高木雅利と石瀬千尋、天宮悠里は、三人で初詣に出掛けていた。
「あけましておめでとうございます。雅利くん!」
と、千尋と悠里の声が聞こえていた。
「あけおめ。二人共」
「何で略すの?」
「あっ、あけましておめでとうございます…」
と、雅利がお辞儀をした。
「今年も私と一緒にいようね!」
「悠里の事も忘れないでね?」
「わかってるって…」
1階100円のおみくじを引いた。
千尋と悠里は大吉だが、雅利は末吉である。
「末吉だ」
「そんなに、落ち込まないの?」
「別に、あまり気にしない」
「そっか」
「じゃあ、悠里と千尋ちゃんが、幸せを分けてあげる!」
「うん!雅利くんの一年に幸せを!」
「ありがとう…二人共…」
「雅利くん!一緒に屋台巡りしようよ!」
「私とも一緒に行こうよ!」
「わかった。三人でな」
屋台巡りの途中で、こはねと杏に出会った。
「あっ、雅利くん!あけおめ~!」
「あけましておめでとう。雅利くん」
「ひょっとして、雅利くんの友達?」
「はい」
「雅利くんって、女の子の友達、結構多いね~?」
「は、はい…」
「今年も、よろしくね。雅利くん」
「ありがとう。こはね」
こはねと杏と別れた後…
「雅利くん。こはねさんと付き合っているみたいだけど、
でも、私は雅利くんが好き。
雅利くん以外に好きな人がいないから」
「悠里は雅利くんのことが好き。
こはねさんと付き合ったとしても、
悠里も雅利くんのことが大好きだから!」
「私はもっと好き」
「ストップ!ここで言い争わないで!」
「わかった」
「うん…」
三人でいちご飴を食べた。
なお、千尋と悠里の分も、雅利が支払った。
「三人分も支払うなんて」
「凄いね」
「まぁ…たまたま、貯金していたから…」
「雅利くんは偉いなー」
「偉くないよ…全然、そんなに」
「雅利くんは、どこの高校に行くの?」
「俺は神山の全日に行くつもり」
「悠里は、そのまま、高等部に進学するよ?」
「悠里ちゃん。女子校の中等部だよね?」
「うん。千尋ちゃんは?」
「千尋も、悠里ちゃんの学校の高等部を受験するつもり」
「わかった。また、高校で会えるね」
「うんっ!」
「こうやって、一緒にいられるなんて、小学生の時以来かな?」
「一緒だったからね」
「悠里は、千尋ちゃんや雅利くんと、
これからも、ずっと一緒にいたい!」
「私も!雅利くんと悠里ちゃんと一緒にいたい!」
「ずっと一緒にいられたら、幸せ…うん。
きっと、そうだよね」
雅利と千尋と悠里は、小学生時代からの幼馴染。
雅利と千尋は公立の中学。
悠里は女子校の中等部。
と、通っている学校は違うが、それでも、交流は続いている。