SCP:IRON.SAGA. 作:野生のムジナは語彙力がない
今回のscpはメタタイトルの通りのアノマリーです。
本家様で近いものといえば、jp支部の先生メガネかと思います(というか性質は殆ど同じです)。ですがメガネの方はバックストーリーとか設定がよく考えられていて凄いなぁと(ぼかしているウチとは違って)、ムジナもアレくらいのものが書けるようになりたいなと思う今日この頃です。
本作に登場するイシュメール博士は、異世界人(コラボキャラやブルーテイル、ヘルヤなど)に対して非常に敵対的で(一部を除く)、モデルにしたのは本家scpサイトの現実改変能力者絶対殺すマンことクレフ博士です。
アイテム番号:SCP−527−IS
『添削する模擬弾』
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:
SCP−527−ISは専用のアモコンテナに収容されます。特にこれといって特別な収容手順を必要としてはいませんが、混同を防ぐために必ず通常の模擬弾と区別して保管して下さい。また、委員会出身者であれば実験の申請書と管理人の許可があれば自由な持ち出しが可能です。
説明:
SCP−527−ISはBM用の模擬弾、約300発です。
外観は世界中で広く普及しているペイント弾と同一で、既存の120ミリ口径BM用火器に対応しています。一般的な模擬弾として扱うことも可能ですが、その異常性はSCP−527−ISの半径30センチに書籍や報告書などといった、主に紙媒体の読物を近づけた際に不明な原因で暴発するという点です。
これには読み物としての書籍や原稿用紙などを始めとして、新聞紙にパンフレット・リーフレット、さらに色紙や短冊ですら対象になります。
その際、内包された塗料は暴発と共に飛散しますが、読物以外の人や物体に影響を与えることはありません。SCP−527−ISの影響を受けた読物は付着した塗料によって即座に添削が行われ、文中に誤字脱字や曖昧な表現などがある場合には、それらを指摘ないし添削する取り消し線や文字列が新たに書き加えられます。
補足:
実験により、人が印刷物を隠し持った状態でもSCP−527−ISは未知の探知機能を用いて異常性を発現させることが分かりました。また、今のところ爆風や四散した破片による人的被害は確認されていません。
補足2:
実験対象に評価シートを同梱して実験を行ったところ、作品の内容に対する批評と評価が行われるようになりました。なお、その評価は適切で批評は非常に的を得ています。
補足3:
SCP−527−ISはとある要注意団体の拠点を襲撃した際に押収されたアノマリーの内の1つです。SCP−527−ISについて要注意団体の構成員にインタビューが行われましたが、当アノマリーは構成員の中でも重要度が低いと判断されていたのか基本情報以上のめぼしい情報は得られませんでした。
SCP−527−ISの起源について、現在調査中です。
実験記録:SCP−527−IS:
以下はSCP−527−ISの実験記録です。
O5評議会により約300発あるSCP−527−ISの内、200発が実験用としての持ち出しが許可されています。なお、実験は必ず地下実験場で行い、実験後にはポータルから実験内容と結果を記録して下さい。
詳しくは担当職員へお尋ね下さい。
(評価シートを添付したい場合も含める)
実験1.
実験対象:テイラースターが作詞作曲した楽曲の歌詞カード(本作は世界累計約5億回再生のベストセラー曲である)
実験結果:歌詞カードの端に、赤い塗料で『文句なし、平和への儚い想いが込められた素晴らしい楽曲です』と記述されていた。
実験2.
実験対象:短歌が書かれた短冊
実験結果:緑色の塗料で、表現の向上に繋がる添削が僅かに加えられていた。
【コメント】
忌憚なき意見、有り難く思う
ー神皇ー
実験3.
実験対象:アイリの書いた絵日記
実験結果:赤い塗料で、絵日記の端に大きな花丸と非常に前向きなコメントが書き添えられていた。
実験7.
実験対象:佐々木家巌流 剣術指南書
実験結果:変化なし
【備考】
実験対象は佐々木光子が本家の蔵より持ち込んだ品であり、現在より500年以上も前に執筆されたものである。ここで考えられるのはSCP−527−ISが古代の日ノ丸語を認識できなかったか、歴史的な遺物に添削をすることに遠慮したのか、またはその両方であると考えられる。
ーSCP−527−IS担当職員ー
実験8.
実験対象:剣術指南書のコピー
実験結果:緑色の塗料で、全ての古代日ノ丸語と難読漢字に日ノ丸の現代語でルビが振られていた。
【コメント】
どうやら後者のようである。
許可が降り次第、他の古代言語で記された解読不能な書物に関しても実験を行いたい。
ーSCP−527−IS担当職員ー
実験13.
実験対象:古代の剣術書コピー(好感度アイテム)
実験結果:緑色の塗料で、全ての古代言語に世界共通語で翻訳がなされていました。
【コメント】
実験は成功した。
これで大崩壊時代といった、失われた過去の世界に関する記録の復元も可能となることだろう。
ーSCP−527−IS担当職員ー
実験16−17.
実験対象:【データ削除済み】
実験結果:【データ削除済み】
【コメント】
ーデータ削除済みー
【O5評議会より通達】
ーリンク先が削除されていますー
実験18.
実験対象:料理教本(好感度アイテム)
実験結果:赤い塗料で、調理法に関する言葉足らずなところが指摘されていた。
実験19.
実験対象:聖典(好感度アイテム)
実験結果:緑色の塗料で、いくつかのスペルミスと思わしき部分がピックアップされていた。
実験20.
