遥とこはねが、冬弥と雅利の為に、メイクをしていた。
「最後にブラシで取った、リップを薄く塗って完成です」
「はい。これで、どうでしょうか?」
「いい感じですね!」
「雅利!出来たぞ!」
「よ、よかったですね…!」
と、雅利が思わず、少しだけ、ゆっくりと拍手した…
「お疲れ様。青柳くん!」
「あぁ。メイクとは、想像以上に神経を使うんだな」
「本当にそうだよ…」
「雅利くんも!ほら!似合っているよ!」
「こ、これが…俺か…?」
「雅利も似合っているぞ」
「ありがとうございます…こう言うのは不慣れで…」
「細かい作業が多いですからね。
でも、初めてなのに、すごくキレイに仕上がっていると思います」
「桐谷さんが教えてくれたおかげです。
本当にありがとうございました」
「ふふ、どういたしまして。
それじゃあ…次は撮影だね」
「うん…!」
(遥ちゃん。すごいな…
バレンタインに合っているだけじゃなくて、
青柳くんや高木くんに合ったメイクまで、
考えてくれるなんて…
それに、青柳くんのメイクも完成度が高く仕上がっている…!
三人が頑張っている分、私も良い写真が撮れるように頑張らないと!)
「撮影場所は小豆沢が考えているらしいな」
「いくつか、候補があるけど…このメイクに合わせるなら…」
そして、こはねが選んだ撮影場所として、神山通りにやって来た。
「ここが、最初の撮影場所か」
「そうですね…しかし、どうして、ここにしたの?」
「えっと、今回の青柳くんと高木くんのメイクは、
ビターチョコをイメージした、
クールで落ち着いた感じのメイクだよね。
だから、その二人の大人っぽさが強調されるように、
撮りたいから、この場所を選んだんだ」
「大人っぽい、カッコよさか…」
「この路地は、落ち着いた雰囲気だから、
イメージに合った写真が撮れると思うから。
それに、この時間だと…あ、あそこ!
あの壁に光が当たって、すごくオシャレなんだ!」
「なるほど…さすがは、小豆沢。よく考えてるな」
「こはねちゃん。ナイスアイディアですね…!」
「えへへ…!ありがとう」
「コンセプトも良いね。
サイトを見た感じ、可愛らしさをアピールしている、
写真が多かったから、差別化できそう」
「では、ポーズはオトナっぽいのが良いのか?」
「それが、良さそうですね」
「雑誌で見たものだが、こういうのはどうだ?」
「あ、私は良いと思う!青柳くんらしさを感じる!」
「俺はどういうポーズが良いのか?
こういうのとか…!」
「あっ、それでも良いと思う」
「二人共、路地の雰囲気に合っているよ。
ただ、もう少しメイクに視線を、
誘導できるポーズにした方が良いかもしれません。
例えば、顔の近くに、口元を手で添えてみるとか…?」
「となると…」
青柳冬弥と高木雅利は、少し考え込んでいた。
「あ…すごい。二人共、手を添えただけなのに、
雰囲気や感覚が掴めている!
自然と顔に目がいくようになったよ!」
「本当か?よかった…」
「ポーズはバッチリだし、後はカメラマンにお任せかな?」
「そ、そうだね…!じゃあ、二人共、撮るよ!」
こはねが冬弥と雅利の写真を撮った。
と、写真を撮る辺り、こはねが数枚ほど、冬弥と雅利の写真を撮った。
「イメージ通り撮れたよ!二人共!少し待っててね!」
「あぁ、わかった」
「はい」
「こはね。何だか、カッコイイね」
「えっ?カ、カッコイイって…?」
「本当にプロのカメラマンさんみたいで、ビックリしちゃった。
さっき、細かく調節したみたいだけど…?」
「レンズに入る光の量を調整して、背景にボケを入れたんだ。
一部の写真に入れてみたけど、
こんな風に、ボケ具合を変えられるんだよ」
「こはねは、カメラに詳しんだね」
「えへへ…!お父さんが好きだから、その影響で…
じゃあ、別の角度からも撮ってみようかな?
青柳くん、高木くん、こっちに目線をお願いしても良いかな?」
「わかった」
「あぁ」
と、こはねが再び撮影をするのだった。
その後…
「簡単にだけど、レタッチも終わったよ」
「これは…凄い!」
「鮮やかな色になっているな」
「コンセプト通り、オトナっぽいカッコよさがよく出ている」
「ふふっ、よかった。
じゃあ、写真をサイトに投稿してみるね」
その後、こはねが、雅利と冬弥の写真を投稿した。
「どんな反応が来るか、楽しみだな」
と、こはねがワクワクしていた。