がもっと早く現場に駆け付けられていれば。あの英雄は死なずに済んだのではないかとな」

 

「……そうですね」

 

 二人はしんみりとした空気で顔を見合わせた。

 

「話を戻します。今の広品市には『ラクリマ』由来の魔物は出現していませんが、怪人や戦闘員から『黒い雫』に似た成分が検出されています」

 

「ああ」

 

「そして、原因は不明ですが世界的に魔物の発生頻度が上がっています。これは、『ラクリマ』の出現する時期と同様の現象です」

 

「そうだな」

 

「さらに、怪人や戦闘員どもは『闇の王』というものを崇めています。これは『リベレーター』の総帥と思われる存在ですが、未だ正体は不明です」

 

「私も、取り調べでそういう情報が出たというのは聞いたが……。いやちょっと待て」

 

 彼女は、より深くなった眉間の皺に右手で触れながら、とんでもなく嫌そうな声を出した。

 

「まさか、『闇の王』が『ラクリマ』のことを指していて、地上に顕現するまで秒読み段階にあるとか言うんじゃないだろうな」

 

「さて、どうでしょうか」

 

「裏でそういう事態が進行していたとしたら、事前に兆候が掴めるものなのか?」

 

「さあ?僕には分からないので、『星詠み』の占星術師にでも聞いてみたらどうです」

 

「『ラクリマ』が顕現した前例はあるか?」

 

「歴史上の出現例では、全て早期撃退に成功しています。よって前例はありません」

 

 

 

「怪人すら対処できないのに、こんなもん手に負えるかバカモノ」

 

「ははっ。僕に言ったってしょうがないですよ」

 

 

 

 

 情報交換が終わり、次の話題に移る。

 

「それでは、インタビューのお時間です。神田さんは、何でこんな状況でも逃げずに居るんですか?」

 

「警察官が市民の平和を守るのは当然のことだろう」

 

「えーと、それで?」

 

「それだけだが、何か文句でもあるのか?」

 

「ええ……」

 

 あまりにも簡潔な答えにユウは困惑している。

 その様子を見たミオは、その答えの補足を口に出した。

 

「もう少し具体的に言えば、奴らが好き勝手に暴れ回るのが気に食わないからだ。敵が強大で、勝ち目が薄いから逃げる?そんなことをしてしまえば、私は私でなくなってしまう」

 

「なるほど、プライドの問題ですか」

 

「貴様は、プライドなど犬にでも食わせてしまえと思っていそうだな」

 

「そんなことないですよ。自己肯定感も自己効力感も、健全な精神を保つために必要な物ですから」

 

「フン、どうだかな」

 

 彼の答えにミオは不満そうな顔をした。

 確かに、私から見てもユウは大らかな性格をしているように思う。

 

「では次に、愛情や優しさについてですね。神田さん的にしっくり来る答えはありましたか?」

 

「ああ。最近はそういう感情に向き合う機会が多くてな。私にも、そういう曖昧なものが見えるようになってきたぞ」

 

 彼女はどんよりとした闇のオーラを背に纏い、感情を抑圧した平坦な声でその答えを語った。

 

「愛だの優しさだの言うものは、そうだな、我慢することじゃないか?上司にセクハラされようが、同僚に白い目で見られようが、ちょっと良い仲だった人に距離を取られようが、街中が犯罪者で溢れようが、市民に無能扱いされようが、空から邪神がひょっこり出てこようが、己の不満をぐっっっと堪えて、街が平和でありますように、という心を忘れずに奉仕することだ。どうだ?私はとても愛に溢れた人間だと思わないか水瀬」

 

「神田さん……。本当にお疲れ様です。ハンカチ使いますか?」

 

「いらん。これは心の汗だ」

 

 

 

 

「今日は相談に乗ってくださってありがとうございました。それでは……」

 

「待て、私からもいくつか話がある」

 

 帰る様子を見せたユウを、ミオが引き留めた。

 

「貴様から……、そうだな、『神無月』や警察に頼みたい事は無いか?」

 

「一応あるにはありますが、実現性が無いので……」

 

「構わん。何でもいいから話せ」

 

「では、どちらの組織からでもいいので政府に働きかけて、広品市に夜間外出禁止令を出せませんか?怪人や戦闘員は昼でも関係なく動きますが、魔物は日光を嫌う傾向があるので」

 

 ユウの要望を聞いて、彼女は渋い顔をした。

 

「無理だろうな。現時点の被害規模は国家としての緊急事態には程遠い。『神無月』もそこまで発言力のある組織ではない」

 

「追加予算が出たって言ってましたよね」

 

「事業仕分けされそうになっていた時期よりはマシだが、今でも赤貧状態なのに変わりはないんだ」

 

「ああ、あの噂本当だったんだ……」

 

 どうやら、この国のご当地退魔組織はあまり力のある組織ではないらしい。

 

