超破壊兵器アマトリチャーナ   作:名も無き二次創作家

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沢山の感想ありがとうございます。
前回、鬼怒田さんの脳破壊に「ここすき」が3つくらいついてて笑いました。



大丈夫って言ったじゃん!!!

『大規模な(ゲート)が発生しました。近隣住民は直ちに避難してください』

 

「け、警報!?」

 

「近界民だ!避難しなきゃ!」

 

三門市に突如、大規模な門が幾つも出現した。

その光景は4年前の大規模侵攻と酷似しており、人々の不安を掻き立てた。

とある高校でも混乱が発生していた。

 

 

だが。

 

「俺たちにはボーダーがいるから大丈夫だ!落ち着いて避難しようぜ!」

 

あの時とは違う。

彼等には正義のヒーローがいる。

4年前に近界民を撃退したボーダー。

そのボーダーもあの頃より遙かに成長しているのだ。

そして、このクラスにも一人のボーダー隊員がいた。

 

「先生、緊急事態なので失礼します。トリガー機動(オン)

 

トリオン体に換装し、冷静に避難するよう呼びかけながら、一人の男が急いで教室を出る。

そして屋上に続く階段を駆け上がり、扉をぶち破った。

最後に屋上を駆けフェンスを勢いのままに乗り越え身投げすると、威力を調整して自爆のトリガーを起動する。

 

ボンッ!!!

 

派手な音を周囲に響かせたそれは、ボーダー本部めがけて一条の流星となり流れていった。

 

「な、なんだ今の」

 

「……本当に大丈夫なのか?ボーダーは」

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

先程まで高校で授業を受けていた自爆バカも、急いでボーダー本部にやって来ていた。

現在、元A級ソロのこの男はB級チームに所属している。

メンバーはまず隊長でオペレーターな彼。

そして特殊攻撃手(アタッカー)の雨取千佳。

雨取千佳は玉狛第二で狙撃手(スナイパー)もやっているので掛け持ちだ。

雨取千佳は玉狛第二が本業ではあるが、一応この男とも本部所属のチームを組んでいるため、本部に二人用の隊室が与えられている。

 

そして、雨取千佳はどちらの部隊として戦うかによってトリガーの構成をガラリと変える。

基本は玉狛第二として使う狙撃手用トリガー。

構成はアイビスやライトニングなどが収まっており、狙撃手として過不足無いバランスとなっている。

そして特殊攻撃手の時は自爆専用トリガーだ。

構成が「敵を巻き込んで自爆する」という、ピーキーな戦術をこなすためだけに調整された、偏ったものになっている。

 

ひとまず雨取千佳は玉狛第二として戦う事になるだろう。

仲間の三雲(みくも)(おさむ)空閑(くが)遊真(ゆうま)と連帯を取り、場合によって玉狛第一である先輩たちに援護されながら近界民との攻防を制していくことになる。

 

 

だが、それは彼女にとって戦場に馴れるための準備運動のようなものでしかない。

彼女の本当の戦いは、敵の人型が現れてからなのだ。

 

まるで「1匹いたら100匹はいると思え」と謳われる例のGが如く大量に湧いている敵のトリオン兵。

それを倒している玉狛第二をモニターで眺めながら、彼はオペレートの準備を整える。

今回の大規模侵攻は実力派エリートこと迅が予知していたため、ボーダー全体がある程度の準備を整えた状態で挑めている。

彼と雨取千佳も、この大規模侵攻を前提に訓練を積んできている。

そもそも自爆は緊急脱出を前提にした技であり、緊急脱出=負けのランク戦ではほぼ使い物にならない。

故に、この2人だけのチームも滅多に起こらない今回のような()()専用チームとしてしか機能しない。

恐らくこのチームはこの大規模侵攻が終わったら新メンバーを迎え入れて雨取千佳無しでも戦えるようにならなければいけなくなるだろう。

そして実戦の機会があれば場合によって雨取千佳がこちらに加わる、という形に落ち着く筈だと彼等は考えている。

上層部も現段階ではそのように指示を出そうと考えている。

 

『もしもし、こちら玉狛オペレーターの宇佐美。聞こえてる?』

 

