転生したら最凶最悪の邪竜だった件   作:カルカルパッチョ

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前話で進化の言葉で固有能力に【竜の炉心】が追加されたっていう加筆しました。進化による強化足りねぇなって思ったからやった。



13話 戦いの余波

ずるん、と新たな命が生まれ落ちた。

 

不思議なことに誰が産んだかは分からない。それが産まれた周辺には近くに親も似たような存在もいなかったからだ。

 

しいて言うならば、吐き気をもよおすほどの魔素濃度。それが彼女を産んだと言えよう。実際その個体が産まれた瞬間、目に見えるように濃度が下がったのだから。

 

──ダレモ、イナイ...?

 

体は頭、胸、腹に分かれており胸の部位からは足が八つ。全身には薄く毛が生えたそのフォルムは、皆さんご存知の蜘蛛という虫に似ていた。

 

もっとも、サイズはその限りではなかったが。

 

──...サビシイヨ

 

それは少し見渡してから巨大な体躯を縮こまらせた。それでもすぐにもとに戻り、他の個体を探しに歩き始めた。

 

しかし歩いても歩いても同じ種族の個体は現れない。

 

似たように八本足の生き物はいても彼女ほどの大きさは無く、彼女ほどの大きさの生き物はいても形が違う。当たり前だ。彼女はたった一匹の特有固体(ユニーク)なのだから。

 

しかし彼女が分かるはずもなく、やがてある一つの考えにたどり着いた。

 

──ソウダ。ゼンブ()()()()()()()()()()()()()

 

近くにいたトカゲのモンスターに手を向ける。その手からは誰にも見えないほどに細く、どこまでも伸ばせるほどに長く、粘着質な糸が出ていた。

 

その糸が気づかれずにモンスターを絡めとり、その動きを封じる。動こうとするたびに締め付けて離さない。

 

──?...アソコ、ナンカ光ッテル?

 

それはモンスターの心臓部。星幽体(アストラルボディ)とよばれる魂を覆う場所であった。

 

世界にいる全生物は三つのもので構成されている。

 

世界に存在するための肉体である物質体(マテリアルボディ)、スキルや記憶などを記録する精神体(スピリチュアルボディ)、そして...思考のための演算装置である星幽体(アストラルボディ)

 

──アレ?ナンカ黒クナッチャッタ。

 

身動きが取れなくなったモンスターに近づき、星幽体に触れる。すると、もがいていたモンスターは動かなくなり、光り輝いていたものは黒く淀み、体も黒いもやで覆われた。

 

比較的人間に近い姿をしていたモンスターは糸から解放されると付き従うかのようにしてクモの後ろへと立つ。

 

──ウーン、マァイッカ。イッパイ増ヤソウ

 

この時行われたのは精神の支配と統合。ユニークスキル【統一者(全なる個)】の能力による魂の汚染。

 

その効果はエクストラ以下の()()()()()()

 

手足を増やしながら蜘蛛は巡らす。糸を、(いと)を、意図(いと)を。

 




いったいいつになったらヴェルダナーヴァを出せるのだろうか...

ヴェルダナーヴァの一人称って?

  • 僕(作者はコレ)
  • オレ(主人公と分けるため、カタカナ)
  • ナーヴァ
  • 拙僧
  • 一人称ナシ(作者の負担が増大)
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