せっかくTSしたので親友(♂)を全力で落とそうと思う   作:らびっとありす

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フルボッコだドン

明日はバイトあるんで投稿無しかも。まぁ毎日投稿って訳じゃないんだけど。

先輩がうざい後輩の話を見るようになりました。めちゃくちゃOPにハマってます。


1度守ると決めたから

「悪いな。あおっち。手伝って貰って。」

 

「おう。後でいちご牛乳奢れよ。」

 

「それぐらいながら構わんで。」

 

今日の5限目は移動教室で俺は白井の任された仕事を手伝っていた。仕事と言っても今日使う資料を運んでるだけだが。

 

「いやーこの数を1人で運ぶのは流石に心が折れるわ。」

 

「しゃーねーよ。委員長、今すごい忙しい時期なんだしよ。」

 

「まぁな。ほんと渚っちは働き者や。」

 

うちの委員長は委員会にも所属している。軽音部は文化祭でしか活動出来ないが残ってるのは尾上が色々裏で回してくれている影響も多い。まぁそもそもうちの部活、部費は無いんだが。

 

「あっ。白井君と徹君。」

 

「おっ。委員長か。」

 

「渚っち、委員会の方は終わったんか?」

 

「うん。今からでも手伝おうって思ったんだけど……。」

 

「いや。良いよ。」

 

「せや。女の子にこの荷物持たせるのは気が引けるしな。」

 

「俺がやりたいって言ってやってんだし良いよ。」

 

「そう?なら言わないことにする。」

 

資料を移動先の教室に置き、俺たちは自分たちの教室に戻った。戻ると他の学生が別の教室に移動しようとしてた。

 

「…………?」

 

なにか妙な違和感がある。

 

「おし。俺達もそろそろ移動する準備しよか。」

 

「………なぁ委員長。」

 

「ん?どうしたの白井君。」

 

「あいつ。優って教室戻ったか。」

 

「え?一緒にいたんじゃないの?」

 

「昼飯は一緒にくってあいつが1人で戻るって言って……。」

 

「俺が出た時はおらんかったで。」

 

嫌な予感がする。

 

「橋本。」

 

「おん?どった?」

 

「お前ずっと教室いたか?」

 

「居たぞ。それがどうした?」

 

「優って戻ったか?あいつの姿が見えないんだが。」

 

「いや。見てないぞ。」

 

あいつがどこかで道草を食ってるなんて思えない。なんならあいつは1人で学校を歩き回るなんてそんなことはしない。

 

「妙やな。何かあったんか?」

 

「…………拉致監禁?」

 

「いや。流石にそんなこと………。そんなことしたら今騒ぎになってるはずやで。」

 

そうだ。今普通なら騒ぎになってるはずだ。でも騒ぎになっていないということはまだ事態がバレてないって事か?

 

「………体育館倉庫。」

 

「…え?」

 

「トイレでもこんなに長くならない。ならトイレにはいない。拉致するにもトイレならさすがに教師陣にバレる。内側から鍵が掛けれてなおかつバレない場所。」

 

「……くそっ!!!」

 

「……白井君!?」

 

「あ、あおっち!!………渚。俺はあいつを追いかける。渚は先生を呼んで体育館倉庫まで来い!!早く!!」

 

「わ、分かった!」

 

くそっ。最悪の事態だ。

 

「ほんまなんか。ゆーくんが監禁されとるって。」

 

「確証はない。でも嫌な直感がすんだよ。虫唾が走るようなそんな。」

 

「お前のその直感はよく当たるからほんまなんやろな。」

 

「スピード上げていいか。」

 

「おう。全力だし。」

 

 

 

 

 

体育館倉庫前。

 

「………やっぱりな。」

 

「鍵かかっとるな。どうすんだ?鍵穴自体は錆びとるけど……。」

 

錆びてるか。………なら。

 

「壊せるな。」

 

「……あんまりやりすぎんなよ?俺、怒られてもいらんで。」

 

「経年劣化って言ったら何とかなんだろ。ぶっ壊す。」

 

鍵穴に向けて思いっきり蹴りを加えるとガシャりと音がした。

 

「やっぱり脆かったか。」

 

「うえぇ。こんなんドラマでしか見たことないわ。」

 

「もう1発行くか。」

 

もう一度。今度は扉に向かって殴りと蹴りを加えるとバキバキと音を立てて壊れていった。

 

「つっこむ。」

 

その瞬間、俺は目の前の男の顔面に対して拳を1発飛ばした。

 

「ぐふぉっ!?」

 

「……おせぇなぁ。ノロマなんだよ。」

 

仰け反った瞬間、腹に蹴りを1発。

 

「ごはっ。」

 

