つばめちゃんは神浜の魔法少女が尊いようです   作:名無ツ草

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時系列ガバりました。
ちょっと不都合が起きたので第九話の描写を少し変えました。
夏の初め → 九月中旬
ななかの学年が中等部三年 → 二年

アーカイブでの学年設定は原作時期のものと仮定していますので、たまにこうしたズレがでてきます。お許しください。


第十一話 少女の覚悟

 ななかさんと一緒に魔女狩りをするようになって数日が経過した。

 

 ななかさんは居合いを学んでいたと言うだけあって戦いへの順応が速く、数日フォローしただけで、最早一人でも魔女を狩るのに不足がないだけの実力に育っていた。おそらくは復讐という動力源もあるのだろうが、素質自体も中々のものがあったと言う訳だ。

 

 私たちは二人で順調に狩りを続け、ななかさんの復讐相手である魔女を見つけるために暇を見つけては神浜の夜を探っていた。だが予想通りかなりの規模に使い魔が展開しているようで、未だに本命の魔女と遭遇するには至っていない。

 

 まあ、そんな事はさておき、年がら年中魔女と戦っていては気が滅入る。

 戦いに次ぐ戦いで疲弊した心を癒すためにも、人生には息抜きが必要だ。むしろ息抜きの合間に人生をやるべきかもしれない。趣味があってこそ、私は生きているようなものだからだ。

 

 そんな私のここ最近の休日の過ごし方は決まっていた。

 

 それは本屋漁りだ。

 

 家の側にある水徳商店街に存在する()()()()という古書店で、ここで本を物色したり立ち読みしたり買い込んだりするのが最近の私のマイブーム。本が安く買えるだけではない。新書店にはもう並んでいない漫画やノベル、TRPGのリプレイ本なんかが掘り出しものめいて見つけ出す行為そのものが楽しいのである。

 

 また、そこでは店主さんの可愛い娘さんが時折店のお手伝いをしており、よく本のおすすめなどをしてくれる。かくいう私も、年齢は離れていたがお互い読書家ということも相まって話が弾み、そこからおすすめの本を教えあったり感想を持ち寄ったり沼に引きずり込んだりする仲――すなわち同士になったのだ。

 

 そしてこの日も、朝から昼まで夏目書房に向かうつもりだった。

 

 今日は最高の一日だという実感をもってベッドから起きる。

 朝食と一通りの家事を済ませてから出かける支度をする。

 この日の為に昨日は魔女狩りも休んだのだ。進軍の準備は万全である。

 

 

「父さん。今日は昼まで書店に行ってきますね」

 

 

 父に昼まで帰ってこないことを告げる。

 

 

「……ふむ。今のうちに言っておくべきか。つばめ、ちょっとで済むから話を聞きなさい」

「どうしました?」

 

 

 何やらしかめ面で思案した後、父はおもむろに話を切り出した。

 

 

「近頃、神浜の各地で土地の強引な買収騒動が起こっているのは知っているな?」

「はい。何でもマンションを建てる予定という話でしたよね?」

 

 

 父が行っているのは、ここ最近神浜の各地で起こっている土地買収騒動、すなわち地上げだ。都市開発の一環として打ち出されたマンション建設計画。そのための土地を確保するために、神浜の各地……特に商店街など昔から存在してきた土地を強引に買い上げようとしている動きが問題となっていた。

 建設放棄地帯が大量に散逸しているというのに、性懲りもなく一部の人間の利益のために適当な土地を買収して適当な建築を行う。そんな発展都市の負の象徴の標的には、ここ参京区の水徳商店街の一角が該当しており、さらにいえば今まさに向かおうとしていた夏目書房が地上げによる嫌がらせをうけている最中だった。

 

 私の楽園(エデン)を奪おうとは良い度胸だ。反対運動を行う地域の皆さんを応援していた私だったが、ここ数日で、別の方面からこの問題に関わろうとしていた。

 

 それは、魔女。

 

 いくら開発真っただ中の神浜とは言え、今回の地上げはあまりにも強引かつ、悪意に満ちすぎており、その背景にはやはりというか魔女の存在があった。

 

 そのことに気が付いたのはななかさんと巡回を行っていたある日の深夜。私たちはちょうどある店の前で落書きやゴミのばら撒きといった嫌がらせを行っていた男を見つけたのだ。目撃者が来たと言うのに目もくれることなく嫌がらせに終始する男の首元に魔女の口づけが存在していることを確認した私たちはすぐさまその男を取り押さえ、口づけを引っぺがした。

 すると、獲物を奪われたことに憤ったのか魔女の結界が姿を現し、そこにいた使い魔から、ななかさんの復讐相手である魔女の魔力を感じ取ったのである。

 

