トレギアだけど、元の宇宙に帰りたい   作:鵺崎ミル

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今更ですが、サブタイはいつも適当です。格好いいサブタイをびしばし決めてたり伏線みたいに響かせる作者様方は毎回すごいと思ってる。


カーチェイス、時々発砲、足元注意

 E.G.I.S.本社に警報が鳴り響く。

 滅多になることがないそれは、調査中社員による非常事態用の緊急通報だった。

 

「な、なんですか!?」

 

 調査もまだ途中というのに不意打ちのような警報。マーキンド星人は慣れない事態に慌てるが、ピリカは落ち着いた様子で対応する。

 デスク上にて赤く光るボタンを押せばメインモニターにはマップが表示され、そこを高速で移動するE.G.I.S.専用車のマークが映る。もうただ事ではないのは明らかだったが、現場の把握をする為に街中のカメラ、衛星カメラにアクセスする。

 

「うわ、なにこれ」

「ヒエッ」

 

 モニターには人通りのない道路を全速力で頭○字Dしている専用車と、無数の触手を蠢かせ、捩じらせ、伸ばし突き刺し千切り飛ばしと滅茶苦茶な走法で追いかける冒涜的怪物が映っていた。ピリカはただ嫌悪感に顔を顰めるだけだったが、マーキンド星人はその悍ましさを前にひきつけを起こしたように硬直してしまう。

 通信を繋げば、パニックになりながらも必死に運転するホマレと、何度も後ろを見ては顔を青ざめさせているマグマ星人の姿が映った。ただ、この状況下で街中へ向かうような判断を取らない冷静さはあるようで、マップからみても車の通りが少ない方面へ逃走しているようだ。

 

「ホマレ君、大丈夫?」

『ピリカか! 今怪物に追われてる!! どうにかならないか!!』

「どうにかって言われても……」

 

 法定速度ガン無視で飛ばしている車と同速度で追いかける未知の何かである。ピリカの脳内データベースにもコレの正体は皆目見当がつかない。

 ただ追いつかれたらヤバいというのは画面越しでも十分伝わってくるため、真面目に対処を考える。その間にも専用車と怪物の走行ルート上で巻き添えを受けかねない一般市民に次々と緊急アラートを飛ばしているのはプロの仕事と言うべきか。色んな意味で一警備会社がやることではない。

 

 ヒロユキに連絡し、タイガに変身してもらって討伐する──Non、それは最終手段。ウルトラマンというものは手を打ち尽くして、最後に頼るべき存在だろう。それに頼り過ぎるとヒロユキ君がいつか壊れそうで怖い。

 

 広域救援による対処可能宇宙人の招集──Non、その宇宙人側が犯人だったりすると意味がない。助けを呼ぶ前に、独力の排除を検討するべき。

 

 個人所有秘密兵器の使用──Non、バレたら社長に大目玉間違いなし。E.G.I.S.の信用問題にも直結しかねない……だが、命に係わる事態である以上、これしかない。祈るのはバレないことよりも怪物に有効であることだけ。

 

「マグマ君、後部座席の下!」

『あぁ!?』

「そこに私が隠した武器あるから試してみて! パスワードは『555』!!」

 

 画面向こうで訝し気な様子を隠そうともせず、マグマ星人はシートを倒して無理矢理後部座席に身体を伸ばす。

 そこには確かに後部座席にパスワードを打ち込むボタンがあった。

 言われた通り、555と打ち込めば、ボタンの隣からがしゃんという音と共に何かが出てくる。

 

『あ、お前これヴィランギルドが構成員に支給してる銃じゃねぇか!!』

『はぁ!? 社長は知ってるのかこれ!? 外事X課にバレたら大問題だぞ!!』

「ごめん! 昔あいつらが落とした奴1つだけ、ね?」

『『ね? じゃねーよ!!!』』

 

 当然だが、ヴィランギルドが使用した武装などは拾得した際全て提出しなければならない。

 ピリカも勿論その辺は理解していたが、拾得当時は衝動的に、現在は緊急時の秘密兵器として保持し続けていた。

 E.G.I.S.はあくまで民間警備会社であり、宇宙人を無力化こそしても殺害することはない為、殺傷能力の高い光線銃は採用していない。なので本当に万が一必要となったケースを想定したものだが、怪物相手ならまさにその万が一に該当するだろう。

 

「マグマ君なら使えるよね? なんとかなるんじゃないかな」

『使えなくもねーが……やるしかねぇか!!』

 

