石瀬千尋と天宮悠里は、
異常に病みはじめている。
雅利くんに、好きな人が出来たことに対して、
横取りしたり、奪い取ろうとしていた。
もちろん、彼だって、
千尋と悠里を、傷つけたくないとは、
わかっていはいたが…
とはいえ、俺は昏睡状態になっていた。
千尋に右腕、悠里に左腕を掴まれている状態で、
身体が全く言う事を聞いてくれなかった。
「こ、これは…!」
思った以上に体が動いてくれない状態だった。
千尋と悠里は、瞳がハートで、
キラキラになっていて、俺に顔を近づいてきた。
ダ、ダメだ…!俺に近づくな…!
「ねぇねぇ、雅利くん?」
「聞いているの?雅利くん?」
「ひどいよね?雅利くんには、悠里か千尋ちゃんしか、
いないのに!」
「私の雅利くんだよね?」
「悠里の雅利くんだよね?」
「…!」
中学生だからか、身体的にも、精神的にも、
大人に近づこうとしている、千尋と悠里。
世間一般から見たら、思春期のようだ。
「私はね、雅利くんと結婚したいの、
それでね、幸せな家庭を築きたいの」
「悠里もね、雅利くんと結婚したい。
たくさんの愛情を注げるよ。もう、注げてますけど」
「…うぅ…!」
苦しい…千尋と悠里に、腕を掴まれて、
身動きが全く取れない!
「悠里たち、幼馴染なのに、
こんなにカワイイ幼馴染なのに、
どうして、他の女の子と付き合っているの?」
「ひどいよ、雅利くん。
私の愛が足りなかったのかな?」
「お、俺は…その、好きだから…」
「誰が?私だよね?私だけを見て欲しいな」
「悠里だけを見て欲しいな」
いくらカワイイ幼馴染でも…
誰よりもカワイイ美少女でも…
すると、千尋と悠里が脱ぎ始めた。
バサッと音がした。
雅利は、慌てて後ろを向いて、
目を手で隠して、顔を真っ赤にした!
「や、やめろ!こんなところで、脱ぐな…!」
「雅利くんは、もう、大人だから、
私のブラジャーとショーツ姿を見て、
いやらしい気持ちには、ならないよね?」
「悠里はね、雅利くんのこと、誘惑できるよ?
こんなに、カワイイ女の子が、
ブラジャーとショーツ姿なんだよ?」
千尋と悠里は、ものすごいスピードで、
雅利に近づいて、再度、腕を掴んだ。
「ねぇ、今日、親は帰ってこないよね?」
「うん…」
「じゃあ、朝まで一緒に寝よ!」
「悠里と千尋ちゃんが、いっぱい、愛情を注いであげる」
「あがっ…!」
その夜、右には悠里、左には千尋が、
雅利の腕を掴んだまま、彼女たちは、
ブラジャーとショーツ姿のまま、俺と一緒に寝るのだった…
当たり前だが、一切、眠れなかった。
おかげで、寝不足になった…