 即座にこれをブッ殺した私たちは、この神浜に蔓延る土地買収騒動に件の魔女が関わっている可能性へと思い至った。

 そう考えれば、地上げのやり方が強引にすぎるのにも納得がいく。魔女は人間社会の仕組みなど気にも留めない。より多くの人間を惑わし、際限なく不幸をまき散らしていくだろう。

 

 魔女を見つけだすため、私とななかさんは神浜の土地利権に関する事件を総ざらいすることにした。この件には父の手も借り、新西区と中央区では、魔女の潜みそうなポイントを洗い出すことに成功していた。

 

 今日はその調査がひと段落したことに対する自分へのご褒美も兼ねて、夏目書房に向かおうとしていたのだが……。

 

 

「そうだ。ついでに言えば建設予定のマンションの一つ、そのロビーのデザインについて依頼が来ていた。当然断ってやったがね。無理やりに建てた建築物を手掛けたところでその評価には一銭の価値もない。丁重に断ってやったさ」

 

 

 クククと意地の悪い笑みを浮かべる父。大方、かなりの嫌味を遠回しに書いた謝罪文でも送り付けたのだろう。中々に底意地の悪いことをするものだ。

 

 

「はあ。話したい事ってそれですか? 時間が減るのでもう行ってきますね」

「待て待て。そんな明らかに不服な顔をするな。どの道、お前の予定はキャンセルだ」

「はあ?」

 

 

 キャンセル? 何を言ってるのだこの親父は。

 

 

「何ほざいてるんですか。洗濯物別々に洗ってほしいんですか?」

「そう怒るな。水道代ももったいないだろう。……まあ、これを言ったら恐らくお前は怒るだろうが心して聞け。

 いいか――お前が行こうとしている夏目書房は昨晩燃えた」

「え」

 

 

 いま、何と言った?

 もえた? モエタ ? 萌えた? ……燃えた?

 

 

「燃えたって……あの、火がめらめらと?」

「その通り。昨日の夕方から夜にかけて放火が発生した。昨日消防車が鳴っていたのは知っていただろう? ニュースにも載っていたから見ていると思ったのだけどね」

 

 

 ニュース。ニュース……。

 

 そうだ。確か昨日は夕飯と風呂を済ませてから宿題をして、そのまま早くにベッドインしようとして、結局寝付けないので攻城ゲームのオンラインプレイで時間を潰していたんだっけ。デイリー消化程度にやるつもりだったのだけど、一緒にマッチングしていたフレンドの『randios』と『blue_axe』の二人組にキルされまくった挙句、いつものように煽られまくってつい熱が入り過ぎてしまった。でもなぜか二人は勝手に内ゲバ始めて、最終的に私こと『Swall』は『blue_axe』と結託して『randios』をハメ殺し、死体の上でシャゲダンかましてやったので満足した。SNSもだらだらと見ていたけど、地域の事件は乗らないからニュースが流れても火事なんて私の目には入ってこなかったんだ。

 

 携帯端末を取り出して、ニュースサイトを開く。

 

 そこの注目度ランキングには、【古本屋で火災。放火の瞬間を店主の娘は見た】という見出しがランクインしていた。

 

 

「そういうわけだ。今あそこには近寄れん。本屋に行くなら中央区や栄区のTATSUYAにでも行ってきなさい」

「こんちくしょうが!!」

 

 

 私の叫びが土曜の朝に木霊した。

 

 

 

 

 

 

 夏目かこは後悔していた。

 

 

 自分の父が経営する夏目書房。

 それが放火によって失われた原因が、自分にあったからだ。

 

 時は昨日に遡る。

 かこが通う神浜市立大学付属小学校。あと半年で中等部に進学となる彼女が学校から帰ってきた時のこと、マンション建設反対を訴えるポスターが店の前で破り捨てられていた。

 

 かこの父親が地域の人間たちと一丸になって起こしたマンション建設反対運動。徐々に広がっていく輪であったが、同時にその熱を叩き潰すようにして嫌がらせも起き始めた。

 

 反対運動のポスターを破り捨てるのに始まり、ごみ捨て場を荒らす、店の壁に落書き。果てはどっちもサクラで仕組まれた暴力事件まで……。

 

 日に日にエスカレートする嫌がらせに憔悴する父親。そんな父の助けになれない事実に、12歳半ばの少女は無力感に苛まれていく。

 

 今日もまた、同じように破り捨てられたポスター。

 暗い気持ちでかこはそれを拾おうとした時、横から吹いた風が紙片を巻き上げた。

 

 反射的にそれを目で追うかこ。するとその視線の先に、店の横の路地に入っていく怪しげな風貌の男がいた。

 

 かこは興味本位でその男が入っていった路地を覗き――

 

 

 ――男が今まさに、自分の家に火を放つところを目撃してしまった。

 

 

 顔を隠し、勢いを増していく火をただ眺める男。

 

