転生したら最凶最悪の邪竜だった件   作:カルカルパッチョ

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一ヶ月半ぶりですね。

誤字報告ありがとうございます!
あと性転換要素を入れました。はい。完全に作者の趣味ですです。嫌な人はすみません。薄いか濃いかで言われたら薄くなる予定。
タグは随時追加していくのでよろしくお願いします。


26話 A.これが答えだ

 

「んあ?」

 

朝の日差しで意識がもどる。

 

ゆっくりと目を開けると透き通った水色の大空がどこまでも広がっていた。背中にあるのは砂ではなく草の感覚であるため誰かに移動させられたのだろう。

 

──つっても寝てる間に死んでないってことは一人しか居ねぇか...オイ、俺の頭のなかでダブルピース決めるな。

 

軽薄そうな笑みを浮かべた義兄の顔が映り、うざったいので別のことに思考を回す。蜘蛛を倒したところまでは覚えてるが...その後の記憶はない。いつの間にか寝てたみたいだ。

 

でもまぁ、とりあえず...

 

「知らない天井だ...」

 

「天井というか広がってるの空だけどね」

 

「どぅわぁぁぁぁ!?」

 

誰もいないと思ってつぶやいたセリフに返ってきた言葉に驚きその場から飛び退いた。なお、驚かせた本人(本竜?)はあまりの反応にゲラゲラと腹を抱えて笑っている模様。

 

くっそ、なんで真横に居るんだよ!何がしたいのか全く分からねぇわ!

 

「くくく...いやぁ目覚めるまで待ったかいがあったねぇ。まさかあそこまで驚かれるとは思ってなかったけど........ブフッ」

 

「いつまで笑ってんだテメェはよ!」

 

そう言いつつ殴りかかるも軽い足取りで攻撃を避け、その後でごめんごめんと謝っていた。もちろんそれも肩を震わせながらであり、反省の色は見えない。

 

「いやーこれでも頑張ったんだよ?なんか繋がりにくくなった世界に無理矢理パス通して魔素切れ起こした君をここにつれてきたりさ」

 

「そこら辺は感謝してるがそれ以上にヤベーやつだとは思ってる。」

 

「...そうそう名前ないでしょ?だから僕がつけてあげよう」

 

「今の流れから急展開すぎない?つーかいいよ、自分で決めるから。」

 

「というわけで今日から君の名前はヴェルディクスだ!」

 

「話聞けや、ァ゙?!」

 

問答無用で名前を決めやがった義兄に再び殴りかかろうとした瞬間、大量の自分のものではない魔素が流れ込んできた。

 

その魔素が兄のものであることに気づくのにそう時間はかからず、兄もいつになく真剣な顔で驚いている様子を見るに事実であることがわかる。

 

「へい!調子はどうだい?って聞かなくてもわかるね」

 

「ま、じで、ホントに、ふざけ、んな...」

 

「わーお、思ったより重症。こりゃそうとう相性がわるいんだろうね...

 

でも、その顔は一瞬だけですぐにへらへらしたヤツに戻った。うわ、うぜぇ...殴りたい、がそれどころじゃない。聞かなくても分かるんなら聞くなよ、うぷ...キモチワルイ...。

 

小声で何か言ってるような気がして、それについて問い詰めようとしたけど想像以上の酔いにしばらくの間吐き続けるのだった。

 

 

 

****

 

 

 

「で、なんか弁解はあるか?」

 

「反省も後悔もない!」(キリッ

 

「ふんぬ!」

 

「ぐはぁっ!」

 

「当たったような声だして避けんな!」

 

「いや、当たったら痛いでしょ...?」

 

「これ俺が悪いのか!?」

 

さも避けるのは当然かのように言ってくるがコイツに殴りかかるのはそれこそ当然だとようなことをしたと思うのは俺だけか?

 

なんとか吐き気から復活した俺は圧をかけて兄を正座させ、説教をしていた。まぁ、すべてのらりくらりとかわし、ああ言えばこう言う状態となっているが。

 

正座してるんだから足を狙えば当たるんじゃないの?とお思いの皆さん。うちの兄をなめてもらっちゃ困る。このお兄さんはね、正座しながら平行移動できるんだ。

 

ほら、いまだって宙に浮かびながら超高速回転してる。うん、なめてるよね。やって良いかな、解体するよ?

