転生したら影の国に流れ着いてしまった件   作:辛味噌の人

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はじめまして
とりあえず導入をどうぞ。


全ての始まり、もとい共通ルート
プロローグ その1


 い、今起こったことをありのまま(ry

 俺は確かにトラックに轢かれた筈なのだ。具体的には雨でスリップしたトラックが歩道に突っ込んで来て、バーン、と。誰を庇ったわけでもなく、サクッと死んだ…はず。

 しかし気づけば謎の町にポツンと1人。上手く体が動かないと思えば赤ん坊。間違いない、転生、それも捨て子だ!

 

 いやふざけないで頂きたい。ただでさえ転生したらしき現状でいっぱいいっぱいなのに捨て子とかハードモードすぎる。なにかの間違いと思って辺りを見渡してみても人っ子一人居ない。

 いやね?転生というものをしてみたいと思ったことはありますよ?結局今の社会が1番楽しいということに気づくのだけど。しかし捨て子とは、あまりにもあんまりだ。赤ん坊らしくとかいう話以前の問題だ。

 あかんこのままやと死ぬぅ!

 

「おぎゃー!おぎゃー!(タスケテー!ダレカタスケテー!)」

 

 あっ泣き声でた。どうやらいきなり喋れたりしたりはしないらしい。まぁそれはそれで怪しまれなくて良いけども。

 いやそれどころじゃねぇ!やだ!転生したら即死亡とか小生やだ!

 

「おぎゃー!おぎ「ほう?なんの声かと思って来てみれば、捨て子とは…なかなかどうして。この神秘の薄れた現代に、どうやって流れ着いて来たかはわからぬが…捨てられて辿り着くとは面白い童よな」

 

 あっ誰か来た!タスケテー!タスケ…は!?

 

「如何な手段を用いたか、あるいは用いられたか分からぬが…この影の国に辿り着いた以上、童であろうとも歓迎しよう。ようこそ影の国へ。私がこの国の女王、スカサハだ…赤子に語っても意味など無いか。フッ、私も存外、人に飢えていたらしい」

 

 お…お…おっぱいタイツ師匠!?

 

 

 

 

 

 

 

 はい、ということで、おっぱいタイツ師匠ことスカサハに拾われました、転生者の無銘です。何故か前世の名前が思い出せません。スカサハもといお師匠には弟子とだけ呼ばれてます。ブルマとか履いた方がいいのかな…

 …はい、弟子です。なんかお師匠が俺の中の才能を見抜いたらしく、拾われてからしばらく、具体的には5ヶ月程たったあと、唐突にお前が弟子になるんだよ!(意訳)と言われました。何となく予想はついてたけども。

 なんでも俺はかの槍ニキことクー・フーリンにも勝らずとも劣らない才能を秘めているそうで。鍛えればいつか私を殺せるかもとの事。

 

 嘘やん。兄貴レベルの才能とか前世一般ピーポーの俺にある訳ないゾ。でもお師匠の目は本物なんだよなぁ…

 まぁお師匠が居るってことは型月世界で間違いないだろうし、鍛えて置いて損は無いだろう。封印指定?知らない子ですね。別に変な魔術使うわけじゃ…あ、原初のルーン…

 

 そういえば(強引)お師匠はいつまでも俺を影の国に置いておくつもりは無いらしい。一生私以外の人を知らぬのは余りにも哀れ、だそうで。分かります、原作介入ですね。おそらく介入するとしたら、Zero、staynight、Apocrypha、grandorder辺りだろう。プリズマ☆イリヤという線もあるか。fakeとかPrototypeとか言われても分かんないっす…

 

 まぁ介入できると決まった訳じゃ無いんですけどね。でもstaynightは是非介入して、Heaven's_Feelに入らないようにしたい。あれは士郎と桜の周辺以外誰も幸せにならない。主に兄貴とか。弟弟子として、せめてかっこいい散り様のFateルートかUBWルートがいい。

 

 個人的にはUBWのイリヤ救済ルートが1番望ましい。無限の剣製見たいし。英雄王はすごく好きだが、あれは許されない。イリヤは何としても助ける。正直言ってstaynightのイリヤはあんまり好きじゃないけども、さすがにあの最期は可哀想だ。なんなら上手い具合に俺が代わりに死んでも良いかも知れない、カタルシス的な意味で。いや、死にたくはないが。

 

 あと、grandorderなら介入しないと死んでしまう。影の国にいても燃え死ぬ。それでもお師匠は完全に死なないあたり頭おかしい。

 

 ともかく、平穏に過ごすにしても、原作介入するにしても、鍛えておいて損はない、そう思って弟子になることを了承した俺だったが、絶賛後悔中である。

 

「どうした?この程度、クー・フーリンならば楽々とこなしてみせるぞ!」

 

「神代の大英雄と現代生まれの一般ピープルを一緒にしないでくださいお師匠ってアツゥイ!!死ぬ!死ぬ!タスケテママー!!」

 

「お前の母親役は私だ」

 

「ああそうだった!助けて神様!助けて正義の味方!あ”あ”あ”あ”あ”!!死ぬ!死ぬ!アツゥイ!!」

 

 今現在、火球と槍の雨の中をかれこれ10分間必死に逃げ回っている俺氏3歳。そう、3歳である。

 3歳に王の財宝ばりの弾幕の中を走り回らせる母親役がいてたまるか!!いや確かにね?前世でも散々兄貴とかがスカサハの修行は頭おかしいとか言ってたけどね?それはあくまで神代の、それもある程度の使い手だけだと思ってました。

 こんな幼い子供に…そういえばコンラって9歳でクー・フーリンと互角に戦ったんだっけ?なるほど(白目)。

 

 え?なんで3歳児がそんな流暢に話せるのかって?俺が転生者ってのと、お師匠の英才教育()のおかげです。拾われてから1年で前世で言うところの高校卒業程度の、現世で生きて行くための知識を叩き込まれた。そして次の1年、原初のルーンの扱いを叩き込まれた(白目)。そして今までの1年で敵から逃げることを叩き込まれた。正直言って頭おかしい。

 

 そして今がこの1年の最終試験である。お題は簡単、1時間生き残れ。なおお師匠は近接攻撃と宝具の解放を除いて本気で殺しに来るものとする。安心しろ、死んでもしばらくの間は生き返れる、とはお師匠の談。えぇ〜?ほんとにござるかぁ〜?

 

「ほらほらどうした?あと10分だぞ?」

 

「いやああああ!!死ぬ!死ぬ!無理だって死ぬぅ!待って!弾幕厚くしないで!うわあああ!!」

 

「ほう?ならば諦めるか?」

 

「ばーか!諦めるかばーか!」

 

「よくぞ言った!それでこそ私の弟子だ!」

 

「あ”あ”あ”あ”あ”!余計なこと言ったあああ!」

 

「そらもう少しだ!生き延びて見せよ!!」

 

「うわあああ!!死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないうわあああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、とりあえず合格じゃの。色々とうるさかったが…」

 

 し、死ぬかと思った…もうヤダ…

 

「では明日からは槍の扱いを教えていこう」

 

 うわあああああんもうやだああああ!!

 




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