 お父さんに知らせなければ。かこはその場からそっと立ち去ろうとするが、いつの間に近づいていたのか、かこは火を放った男に肩を掴まれていた。

 無言のまま自分を見つめる男に、かこは恐怖心から命乞いをしていた。だが男はかこの姿など目に入れていなかった。それどころか、自分が何をしているのかすらわかっていないようであった。

 

 

 ……やがて、男は去って行き、あとにはかこだけが残された。

 

 

 放心するかこが見つめる先、炎は瞬く間に店へと燃え移っていく。古本という格好の燃料があったからだろうか、勢いを増した炎は、ほんの数時間で全てを燃やし尽くしていった。唯一の救いは、死者が出なかったことだ。

 

 全てが終わってしまった後、かこは真実を告白した。両親も警察も、彼女を攻めることなくただかこが無事だったことを喜んだ。それがかこの心を余計に苦しめた。

 

 火を放つのを見た瞬間、走って父に知らせていれば。

 自分が勇気を以ってあの放火魔に抵抗していれば。

 逃げられずとも、何か大声でも上げていれば。

 

 何か一つでも自分が行動を起こしていれば、店がすべて燃えるなんてことは無かっただろう。

 

 ひとまず夏目一家は仮の住居に住むことになり……その日の夜、かこはこっそりと店の焼け跡に向かっていた。

 

 あの時、私は何かができたんじゃないのか。

 

 自問自答を繰り返しながら店の前までたどり着いたかこ。しかし、そこには既に先客がいた。

 

 

「うおおおおお! 私の楽園が、日々の疲れを癒す止まり木があ……」

「いつまで嘆いているのですか。馴染みの店が失われた気持ちはわかりますが、この辺りに魔女が潜んでいる可能性は高いのですから、早く探さないと……」

「未だ見ぬ掘り出し物が、プライスレスが……」

「やれやれ。これでは魔女を見つけられるか不安だね」

「……いつからいたのですかキュウべえさん?」

「君たちはある魔女を追っているんだろう? ボクとしても、その手の大規模な魔女がいるのは困る。だから適度に経過を見に来るのは当然だよ」

 

 

 焼け跡の前で嘆き崩れている女性と、それを嗜める麗しい女性の二人組。そして彼女たちの足元をちょろちょろと歩き回る、猫ともウサギとも呼べない白い生き物。

 

 一見して何が何だかわからない光景を前にかこはしばらく唖然として……泣き崩れている女性に見覚えがあることに気が付いた。

 

 

「……つばめさん?」

「……かこちゃん?」

 

 

 その人物とは、最近になって自分の店に通うようになっていた琴織つばめであった。

 四つも年上であったが、自分と同じく読書を趣味とするつばめとは顔を合わせた時から意気投合し、おすすめの本を教えあったり、同じ本の感想についてそれぞれの意見をぶつけ合ってより考察を深めてみたりと年の差がありながらも同好の士として深い友情を結んでいた。店がこんなことになってから顔を会わせていなかった彼女が、まさかここにいるとは思ってもいなかった。

 

 

「つばめさん、その……」

「話は聞きましたよかこちゃん。まさかこんなことになってしまうなんて……。でも、かこちゃんが無事で何よりです」

「あ……」

 

 

 そう目を閉じるつばめの顔からは、夏目書房の喪失を本当に悲しんでいることが伝わってくる。こうして新しく常連となってくれた彼女だけではない。他にも店に馴染みのある人たちが多くかこ達の身を案じてくれた。かこにとってはそれが何よりも悔しかった。店を惜しんでくれることが、自分の無力さをよりいっそう突き付けてくるように思えてしまうから。

 

 そうしてまた思い詰めていると、紅髪の少女が口を開いた。

 

 

「つばめさん。この方はもしや……?」

「ええ。ここの一人娘の夏目かこちゃんです」

「は、はい。夏目かこです。えっと、あなたは……?」

「申し遅れました。私は常盤ななかといいます。かこさん、とお呼びしても?」

「あ、は、はい……。あの、つばめさん達はどうしてここに……? それとその白い生き物は……?」

 

 

 なぜこのような夜更けに店の焼け跡の前にいたのかかこは疑問に思った。様子を見に来た野次馬、というには少女二人の組み合わせは少々不自然すぎる。そしてなにより、彼女たちの足元にいる見慣れない白い生物が気になって仕方がない。

 だからまずはそれについて尋ねようとした。するとかこにとって予想外の反応が返ってきた。

 

 

「――っ! かこちゃん、あなたまさか……!?」

「かこさん、見えているんですか……? ここにいる白い……」

「あ、その、はい……」

 

 

 片や苦々しい表情で、もう片方は純粋に驚いたように言った。

 その反応を見てかこは少し不安になりながらも頷いた。

 

 

 ――もしかして、何か見えてはいけないものだったのだろうか?

