後日番外編ということでスカサハとの日常について描写するかも。
どうも、転生者の無銘です。たった今目を覚ましました。
いやぁ魔猪は強敵でしたね(真)。脇腹はどうやらお師匠が治してくれたようで、痛みは無いです。
「目を覚ましたようだな」
あっお師匠。
「よくやったな。正直私はもっと苦戦すると思っていたのだが…神代の人間でもないのに、よくやるのう」
えぇ…(困惑)。お師匠の予想を上回れたのは嬉しいが、そんな高難易度のやつをいきなりやらせないで頂きたい。これだからケルトは…
…さて。現実逃避はここら辺にしておこう。いや、出来ればもう少ししていたいのだが、これ以上引き伸ばしては居られない。
「あのお師匠。俺の服はどこですか?あと、なんで裸なんですか?」
「何を言っている。男と女が裸でやることなどひとつだろうに」
勘弁していただきたい(白目)。俺は今疲労で動けんのだ。特に右腕など無理をした影響で筋肉痛でろくに動かせん。
いやそんなこと言ってる場合じゃねえやめろください俺まだ10歳だぞショタぞショタってああルーン使って拘束するのやめてああ逃れられないタスケテー!
「疲れて動けんのは分かっておるから、私からヤってやる。安心しろ、天井のシミでも数えておれ」
「待って!ストップ!俺まだ10歳ですよ!?」
「安心しろ、コンラともヤった」
これだからケルトはぁぁ!!
アーーーッ!
どうも、転生者の無銘です(白目)。お師匠に食われました(性的に)。
どうしてくれるんですかね…俺もうお師匠とどんな顔して会えばいいのかわかんねぇよ…助けて正義の味方…ダメだ、某エミなんとかさんも女難だった。
そんな俺の心情はお師匠にはもちろん関係なく、修行はさらに苛烈になっていく。お師匠曰くラストスパート。
なんでも、あまり影の国に居すぎると、外の世界に出られなくなるそうだ。お師匠みたいに。それで、ひとまず教えるべきことを全て教えて外の世界に送り出すとの事。
なるほど、なんだかんだでこの影の国ともお別れの時が近いわけか…なんだか寂しいな。
ともかく、頑張っていこう。修行を完遂した暁には、ゲイ・ボルクをくれるらしいし。さすがお師匠。俺のモチベのあげ方をよくわかってらっしゃる。
よし、イクゾー!!
「甘い!」
グワーッ!
どうも、転生者の無銘です。今日はついに修行の最終日…なんだか感慨深い。
あっ、あれからもお師匠には定期的に襲われました(白目)。勘弁してくれよ…。
それで、最終試験らしいので、いつぞやの闘技場にやって来た俺を待って居たのは…
「◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️!!」
波涛の獣こと、クリードでした(白目)。
「さあ、今までの総決算だ!無事、波涛の獣を討ち果たし、私にその武を魅せるが良い!」
もうね、ここでゴタゴタ言ってもどうにもならないのは知ってます。戦わなくては、生き残れない!大丈夫、コインヘンは倒した!クリードも勝てる勝てる!
行くぞ!俺の勇気が報われると信じて!
「うおおおおぉ!!」
「◻️◻️◻️◻️◻️◻️◻️!!」
「よくやったの、合格じゃ。さすがは我が弟子じゃの」
「あ、ありがとうございます。」
よーし!よしよしよし!勝った!勝ったぞ!生きてるって素晴らしい!
「それでは私はこれをゲイ・ボルクに加工してくるからの。ゆっくり体を休めるが良い。」
「はい」
そういえばゲイ・ボルクってクリードの外骨格でできてるんだったな。まぁいい。俺は寝る。おやすみなさいー。
「さて、準備はできたの?」
「はい、今までありがとうございました。このご恩は一生忘れません」
ついに出立の日。うーん、さすがに涙が出てきた。なんだかんだで10年以上お世話になったから、悲しいものは悲しいのだ。
それに、俺が影の国に流れ着いたのは奇跡のようなもの、もう2度と来ることはできない。そう思うと、涙が出るくらいは許して欲しい。
「これ、そう泣くでない。安心しろ、お前はこの影の国と繋がりができた。定期的に夢で稽古をつけてやるから安心せい」
アッハイ。涙も引っ込んだわ。確かにお師匠ならそれくらい出来そうだわ。
ちなみに、持ち物は現世風の服が1着に、ケルト戦士特有の、自動修復のルーンが刻まれた全身タイツっぽい戦闘服が1着。訓練の際に使っていた愛用の槍に、先程渡されたゲイ・ボルク。以上である。食料とかは気にしてはいけない。どうせお師匠が誰かに拾われるような場所に飛ばしてくれる。ちなみに戦闘服や槍は俺の魂魄と結びついているので、普段は霊体化的な感じで消えている。出す時は念じれば出てくるし、戦闘服は勝手に服と置き換わる。まるで魔法少女みたいだぁ(直喩)
「よし、泣き止んだの。…では、行くがよい!」
その声を聞き、俺は目を閉じて影の国の門を通る。これを越えれば、現世のどこかに転移するらしい。
原作介入するにしても、しないにしても、お師匠に誇れるような生き方をしたい。
そう決意した俺が、再び目を開けたとき、俺が目にしたものは…
これにてプロローグは終わりです。
お読み下さりありがとうございました。
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