 

「で、そろそろ説明してくんね?名付けって何。」

 

その質問をすると回転していた体が俺と向き合うかたちで急停止し、真剣な目で俺を見てきた。

 

妙に緊迫した空気がただよう。

 

「...き.......」

 

「き?」

 

「ぎも゙ぢわ゙る゙い゙オロロロロロ」

 

「吐きやがったぁぁァァァァ!?」

 

真剣な顔してたとおもってたらゲロ我慢してたのかよ!そりゃあれだけぐるぐるしてたら酔うよな!この話今のところ8割吐き気とゲロの話しかしてないけどいいのか!?

 

 

閑話休題(それはともかく)

 

 

「──で、名付けについてだっけ?」

 

落ち着いてからしばらくして話を戻した。

 

「そう。結局のところお前の魔素が俺に流れ込んできたのは俺に名前をつけたときだったろ?それで何が起こったのか、せめて事後報告でも聞きたい。」

 

「えー、そうは言っても君にはデメリットはないよ?」

 

「俺にはってことは付けた側にはあるんだろ。」

 

「うん。でも高々渡した分の魔素が回復しなくなるだけだよ?」

 

「大問題じゃねぇか」

 

幼体のとき魔素が少ない状況で生きていたから分かる。魔素量ってのは=強さだ。魔素量が多い、それだけで警戒に値する。もちろん魔素量だけで決まるわけではないが決め手の一つにはなるということだ。

 

それが回復しなくなるということ。それはつまり事実上の弱体化を示している。まあ隠してないにもかかわらず俺にも読みきれないほどの魔素量をもつコイツなら些事なのかも知れんが。

 

「ん?そういえば兄よ。名付けについて知ってたんなら何で魔素が渡ったとき驚いてたんだ?」

 

「あー...あれ、思った以上に魔素取られてビックリしただけだよ。」

 

竜種への名付けは初めてだったからねぇ。と後に残し、それにしてはやけに真剣だったな、とは思うも深く考えずに家を紹介するといったナーヴァについていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...で、いつまで竜人形態でいるつもりなのさ。」

 

「へ?おお」

 

兄の指摘に自分の体を見ると確かにいつもの体よりも一回りほど大きいうろこをもつ肉体になっていた。たぶん肉体改造で省エネな人型に変えようとして途中で力尽きたんだろう。

 

でもなぁ...

 

「なぁ、兄よ...」

 

「なんだい?あぁ、【人化】のスキルがないとか?それなら【肉体改造】でも多分いけるさ。実際出来てたしね。」

 

「いや、まず()()()()()()()?」

 

「....は?」

 

俺の言葉に兄は豆鉄砲をくらったようにぽかんとした顔で俺を見る。しかし割と真面目に人間ってのがわからない。

 

いや、正確にいえば人間自体はわかる...わかるのだが、俺がその人間の状態だった記憶がない。蜘蛛と戦ったときも出来るだけ小さくなりはしたがあれは竜人形態であり人間ではない。

 

でもまぁ、原因ははっきりしている。

 

破壊者(コワスモノ)】というスキル。十中八九これ、というかこれ以外記憶を破壊するスキルをしらない。今は名付けによる進化でデメリットはなくなったものの強大な力の代わりに記憶を破壊するのはやばすぎだと思う。

 

まぁそんなわけで【人化】もないし、俺が人間になるイメージもないから無理だわ。ガハハ

 

「いやー困るなぁ...天星宮も広いとはいえ不便になるだろうし...。なんか代わりになりそうなスキルとかない?」

 

「代わりになるものねぇ。」

 

「別に何でも大丈夫だよ。君が『これを使えば人になれる!』っていうイメージが大切だから。いつだって力を与えるのは信じる力だからね!」

 

「なるほど...」

 

うんうん唸りながら頭の中のリストからいけそうなものをいくつかピックアップする。あ、これいけそう。

 

選んだのはスキルに含まれる能力『反転』。これならばきっと『竜のオレ』から『人間のオレ』にしてくれるだろう。

 

思い立ったが吉日、善は急げ。すぐに自分自身に能力を発動し、ボフンと煙に包まれる。

 

「かんせー...?」

 

思っていたよりも高い声、一気に下がった目線、色味の薄いなめらかな肌、銀色にひかる長い髪。なによりも平坦な体に少しだけ膨らんだ胸部。

 

「いや...ディクス、君って男じゃなかったっけ?」

 

──そう兄の言葉からも分かるように幼女になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「...なにこれ」

 

思わずつぶやいたその問いへの答えはなかった。

 




更新止まっててすんません。プロット見直したらちょっと不自然だなって思って修正したらオリ主がTSすることになってました。

名付けによって進化したオリ主、もといディクス君のスキルは後ほど。
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