 

 

 ある意味では間違ってはいないその考えをよそに、白い生き物は口を開いた。

 

 

「おや、キミはボクが見えるようだね」

「え、しゃ、喋ってる……?」

「はじめましてだ夏目かこ。ボクの名前はキュゥべえ。突然だけど、君は焼失した自分の家を取り戻したいかい?」

「え、え……?」

「――ッ! 何を勝手に――」

「まだ説明の段階だよつばめ。かこ、君は自分の家を取り戻せると言ったら、そう願うかい?」

 

 

 キュゥべえと名乗った白い生き物。人でない生き物が人の言葉を発したことはかこの人生の中で一番の驚きだったが、それ以上にキュゥべえの質問を聞き逃せなかった。

 

 自分の家が戻る? 父の店が……夏目書房が元に戻る?

 

 確かにそれは願っても無い事だ。そんなのは火事になった時からずっと思っている。今までのはタダの夢で、目が覚めて元の日々が戻ってこないかなんて、何度思ったことか。

 だがこれが現実だ。目の前には焼け落ちた家の跡。店が燃えていく様子を見て自分は何もできなかった。いまさら夏目書房を取り戻すことなんて、できるわけがないと諦めていた。

 

 

「で、でもそんなことできるわけ……」

「できるんだ。そのためにも、ボクと契約して魔法少女になってほしいんだ」

「え? まほう、しょうじょ……?」

 

 

 次にキュゥべえの口から飛び出してきた単語に思わず聞き返す。

 

 まほうしょうじょ。魔法、少女。魔法少女。

 

 

「魔法を使う少女。……で、魔法少女です」

「ええと、それ、何かの漫画や小説の話ですか……?」

「違います。事実、実在しています。……私も、このつばめさんも、そのひとりです」

「え、えぇ!?」

 

 

 言葉の意味を咀嚼していると、ななかが説明を付け足した。

 

 ――うん。確かに魔法少女と言いました。

 漫画、小説なんでもござれなかこからしてみれば、その単語は飽きるほど目にしている。魔法を使って、悪と戦う正義のヒロイン。数え切れないほどの作品で扱われてきたその名前を、戯言の多いつばめはともかくとして、この優等生然としたななかは自分がそうなのだと大真面目に言った。それどころか、かこの友人であるつばめもまた同じ魔法少女だと言っている。

 

 

「えぇ!? つばめさん、本当なんですか!?」

「まあ……はい。こんなヘンテコ生命がいることが何よりの証拠ですしね」

 

 

 にわかには信じがたいかこに、つばめは誤魔化そうかとも考えたが、おそらくそうしたところでキュゥべえはまたかこに接触するだろうと思い至り、素直に肯定した。

 

 

 そうしてつばめたちは、かこにかいつまんでの説明をした。

 魔法少女と魔女。願いと契約。

 そして、彼女の店を襲った魔女のこと。

 

 

「私は、あなたの家の火事も魔女が絡んでいると考えています」

「かこちゃんが見たって言う放火犯、どうにも話が通じなかったうえにかこちゃんに危害を加えなかったらしいじゃないですか。まあ怖がらせた時点でギルティですが。そういう心ここにあらずみたいな動きをする不審者って、大体魔女の操り人形になっているんですよね。今問題になっている土地騒動の例に漏れず、魔女が仕組んだものである可能性が高いかと。ぶっちゃけ今夜ここに来たのもその調査です」

「そんな……」

「つばめさん、少々喋り過ぎでは?」

 

 

 自分たちが調べ上げた情報を第三者にペラペラと話すつばめをななかは咎めるように言った。

 

 

「まあまあ。当事者なんだし、もう知っちゃった以上ある程度は知らせておかないと不安でしょう?」

「……そうですね。これで私たちの知っていることは以上です」

 

 

 説明を聞き終えたかこは、ゆっくりと口を開いた。

 

 

「……私は、どうしたらいいのでしょう……どうしたら……」

「……何もしなくていいですよ。かこちゃん」

「つばめさん……?」

 

 

 つばめはかこに優しげな笑みを向けた。

 

 

「いいんです、何もしなくて。あなたは今まで通り……は無理でも、まだ平和な生活を送ることができます。あなたのような年端も行かない子が、私たちの世界に無理して関わらなくていいんです」

「でも、魔法少女になれば、犯人を捕まえることも……店も、家だって元に……」

「そうだ。キミが望むのであれば、それぐらいの事は容易に叶えられる」

「キュゥべえ、余計なことを……」

「おや、彼女の店が無くなってあれだけ悲しんでいたのは君じゃないか。彼女がこれまで通りの生活を取り戻すのを願うのは、君にとっても好都合だとは思うけどね」

「それとこれとは話が別です。確かに夏目書房はお気に入りの店でしたし、かこちゃんと本を教え合うのは楽しい時間です。……でも、魔法少女になるのは間違いだ」

「……以前は個人の意思を尊重すると言ったのにかい?」

「ええ」

 

