ラスボスの子に転生したのでNO.1ヒーローを曇らせたいと思う 作:タメガイ連盟員
誤字報告ありがとうございます。
センチピーダーがパトロールから戻ってきたのと入れ替わるようにナイトアイと一緒に事務所をたつ。待っている間に保須市警への連絡も行う。こういうのは事後報告でもいいのだけど、事前にやるにこしたことはないらしい。警察側からの印象もだいぶ変わるし。こうした手続きは大事。今日の予定ではナイトアイが事務所の鍵当番なのだけど、これから保須市に行くとなると帰りがいつになるかわからないからセンチピーダーを待つ必要があったわけだ。移動手段は車。保須市まで離れているわけじゃないからね。
移動している間に今回の参加者の動向を確認しておこう。まず出久くんはグラントリノと一緒に新幹線で移動中。飯田くん、こちらは職場体験担当ヒーロー(名前忘れた)と巡回。轟くんもエンデヴァーに同行して保須市入り。こうして見ると普通に職場体験してるな、私もだけど。
で、弔は……まだ拠点のバーにいる。ステインもいるけど、保須に戻るまでそう長くはないはずだ。
よしよし、いろいろ調整したおかげで原作通りの流れになっている。いや、壊理ちゃんの件以外での大きなズレは出てないんだけど、細かいのは結構ある。こういうのを放置しておくとあとでとんでもないことになる可能性がある。なので中学の頃から原作の内容をできるだけ思い出したものを書き出して、それを元に調整を続けてきたのだ。私自身の存在そのものだったり、出久くんを強化したりと私も結構ズレるようなことしてるんだけど、それ込みだ。おかげさまでそのための分身が何人も活動しているわけだ。
前にも言ったけど、ステインとの戦いは出久くんにとって良い経験になる。自分より強くてかつ殺される心配がない相手なんてなかなかいない。いや、普通に考えると命の危険がないヴィランってなんだって感じだけど、ともかくそういうわけなので、私はステイン戦には参加しない。
私が参加しちゃうとそれで勝ててしまうからよくない。本人に一方的な協力を得て試したんだけど、ステインには『念動力』を防ぐ手段がほぼない。『凝血』はあくまで体の自由を奪うだけ、不意打ちで使われたところでこちらには影響がない。“
この忙しさも保須での騒動が終われば一段落する。そうすれば、期末の演習試験まで目立ったイベントはない。そこから先も忙しくなるけど、それまでは準備期間だ。約2ヶ月、集中していかないとなー。特に神野はパパが直接出てくるから気合い入れていかないと。でもやだなー、パパと会うの。入学前に1度電話したけど、やっぱり慣れない。存在自体に慣れない。あの人と長年組んでるドクターマジやばい。
「連合が動くと言ったが」
「はい」
「ヒーロー殺しと手を組むと?」
おお、流石ナイトアイ。私が言ったわずかな情報でそこまで読むとは。とは言え、ナイトアイもこの考えには疑問があるらしい。これまで一匹狼でやってきたヒーロー殺しが今更誰かと組むとは考えにくい。その活動に行き詰まりがあるのならばともかく、そうした傾向は見られていない。それに対してヴィラン連合は構成員、と言うか参加者の殆どを失っている。雄英襲撃の教訓から、数より質の方針に切り替えようとしているはずだ。そのために名のあるヴィランを連合に引き込もうとしているわけだ。
