小動物で内気な幼馴染   作:アッシュクフォルダー

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第二十七話 バレンタインの撮影対決

とある公園にて…

 

「反射が強いですね…」

 

「それなら、反対を向いて撮ってみよっか」

 

「わかりました」

 

「反対を…太陽を背に向けられるが、それだと、

太陽が逆光するのでは?」

 

「逆光も上手く使えば、雰囲気のあるキレイな写真になるんだ。

こんな風に、少しだけレンズに光を入れると…」

 

と、こはねが写真を撮りだす。

 

「わ…すごい!髪や服に光が透けてキレイだね。

それに、光と影のコントラストがしっかりしているから、

メリハリがあって、目を引く写真になってる気がするな」

 

「でも、顔に影がかかりすぎちゃっているから、

次は少しアングルを変えて…」

 

それから、数時間後…

 

「新しく撮った写真、あんまり、いいねが無いね…」

 

「100は付いているのに…」

 

「そうだね。前の写真と同じ位、良い写真だと思っているけど、

タイミングや運要素が混ざっていると思うな…」

 

「他の駆け込み投稿も増えているから、

すぐに流されてしまう可能性もありますね」

 

「似たような感じだと、いいねが付きにくいかもしれないし…」

 

「1枚目、2枚目、3枚目の写真の順位が落ち着いているし、

4枚目もイマイチだったから、5枚目で挽回しないとな…」

 

「そうだな」

 

「うん…!」

 

すると、絵名がやって来た。

 

「みんな。調子はどう?」

 

「あっ…!みなさん!どうしたんですか?」

 

「4枚目の写真をアップし終わったから、

少し様子を見ようと思ってね」

 

「どうやら苦戦しているみたいね」

 

「そう簡単にはいかないよね」

 

「俺や雅利が、もう少しいいポーズを取ればいいですが…」

 

冬弥は考え込む。すると、雫が…

 

「あら?青柳くん。こんなポーズは、どうかしら?」

 

と、雫が冬弥にポーズの提案をする。

 

「なるほど」

 

「もう少し、顎を引いた方がキレイに見えると思うわ」

 

「そうでしたか…!ありがとうございます。こうですか?」

 

と、冬弥が雫のアドバイス通りのポーズをした。

 

「えぇ、バッチリよ!」

 

「ちょっと!雫、何、ライバルにアドバイスを送っているのよ!?」

 

と、愛莉がツッコむ。

 

「冬弥さんも、何をしているとやら…」

 

と、雅利が言いだす。

 

「ご、ごめんなさい…」

 

「いえ、謝るのは俺の方です。ごめんなさい。

すみません。桃井さん。

俺が不甲斐ないばかりで、

日野森さんにアドバイスをさせてしまって…」

 

「ちょっと…そんな言い方だったら、何も言えないわよ…」

 

と、愛莉が戸惑う。

 

すると、雅利が…

 

「二人共、天然で純粋でピュアですね」

 

「そう思ったよ…」

 

と、絵名も雅利と同じ事を思っていた。

 

すると、こはねが…

 

「あのっ、絵名さんは、どんな写真を撮ったんですか?」

 

「私?えっと…今見せるからね。はい、こんな感じだよ」

 

「絵名さん。可愛い…!

それに画面いっぱいに花びらがあって、キレイだな…!」

 

と、こはねが喜んだ。

 

「ふふ、ありがと。ちょっと頑張ったからね」

 

「花びらを集めたり、うちわで真二くんが風を起こしたりして、

私自身、ブレないように、撮っていたから、

メチャクチャ大変だったわ…」

 

「あれっ?真二先輩までいたんですね」

 

と、冬弥が言いだす。

 

「手伝った後、途中で用事で帰ったけどね」

 

「それでも、沢山の工夫があったんですね…!」

 

「す、すごいな…」

 

「まぁ…表情とか、仕草とか、ポーズとか、

アイドルから見たら、甘いとは思うかもしれないけどね…?」

 

すると、遥が…

 

「そんなことないです」

 

と、言いだす。

 

「えっ?」

 

と、絵名が驚く。

 

「キラキラした瞳に、繊細な指の動き、

私にも負けずとも劣りませんよ。

画面の向こうの1枚を意識したように見えました。

愛莉から、自撮りがうまいって、聞いていましたけど、

想像以上でした。流石ですね」

 

と、遥がアイドルスマイルオーラで、そう言いだす。

 

(ま、眩しい…)

 

と、雅利はそう思った。

 

「ちょっと、何これ?思わず興奮しちゃったけど…!」

 

「遥はこれがデフォルトなのよ。本当に恐ろしいわ」

 

「う、うん…」

 

「あ…」

 

「どうかしたの?こはねちゃん?」

 

「これ、見て」

 

「すごい!伸びてる!?」

 

と、絵名の投稿写真が一気に伸びていた。

 

「雅利くん。もうひと踏ん張りだよ!」

 

「はい。わかったよ」

 

「私達も、気合を入れないとね」

 

「うん…!もっと、いい写真を撮ります!絵名さんには負けません!」

 

「ふふ、そうこなくちゃったね!」

 

「望むところよ!」

 

「こっちも、頑張ろうね!愛莉!雫!」

 

「えぇ!」

 

と、両チーム、勝ちは譲らない模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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