 

 キュゥべえが発言の矛盾を突き付けるも、つばめは確と頷いた。

 

 

「身内びいきだろうと何でも言いなさい。私は、かこちゃんが魔法少女の運命を背負うべきではないと思った。それだけは断言できる」

「それが彼女自身の決断でもかい?」

「そうならないように努めるのが、私たちの役目でしょうに」

 

 

 つばめはキュゥべえに対して挑戦的に笑って見せた。そう、奇跡などなければ、諦めだってついたのだから。

 

 

「そうですね。……私からも言いましょうか、かこさん。魔法少女になれば確かに願いは叶うでしょう。ですが、それは同時に命を落とす覚悟を決めることでもあります。最終的に決断を下すのはあなたです。熟慮することをおすすめします」

「……はい。ありがとうございます」

 

 

 つばめの真摯な願いと、ななかの誠実な問いかけ。

 幼いかこの心は誘惑と困惑がせめぎ合い、その場では結論を出す事が出来ず、燻る未練を隠したまま、先送りをするように頷いた。

 

 

「まあいいさ。ボクも今の所は急かす立場にはいないからね。今日はこのあたりにするとしよう。さようならだ夏目かこ。願いが決まったらいつでも呼んでくれ」

 

 

 そう言い残してキュゥべえは去る。

 

 

「……さて。もうこんな時間ですし、私たちもそろそろお暇しましょう」

「そうですね。かこさんもお帰りになられたほうが良いですよ」

 

 

 つばめとななかも、魔女がいないと判断してその場から立ち去ろうとする。

 最後にかこに笑いかけて背を向けた二人を、かこはつい呼び止めていた。

 

 

「あの……! つばめさんたちだったら、どうなんですか!?」

 

 

「……それはあまりいい質問ではありませんね」

 

 

 その言葉に二人は立ち止まり、少しの間をもってから振り返った。

 

 

「す、すいません!」

 

 

 ななかの指摘にかこは謝った。迂闊な質問だ。魔法少女が命を懸けた戦いに赴くことになるのであれば、その根幹となった願い事は極めてデリケートなものである。ましてや、それを天秤にかけて願いをかなえるかどうかなど、彼女たちの現在を侮辱しているように捉えられてもおかしくはない。

 

 

「ですが……それが目的を達成する手段に成り得るとすれば、迷いなく選びます」

 

 

 だが、ななかは決意の籠った目で答えた。自分の選択に、後悔はなかったのだと。

 その言葉にかこの心は揺さぶられた。常盤ななかの言葉には、決断的な意志を感じられた。けれど、自分には未だそんな決心はできそうになかった。

 かこはななかから目を逸らし、親しい友人の方を見る。琴織つばめは、振り返ることなく、背を向けて微動だにしない。そのことに一抹の不安を感じながらも、かこはおずおずと問いを口にした。

 

 

「……つばめさんは?」

「――私に対してその問いには意味がありませんよ」

 

 

 返ってきたのは、冷淡な答えだった。

 

 

「どういうことですか……?」

「あなたの質問は、その場で選ぶ自由がある人にのみ許されるものです。それは、魔法少女の素質がある子でもかなり贅沢な悩みです。

 ――私には、そんなものを選ぶ自由はなかった」

「え……?」

「大事なものを失うかどうかの瀬戸際。何も考えることができなくて、私はぐちゃぐちゃな思考のままで願いを言った。それに後悔はありません。私が取り戻したものはかけがえのないものでしたから。……ですが、かこちゃんはまだいくらでもやり直せる。人生一回きりの特権を勢いで決めずに、大事にとっておくことをお勧めしますよ」

 

 

 優しい言葉を投げかけ、最後に手を振ってつばめは夜の闇に消えていく。

 ななかも最後にお辞儀をして、彼女の後についていった。

 

 

 店の焼け跡の前で、かこは二人の姿が見えなくなるのをただじっと眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 ――と、私情バリバリでかこちゃんに説教垂れたわけだが、

 

 

 数日経った今、私とななかさんは再び夏目書房の焼け跡の近くに来ていた。

 

 というのも、ななかさんが標的としている例の魔女。その使い魔と思わしき存在が近辺で徘徊していたからである。魔女の行動パターンは放浪型、徘徊型、定住型などがある。例の魔女は神浜に多くの使い魔を放ち、一種のコロニーめいた結界が点在していることから、一定期間で各地を転々としながら戻ってくる徘徊型と定住型の複合と推測され、こうして使い魔が出現した場所を見回って魔女が出現していないかを確認しているのだ。

 

 というのが建前。本音はかこちゃんが心配で仕方がないのである。

 

 実のところ、あれだけ引き留めるようなことを言ったにもかかわらず、契約してしまうんだろうな。というどこか諦めに近い予想があった。

 