「ヒーロー殺しだけとは限りません」
「……ネームドの糾合か」
ネームドヴィランとして知られるヴィランは結構いるのだけど、実態としてはその殆どがタルタロスにいる。これはもちろんオールマイトを筆頭にトップヒーローが捕らえまくった結果だ。なので、現状娑婆にいるネームドヴィランはトップヒーローを躱し続けているか、最近ネームドになったかのいずれかだ。ヴィランってのは基本まとまらないものだけど、それが集団になったら脅威に……なるのかなぁ。いや、トップヒーローが相手ならともかく、並のヒーローなら十分脅威だと思うけどさ、これで社会をひっくり返せるか、と言うと。
ヴィラン連合の脅威って、黒霧の『ワープゲート』と脳無があってこそだ。現状どっちも使えるから脅威ではあるんだけど、ともかく、ヴィランの糾合と言う状況はこれまでにありそうでなかったことだ。今、雄英襲撃で名を上げているヴィラン連合にネームドヴィランが集うのは確かに厄介だ。トップヒーローには勝てないにしても、彼らだって全国くまなくいるわけじゃない。どこをいつ、どれだけの規模で襲撃できるか選べる、と言うのはヴィランに限らずテロリズムの優位性だ。これが発揮されるのが林間合宿の襲撃になるわけだけど。
うーん、どうも私は先々黒霧と脳無が連合からいなくなるのを知っているからか過小に評価しがちだ。よくないな、こういうのは。
先の話はともかく、ヒーロー側はヴィラン連合、弔の所在も掴めていないから次の襲撃時の戦力を読めない、と言うのが問題点だ。弔に繋がる手がかりが殆どないもんね。この辺はパパの手配によるところが大きいと思うけど。
「ただ、思想的に彼らが相容れるかどうかは怪しいですけど。ヒーロー殺し、ヴィランも殺害してるんですよね?」
首肯するナイトアイ。ステインと名乗るより前からヴィラン殺しはやってるから、実際の殺害数はさらに多いはずだ。ステインが現れた地域ではヴィラン犯罪が減少している、なんて話があるけど、そりゃ自分達を殺そうとしているやばい奴が現れたら身を隠すなり他の地域に移動するなりするだろう。
弔なんてステインからしたら粛清対象にしかならないはずだ。しかし、弔から何かを感じ取ったステインは判断を保留することになる。
このことからステインも今ある社会を壊したい、と言う願望があるのだろう。弔の元に集うヴィランもそういう傾向が強いしね。私はこの社会にそれほど不満がないから話が合わなさそうではある。
話をしている間に保須市に到着。車は有料駐車場に預け、街へと出る。弔とステインは……よし、保須に来ている。
「ヒーロー殺しが現れるのは街の死角、路地裏と言った人気のない場所だ。まずはそこを虱潰しに捜索する」
「はい」
言われた通りに路地裏を調べていると、メインストリートの方で爆発音が起きる。
「……連合」
「ヒーロー殺しの行方が掴めない以上、無視するわけにもいかない。行くぞ、フーディーニ」
「はい」
ヒーローネームで呼んだってことはそういうことだよね。
「個性の使用並びに戦闘を許可する。市民の安全を最優先に行動しろ」
「わかりました!」
逃げ惑う市民を掻き分けながら爆発音の震源地に到達する。そこでは多数のヒーロー相手に2体の脳無が暴れている。んーと、こいつら確か下位の脳無だっけ?
