転生したら最凶最悪の邪竜だった件   作:カルカルパッチョ

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今のところ原作キャラ誰一人として出てきてないがこれ本当に転スラの二次創作か...?


8話 殺し愛は突然に

 

罠を仕掛け、待ち、追い詰める。

 

それが食糧を得る俺のルーティーンとなっていた。...相変わらずドッグシーフは俺の家(洞窟)から干し肉と『ストライキバード』の羽毛から作った布団を奪われたが。

 

キレちまったぜ...!久々によォ!

 

三回ほど太陽がのぼって沈んだのを繰り返した後、子犬が体を震わせながら布団にくるまっているのをみて癒された。

 

すごく良い気持ちで何も取り返さずに帰ったらちょうど別個体のドッグシーフが俺の家から干してあった『カキ元気』を咥えて外に出ようとするところだった。

 

しばらく見つめあったあとしっかりと奪い返した。

 

飯と布団という食欲と睡眠欲を満たせるものを渡してやったというのに嗜好品まで奪うとは...そんな子に育てた覚えはありません!(育ててない)

 

つーかどうやって家に入ってんだ?外からは俺以外入れないようにしたはずなのだが...

 

その疑問はすぐに氷解した。中に入った瞬間ガタンという音と同時に壺が揺れたからだ。見たことのある茶色の尻尾を出した状態で。

 

大方、俺が入る時に死角から侵入して中からカギを開けていたのだろう。外からは注意をしていたが中からは考えてなかったのが仇となったか。

 

取りあえず中にいたドッグシーフを外へ放り投げ、食糧の前に分かりにくい罠を設置することで対策としておく。

 

またアイツらのせいで食糧が減ったので取りに行かなきゃ行けない。ため息を吐きつつ洞窟から出る。ついでに周りにいたドッグシーフを追い払う。

 

【分身体作成】により自分の半分くらいの強さの分身を3体作り出す。強さ半分といってもそこら辺のヤツには十分脅威であるのはかわりない。

 

分身のうち一匹は罠の仕掛け直しを頼み、二匹プラス俺でその方向へと追い込む。罠を使わないに越したことは無いが捕らえ切れない時の保険として仕掛けておく。

 

分身と別れ、それぞれ獲物を探す。まだ生き残っていた干し肉をほおばりながら【万能感知】の範囲を広げていく。

 

ふと感知したものがあった。数が死ぬほど多い群れなのかゆっくりと動きながら【万能感知】に引っ掛かる量を増やしていく。

 

それを不審に感じながらも探索を進めていく。

 

何も起こらず3分ほどたったころ、俺の分身が感知に引っ掛かっていた群れらしきものに突っ込み──()()()()()()()()()()()()

 

その事実に唖然としながら思考をめぐらせようとして、また一匹死んだ。

 

分身体は傷つくか、死ぬとその情報を本体に送る。つい最近手に入れた【譲渡者(サズケルモノ)】の効果でそれぞれに【念話】のスキルも渡している。

 

その連絡すら来なかったということはする暇すら与えてもらえなかったということである。

 

看破者(ミヌクモノ)】で【万能感知】にあった反応のところを見ると出てきた結果は俺の危惧するものだった。

 

【毒霧】

 

生まれてから一番最初にみた紫の壁、一番最初に見たユニークモンスター(特有個体)の象徴、この世界で最速のモンスターがくる兆候。それと同じもので出来ていた。

 

さらには既に囲まれている。おそらく毒霧には俺にとっての【万能感知】のような役割をしている。毒霧に突っ込めば分身体同様にその突進によって弾け飛ぶことだろう。

 

しかもその範囲も狭まっていくのを感じるから殺されるのも時間の問題である。

 

狩る側から一気に狩られる側へと変えられたことに焦燥を感じるが、もはやそれどころじゃない。

 

考える隙すら与えないように絶え間無く続く突進の嵐。

 

【危機察知】、【思考加速】、【虫の知らせ】、【万能感知】、【並列思考】。さらには俺自身の積み上げた経験から来るスキルでもなんでもないただの直感。

 

その全てを総動員することでやっと回避し続けることが可能になっていた。

 

それも長くは続かない。敵が圧倒的なスピードで迫る以上、どれだけ思考を加速しても体が追い付かないのでは意味がない。

 

不幸中の幸いというべきの相手からも俺の位置がわからないという問題も、時間と毒霧のおかげで解決することだろう。

 

いくら【危機察知】に【虫の知らせ】を重ねて発動率を上げているとはいえ限度がある。頭にひびく煩いほどの警鐘に思考することを妨害される。

 

取り囲まれたりした状況でよく空中に逃げるというものがあるが、俺と相手の能力を考えると自分は飛べずに相手は飛べるということより愚策であるのが分かるだろう。

 

ついに毒霧が俺の体をおおった瞬間、大地が揺れ、回避しようとする俺の動きを阻害する。野郎ついにやりやがった...!

 

悪態をついても体勢が崩れたことに変わりない。そこに追い討ちをかけるように【危機察知】のスキルが頭に鳴り響く。

 

その場から跳ぶようにして回避する。そのまま体勢を立て直そうとして、未だに鳴り続ける【危機察知】に行動の失敗を悟った。

 

いつもならスピードを一旦止め、もう一度突進をするまでに時間が空く。それでもスキルが反応するならば、答えは一つ。高速のまま、方向転換したのだろう。

 

方向転換する角度が緩やかなら問題ない。

方向転換する時の速度が緩やかなら問題ない。

 

しかし向かう方向が全くの逆方向であり、どんなものでも貫き通すほどのスピードを出していたならばその体にかかる負荷ははかりきれない。

 

そんな反動覚悟のことをしてでも俺を仕留めたいってことか?俺が何したってんだよ!

 

回避?──否、避けきれない。

 

防御?──否、間に合わない。

 

最初に会ったときのようにくちばしを鋭利に研ぎ澄ましたような体型(フォルム)をした因縁の敵は──

 

 

 

 

 

──俺の腹を貫いた

 




四足歩行の体で超高速の突進を避け続けるオリ主ヤバイな...

今後おそらく出てこないだろうと思うのでオリジナルモンスターの解説載せときます。
他の話の後書きにも追記していくので気になったらどうぞ。

『ストライキバード』
余計な運動をせずに羽根を作りまくる鳥。
寒い地方に多く存在し、倒せないと知ると雪崩をチームプレーで起こす。基本は突進。

『カキ元気』
炎に触れた瞬間、爆発する果実。火気厳禁。
爆発することで種が育つための栄養を撒き散らしつつ、種を遠くまで飛ばして繁殖する柿。

ヴェルダナーヴァの一人称って?

  • 僕(作者はコレ)
  • オレ(主人公と分けるため、カタカナ)
  • ナーヴァ
  • 拙僧
  • 一人称ナシ(作者の負担が増大)
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