口から血を吐き出しながらばたりとその場に倒れ込んだ。

 

「……おぉ。やってんな。」

 

後ろを見ると今にも泣き出しそうな涙目の優が居た。……後ろに縄。拘束されてたか。

 

「これでも着てろ。優。すまん遅くなった。」

 

「………葵?」

 

「殺しとらんか?」

 

「おう。気絶してるだけだ。殺していいなら殺すが。」

 

「やめとけ。冗談でもお前が言ったらシャレにならん。」

 

別に冗談でもなんでもないんだがな。

 

「神楽坂。優を頼む。」

 

「任せとき。先生は委員長がもう呼んどるからあんま派手に暴れんなや。」

 

「考えてやるよ。」

 

扉近くにいた神楽坂に優を預ける。……よし。これで思いっきりこいつらをしばける。

 

「選ばせてやる糞ガキ共。骨1本を再生不可まで砕いた後に少年院に行くか。戦闘続行不可まで半殺しにされて少年院に行くか。まぁどっちでもいい。俺が言いたいのは一つだけだ。………調子乗ってんじゃねぇぞ。ゴミの分際で。」

 

今の俺はすこぶる気分が悪いんだよ。すまないなんて1ミリも思ってないがストレス発散に付き合ってもらうぞ。クソガキ。

 

 

 

 

 

「ゆーくんは見ない方がええで。」

 

神楽坂が俺が見ないようにするために手で目を隠した。神楽坂は先生を読んでくれたって言ってくれたけど。

 

「葵。」

 

「葵の強さはゆーくんが1番知っとるはずやで。」

 

「……俺のせいでまた葵が。」

 

「葵はきっと優のそんな言葉は聞きたくないで。あいつは今、優のために戦ってくれとる。ならあいつに言う言葉は1つちゃうか?あいつは優の迷惑だとかそんなのは聞きたくないと思うで。」

 

「……神楽坂。手、どかしてくれないかな。ありがと。でも俺はこれを見ないといけないような気がするんだ。」

 

「………分かった。そんなら見届け。」

 

目の前には葵と倒れてる3人の男性と息切れしてボロボロになってる2人の男性がいた。

 

「……怪物かよ。こいつ。」

 

「お前らは俺の大事な人に手を出した。その時点でお前らの敗北は決まってたんだよ。俺に喧嘩で勝とうと思うんなら来世からやり直しな。俺はお前らと違ってイキリの強さじゃないからな。」

 

「このやろぐふぉっ。」

 

あの時と同じだ。2年前のあの夏と同じ。

 

「先生連れてき……って何この状況!?」

 

「優も葵も無事や。てか問題なのは相手側やな。4人が吐血。1人が立ったまま失神しとる。」

 

「白井くんってそんなに強かったの。」

 

「あいつは獅子王や。獅子王『白井葵』。1度怒らせたら終わり。触らぬ神に祟りなしってやつやな。」

 

「……終わりか?」

 

「おう。終わりや。先生も来た。」

 

「そうか。」

 

葵がこっちに向かって歩いてきた。

 

「葵。」

 

「………すまんな。守ってやれなかった。」

 

葵はすれ違い際にそう言って先生と何やら話し始めた。

 

「とりあえず白井くんと島崎さんは話を聞きたいから先生に着いた来てくれ。神楽坂君と尾上さんは教室に戻りなさい。こちらから遅刻ではないと伝えておくよ。」

 

「こいつらはどうなるんですか?」

 

「とりあえず保健室かね。処罰はその後でするよ。」

 

「いくぞ。優。」

 

「う、うん。」

 

俺たちは先生に言われた通り、事情を話すために別教室へと向かった。

 

 

 

 

「うわっ。誰もいない。」

 

「そりゃそうだろ。今、クラスのやつは移動教室なんだから。」

 

事情聴取の結果、葵の今回の件は不問となった。俺のスマホの録音機能にやり取りの内容が残っていたこと、体育館の監視カメラに俺が連れ去れるのが映っていたこと等から、葵は俺を助けるためにこのような行動をしたと言う形になった。学校は後で正式に警察を通して今回問題を起こした生徒を引き渡すようだ。その際、体育館で撮られた監視カメラと俺の音声データを一緒に渡すとのこと。

 

「思い出すな。中学時代、授業始まってるって知らなくて2人で昼寝して教室に取り残されたこと。あの時、しこたま怒られたっけか。」

 

「あったな。……そんなこと。」

 

よっこらせとおじさんのようなことを言いながら葵は自分の席に座った。

 

「久しぶりに怒り疲れた。」

 

「そう……だよな。」

 

「優。」

 

「…ん?」

 

「………すまんな。守ってやれなくて。」

 