 

 

 ◇

 

 

 

 爆走する専用車、暴走する触手の怪物。

 光線銃を使用する前に、試せることは試してみようと、急カーブを利用して怪物を道路上から追い出してやろうとする作戦を実行。結果は、怪物が触手の数本を躊躇なく犠牲にしながら無理矢理曲がることで対応され失敗に終わった。

 こうなってはしょうがない。頼みの綱はこの不正所持されている光線銃だ。マグマ星人からすると、正直専用技師が長期間メンテナンスを施していないような代物に命を賭けたくはないが、他に打つ手がないならしょうがない。

 

『次しばらく直線、チャンスだよ!』

「わかった、だがどこ狙えばいいんだ?」

『……ファイト!』

「適当だな畜生!!」

 

 触手は駄目だ。道路を踏み砕くように乱雑に酷使されるだけあって頑丈だし、数本千切れたぐらいでは足を止める気配がないのは先のカーブで判明している。

 視界を奪うべきかと思うが、あの単なる窪みでしかなさそうな目に当てて果たして効果があるかは疑問だ。

 乱射して、減速させる以上の期待が持てないことにマグマ星人は頭を抱える。

 

「まずは1発、眉間狙ってみたらどうだ!?」

「気軽に言いやがる、だが採用してやる!!」

 

 これ以上悩んでも時間の無駄だ、窓をあけ、銃を構えた腕を伸ばす。

 

「……思った以上に難しいなこれ!?」

「もっと身体だせよ!! 天井のハンドル掴んで乗り出すんだ!」

「窓が狭くてきついしこえーよ!! つかなんでお前そんなこと知ってんだよ!!」

「どっかのヤクザがカーチェイスしてて発砲した時にそういうことやってた!! 地球人ができるんだ宇宙人だってできる!!」

「地球人イカれてんな!!」

 

 余裕があるのかないのか無駄口を叩きながら、マグマ星人は苦労して身を乗り出し、改めて対象を狙う。

 眉間(窪みと窪みの間と表現した方が正確だが)を狙った初弾は、加速装置と化している触手の1本に当たり、そのまま吹き飛ばした。だが事前の予測通り、すぐに新たな触手が生えて無意味に終わる。やはり1本ぐらいでは減速すら起きない。

 

「チッ!」

 

 続けて2発目、3発目と連射する。2発目はまた触手を吹っ飛ばしただけだが、3発目は怪物の体と思わしき塊に命中した。

 

『■■■■■■■■────!!?』

「お?」

 

 思った以上に効いている。

 光弾は闇そのものともいうべき不気味な塊を面白いようにこそぎ取っていた。

 触手と同様、ぼこぼこと再生していくが、効いているなら話は別だ。連射すればいい。

 

「おらおらおらぁ!!」

 

 撃つ。撃つ。撃つ。

 喋らず、ただ追いかけてくる理解不能な怪物。だが、一度明確に苦しむサマを見せてしまえば人は怪物を恐れなくなるものだ。大半は触手が身代わりに千切れ飛んでいったが、数発は闇の塊を抉り取る。

 怪物の動きが鈍り、速度が落ちていく。

 サイドミラーからでも弱っているように見えて、ホマレもようやく笑みが浮かんだ。

 

「お、逃げ切れるな!! マグマ、もういいぞ!」

「おう、〆の一発だ、食らいやが……あっ!」

「え?」

 

 ガシャンと金属が叩きつけたような大きな音がホマレの耳に入る。

 嫌な予感を覚えたが、ルームミラーにはマグマ星人が固まっているのが映っており、全てを察した。

 

 こいつ、銃落としやがった。

 

 だが、間抜けな宇宙人を怒鳴る前に事態は決着を迎える。

 マグマ星人の落とした光線銃は二転三転と跳ねまわり壊れていく。元来、たやすく暴発するものではないが、この銃はメンテナンスされないまま放置されて久しく、ビーム残弾もある状態で派手な損傷を迎えた。未だ回転しながらも赤熱化していく光線銃。トドメに怪物がそれを触手で踏み抜いた。

 

『■■■■■■■■────!!!???』

 

 怪物の真下で派手な爆発が起きる。

 触手の半数を失い、ボディ部分も焼かれながらバランスを崩した怪物は勢いのまま転がっていき、沈黙することになった。

 

「……」

「……」

『……』

 