 夏目書房は私にとっては結局幾つかある趣味スポットの一つでしかないが、かこちゃんからすれば生まれてからずっと過ごしてきた家。自分の思い出が詰まった店だ。それが失われた悲しみは私なんかが語るにはおこがましく、取り戻せるチャンスがあるのならば、飛びつくなと言う方が無理な話。

 

 だから、今も焼け跡の前で一人黄昏ているかこちゃんは、きっと店を元通りにするか悩んでいるのだろう。それでもまだ契約していないのだから、かこちゃんはかなり思慮深いほうだ。……でも、ああして思い詰めている様を見ていると心が苦しくなる。

 

 かこちゃんに魔法少女の道を歩ませるのは反対だ。

 だが、もしかこちゃんが本気で契約を考えているのなら……それを拒むことはできないだろう。危険性を伝え、忠告を伝えた以上、私が彼女の意志に干渉していい段階はとっくに越えている。

 

 ――馬鹿馬鹿しい。本気で止めたいのであれば、そもそもとしてこちら側の事を一切教えてはいけないというのに。幻術や記憶操作を使う知りあいにでも頼んで、キュゥべえを認識できなくすればそれだけで済む話だ。奇跡も魔法も、その一切を取り上げて普通の生活を送らせているべきだというのに。その手段に踏み込むことができない。それは自分たちだけがずるをしたような罪悪感を恐れているからか?

 

 

 なんてことを考えていたからだろう。

 私は幽界眼を発動させることも忘れ、それどころかソウルジェムの反応にすら気を配ってはいなかった。

 

 

「……つばめさん! 今、かこさんが結界に!」

「え?」

 

 

 ななかさんに言われて目の前に意識を戻せば、先ほどまでいた筈のかこちゃんの姿はどこにもなく。代わりに空間の狭間から魔女の穢れが色濃く染み出していた。

 

 ――全く、何をしているんだ。私は。

 

 

「しまった……! 急ぎましょうななかさん!」

「勿論ですわ!」

 

 

 私たちは駆け出し、変身しながら結界の中へと躍り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 焼け跡の前にいた筈の私は、いつの間にか知らない場所に迷いこんでいました。

 

 立ち並ぶ給水タンク。空に浮かぶ奇妙なオブジェ。遠くに見える俯瞰の風景。そこは学校やビルの屋上のようなおかしな空間でした。

 

 そして、私の目の前には片手の顔に鍵束をぶら下げた変な生き物。

 いや、これを生き物と呼んでいいのかはわからないけど、とにかくその変な生物は私を見るやいきなり襲い掛かってきました。

 

 

「いやあぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 ――殺される。

 そう直感した私ですが、恐怖でその場から逃げることもできず、目を閉じて叫ぶことしかできない。

 

 

「いた、ななかさん!」

「お任せを――はぁ!」

 

 

 そこに、凛とした声が響きました。

 

 

「ご無事かしら、かこさん?」

「――もう大丈夫ですよ。あとは私たちにお任せを」

 

「……ななかさん? つばめさん?」

 

 

 目を開けると、そこにはお二人の姿がありました。

 ななかさんはフリルのついた洋服の上に着物を着崩した和洋折衷な衣装。つばめさんは対照的にどこかの軍隊のような紫の衣装を身に纏っていました。どちらも漫画やアニメに出てくるヒロインのような服装で、その……すっごく似合っていました。

 

 その後、私はここが魔女の結界であるということを教えてもらいました。つばめさん曰く、魔女が移動したことで動いた結界の端に取り込まれてしまったのだと。私を襲ってきたのは魔女の手下で、説明をしている最中にも、さっきと同じ姿の使い魔がたくさんやってきていました。見た限り三十体以上はいたでしょうか。こんなにたくさんの数、襲われたらひとたまりもありません。

 

 ですが、お二人は少しも怯むことなく、武器を手に取りました。

 

 

「さて、いけますかつばめさん?」

「当然。今ちょっと鬱憤溜まってるから丁度良かったぐらいですよ」

「それは頼もしい。……では、蹴散らしましょうか」

 

「え、え!? でもあの数ですよ!?」

 

 

 

 確かにお二人は見ただけで強そうだなと思いましたが、それでもあの数に二人だけでは無謀だと思いました。

 ですが、ななかさんは決意に満ちた表情で言いました。

 

 

 

「数は問題じゃありません。やるか、やらないか。人生は、運命は自らの手で切り開くもの。わたしはここで死ぬわけにはいかないのです」

「……自らの、手で……」

 

 

 ななかさんの言葉は、私の心に深く染み渡りました。

 この人は目の前の脅威から逃げようとせず、正面から立ち向かおうとしている。

 そしてそれを支えるように、隣に並び立つつばめさん。

 彼女は私の頭を軽く撫でてから、私を諭すように、あるいは何かを促すように言いました。

 

 

「まあ、私となら大体余裕ですよ。かこちゃんはここで見ていてください。私たちがどんな世界に生きているのか。それを見極める機会です」

「は、はい……」

 

 

 そうして、つばめさんとななかさんは並び立ちました。

 

 

「では……

 

 ――常盤ななか、推参!」

「――同じく琴織つばめ。貴様らまとめて、冥土に送り返してやるとしよう!」

 

 

 ところでつばめさん。その台詞わざわざ考えたんですか?

