せっかくTSしたので親友(♂)を全力で落とそうと思う 作:らびっとありす
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夏なんだし海行きたい
「そろそろ夏休みかぁ……。」
「そうだな。」
あいつの性別が変わって2ヶ月たった。世間は夏真っ盛り。あの事件からあいつは少し男性恐怖症になった。と言っても俺とか神楽坂とかよく知っている人に対しては今まで通りだから別にこれといって悩んでいるという訳では無い。始めはあいつも女子と話して動揺してたりしていたが今はもう馴染んでいる。
「あれやろ?来年から俺ら受験生だろ?うげぇ……。」
「神楽坂。お前何か言いたいのか?」
「別になんも。いやただ、高校でもう夏休み満喫出来んのも今のうちやなぁって思って。」
「そうだな。」
「………お前話し聞いとる?」
「いや聞いてるぞ。」
「なぁ。なぁなぁなぁ。」
「なんだよ。」
「夏やしさ。海行かん?夏休み。」
海か。……海か。
「……。いやなんでだよ。」
「夏といえば海やん!!海といえば水着やん!女の子やん!」
「ナンパする気か?お前尾上一筋だろそんな度胸ないだろ。」
「……お前さぁ。なんで自分に対してはそんなニブチンやのに人のことに対してはそんな敏感なん?まぁせやけど。」
「大体よ。男ふたりだけ海行くんなら虚しくなるだけだぞ。」
「お前もそんなこと思うんやな。」
「は?」
「うーいや。なんでも。」
しかし海か。……。久しく行ってないなそういや。
「なんや?ゆーくんの水着でも想像したんか?」
「優は関係ねぇだろ。いや最近海行ってなかったなって。」
「まぁ言うて電車で30分かかるしなぁ。………はぁ。どっか手頃に誘える女の子おらんかなぁ……。」
「委員長でも誘えよ。」
「はぁ!?無理やろ!?」
「お前いざとなればへっぽこになるよな。」
「お前だけには言われた無いわ!」
さーて。どーすっか。まぁたしかにこいつの言うことには一理ある。どうせ本気で楽しめる夏休みなんて今ぐらいなんだし。
「あっ。」
そういやあいつがいるじゃねぇか。
「なんかいい案思いついたんか!?」
「ちょっと待ってろ。おーい。優。」
「んー?どったの?」
「うおっ。どっから湧いてきたんや!?相変わらずゆーくんのあおっちセンサーは凄いわ。」
「は?なんだそれ。」
「あはは。それほどでも。それで何?葵。」
「お前、夏休み暇な日に海行かね?久しく行ってなかったし。どーせ本気で楽しめる最後の夏休みだ。」
「おっ。良いじゃん!海!!行く!!行きたい!」
めちゃくちゃ乗る気じゃねぇかこいつ。
「つか。お前、水着とか大丈夫なのか?」
「え?………あっ。そうじゃん。俺、前まで使ってた水着使えないじゃん。」
「それなら委員長に頼めばいいんじゃね?ついでに誘えば?お前、女子で1番仲良いの尾上だろ?」
「渚?……んー。あ、良いかも!それじゃあ呼んでくる!!」
そう言いながらスタスタと尾上の席に向かってあいつは歩いていった。
「神楽坂ひとつ貸しな。」
「ほんまサンキュー。……まじで助かったわ。」
まぁ4人なら別に大丈夫だろ。
「はーい。呼ばれました渚です。」
「うっす。優から話聞いたか?」
「うん。私はいいよ。ていうか丁度いいって思ってたし。」
「「「ちょうどいい?」」」
何かあったっけか。
「私の家というか実家、この時期になると海の家やってんだよね。もしかしたら泊めてくれるかもって思って。」
「おぉぉぉぉぉぉ!!!」
あー。そういうことか。
「ええやん!1泊2日。」
「つまりその代わり海の家の仕事手伝えってことだろ?」
「まぁそういうことなんだけどさ。あ、ちゃんと日払いで給料も出るよ?」
「給料出るんだ!」
「まぁ、いいんじゃね?」
「ええで!全然構わんで!俺ん家、居酒屋やってるから任せとき!」
「俺も。つかバイト、喫茶店の接客業だし接客は慣れてるし。」
「「「え?そうなの!?」」」
あれ。俺こいつらに言ってなかったっけ。
「まって。お前、接客出来んの?……いや。あおっちイケメンやから客引き凄いんか。」
「想像出来るところがまた……。」
「へぇ………。バイトしてるんだ。どこ?」
「優お前来ようとしてんだろ?……後でメッセージ送っとく。」