実験対象:爆弾百科(好感度アイテム)
実験結果:赤色の塗料で、最後のページに『内容の割に、誤字脱字とかが全くなくて意外でした』と書いてあった。
実験21.
実験対象:レイアの著作(好感度アイテム)
実験結果:時折、文中に赤色の塗料で誤字脱字を必死に探そうとしている形跡が見られた。最後のページには『完璧です。参りました』とあった。
実験22.
実験対象:歴史教材(好感度アイテム)
実験結果:緑色の塗料でいくつかのスペルミスの指摘があり、最後のページには『ところで、なんで教科書にアーミーナイフが仕込まれているんですか?』と記述されていた。
実験23.
実験対象:学術雑誌(好感度アイテム)
実験結果:緑色の塗料で僅かに誤字脱字とフォントに関する指摘があり、最後のページには『私はこの分野に関しては専門外ですが、考察も含めてとても良質な論文だとお見受けしました(要約)』とあった。
実験24.
実験対象:ラブコメ小説(好感度アイテム)
実験結果:赤い塗料で僅かな誤字の指摘があった。評価シートには『胸が熱くなるドキドキの展開ばかりで、もうお腹いっぱいです! 至福の時間をありがとうございます(//∇//)』とありました。
平均点は4.8点でした(5点満点中)。
【コメント】
評価シートに書かれていた文字を筆跡鑑定にかけたところ、女性のものであると判明しました。
ーSCP−527−IS管理担当職員ー
【報告】
実験24.以降、物語形式の読物を用いた実験には評価シートの添付が推奨されるようになります。評価シートには、内容に関するいくつかの評価項目(5点満点)とコメント記述用のスペースがあります。
実験25.
実験対象:週刊ビューティ(好感度アイテム)
実験結果:青色の塗料でジェンダーに関連した過激な表現がいくつか訂正されており、最後には『男性っていつもそうですよね! わたしたちのこと何だと思ってるんですか!?』と記載されていました。
【コメント】
へー、あのネタ知ってるのです?
ームジナー
実験26.
実験対象:少年の写真集(好感度アイテム)
実験結果:青い塗料でいくつかの過激な表現が修正されており、最後のページには弱々しい字体で『な、なんてもの見せるんですかぁ……!///』とコメントが添えられていた。
【コメント】
なんだコイツ、可愛いかよ
ーイシュメール博士ー
実験27.
実験対象:工口本
実験結果:(指揮官命令により中止)
【コメント】
セクハラはやめようね?
ー指揮官ー
実験28.
実験対象:『ウルフパック』(ムジナの書いた小説)
実験結果:青い塗料で32点の誤字脱字と27個の曖昧表現に対する指摘、そして評価シートには内容に関する批評コメントが記されていた。なお内容評価の平均点は1.2点だった(5点満点中)……くそが
【コメント】
電●文庫よりも辛辣ぅ!
ームジナー
実験29.
実験対象:『冥王大星ゲッターZの製造と異世界人抹殺計画に関するイシュメールの提言』(イシュメール博士の書いた論文)
実験結果:オレンジ色の塗料でいくつかの誤字脱字が指摘されると共に、冒頭に大きく『パクリはやめましょう』と記されていた
【コメント】
クソッ、だから俺は嫌だったんだ
ーイシュメール博士ー
実験32.
実験対象:コラボイベント『機動警察パトレイバー』の文字起こし(原文ママ)
実験結果:黒い塗料で複数の誤字脱字と曖昧な表現がピックアップされていた。評価シートには『支離滅裂な展開』『コラボなのに一見さんお断りの駄作という矛盾』『身内ネタばかりでつまらない』などと書き殴られていた。
平均点は1.4点だった。(5点満点中)
【コメント】
まあ、いきなりこんなの見せられたらそうなるよねー
ームジナー
ああ。コラボに吊られて入った人達は、上も下も分からん状況で何の配慮もなしにこんなクソみたいな話を読まされて意味不明だっただろうな。ほんとクソ
ーイシュメール博士ー
実験44.
実験対象:外伝『ホワイトバレンタインデー』の書き起こし(原文ママ)
実験結果:血のような赤黒い塗料で全ページが判別不能になるまで塗り潰されていた。評価シートには『せっかくのホワイトデーの話なのに、何を考えたらこんな、中年男ばっかりのむさ苦しい話が書けるんですか? 内容的にもなんの面白みもないです。最低(要約)』と記述されていた。平均点数は0点だった。(5点満点中)
【コメント】
ハゲ●ね
ーイシュメール博士ー
お前を●す(デデン)
ームジナー
やめてください。
ーSCP−527−IS管理担当職員ー
実験50.
実験対象:指揮官が作った報告書の束
実験結果:青色の塗料で、いくつかの誤字脱字が指摘されていた。また最後のページには『お勤めご苦労様です(・ω・)ノ』と書かれていた。
【コメント】
色々と、ありがとね
ー指揮官ー
実験72.
実験対象:SCP−527−ISの報告書
実験結果:青色の塗料で、計8個の誤字脱字と曖昧表現の指摘が書き添えられていた。この報告書は第2版です。全部直したつもりですが、まだ残ってるかも……
【コメント】
んー、ほんとに第2版?
ームジナー
パトレイバーイベはマジでクソ
本気でカーズとあのハゲいらん
そしてシナリオがゴミなんだよなぁ……
あ、でもレイバーはかっこよかったです。
あのスマートで量産機的なフォルム、素晴らしい
今度見てみようかな……
まあまあまあ……
それではまた、別の報告書で