せっかくTSしたので親友(♂)を全力で落とそうと思う 作:らびっとありす
「いらっしゃいま………。」
「やっほ。来ちゃった。」
「………なんでお前きてんの?」
「え?なになに?葵くんの彼女?」
「違いますよ。親友っす。」
なんの前触れもなく、親友が俺の働いてる店に来た。……いやなんで。
「ねぇ。あの人すごい美人さんじゃない?」
「確かにモデルさんみたい……。」
うへぇ……。すごい注目されてる。
「うっす。」
「やっほ。上がったの?」
「つーか今日これで上がるつもりだった。」
「かっこよかったよ。働いてる姿。なんかめちゃくちゃ絵になってた。」
「そりゃお世辞どうも。」
お世辞でもなんでもないけど。
「はぁ。ホント前触れもなく来るなお前。」
「えぇ?だって働いてる姿見れるの今ぐらいだし。」
「俺の働いてる姿なんて誰得だ。」
俺得です。
「あ、マスター、カフェラテ1杯。あとこいつに俺の奢りでクッキー。」
「奢ってくれるの?」
「働いてる姿見られた口止め料だ。このことは他の奴らには内緒にしてくれ。弄られる。」
「おーけー。俺の口に誓うよ。」
元々誰かに言うつもりは無かったし。でもここは有難く貰っておこうではないか。貰えるものは貰わないと。
「うまぁっ!」
「だろ?」
「いつもこんなお洒落な場所で働いてるの?」
「おう。」
「良いなぁ。俺、コミュ障だからさぁ。」
「そう言いながら海の家の時めちゃくちゃ接客してたじゃんか。」
「あの時はお前がいてくれたから……。」
「そんならここで一緒に働くか?」
「えぇ。俺なんかが似合わないよ。こういうのはお前みたいなイケメンとかが似合うんだよ。」
「それ、自分に向いてる視線でも言えることか?」
知らない。俺は別に事実を言ってるだけだし。
「そう言えばもう夏休み半分きったんだね。いやー早いねぇ。」
「と言ってもいつもよりは充実してるだろ。」
「うん勿論だよー。みんなと色んな所に行くのめちゃくちゃ楽しい。でもやっぱりこういう時間がなんだかんだで1番落ち着くかなぁ。宿題も全部終わらせておいて良かったァ。」
「それに関しては同意見。俺も先日、神楽坂に宿題を片付けさせた。」
「あはは。あいついっつもギリギリだからね。」
やれば出来んじゃんあいつも。
「ま、今頃あいつものんびりしてんだろ。」
んー。なんか忘れてるような気がするんだよなぁ。俺、こいつになんか用があってきたような気がする。
「夏祭り……か。」
あ、それだー!
「「葵、一緒に夏祭り行こ!!(優、夏休み行かないか?)」」
「「あっ。」」
「お、同じこと言うなら。わざわざ被せんな!」
「は?理不尽すぎんだろそれ。」
そんなベタな……。でも、こいつも夏祭りなんて興味あったんだ。
「それで、次のさ夏祭り。行く?」
「おう。勿論だ。」
やった!!誘えた!!誘えたぞ!!
「見てろ!俺、この日、浴衣着るから!!覚悟しとけ!」
「……おう?」
…葵の表情が固まったんだけど………あれ?俺、なんかやばいこと言った?今めちゃくちゃ恥ずかしいこと言った?