「あれが連合のヴィランか?」
「雄英に襲撃してきたときにいた奴と似ていますけど、同じと言うわけでもなさそうです」
わずかに体を強ばらせてみせる。なにしろ私は脳無に殺されかけている。それに似たヴィランに恐怖心を抱いてもおかしくないだろう。
「大丈夫か」
「……はい、いけます。黒い方の動きを抑えます」
『
それはともかく、私が脳無を拘束したことで捕らえられていたヒーローが脱出する。
「くそっ、急に動かなくなって助かった! って、あれ、君、雄英祭の!?」
「はい、サー・ナイトアイの指揮下で活動しています!」
こういう申告は大事だ。
「そうか! それにしたって何が目的なんだこの化け物どもは!?」
そのナイトアイはもう1体の脳無、ツバサくんに押印を投擲。そのダメージでツバサくんも足で掴んでいたヒーローを取り落としてしまう。これでツバサくんはナイトアイを新たなターゲットに定め、突撃。しかしそれもひらりと躱し、さらに蹴りを放つナイトアイ。
「動きは単調、対処は可能だが」
脳無って命令に沿って動くだけだから、ナイトアイの言う通り単調な行動しかしない。これがハイエンドなら自律思考ができるからそれなりに複雑なこともできるようになるけど、今この場にはいないから置いておく。とは言え、下位脳無でも身体能力は常人を遥かにしのぐから並のヒーローでは対処は困難だろう。ヒーローって言っても基本的には鍛えた人の域を出ないからね。チームで対抗すればまた別だろうけど。
ナイトアイは彼の戦闘スタイルである『予測』と『先手』、長年の経験で対処できている。ツバサくんのヘイトを自分に集中させ、かつ自分は攻撃を受けずにいる。しかし、押印攻撃も決定打にはなっていない。これが普通のヴィランならとっくにケリが付いているところだけど、脳無が固すぎる。単発火力がなければ撃破は難しい。この場にいるヒーローにはこれをどうにかできる者はいないようだ。と言うか、保須市にいるヒーローは概ね平均レベルだから、突出して強いヒーローがいないんだよね。だからステインが狩り場に選んだのかもしれないけど。
私が拘束している方にもヒーローが攻撃しているけどこうかはいまひとつのようだ。うーん、私もそんなに長い時間拘束できるわけじゃないからなぁ。拘束具が現場に到着するまでまだ時間がかかるだろうし。だけど、周囲に市民の姿はほとんどなくなっている。初期目標である市民の安全確保はおおむね終わっていると言うわけだ。
と、顎だけ脳無が突如炎に包まれる。当然、私の『念動力』も掻き消されてしまう。こんなことができるのは……
「まったく、揃いも揃って何をかかずらっている!」
エンデヴァーだ。そういや、もう1体は彼とグラントリノが戦ってるんだったな。今ので顎だけは行動不能になったようだ。やっぱり強いな、彼みたいに決定打のあるヒーローじゃないと脳無の相手はやはり厳しいか。
さて、たった今気づいたふりをして、ジャケットの内ポケットからスマホを取り出す。出久くんから、A組全体へ座標が送信されている。出久くんさ、余裕がないのはわかるんだけど、せめてSOSぐらいは書き足そうよ。
「ナイトアイ!」
エンデヴァーがツバサくんに取りかかったので、空いたナイトアイを呼び、座標を見せる。
「緑谷……? それにこの座標、保須市内か」
「もしかしたら、ヒーロー殺しに接触したのかも」
「学生だけでか? 考えるより体が動く質のようだ。すぐに向かうぞ、ここはエンデヴァーに任せる」
「はい!」
既にステインとの戦闘は終わってるんだけどね。よしよし、良い経験になったかな?
途中、エンデヴァーから要請を受けたヒーロー達と合流し、座標にある細道に到着する。
「緑谷くん! 飯田くん! 轟くん!」
細道から出てきた出久くん達を発見。グラントリノも既にいる。
「志村さん!?」
「志村ぁ? ……おぉ??」
私の姿を見たグラントリノは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。ママに似てるもんね、私。雄英祭は見ていただろうに、直に見るとまた違うってことか。『魅了』の効果が上乗せされるし。
怪我をしている出久くん達を見たヒーロー達は救急車を手配したり、市内の状況を説明している。
「なんでお前まで」
「そう言う轟くんこそ……って、エンデヴァーが来てましたから、それの?」
「ああ」
「私はサー・ナイトアイの仕事の案件に同行させてもらっています。と言うか、緑谷くんまでなんで……?」
「えっと、僕は新宿に行く途中だったんだけど、脳無の兄弟が現れて」
兄弟ね、そう言う表現になるわけか。脳無が製造されているものだってのはまだ発覚してないもんね。
「そちらはエンデヴァーが対処しているはずですから、心配ないと思います」
「そっか、よかった」
飯田くんがふらりと近づいてくる。ボロボロだねぇ。
飯田くんは出久くんと轟くんに頭を下げる。自分のせいで怪我を負わせてしまったことを謝罪し、なにも見えなくなっていたと涙ながらに語る。出久くんも飯田くんがそこまで思い詰めていたことに気づけなかったと謝る。轟君はしっかりしろ、と叱咤。うーん、友情だねぇ。ちなみに轟くんの出久くんへの友情ポイントが足りてなさそうだったので彼と話すようにさせてある。雄英祭前に宣戦布告の理由とか説明してないしね。それ以降そこそこ会話しているから少しは仲良くなったようだ。
「グラントリノ」
「おぅ、ナイトアイか。おめえも来てたのか」
「ナイトアイ、お知り合いですか」
「ああ。隠居されたものだと思っていましたが」
「まあ、ちょっとな。こいつの……なんだったっけ?」
「あ、緑谷くんの職場体験先の方でしたか」
「おお、それそれ。ったく、勝手に動きやがって。こういうところはあいつそっくりだ」
おっと、そっちに話が行くのはよくないな。じゃあ、そろそろ。
ツバサくん、かもーん!
