今現在、公立七百中学校二年生は、
林間学校に来ていた。
今日が最終日だった。
「雅利くんって、料理が出来るの?」
「一通りはね」
「雅利くんの、ご飯、とっても、美味しそう!」
「照れるじゃん…」
「もーう!雅利くんの照れ屋さん!」
「高木君、こっちも、手伝ってくれない?」
「あぁ、今すぐ行くよ!」
「雅利くん、頑張って!」
「ありがとう、行ってくるよ!」
俺は他の男子に呼ばれて、調理の手伝いをするのだった。
その後、みんなで、カレーを食べていた。
「美味しい!雅利くんの作った、カレー!
すっごく、美味しいよ!」
「言い過ぎだし、褒めすぎ、
カレーくらいで、大袈裟なんだから…」
「こんな、美味い、カレー作れるなんて、
高木、モテるんじゃねーの?
ルックスもいいし」
「だな!羨ましい!」
「戸田も、兵藤も、大袈裟なんだから…」
「美味しかったよ!雅利くん!」
「はいはい」
皿洗いしている時に、また、石瀬千尋に話しかけられた。
「ねぇ、この林間学校で、キャンプファイヤーがあるじゃん?
最後の日に、そこでね、ダンスのペア同士が、
結ばれるって、伝説があるんだよ!
それでね!永遠に幸せになれるんだよ!」
「そんなの、ウワサだろ?」
そして、その後、学級委員主催の、
肝試し大会が始まった、その後に、キャンプファイヤーの時間だ。
「お前ら、今宵は肝試しだよ?」
「えー!怖いよー!」
「暗い所とか、ムリだし…」
「俺達、学級委員会が、マジで、驚かせてやるからな!
腰をぬかすなよ!」
「雅利くんは、お化けとか、大丈夫なの?」
「作り物ならともかく、いるかどうか、分からないし」
「私は…怖いから、雅利くんと一緒に行きたい…」
「あっ、肝試しのペアは、くじ引きで決めるから、
勝手にペアになるのは、ムリだけどね」
「そう…なんだ…」
千尋は、しゅんとした、表情で、雅利を見ていた。
そして、委員長の真木が、声をかける。
「これから、ペアをくじ引きで決めます!
番号を勝手に言ったらダメだよ?
じゃあ、ペアを決めます!一番の人!」
と、続き、二番の人と続いていた。
「じゃあ、三番の人!」
そして、偶然にも、高木雅利と石瀬千尋のペアだった!
「当たったね!雅利くん!」
「お、おう」
「緊張する…ちゃんと、私の事、守ってね?」
「当たり前だ!」
俺がライトを照らしながらも、暗い夜の道を歩いて行った。
「うわっ!ゴメン!」
「大丈夫?」
「うん…」
そして、前へと進んでいった、お化けっているのか?
進行方向に従って、ルートを進んでいった。
石瀬千尋は、高木雅利の腕に寄り添った。
よっぽど、面倒くさいだろうか?
「はぁ…しょうがないな…」
雅利は千尋の手を握った!
「えっ?」
「俺から、離れるなよ!」
「握った手、少し冷たい気がする…」
「山の中だからだよ、夜だし、案外、涼しいな、
こう見えてさ、暗い道って、意外と怖いけど、
千尋ちゃんと一緒なら、お前を守るためなら、
平気だからさ」
「雅利くん…面白いね!」
石瀬千尋の頬を伸ばして、笑わした。
「笑った方が、可愛いって、
じゃあ、早く終わらせて、キャンプファイヤーでも、見ますか!」
「うんっ!」
肝試しの後、キャンプファイヤーが、始まったのだった。
高木雅利と石瀬千尋は、ペアでダンスを踊るのだった。
「夢みたい、夢を見ているみたい、雅利くんと、踊るの、
王子様と踊ったみたい…」
「だから、大袈裟だよ…」
何がともあれ、林間学校は、終わりを告げるのだった…
二泊三日に及ぶ、林間学校は、色々あったけど、
最高の思い出になった。