 怪物が崩壊していく様子がみえた為、車を止める。

 結果としては大勝利だが何か釈然としない思いが2人の胸に去来する。

 ピリカすら沈黙している空気の中、やがてマグマ星人が口を開いた。

 

「……まぁあれだ」

「なんだ」

「光線銃とバッテリーの管理は粗雑にしちゃいけねぇぜ、お嬢ちゃん」

『はーい』

「はーいじゃねぇよ!! 色んな意味で怖すぎるわ!!」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 かつてヴィランギルド構成員がアジトにしていた拠点の1つ。

 廃工場を改造して運用されていた拠点だが、外事X課の捜査線上に上がった事を知ったヴィランギルドから放棄され、今は見た目通りの廃墟と化している。現在は調査の為立ち入った外事X課の管理下に置かれているが、ヴィランギルドが物資の全てを回収していたため、管理は名目上となっており放置されていた。

 そんなイベントが終わったとも言うべき場所に内原戸はいた。

 

 内原戸だけではない。

 行方不明扱いを受けていた宇宙人が何人もその場で吊るされている。

 

「……!!」

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

「あふけへふれ……!!」

 

 恐怖に歪み、命乞いすらもはやまともな言語で行えず、ただただ絶望の鎮魂歌を囀る宇宙人達を前に、彼は機嫌良く演奏する。今の彼にとって、目の前の生物は楽器である。筋繊維(弦)を引く刃物(弓)で響かせる音が彼にとっては大変心地よいものだった。主に血と涙といった体液が飛び散ることで生じる音も併せて鼻歌すら交えて楽しんでいた。

 

「……はぁ? もう倒されたのか?」

 

 ふと、脳から伸びていた糸が1本切れたような感覚に、顔を歪める。その際、僅かに手が滑り、演奏中の楽器(宇宙人)が1つダメになった。舌打ちした後、彼はどうでも良さげに闇に呑ませて処分する。

 

「だが巨大個体も潰せるという事は、あの使い魔を潰したのはデザストロを封印した存在か? ならば騒ぎを拡大させた甲斐があったな……」

 

 捕えた宇宙人をこうして雑に消費している通り、内原戸は必要分の贄を集め終えていた。

 半年もかかってしまったが、封印が破れるまでに間に合ったことで趣味を堪能しながら、計画を進めることにしたのが先週だ。

 闇夜に紛れて襲撃させていた使い魔たちに、『地球人に似たヒューマノイドタイプの宇宙人、または地球人に偽装した宇宙人』を最優先ターゲットとして昼夜問わずで活動させたのである。

 

 狙いは3つ。

 1つ目は、本命である儀式を執り行う上での囮。いくらじっとりねっとりと暗躍していても、外事X課やデザストロを封印した存在が勘付く可能性は0ではなかった。ならば敢えて爪痕を見せることで、注意を使い魔達に集中させる算段だ。こうして廃墟で遊んでいるのも、重要拠点を悟られないためである。

 2つ目は、脅威存在の特定。内原戸は全てを見下しているが、過小評価しているわけではない。正義だの光だの絆だの、嘲笑の対象でしかないが、それらを侮って疎かにした結果、計画が頓挫するのは耐えられる屈辱ではない。故に、使い魔を駆除する存在を脅威存在候補としてマーキングしていく狙いがあった。既に同様の魔術と思わしき手段で使い魔を消滅させた要注意人物を認識している。

 3つ目は、絶望への布石だ。あの使い魔は手間をかけて作り上げた『質量化した闇』である。無暗に破壊すればするほど、霧散した闇の因子は街を蝕んでいく。それは儀式の成功率を面白いぐらいに跳ね上げるはずだ。

 

 実はそれなりに力を入れていた巨大個体があっさり倒されたのは予想外だったりするが、計画を振り返れば思い通りに事が進んでいる。内原戸は一転して気分を向上させた。

 

「さて、あれを倒したのは誰だ? 巨人形態なら虫を潰すより簡単だろうが、地球人サイズであの巨大個体の核をどうやって破壊した? 下腹部の核に気付いたとしても、爆走する巨大個体に吶喊し、触手の群れをかいくぐって直接攻撃などできるものなのか?」

 

 一度気になった疑惑はさっさと明らかにしていくに限る。倒された使い魔が得た視覚情報を確認すると、逃走しながら光線銃を乱射し牽制している映像が脳内に浮かぶ。あれは触手や肉体を削れても核を砕けるほどではない。やはり脅威存在が救援したのだろうと期待に胸を躍らせる。やがて追跡対象は決定打になりえないとわかって銃を投げ捨てた。だがさらに逃走しているタイミングで使い魔の視界が爆炎に包まれ映像が途切れた。