「ッ! 伏せろ!!」
いち早く気づいたグラントリノが警告を発する。羽根をはためかせる音と共にツバサくんが飛来、そのまま出久くん、ではなく私を捕らえて急上昇。
「え、あ、ええ!?」
混乱した風を装いながら、下の様子を窺う。驚いてる驚いてる。実はパパが病院にいない隙にツバサくんに1度だけ私の指示を聞くように洗脳しておいたのだ。ヒヤヒヤしたね、いくら不在とは言えパパとドクターの共同作品に手を出すのは。ちなみになんでこんなことをしたか、と言うとだ。まず私は雄英襲撃の際に弔に狙われて死にかけている。これは相澤先生や出久くんらの証言でヒーロー界隈に伝わっている。じゃあここで私が連合のヴィランに攫われそうになったらみんなはどう思うでしょうか? これは面白くなりそうでしょ?
と、ツバサくんが急降下をし始めた。いや、これツバサくんの動きが封じられたから落下してるだけだ。この上に飛びかかってきたステインが乗ったおかげで落下速度はさらに加速。ステインはツバサくんの脳みそにナイフを突き立て一撃で仕留める。しかし、ドクターもなんで脳みそ露出させたままにしてるのかね? まあ、いろいろいじくってるから頭蓋骨がそのまま被せられなくなったってのは聞いてるけどさ、せめて兜的なものを着けてもいいんじゃないかな。弱点をわざわざさらけ出すこともないだろうに。
などと考えているうちに地面に激突……しない。どうやらステインがジャケットを掴んで防いだらしい。なんでだ。私が無関係な子供扱いだからか? しかしこいつ、もうちょっと前から意識戻ってただろ。じゃなきゃこのタイミングで動けないって。みんな気が緩んでたか逃走する絶好のチャンスだったろうに、ツバサくんを殺すことを優先するなんて拘りのある奴ってわかんない。
ステインが演説を始め、ジャケットから手を離した隙に距離を取る。それを聞き流しながら考える。
直に見てみたけど、やっぱりこいつとは合わない。
一番無理だと感じるのは正義面して殺しをやっているところだ。ヒーロー公安の、ナガンに殺しをやらせていた前委員長と同じだ。殺しとは悪行だ。パパみたく自らを悪と自認しているのならまだいい。私だって別に殺人に忌避感があるわけじゃないけど、殺しをやらないのは単に趣味だし。正しいことだって主張したいんだったら最低でも悪いことはするなよ。
だいたい、信念なんてそれらしい言葉で装飾してるけど、やってることは自分勝手な基準で気に食わない相手を殺傷しているだけだ。ステインの行動記録見たんだけど、ことごとくトップヒーローが出てくるところは避けてやんの。そりゃまあ? 途中で捕まったら自分の目標が達成できなくなっちゃうからわからなくもないけどさ、パパのケツ持ちありとは言えオールマイトを狙いに行った弔を見たあとだとねぇ。
結局のところ、こいつもパパや私と同じ根っからのヴィランだ。オールマイトに脳みそを焼かれたせいで変な方向に進んでいるけど、本人が言う通り人間の本質は変わりようがない。こいつにほんの僅かでもヒーローとしての精神があったらこんなことはしていない。オールマイトのようにヒーローの模範を示そうとしていたはずだ。