 

 

 

 

 

 

「すごい……!」

 

 

 つばめさんとななかさんが使い魔の群れを薙ぎ払っていく様子を、私はただ見つめているだけでした。

 

 つばめさんが大きな槍を振るえば、それだけで十数体の使い魔が吹き飛ばされ、ななかさんがそこから漏れた使い魔を斬り伏せていく。豪快な槍と美しい剣閃。まるで時代劇の殺陣か、漫画の無双シーンのようにお二人はお互いを補い合うように舞っていました。

 これが魔法少女……! でも、皆さん武器で攻撃しているのは魔法少女というよりは伝奇系のキャラクターのような気が……。見た限り魔法もつばめさんが申し訳程度に青い炎を槍に纏わしている程度で、なんだか割と解釈違いな気がしてきました。

 

 そうしてあらかた片付けた頃合いでしょうか、またまた使い魔の群れがやってきて、その中にはひと際大きな個体――きっと群れのボスのようなものがいました。それが頭部の手から投げてきた鍵束を、つばめさんが槍で弾きました。ですが、それに続くようにに小さな使い魔たちが次々に鍵を投げました。

 集中砲火を受けたつばめさんは、槍を回して弾き返し続けていますが、その隙を狙って接近してくる一団がいました。ななかさんはそこに立ち塞がり、二つの刀で群れを押し返しています。

 

 

 二人の顔に焦りはない。きっと、このまま見ているだけでも勝てるのかもしれません。

 

 

 ――でも、それでいいの?

 

 

 あの日以来、ずっと二人の言葉が頭に残っている。

 

 

 選ぶのはあなたの自由。

 後悔のない選択を。

 いくらでもやり直せる。

 魔法少女なんて、なるべきではない。

 

 

 すべてをやり直せるチャンスがあり、しかしそれには己を捧げる必要がある。

 そんなことはしなくてもいい、とつばめさんは言ってくれた。確かにそうだ。家は無くなったけど、お父さんもお母さんも生きている。時間はかかるけど、自分たちの力だけでやり直すことも不可能じゃないかもしれない。

 

 

 ――でも、それでいいの?

 

 

 どこからともなく聞こえてくる声。

 

 それは私の内側からやってくる疑問。あの人たちのようになりたいという羨望と、何もできなかった自分への後悔が生んだ、心の声。

 

 そんな私の悩みを見抜いたように、足元から声がしました。

 

 

「力が欲しいかい? 夏目かこ」

「あなたは……!」

 

 

 キュゥべえと名乗った白い生き物。魔法少女の契約をする役目を持つそれは私に声をかけた後、ななかさん達の戦いを眺めて言いました。

 

 

「……ふむ。どうやらこのままでも彼女たちは勝てるだろう。つばめはベテランであることは事実だ。ななかだけならまだわからなかったけど、二人でならお互いをカバーし合っている。

 ――でも、それがいつまで持つかはわからない」

「……え?」

「この先にいる魔女に対して二人が立ち向かえるかという事さ。確かに今回の魔女を倒すのは問題ないかもしれない。でも彼女たちがこれから戦っていくであろう魔女は、こことは比べ物にならないだけの強さを持っている。その時彼女たちの他に仲間がいる保証はない。――だが、君という仲間がいれば少しは安心できる」 

 

 

 キュゥべえは私に契約を求めてきました。

 魔法少女になれば、あの二人を支えることができると。

 

 

 ……そうだ。願えばいい。

 そうすれば、夏目書房は帰ってくる。

 私は、つばめさん達と一緒に戦う力が手に入る。

 

 

「……でも」

 

 

 本当にそれでいいのだろうか。

 

 私は、つばめさんの押し殺したような声を聴いてしまった。

 ななかさんの決意に満ちた表情を見てしまった。

 

 

 

 一瞬、こちらを振り向いたつばめさんと目が合った。

 激しい音で何も聞こえなかったけど、つばめさんの口は一言、確かに言葉を紡ぎました。

 

 

 ――気にしないで。と。

 

 

「ああ……そうですよね」

 

 

 魔法少女になることが、正しい事なのか迷ってしまった。

 夏目書房を元に戻したいと願うことが、間違っているのかと思ってしまった。

 

 

 でも、お父さんの落ち込む姿を、つばめさんが悲しんだ姿を思い出して決心が固まった。

 

 私だけじゃない。

 夏目書房は、家族の、街の皆にとっての日常だった。

 だから、私たちの日常を取り戻さなければ、私も家族も、きっと前に進めない――!