 意味が分からなくて、内原戸は脳内映像にもかかわらず目を瞬かせる。

 

「ん? 何が起こった?」

 

 もう一度再生する。

 結果は同じだった。使い魔の視覚では、本当に不意の一撃で倒されている。

 

「向こうも手練れか……視覚情報を悟って遠距離から光線でも放ったか? やるな……」

 

 やはり過小評価をしていい相手ではない。ここもさっさと離れた方がいいだろう。

 内原戸は警戒レベルを引き上げつつ、闇へ溶け込むように姿をゆっくり薄れさせていく。

 己の使い魔が、光線銃を踏み抜いて自滅したなど想像の外なのであった。

 

 知る人が見れば教えてあげたい勘違いを抱えつつ、内原戸は思考する。

 儀式に要する血肉としての数。趣味も兼ねた虐殺で増幅させた怨念、そして絶望のエネルギー。

 その全ては既にそろった。残る問題は結界が破壊された末に出てくるデザストロの出現ポイント。

 破壊衝動から考えると街中に出現する可能性が高い。儀式の成功率からみて、海に誘導したいのが内原戸の本音だった。

 

「ふむ、誘うか」

 

 本命に街中で暴れてほしくないのは、何も内原戸の都合だけではない。

 肉体が闇と混ざり合いながら思いついた誘導策。やがて廃墟には、彼の起こした惨状と不気味な笑い声だけが残るのだった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 同時刻。

 唯一単独捜査(実質4人)を命じられたヒロユキはというと、怪異に襲われたホマレ達と違い、手がかりもないままに町をうろつく形になっていた。かつてホマレが重傷を負って入院した際、手当たり次第にヴィランギルド所属の宇宙人を恫喝の勢いで問い詰めていたが、流石に今はそういう真似を軽々しく取ることはできない。宇宙人と地球人の懸け橋となる存在として頑張らなくてはならないからだ。

 もっとも、向こうから襲ってきたなら話は別である。

 

『なかなか上手くいかないものだなぁ』

『そもそも、調査ポイントも絞らない探索に効果がないのは当然だろう』

『タイタス、そう言うならせめてアイデア出してやろうぜ……』

 

 騒がしいお供達も今回は大して役に立ってくれなかった。ヒロユキがあまり意見を聞かないまま調査へ臨んだ為当然ではあるのだが。

 中々手がかりらしい手がかりを得られず、一度戻ろうかというところで、ふと露店が目に入った。

 ここは商業施設と駐車場への通路であり、ちょっとした休憩スペースでもあるのでそこまでおかしくはない。だが、許可を取るにはなかなか難しい場所だ。でかでかと『銀河クワトロマーケット(しかも段ボールにマジックで手書き)』とあるが、馴染みのない店名というのもある。おまけに取り扱っている商品がなんともまとまりがない。

 プリントTシャツ、バッグ、知らないキャラグッズ、カップ麺……そしてイチオシなのか知らないがラッキョウの瓶詰や袋詰が山と積まれていた。意味が分からない。

 

『ヒロユキ、あそこだ』

「?」

 

 拭えない違和感に、眉をひそめてつつ観ていると、アストラル体のタイガが声をかけてくる。

 なにやら店先の男性と楽しげに会話している若者を指しているようだ。

 

『あいつからベリアルの気配を感じる……!』

「なんだって!?」

 

 ベリアルというだけでもうロクなものではないだろう。当たりを引いた可能性がある。

 宇宙人失踪事件の手がかりになりうる以上、少なくとも話を聞かねばならない。

 警戒心をはね上げ、彼に向って歩み寄る。

 

 だが、ベリアルの気配を宿した不審者は、不意に外へ目を向けると一瞬で飛び上がりいなくなってしまった。

 明らかに悟られた動きに、慌てて走るも、もう見えなくなっている。手がかりのチャンスを喪失したことにヒロユキは歯噛みした。

 

「くそ、逃げられたか……」

「いらっしゃい。ラッキョウはいらんかね」

「えっ」

 

