剣姫転生 〜エルフの娘は世界最強の剣士を目指す〜 作:カゲムチャ(虎馬チキン)
ルーシーたん、アニメになると本当に破壊力やべぇな……!
虜にされるのもわかる。
サラはなんというか、いい女になりましたね。
原作では挿絵の無いアマゾネスエースの面々も、アニメで見れて大満足。
ラノア王女様も可愛かった。
シルフィの微ヤンデレも良かった。
お姉ちゃん的に、ポンコツ妹はどっち判定なんだろうか……?
そして、剣の聖地サイド続編をここで入れてくるとは思わなかった……!
てっきり、ペ様&アトーフェ様編が終わったあたりで入れてくるものだと。
ちなみに、エミリーがガルさんの「剣聖、剣王、剣帝、剣神、その違いはなんだ?」の質問をされたら「え? 完成度じゃないの?」と答えます。
当然のことながら深いことは考えてません。
しかし、エリスが剣王になった頃には、エミリーは空中城塞に突貫し終えて、ルーデウスと対オルステッドの作戦立ててたから、ここの番外編は書けないんだ……。
ということで、今回の番外編はアマゾネスエース。
エミリーとの絡みがここだけなので、時系列は紛争地帯の迷子護送任務中です。
もう少しズレてれば、アスラ王国で借金生活してるところでニアミスとかあったのになぁって、ちょっと残念。
「ハッ!」
弓矢を射る。
高価な素材を惜しみなく使い、一流の職人の手で制作された複合弓。
そこから放たれる矢の威力は、魔術にこそ及ばないが、下手な剣士の攻撃力を上回るほどに強烈。
それが襲ってきた魔物の眉間を貫通する。
「おおー、父より、センス、あるかも」
後ろに控える最強様からお褒めの言葉をいただけた。
次元違いの強者に褒められるのは、中々気分が良い。
「でも、威力は、父の方が、ずっと上。サラは、もっと、闘気を、磨くべき」
「……闘気ってどうやったら磨けるんだい?」
「基本は、筋トレ。毎日、ぶっ倒れるまで、鍛える」
「…………仕事に支障が出そうだね」
「あ、そっか」
失念してたとばかりに、小さな七大列強はハッとした顔になった。
強くなるのが目的の武人と、強さは金を稼ぐのに必要なスキルの一つでしかない冒険者の違い。
なんとなく、そんな隔たりを感じた。
「エミリーさん、エミリーさん! 私はどうですか?」
「良い闘気、纏ってる。才能、あるよ」
「やったー!」
「でも、基礎が、足りない。荒い。雑」
「うぐっ!?」
若いメンバーが自分もと意見を求め、サラと同じように上げて落とされた。
どうやら妖精剣姫は容赦がないらしい。
「スキルアップ、したいなら、我が社に、来ない? 5年、あれば、聖級、狙えるかも」
「マジですか!?」
「ちょっと!? 貴重な戦力を引き抜かないでおくれよ!」
手癖の悪いエルフに、リーダーが焦ったように反発。
その言い分に、内心で引退を考えているサラは気まずくなった。
「エミリーお姉様! あたしはどうですか? スカウトしたくなりませんか!?」
「うーん……。魔術は、ちょっと、専門外。良し悪し、語れない」
「えぇ!? い、今まで会ってきた魔術師と比べてどうとか……」
「私の、基準、最低ライン、でも、魔法大学レベル、だから」
「ぉぉぉぉぉ……」
魔術師のアリサが形容しがたい表情で崩れ落ちた。
それを見て苦笑したり、大爆笑したり、笑うなぁ! と反撃にあったりするメンバー達。
「なんなら、剣術も、覚えて、みない?」と懲りずに勧誘に動くエミリー。
まだ出会って数日なのに、まるで数年来の仲間のようだ。
アマゾネスエース。
全員が女性のSランク冒険者パーティー。
過酷な戦いの世界で最高峰まで登り詰めた女傑の集団。
そこに一時的に加入(迷子護送中)した最強の女傑。
すっかり輪に溶け込んでいるし、一見すると本当に違和感がないように見えるのだが。
(でも、やっぱり違うね……)
見えている世界が違う。
レベルが違う。
改めて、遠いところに行ってしまったんだなと。
一度は恋仲になりかけた相手を思って、サラはなんとも言えない気持ちになった。
◆◆◆
「『剥奪剣界』」
「「「!?」」」
エミリーが幻の奥義を使う。
ただし、剣は抜くことなく、構えるのは手刀。
威力も何もかも大きく低下しているはずなのに、そもそも自分達は攻撃対象外のはずなのに。
その間合いの内側にいるだけで、冷や汗が出てくる。
「ぎゃ!?」
「ぐぇ!?」
「うぐっ!?」
目の前にいるのは、現在地であるガルデニア王国の兵士達。
自国の情報流出を防ぐため、情報の宝庫である冒険者を襲う理由のある勢力。
部隊の練度は高く、何より数が違う。
自分達だけではどうなっていたかわからない危機だが。
「紛争地帯、兵士……。うっ、頭が……」
とか呟いて、嫌そうな顔をしたエミリーによって、実にあっさりと制圧されてしまった。
「もう一回、言う。敵意は、ないから、通して、くれれば、何も、しない」
「ひぃ!? 化け物ぉ!?」
「紛争地帯の悪魔……!? 紛争地帯の悪魔だぁぁぁ!?」
「伝説は本当だったぁぁぁぁ!?」
兵士達は腰を抜かし、涙を流し、おしっこも漏らして戦意を喪失した。
イージーモードである。
この女が一人いるだけで、地獄の戦場が完全にイージーモードである。
「うん。平和的、解決」
「どこが!?」
サラは思わずツッコんだ。
「私も、大人に、なった。昔なら、皆殺し、だった」
「「「ひぃぃぃぃぃぃぃ!?」」」
エミリー曰く、最近は自分が立場のある身分だという自覚が芽生えているらしい。
皆に迷惑がかかるから、最低限は弁えた行動をしなければならない。
どんなに不快でも、別に敵対しているわけじゃない国の兵士を大虐殺はマズい。
余裕で制圧できる実力差があるなら、穏便に済ませるべき。
そのくらいの判断はできるようになったとのこと。
「ん? でも、あたし達を襲ってた連中は、兵士か賊かも確かめずに、迷わず斬らなかった?」
「…………まあ、うっかりは、あるから」
「えぇ……」
見えている世界が違う。
レベルが違う。
改めて、遠いところに行ってしまったんだなと。
一度は恋仲になりかけた相手を思って、サラはなんとも言えない気持ちになった。
信じられない……。
前にサラの番外編を書いたのが4年前だと……!?
時間の流れが早すぎて焦るわ……!