転生したら最凶最悪の邪竜だった件   作:カルカルパッチョ

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恋愛系の漫画読んでてニヨニヨしてたら「きも」って言われたのでやけくそで投稿します。



15話 帳は落ちる、幕が開ける。

貴様ッ!見ているな!

 

一度はやってみたかったことをやってみた。俺も強いといえる部類に入ってるのではないかと思い始めた今日この頃の...そう、俺だ。

 

もはやドッグシーフは進化して半年も経たないうちに俺の家に入り浸るようになってきて、俺も諦めて家に入れるようにしてやった。

 

だんだん遠慮がなくなってきている気がするが、俺の食事を盗んでいた時点であってなかったようなものなのでほぼ誤差と考えるようにした。

 

今日も今日とて自分の分の食事(ドッグシーフに奪われる分、多く取ってきているので実質養っているといっても過言ではないほどの量)を取りに行こうとしたときに突っ込んできたので存分に遊んでやった。

 

このように俺が外に出るときに止めようとしたり、帰ってきたときに出迎えるなど普段の行いを差し引いても...うん、まぁ±0になるぐらいには可愛いところがあるのだ。

 

「わふっ!」

 

「よしよーし。本当に可愛いなぁ...お前らは心の癒しだよ。いやホントに」

 

「わんだふる!」

 

「ちゃんと聞き取れる言葉でしゃべってる犬初めて見たわ。さては相当知能高いな?」

 

あー、うちの家族が一番可愛い。だけど干し肉を勝手に持ってくのはやめてほしい。一応冬らしき季節のための蓄えなのだから。

 

なんと驚くことにこの世界でも夏と冬はあるのだ。

 

正確には暑いときと寒いときが交互にくるだけで日本の四季みたいにハッキリしてるわけでもないが、ほとんどのモンスターも冬眠する。

 

俺はこの前の進化のときに手に入れた【自然影響耐性】で寒さも暑さも凌げるから良いし、そもそも俺は飯は必要ない。進化したときに魔素さえあれば生きれるようになった。

 

だが、ドッグシーフたちは別だ。飯が無ければ空腹で死ぬし、寒ければ凍え死ぬ。

 

そのための干し肉なのだが...どうやら食べれるときに食べるという野生の本能的なものが働いてこのままでは野生に返せないほどに太りつつある。

 

ため息をつきつつもドッグシーフたちをようやくの思いで振り切り、扉から外へ出る。ここ最近はモンスターを狩りすぎて俺の家の近くには寄り付かなくなってしまった。

 

いつもは発動してない【万能感知】の範囲を広げる。普段狭めている理由は、進化する前では演算する容量を死ぬほど持ってかれるからだ。

 

これからは常時発動にしようかなぁ...トカリプトルのスキルを解析したおかげで楽になったし。ん?

 

感知を広げている間に次々と反応が増えていく。10...50.....100...範囲を広げれば広げるほど多くなり、今しがたおそらく4桁を越えた...と思う。

 

しかし、問題は数ではない。数ならばつい最近5桁の有象無象どもを爆散させて自分の糧にしてやるぐらいの力をもっている。

 

どうも輪郭がハッキリとせず、読み取りづらい。まるで霧が人間の形を取ったかのようにそこに居ることはわかるが分かりにくい。それが一匹二匹ではなく、全部そうなのである。

 

それが俺の家を取り囲むように円を作っていた。

 

懲りもせずにまた同じ戦法を取ってきた、と考えるのは愚の骨頂だろう。徒党を組んだということは大きく分けて二つ。

 

それぞれがそれぞれを利用しようとしながらも強敵を倒そうとする『利害の一致』タイプ。もう一つは先導者やまとめ役が存在する『黒幕がいる』タイプだ。

 

前者はまずない。基本、本能で動いている動物的なヤツらだからそこまで狡猾なのはいないはず。いたとしても両方争ったあとで漁夫の利狙ってくるぐらいだろう。

 