 飛び上がって消えた不審者にも悔しがるヒロユキにも動じず、にこやかに声をかけてきた店主に素で驚く。

 店主は黒い紳士服に身を包んだ老人であった。真っ白ながら髪を豊かに蓄え、眼は老いて小さく、鼻が少し高い。皺を伸ばすように、にこにこと人のよさそうな笑みを浮かべている。胸元には、一見蝶を模したようなブローチが、まるでカラータイマーのように青々と輝いていた。

 

「いえ、僕は……」

「そうだろうねぇ、やはり試食しないと買うには悩むかもしれない」

 

 笑みを崩さないまま、店主はどこからか爪楊枝に刺したラッキョウを手渡してきた。思わずペースに呑まれたヒロユキはそのままひと齧りしてしまう。そして目を丸くした。

 味わいで美味を証明するものは数多く出会ってきた。だが、食感のみで「美味しさ」をここまで主張する食べ物は初めて出会ったかもしれない。否、食感を楽しむ食べ物にも多く出会って来たはずだ。それを忘れるほど、このラッキョウは素晴らしい食感だ。絶妙な硬さと通りの良さから生じる快活な音。シャキシャキとする部分もあれば、カリッとした部分もある。この小さな野菜が単体で歯音のコーラスを奏でているとは信じられない。遅れてその味わいを実感する。ラッキョウ独特と言っていい風味は僅かな辛味と共に不思議な爽快感を与えてくれる。

 

 これは……これは、違う!! 

 

「気に入ってくれたなら『ラッキョウを買います』と言ってくれないかな」

「あ、はい。買います」

 

 あっさり陥落したヒロユキの言葉に、店主はその小さな眼を輝かせ、満足気に頷いた。

 一瞬、悪魔と取引したかのような錯覚に囚われたヒロユキだが、どうしてそんなことを思ったのか、全く分からなかった。

 

「瓶詰1つ200円になります」

「え、安っ」

 

 どうしてそんなに安いのかも、全くわからなかった。

 結局、促されるままに瓶詰8つと袋詰2つを購入するヒロユキであった。

 

 

 




予算と尺があればカーチェイスやりたい特撮監督、割といると思ってます。
メイン特撮は、巨人VS怪獣なのがウルトラマンである以上は難しいとも思うけど。

・ピリカ、銃刀法違反
当然、外事X課へ映像提出時にバレた為、滅茶苦茶叱られる。
ただ、事情は汲み取れたし、緊急回避の側面もあった為、外事X課は「今回だけだぞ!」と寛大な処置をとった。
社長からすれば散々積みあがった貸しを結構帳消しにされた程度だったので割り切っているが、二度と同じ事をやらかさないように(会社理念としてもアウトだし、マグマ星人達が持ち込む前例作りかねない危険性もあるし、信用問題が致命的)とピリカにはしっかり懲戒処分(戒告、減給)を行っている。
ちなみにピリカ、割とそういうのやりかねない危うさが原作でもあったりします(調査の名目で街中のカメラジャックするのはもはや当たり前。ダークウェブサイトへ雑に不正アクセスして、思いっきりしっぺ返し食らった)。

・怪物くん、あっさり退治される
銃なんて効かず、ガイさんあたりに助けてもらう想定で書いていたんですが
「ガイさん助ける前提なら遊んでいいな」とダイスロールで互いの行動成功値を競いそれをシナリオに適応させようとした結果だったりします。追跡でファンブル出たので爆破ダメージ5d6にしたら26ダメージ叩きだしたのが悪いんだ。

・内原戸、完璧な暗躍と虐殺をしているようで微妙に雑い。
オバロSSで用いてた残酷表現をまた使う羽目になった元凶。クトゥルフっぽさというよりは異質さ重視。
初期プロットでは、あんまり思い通りに行かなかったり思いつきオリチャー発動するタイプだったのですが、プロット変更に合わせてちょっと真面目に暗躍と策謀をおこなっております。

・単独で動いてるヒロユキ君
実は社長の狙いである。仕事熱心が過ぎるヒロユキを心配していたが、かといって謹慎紛いの本社待機など指示しても無意味(ストレス溜めさせるだけだし、いずれ屁理屈述べていなくなるのが目に見えてる)どころか悪手なのはわかりきっていた為、単独調査指示で「外回り休憩」させている。徒労に終わってもよし、クリーンヒットしたらしたで、実質4人なのだから大丈夫だろうという両得意識。

・ベリアル因子有する不審者
いったいどんなベリアルの息子なんだ……。

・ラッキョウ売ってる老紳士
なにやってんだこいつ。
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