「まあ、言うだけならタダだ。私の方から上に意見を出そう。次だ。最近白い仮面を付けた黒づくめの不審者が、夜の街で魔物を殺して回っているという目撃情報がある。貴様に心当たりはあるか?」

 

「……さあ、分かりませんね」

 

「……そうか。分からないなら仕方ないな」

 

 白い仮面の不審者と言えば、戦闘時のユウの外見と一致する。

 ミオは嘘を付かれていることを分かった上で彼の返答を受け入れたようだ。

 確かに、今のこの街に滞在していて、悪の組織と敵対していて、魔物を殺して回れるほどの力量の持ち主となれば彼以外の候補が存在しませんからね……。

 というか、ユウは夜中にそんなことをしていたのですか。本気で隠れたユウは『カサンドラ』でも補足するのが困難なので、今まで気づきませんでしたよ。

 

「最後だ。『精霊憑き』は貴様と同じぐらいの年頃の外見をしているらしいな。……出現以来、一日も休むことなく毎日悪の組織と戦っていて本当に大丈夫なのか?」

 

「彼女は……。少なくとも、僕に弱音を吐いた事はありませんよ。少々責任感が強すぎるきらいがあるので、なるべく気に掛けるようにしています」

 

 アカネは、戦う姿をリベレーター戦闘員に見られている。

 そして、制圧した戦闘員の取り調べを行う警察にも間接的に姿を知られている。

 直接会話したことが無くても、このように気にかけてくれる人は居るのですね。

 

「貴様もだぞ。日頃の無理が祟って肝心な時に力が出ないなんぞ笑い話にもならん。今のペースで問題無いのか?」

 

「僕は……。僕は、無理は、していませんから」

 

「……そうか」

 

 いつもと同じ、穏やかな表情をした彼の目をミオはじっと見つめると、大きくため息を付いた。

 その後、彼女は姿勢をピンと正し、キリリとした表情を作ってから口を開いた。

 

「私からは以上だ。……この街の平和は我々の双肩にかかっている。武運を祈る」

 

「ありがとうございます。神田さんも、いつぞやのように無茶はしないでくださいね?」

 

「……分かっているさ」

 

 

 

 

「ふう……。なんというか、びっくりするほど良い人だなって思うよ」

 

「……そうですね」

 

 強力な認識阻害能力を持つ『精霊憑き』でも、見ている人は見ているのだと改めて認識できた。

 

「ところで、『神降ろし』というのは?」

 

「各国が保有する常設の特級戦力。今はちょっと時期が悪くて動けないんだけど、リリウムさんも存在は知っているよね」

 

「そういうものがあるのは知っていますが、直接見た記憶はありません」

 

 私が出る状況というのは、基本的に通常の戦力ではどうにもならなくなった場合なので、現地の勢力と接触することはあまり無い。

 今回も、ユウが居なければ私とアカネの二人だけで『リベレーター』と戦っていただろう。

 

「それにしても『ラクリマ』の本体ですか。確かに、敵の言動や状況からそのような兆候は読み取れますね」

 

「本体については、リリウムさんでも分からないのかな?」

 

「申し訳ないですが、私でも未経験の部分ですね。でも、彼女は歴代の契約者の中でも最高クラスの資質を持っています。彼女と一緒であれば、どんな敵にも打ち勝つことができると信じています」

 

 ……精神面の不安と性癖に目を瞑れば。

 

「……そうだね。僕も、彼女が最強だと信じているよ」

 

 

 

 

 助けを求める子どもが居るのに、何故大人達は手を差し伸べられないのだろうな。

 貴様には、大人の無能を罵る権利があるだろう。何故そうしない。

 何故、それが当然のことだと諦めたような目ができるんだ。

 

 




神田ミオ

年齢:28
身長:161cm
おっぱい:控えめ
魔法:鑑定
特技:空手、お祓い

 広品警察署刑事部鑑識課所属の巡査部長。『神無月』構成員。
 空手の有段者であり、拳銃射撃の腕前もある。ただし魔力が少ない。
 一対一で低位の魔物を倒す事はできるが、魔法使いの業界においては非戦闘員扱いされる程度の実力。

 神社の家系の出身であり、年末年始は巫女服を着てバイトをしている。公務員は副業禁止?細かい事は気にしない。
 『神無月』構成員としての活動は、警邏中に各所の浄化札の点検をしたり、鑑識の仕事でこっそり『鑑定』の魔法を使ったりしていた。
 現在は警察内で魔法関係者であることが公然の秘密となり、かわいそうなことになっている。
 署長クラスの人間と毎日顔を突き合わせて、広品警察全体の指揮に意見を出していればバレるのもしょうがないね。

 15年前、広品市に『ラクリマ』が出現し、100名ほどの犠牲者が出た。
 この事件の隠蔽を行ったのが『神無月』であり、隠蔽内容は「爆発事故」というものであった。
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