問題は後者だ。基本的にこの世界は“弱肉強食”。そんな中で相性の問題を無視して強者として君臨できるのだ。それも、俺に存在を認知されずにだ。

 

この前のウォーラットとも別種だろう。あれは特有固体(ユニーク)だからこその頭脳だ。そんなものがポンポン生まれてたまるか。

 

王が変われば思想も変わるように、上に立つ者によって策は無限に生まれる。つまり同じ策を考えるなんて余程のアホしかいないということだ。

 

そんな考えをしながらもようやく敵の姿を捕らえると俺は言葉を失った。

 

体全体が黒いもやで包まれ見えづらいが、頭はカエルで腕は長く鋭い爪をもっている。足はこの前見た『レッド・ボア』のように短いが蹄を持ち、体表には魚の鱗のようなものと背ビレがついていた。

 

特徴のバランスが取れてなければ重心のバランスも取れてなさそうなモンスターだが、しっかりと足をつけてこちらに向かって進軍している。

 

「【予見者(ミサダメシモノ)】!!」

 

────────────────

 

『情報の元となる精神体(スピリチュアルボディ)及び星幽体(アストラルボディ)が存在しません。』

『断片から読み取った情報を掲示します。』

 

『豁」菴謎ク肴?』  種族:繧ュ繝。繝ゥ

 

繧ウ繝「繝ウ繧ケ繧ュ繝ォ

【繧ケ繧ュ繝ォ蜈ア譛】

 

繧ィ繧ッ繧ケ繝医Λ繧ケ繧ュ繝ォ

【鬲泌鴨螯ィ螳ウ】【遘√?隱ー】

 

────────────────────

 

「──は?」

 

想定外のことに思わず間抜けた声を出してしまう。しかし、今回に関しては仕方がないだろう。今まで出来ていた事が出来ないどころか分からないのだから。

 

中でも目を引くのが『精神体と星幽体が存在しない』の文字。

 

スキルの【解析鑑定】は相手の精神体や星幽体から個体差を識別し、『世界の言葉』にある情報と照合することでそのスキルを見ることが出来る。

 

この個体差の識別の際にスキルにより介入することで鑑定の妨害が可能となるのだ。が、今回は違う。

 

妨害とかではなくただ単純に()()()()()。そして生命体には必ずある物がない。つまり死んでいるのに動いている。ゾンビみたいだけど弱点が分からない分もっとたちが悪い。

 

そして狼狽えたような俺を見つけると口が弧を描き、そこから覗いたキバは『ヘビ・ジャ・スネーク』と似て鋭く光っていた。

 

ようやく見えた尻尾も『ガンズスコルプ』というさそりのモンスターの物で、モンスターの体を切って張り付けたかのような姿であった。

 

しかもそれは一個体を見たときである。

 

別の個体をみれば、黒いもやにおおわれていることは変わらないが、それぞれ頭、腕、胴体、足、尻尾が別の物に変わっている。

 

部分的にみれば分かるが、全体として見ると分からないモンスター──漫画で良く見る合成魔獣(キメラ)と呼ばれるようなヤツらだった。

 

質も不明、量も不明、姿も不明で正体不明。何時、何処で、どうやって生まれたかも不明なら、目的も動きも声も不明、不明、不明。

 

 

『『ガガゴギガゴギガアァァァァ!!!!』』

 

 

不明だらけの戦争の幕が、今開けた。

 




『星幽体から鑑定出来ない』というのは独自設定です。【解析鑑定】の情報ってどこから来るの?って考えた結果、その精神か魂だな。と考えた結果です。

文字化けのやつは見たいならどうぞ。多分文字化けを直すやつでやれば治るはず。オリ主と一緒に推測するのも可。

ヴェルダナーヴァの一人称って?

  • 僕(作者はコレ)
  • オレ(主人公と分けるため、カタカナ)
  • ナーヴァ
  • 拙僧
  • 一人称ナシ(作者の負担が増大)
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