今日は、俺と石瀬千尋ちゃんと、
天宮悠里ちゃんの三人で、
ショッピングモールで、お買い物だったが…
千尋と悠里の様子が、明らかにおかしい。
何かあったのか…?
「雅利くん、もっと、私のことを、
見て欲しいな」
「悠里のことも、見て欲しいな」
「う、うん…」
頷く事しか、出来なかった。
やって来たのは、中学生と高校生の女の子、
御用達のアパレルショップ。
今どきから、大人っぽい服装まで、
取り揃えている、お店だ。
「雅利くんに、決めてもらうね、
どんな、服が似合うか」
「悠里の大人っぽさ、
雅利くんに見て欲しいな」
「うん…」
彼は相当浮かない顔をしている。
色々なコーディネートを見た、
千尋ちゃんと悠里ちゃん、
どの服も、似合っているとは思い、
特段とコレと、思うのが見当たらない。
「どのコーディネートが、よかった?」
「ねぇねぇ、教えてよ」
「えっと…これと、これかな…?」
「雅利くん、センスいいね。
私は、カワイイ服が似合うんだね」
「悠里は、ちょっと背伸びした方が、
似合うみたいだね」
二人とも、納得している様だ。
「ねぇ、雅利くんの家、誰もいない?」
「あっ、今日は、俺以外、誰もいないけど?
親は共働きだし」
「じゃあ、寄ってもいい?」
「悠里からも、お願いっ!」
キラキラと純粋無垢な瞳で、
俺に面と向かって言っても、困るのだが…
千尋と悠里のお願いなら、出来るだけ、聞きたい。
「わ、わかったよ…」
雅利の家、もとい、マンションの203号室にて…
「ねぇ、雅利くん、私と悠里ちゃんが、
一緒に料理を作るね!」
「冷蔵庫の中、あったかな…?」
「何が食べたい?」
「私、肉じゃがと、オムライスが作れるよ?」
「悠里は、料理をするの苦手で…」
「大丈夫!私と一緒に、作ろうよ!
悠里ちゃん!」
「うんっ!雅利くんを喜ばせよう!」
「じ、じゃあ…期待しておくね…?」
その後、俺は千尋と悠里が作った、
オムライスと肉じゃがを食べようとしていた。
「いただきます」
と、俺が、ある程度、食事をしていたら、
だんだんと、眠気が襲い掛かり、
次第に、意識が遠のき、意識を失った。
目が覚めると、自分の部屋にいた。
どういう訳か、身動きが、全く取れなかった。
なんだろうか…?体が妙に重たく感じる。
「ねぇ、雅利くんは、好きな人いる?
私のこと好き?大好きだよね?」
「悠里のこと好き?大好きだよね?」
「愛しているよね?」
「どうして、悠里のことを愛してくれないの?」
「好きな人がいるのは、わかっているんだから…」
「うぅ…」
わかってはいた。ダメだとは、思っていた。
もはや、どうしたいいのか、
自分のやった過ちを、後悔しても遅かった。