「違うよ。葵。葵は何も悪くない。悪いのは俺の方だ。俺が………。俺が1人で……。1人で行動してしまったから。」

 

「違ぇよ。引き止めれなかった俺が悪い。……ていうか悪いのはあいつらの方だ。それに、俺が聞きたいのはお前の謝罪なんかじゃねぇよ。」

 

謝罪なんかじゃない。

 

「葵。」

 

「おう。」

 

「……ありがと。助けてくれて。」

 

「それでいいんだよ。」

 

小さく笑を零しながらわしゃわしゃと頭を撫でる。

 

「ねぇ葵。」

 

「ん?」

 

「………。」

 

「うおっ。」

 

「……ごめん。急に膝に乗って。」

 

葵の体ってこう見たらちゃんと男の子なんだな……。

 

「すまん。優。」

 

「ふぇっ?うわっわっ。」

 

葵が急にぎゅっと俺の体を引き寄せた。

 

「今。お前に見せれないくらい不細工な顔になってるから。」

 

「葵はどんな顔でもかっこいいと思うけど。」

 

「るっせー。お前が無事で良かったんだよ。」

 

あぁ。そっか。やっぱり俺、こいつのこと好きなんだ。

 

「ごめん。葵。ちょっと胸借りるね。」

 

「分かった。」

葵の体にぎゅっと抱きつく。

 

「おっきいな。」

 

そんなことを呟くとトントンと背中を叩きながら頭を優しく撫でてきた。

 

「怖かったろ。頑張ったな。頑張って耐えたな。」

 

「………葵。」

 

俺はいつの間にか泣き出していた。あの時の恐怖から開放された反動で涙が溢れ出して止まらなかった。

 

「葵……。葵。」

 

「俺はここにいるから。大丈夫だ。」

 

「……もう1人にならない。絶対に頼る。だから……。だから。」

 

「わーってる。」

 

「……怖かったよ。葵が来なかったら……。本当にどうしようかって。」

 

「俺がお前を見捨てたことがあるか。あの時、守るって決めんだ。自分の誓いには嘘はつかねぇよ。」

 

「ほんとに……。ほんとに良かった……。……ほんとに……よかっ……。」

 

「……寝たか。やべ。俺も……眠たくな……っ。」

 

 

 

 

 

 

「お。どないしたんや。」

 

教室の扉の前でクラスの人達が『お前が先に入れよ』とか『いやいや。無理だろあれ。』やら聞こえてきた。なんか女子はすごい携帯で写真撮ってるけど。

 

「やばっ。レアすぎる。」

 

「待ち受けにしたい……。後で送ってあげよ。」

 

「なんや。騒がしいな。」

 

「神楽坂!なぁこれどうしたらいいんだ?」

 

扉の窓から教室の中を見るとお互いに抱き合いすーすーと寝ているゆーくんとあおっちの姿が見えた。

 

「……こーちゃん行くか?」

 

「はぁ!?女子に殺されるわ!それになんか。起こすのなんか申し訳なくね?」

 

「いやー。ふたりは仲ええなぁ。ほんとに。」

 

「どうするの?徹君。」

 

「気づかれないように入るか。起こすの申し訳ないし。」

 

まぁ今日色々あったしな。少しの間くらい寝かせとくか。

 

「しっかし。幸せそうに寝るなゆーくん。まぁそりゃ好きなやつに抱きついて寝てるんやからそりゃそうか。」

 

「あっ。やっぱりそうなの?」

 

「まぁあいつ、昔から好きやったらしいからな。あ、このことはあおっちには秘密やで。あいつだけやから知らんの。」

 

「分かってるよ。それぐらい。」

 

……ま、うちの委員長はあいつよりだいぶニブチンやけどな。




こんなに甘々なのにこいつらまだ付き合ってないんだぜ?なんなら葵くんにしては恋心すら抱いてないんだぜ?(気づいてないだけかもしれないけど)

King Gnuの新曲めちゃくちゃ好き。

登場人物設定 紹介その2

名前:神楽坂徹

性別:男

特技:人と話すこと、動物をあやすこと、ドラム、料理

趣味:ドラム、動物を見ること、人と話すこと

外見:黒髪、高身長、緑眼

概要:優と葵の中学校時代からの友人。静かに優の恋路を見守り、応援しつつ自分は渚に対して片思いしている。実は両片思いだったりする。生まれも育ちも大阪。両親が居酒屋を経営してるため焼きそばやらを作るのが得意。葵と同じ軽音部員。誰かと話すが好きな陽キャ。テスト勉強はいつもギリギリにするためギリギリ欠点いかないぐらい。別に頭は悪いという訳では無い。
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