12月24日。俺は千尋ちゃんと悠里ちゃんと三人で、遊ぶ事になった。
「雅利くん!」
「雅利くーん!」
「千尋ちゃん。悠里ちゃん」
「ねぇねぇ、私、オシャレ?」
「悠里もオシャレ?」
「う、うん…二人共、オシャレだよ…」
(そう言えば、こはねちゃんは、杏ちゃんとデートに行くって、
言っていたな…)
と、感じつつ、三人でクリスマスデートを楽しむことになった。
「こはねさんとは、行かないの?」
「こはねさんと付き合っているじゃなかったの?」
「いや、こはねは杏と一緒にデートするみたいで…」
「だから、悠里と千尋ちゃんと一緒に行けれるんだね!
ありがとう!」
「私も嬉しいな…あっ、雅利くん!これ!」
「悠里からも!」
石瀬千尋と天宮悠里から、高木雅利はクリスマスプレゼントを貰った。
「ありがとう…」
「私はね、手袋を編んだんだ」
「悠里はチョコレートケーキを作ったんだ」
「うん。千尋ちゃん。悠里ちゃん。二人共、ありがとう」
すると、俺の右手に千尋ちゃんが、
俺の左手には悠里ちゃんが、急に握った。
「!?」
「雅利くんの手、冷たいね」
「でも、暖かいな」
と、千尋ちゃんも悠里ちゃんも、俺の腕を掴んだ。
「暖かいな…」
「雅利くんと一緒にいると、安心するな…」
「ふ、二人共、観られているよ…!
それに、歩きにくいよ…!」
気を取り直して、三人でドーナツ屋さんにやって来た。
千尋ちゃんと悠里ちゃんは、チョコレートドーナツ。
俺はプレンシュガーのドーナツを、それそれ一つずつ注文した。
飲み物は、千尋ちゃんと悠里ちゃんはココア。
俺はカプチーノにした。
「あーん!」
「悠里も!悠里も!」
「おいおい…わかった、わかったから!」
千尋ちゃんと悠里ちゃんが、立て続きに、
俺にドーナツを食べさせた。
ドーナツを食べ、ココアとカプチーノを飲んだ後、
ドーナツ屋さんを出て、三人はクリスマスのイルミネーションを観ていた。
「雅利くんのこと、振り向かせるから!
こはねさんから、奪い取って見せるよ?」
「悠里のこと。絶対に見ててね?
雅利くんを振り向かせるよ?
それに…こはねさんにも、千尋ちゃんにも負けないから!」
「…」
俺は困惑の状態だった。
「もう一年は終わりか…」
「もう少しで、私たち高校生だね」
「雅利くんは、どこ受験するの?」
「そんな偏差値の高い高校は臨めれないからな…
神山高校の全日制かな?」
「私は悠里ちゃんと同じ、白雪学園かな?」
「千尋ちゃんと一緒だと良いね。高等部」
「悠里ちゃんは白雪学園の中等部からね」
「まぁ…いいんじゃない?みんな、それぞれ夢とか、
未来や希望があってな」
と、俺は感じるのだった。