 

 

 つばめさんは魔法少女にならなくていいと言った。

 それと同時に、あなたには自由があると言った。

 

 

 そうだ。

 誰かに強制されて戦うんじゃない。

 誰かに促されて逃げるんじゃない。

 全ては、自分で選ぶしかない。

 

 目の前で戦う二人は、そのことを教えてくれた!

 だから私は、自分の手で選び取る!

 

 家族の笑顔を、かつての日々を。

 そして――立ち向かうための力を!

 

 

(ごめんなさい、つばめさん。でも、私は生きるために、今を大事にしたい――)

 

 

 私の身を案じてくれた人に、心の中で謝罪をする。

 もしかしたら、魔法少女になったら辛い事ばかりかもしれないけど。

 わたしは、今の気持ちに嘘をつきたくない。

 あなた達の側で、私も一緒に戦いたい。

 現実から目を背けずに、全力で生きたい。

 

 だから、たった一度の奇跡を私は願う!

 

 

「私は、『家族の笑顔を取り戻したい! 以前のような夏目書房を取り戻したい!』

 この願い、叶えてください!」

 

 

 私はもう、逃げない!

 目の前に困難が立ち塞がっていても、必ず立ち向かう!

 自分なりに、精一杯に!

 

 

「さあ、受け取るといい。それがソウルジェム、君の運命だよ」

 

 

 手の中に現れた宝石。

 それをどう使えばいいのか、頭に流れ込んでくる。

 戦うためにどうすればいいのか。今、何をするべきなのか。

 

 私は変身して、二人に向かって駆けだした。

 

 

 

◇ 

 

 

 

 かこが加わり、状況を完全に有利にしたつばめ達は勢いのまま結界の最深部まで到達。

 即興のコンビネーションでありながら、完璧な戦運びで屋上の魔女を討ち取った。 

 

 結界が消え、現実世界に戻ってきたかこの目の前にあったのは、悲劇などまるでなかったかのように存在する夏目書房。

 彼女の願いは、一分も違わずに聞き届けられたのだ。

 

 喜ぶかこに、ななかは元に戻った家に帰るように勧めた。

 

 

 かこが店の中に入っていくのを見届けてから、ななかはふうとため息をつき、

 

 

 ――魔女を倒してから、一言も発さなかったつばめの顔を見た。

 

 

「――さて、かこさんも私たちのチームの一員として面倒を見ましょうか。つばめさん」

「……ええ。そのほうが良い。ななかさんと一緒なら、不覚を取る事態もないでしょう」

「やはり……堪えますか?」

「そりゃあ、ね。見てない所で契約されていたならまだ諦めは持てましたよ。私も親友には必死で止められたものですが……。彼女の気持ちが、今本当にわかったような気がします」

 

 

 ななかの時は、最初から決まっていたから受け入れられた。

 だが、こうして一度は逡巡した筈のかこが契約をしてしまったことについて、つばめは遠くをみるような目をして言った。

 

 ななかにはつばめの言葉の意味を知るだけの知識がない。

 つばめがこれまでどのような戦いを潜り抜けてきたのか、想像してもしきれない。

 今の彼女の苦悩に寄り添うことが、出来なかった。

 

 

「そう、ですか……」

「ま、しゃーなししゃーなし。むしろ、目の届かない所で死なれるよりは百倍マシだと前向きに捉えましょう」

 

 

 つばめは一瞬で気持ちを切り替え、そもそも自分たちがここに来た理由について話し出した。

 

 

「それで、ここの魔女は目当てのものではなかったぽいけど?」

「……ええ。あれも敵ではありましたが、私の復讐相手ではない。神浜の土地を巡る問題は、まだ解決しないでしょう」

「そうですか。それじゃあ最後は南凪ですね」

「ええ。ですがあそこはどうやら此処とは違い複雑な様子。単純に調べるにも一苦労しそうです。

 

 ――ですから、少し、策を講じます」

 




〇琴織つばめ
魔女に対する殺意が二十割増し

実は読書家&槍でかこちゃんと被ってしまったな……と気づいたのは連載開始後である。
それどころかつばめに引っ張られる形で何名かにオタク属性が付いてしまった。

〇常盤ななか
かこちゃんに契約を促すために苦戦を演じたという説があるけど、そんなわけもなく二人がかりだったので楽勝でござい。

〇夏目かこ
かわいい。
無双する二人の雄姿に感化されて契約した。

〇淫QB
感情がないけど機械的に快・不快ぐらいは判断すると思う。


【神浜ウワサ話】
彼女の魔法少女ストーリーが13歳の時であるという記述、というかタイトルにあるのだが、この小説は原作一年前の四月からスタートしたため、それに合わせてちょっと時間にずれがあるみたいな感じで……はい。ただのガバです。
アザレア編は年度が変わってからになります。

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