「聞こえてます。出ましたね、ブラックトリガー使い。風間隊の所ですか。雨取に緊急脱出(ベイルアウト)を指示して、トリガーセットを直してあげてください」

 

『了解。……千佳ちゃんのこと頼んだよ』

 

「まかせてください」

 

本来オペレーターを熟すには長い訓練期間が必要とされる。

だが、この男は「連帯には、自分以外の仲間のポジションも把握するのが重要」という理由により、オペレーターの作業もある程度把握していた。

普通は把握するのと出来るようになるのは違う。

だが、彼は普通では無かった。

優秀であるが故にとことん惜しい人材である。

 

『こちら雨取。トリガーを自爆用に切り替えて貰いました。指示をお願いします』

 

「まず、この作戦中のお前の秘匿名は“アマトリチャーナ”だ。繰り返す。これよりお前の呼称はアマトリチャーナだ。良い名前だろ?王子先輩が付けてくれたから後でお礼言っとけ。次に状況の説明だ。敵ブラックトリガー使いと風間隊が交戦している。どうやら敵のブラックトリガーは使い手自身を液体化させることが可能らしい。変幻自在の攻撃と、トリオン供給機関となる核が体内をランダムで動き回ってるせいで手こずっているらしい。お前の自爆で全て吹き飛ばしてこい。体内を動き回っていようが身体ごとなぎ払えば関係ない!今から位置情報を送るから韋駄天とテレポートを使って現地に急行し次第敵に取り付き自爆だ。敵に張り付いている風間隊だが、彼等はA級の中でも実力者揃いだから巻き込む可能性なんか考えるのも烏滸がましいと理解していれば問題無い。では玉狛支部(そこ)からのルートを指示する」

 

「はい!!」

 

 

 

 

◇◇

 

 

「頑張ったなあ、工夫したなあ、毎日頑張ったんだろなあ。けど残念──ん?」

 

風間隊を軽々と弄ぶ敵ブラックトリガー使い。

彼の名前はエネドラ。

エネドラはこの世界の人間を“玄界(ミデン)の猿”と呼び、見下している。

そんな見下している相手が意気揚々と戦いを挑んできたので、赤子のおままごとに付き合ってやる大人の気分で遊んでやっていたのだが、不意に背中が重くなったことに気付いた。

そしてさらに気付く。

先程まで健気に頑張っていた3人(風間隊)の姿が見えなくなっていることに。

 

「な、なんだ────」

 

チカッ、と彼の目が焼かれる。

 

 

一瞬の閃光を捉えたその眼球が次に映したのは、何処までも無限に広がる光の荒野だった。

後に捕虜となったエネドラ曰く「ビックバンを見たかと思ったぜ」らしい。

本来ダイナマイトでも崩すことしかできないビルや民家が、周囲の何もかもが、跡形もなく薙ぎ払われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『戦闘体活動限界、歌川*1緊急脱出(ベイルアウト)

 

 

 

*1
風間隊のオールラウンダー




歌川さんは弱いわけじゃ無いけど、隊長の風間や副作用持ちの菊地原と比べて危機察知能力が一歩劣る。(独自解釈)
そのため想定を遙かに超えたアマトリチャーナの爆発範囲に巻き込まれてしまったのだ。
風間隊はエリートだから心配無いって言ったじゃん……。



根付「“未成年が自爆武器を装備している”という情報がメディアに漏れるのは避けたい」
バカ「緊急時故やむなし。自爆出勤するしかねえ!」チュドーン!
根付「……スゥー」ストレスマッハ

うーん、熱烈指導間違いなし。


『千佳(狙撃手の姿)』
メイン:アイビス、イーグレット、シールド、ライトニング
サブ:バッグワーム、自爆、シールド、鉛弾

『千佳(自爆特攻の姿)』
メイン:自爆、韋駄天、シールド、バッグワーム
サブ:自爆、テレポーター、シールド、ハウンド
備考:メインとサブの自爆トリガーを合わせることで、単体の1.6倍も強力な自爆ができるようになるぞ!

この小説は面白い。誰がなんと言おうと面白いんだ……!!(偽野原ヒロシ風)
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