「よっしゃ!」
((絶対見ようとしてる……。))
「そういやゆーくんはどうなん?」
「俺?出来るよ。」
「それじゃあ決まりだね!後で両親に連絡しとくよ。」
「助かる。」
「じゃあ俺、グループ作っとく!」
「うし。じゃあ決まりだな。」
意外と早く決まったもんだな。
「あ、神楽坂。」
「ん?なんや。」
「お前、欠点とったら補習あんぞ。」
「……………おっとぉ。」
こいつ絶対忘れてたろ。
「あおっち!!強化合宿お願い!!」
「いちご牛乳奢りな。」
「助かる!!マジで助かる。」
「へぇ。神楽坂が真面目に勉強。」
あいつが真面目に勉強するなんてほんとに楽しみにしてるんだ。
「珍しいこともあんだな。」
「あ、あいつ委員長に口酸っぱく言われてる。あ、俺もそういや勉強会兼女子会みたいなことすんだよね次の休みの日。」
「そうなのか?」
「うん俺ん家で泊まり込み。楽しみなんだよね!」
「そっか。まぁお前なら大丈夫だろ。なんせ学年2位なんだし。」
「そういうお前は前回10位だろ。」
「別に頭はよかねぇよ。努力してんだよお前みたい天才じゃねぇんだから。」
俺だって天才じゃないよ。でも本当に葵は努力家だよなぁ……。何に対しても。
「俺も次の休みの日、あいつの教科合宿初めっか。ま、バイトのシフト的に大丈夫だろ。」
「葵のエプロン姿かぁ……。様になってんだろうなぁ。」
「別に見てもなんも面白くねぇぞ。」
「面白いとか面白くないとかじゃないよ。」
「ふーん。」
つかこいつほんといちご牛乳好きだよな。歩いてる時も飲んでるし……。
「お前って虫歯になったことあんの?」
「無いが。」
「うわマジか。」
つまり、まだ誰ともキスしたことないのか……。家族とも。まじの筋金入りじゃん。
「いちご牛乳そんなに美味しい?」
「飲むか?」
「い、いや。良いよ。」
「そうだよな。人の付けたもの飲みたいとは思わないよな。」
いや違います普通に緊張しただけです。
「逆に苦いの飲めないのホント意外。」
「喫茶店の接客してんのにコーヒーは飲めんからな。砂糖入れないと。」
「俺無理。砂糖あると甘くて飲めない。」
「お前は昔からそうだよな。」
「甘いのも好きだよ?でもコーヒーはブラック。」
「前間違ってブラック飲んだらにげぇって顔して姉さんにくっそ笑われたんだよな。」
え。なにそれめちゃくちゃ見てみたい。つかこいつそんな顔出来んの。
「そういやお前のお姉ちゃんって凄いブラコンだよね。」
「そうなのか?」
普通の姉弟は一緒に風呂入ったりおとうとを抱きながら本読んだりしないし。ほんとにこの姉弟距離感がバグってると言うかなんというか。
「うん。多分。まぁ良いと思うけどさ。仲がいいのはいい事だし。」
「うっし。じゃあここまでだな。とか言って、家ほぼ横だが。」
「そうだね。じゃあね。また明日。」
「おう。」
海かぁ……。何年ぶりだろアイツと行くの。もう2、3年は行ってないなぁ。
「…………ん?待てよ。つまり俺、あいつに水着姿見せるってことだよな?」
「…………。うわぁぁぁぁぁ!!恥ずい!!恥ずかしい!!めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!!………うぁぁぁぁ。」
……これは。恥ずかしくない水着を選ばないと。
「後でみんなに連絡しておこ。」
その後、色々終わったら水着を選ぶの手伝って欲しいと連絡したら『白井くんに見せるんだよね!任せて!』とか『デート!?水着デート!?』とか言われて余計に恥ずかしくなったのはまた別の話である。
海できゃぴきゃぴしてるの早く書きたい。校則ゆるゆるな点でお察しですがこの学校、偏差値割と高いです。
次の話はお勉強兼女子会兼お泊まり会の話です。割とすごい爆弾落とします。
登場人物設定 紹介その2
名前:尾上渚
性別:女
特技:コーディネート、料理、人をまとめること
趣味:動物を眺めること、誰かと出かけること
外見:青髪、長髪、低身長、貧乳
概要:学級委員長兼生徒会役員。先生からも生徒からも人望が厚い頼れる人。でもどちらかと言えばバカを見守るほうではなく一緒にバカする方。神楽坂に片思いしてる。島崎がお気に入りで一緒にいることが多い。影から恋路を見守りながら手伝ってる。成績は真ん中ぐらい。