今の商業主義的なヒーロー社会に問題があるのは確かだ。しかし、こうした状態は平和だからこそ成立している面もある。社会に余裕があるからこそ、食べるためにヒーローという職業が成り立っている。パパの全盛期なんてそんな風潮はほとんど見られなかったはずだ。即ち、平和の象徴たるオールマイトの成果ってわけだ。となれば、ヒーロー殺しが真に殺すべきはそうした社会を築いた主柱たるオールマイトである、と言える。暴論だな。なんでもかんでもオールマイトのせいってわけじゃない。でもこの観点で行けばステインが象徴殺しを標榜する弔と組むのはむしろ当然と言うわけだ。今の社会を変えるならオールマイトの排除は必須だしね。
しっかし、エンデヴァーも贋物ってどういう基準なんだ? 真面目にヒーローやってると思うんだけどなー。でかい家持ってるけど、正当な報酬によるものだし、報酬受け取ってるのはオールマイトだって同じだろうに。まあいいか。どうせこれ以降社会に出てくることはないんだし。せいぜいその思想だけは利用させてもらおう。
「……! 気を失ってる……」
あ、終わったか。さてさて、撮影係はちゃんと撮ってくれたかな?
「ステ様、素敵……!」
「ほら、行くよヒミコちゃん。あんなに人がいるんだから出たらまずいって」
ちらっと別の細道から立ち去る人影が2つ。と言うかトガちゃん連れてくるなよ。ついて来ちゃったのかもしれないけど。
それから先は今夜の事件の後始末で大忙しだ。
まず出久くんたちは保須総合病院へ搬送。ついでに私も念のために病院送りだ。特に負傷してないから簡単な検査を受けただけで解放されたけど、私も戦闘に参加したので警察にあれこれ報告しないといけない。当然ナイトアイ達もだ。まあ、この辺は職場体験の一環と言える。
一通り終わった頃にはすっかり深夜だ。出久くんたちは入院することになったけど、私達はそうもいかないのでどこかで一泊することに。幸い24時間チェックインできるホテルがあったのでそこを予約。ただし、ナイトアイやグラントリノは警察の偉い人と話があるとかで、私だけ一足先に休むことに。あー、出久くんたちが許可なく戦闘したことへの対処についてかな。出久くんも、もうちょっと遵法意識ってのをもってもらいたいものである。ちなみにエンデヴァーはサイドキックと一緒に帰ったらしい。いいのか。
コンビニで夜食と替えの下着を買ってホテルにチェックイン。部屋に入ってすぐコスチュームを脱ぎ捨てる。これ、ぴっちりしてるだけあって蒸れるんだよねぇ。動き回ったから余計にだ。5月でこれだもの、夏のこととか考えたくないなー。ミッドナイトは我慢しろとしか言わないし。
シャワーを浴びて浴衣を着る。それから夜食を食べる。この時間に食べるのはよくないんだろうけど、今更だな。それより事務所を出てから飲まず食わずだったからお腹がペコペコだ。これじゃ眠れやしない。
メッセージアプリを確認すると、クラスメイトたちからメッセージがいくつも舞い込んでいる。保須の騒動は既に報道されてるし、出久くんの座標メッセージもみんな見てるはずだしね。出久くんたちは返信できなさそうだから、クラス全体に『飯田、志村、轟、緑谷無事。詳しい話はまた明日』と送信しておく。今日の出来事はまだ話して良いことじゃないしね。
寝る前に百にだけ『おやすみ』とメッセージを送り、ベッドに潜り込む。
さて、ともかく明日だ。明日になれば色々と動いているはず。
どうなっていることやら。
常夜ちゃん、後のステインによる「獣」発言を聞いていたら、「じゃあ人間扱いしなくて良いよね!」ってだいぶひどいことをすると思われます。