つばめちゃんは神浜の魔法少女が尊いようです   作:名無ツ草

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第七十話 マギウス・カラーズ……⑤【CROSS CONNECTION/COLOERS】

ChapterⅥ【CROSS CONNECTION/COLOERS】

 

 

 天乃鈴音は一人、神浜の街を歩く。

 ただでさえそこそこ衆目を集める容姿をしている彼女は絶賛注目の的となっていた。

 

 

「ねえ、そこの君……」

「失礼します」

「ちょっとそこのお嬢ちゃん! 親御さんが心配してるわよ!」

「大丈夫ですから」

「君! 少しいいかな?」

「いえ、何も問題ありません」

「なあなあそこの嬢ちゃん、家出してるなら俺たちとあそ「黙って」ッハイ……」

 

 

 親切な青年、おせっかいなオバチャン、正義感に燃える若き婦警、無軌道な若者。

 声を掛けてくるそれらを振り払いながら、鈴音は何故こうなったのかと内心で考える。

 

 ある時からインキュベーターが観測を行えなくなった神浜市。

 各地から魔法少女が集まり始めているというその街を新たな狩場と定めた鈴音を待ち受けていたのは、これまでの常識を覆すほどの異常事態だった。

 

 脳裏に蘇るのはこれまでに交戦してきた魔法少女の姿。

 

 

 梓みふゆ、アリナ・グレイ。

 マギウスの翼とやらに所属するこの二人は非常に強力な魔法少女だった。

 みふゆはたった独りで鈴音と渡り合える技巧者。アリナもその強力な魔法によって悉く鈴音の炎を阻む強者。

 

 正面から戦ってまともに勝てる相手ではないと判断した鈴音は撤退するほか無かった。そして次になる獲物に定めた魔法少女もまた曲者だった。

 

 

 常盤ななか、志伸あきら、粟根こころ、加賀美まさら。

 一人一人は先の二人に及ばなかったが、四人で徒党を組んだ時の恐ろしさはひと際だった。

 

 防御に優れたこころと格闘が得意なあきらを前に押し出し、自分と同じ透明化を行えるまさらによる奇襲を仕掛けるチームワークはまさに悪夢。

 さらにそれを指揮するななかの手腕が恐ろしく、陽炎で姿を消した自分を把握しているかのように警告を飛ばしてきた時は敗北の可能性が頭をよぎった。

 

 だが殺した。あきらが突出した隙を突いて一撃で仕留め、そこから態勢を立て直される前に畳みかけることで全員のソウルジェムを砕いた。

 

 そうして紙一重の勝利を収めたはいいものの、派手に動きすぎた代償とでもいうべきか、今度は社会的な枷をつけられる羽目となってしまった。

 

 

(神浜市……マギウスの翼といい、常盤ななかといい、油断のできない魔法少女が多い街だ……)

 

 

 最早この街には長くいられない。四人の魔法少女を殺すことに成功したかと思えば、知らぬ間に写真を撮られSNSに自分の情報が拡散されていたのだから。

 

 一体誰がそれを仕組んだのかは明白。恐らくは常盤ななかが安全策を講じていたのだろう。

 最初に会った時、彼女はもう一人の少女と共にいた。見るからに文学系な彼女は琴織つばめといい、常盤ななかの探るような視線とはまた異なる、全体的に自分を観察するような目で一部始終を眺めていた。あれは恐らく自分が魔法少女であることを探っていたに違いない。

 

 後に粟根こころと加賀見まさらの二人が示し合わせたように待ち伏せてきた事を考えれば、既に情報を貰って自分を探していたのだろう。そして自らは後方に控え、四人と戦っている間に鈴音を追い込む準備を進めていた。これなら勝とうが負けようが鈴音を神浜の街から排除できる。

 

 だがそれにしては奇妙でもあった。琴織つばめはななかやあきらと親しく、その二人が殺されたならば、自分を追い出すだけに留めるだろうか? 普通ならこの手で仇を討とうと考え、鈴音の居場所が割れた瞬間に襲ってくる筈。あるいは四人を殺した相手では無駄死にだと諦めているのだろうか?

 

 考えれば考えるほどに何が真実なのかがわからなくなる。奇妙で不気味な感覚だ。ここまで来ると、あの四人を実際に殺せていたかどうかも怪しくなってくる。

 

 はたして、ここまで策を練れる切れ者が自分が死ぬことを前提にするだろうか? もし彼女たちがなんらかの魔法で死を偽ったとするならば、鈴音はただ徒に魔力を消耗したことになる。

 

 この分では他の魔法少女に自分の情報が露呈するのも時間の問題。魔法少女に最初から警戒されていては、殺せるものも殺せない。最初の獲物からしてツキが悪く、その時点でケチがついていたようなものだ。

 

 

 人目を避けるように狭い路地に入り、鈴音は街の外を目指して進む。

 公共交通機関も避けるべきな現状、徒歩での脱出になるが魔法少女なら大した問題ではない。

 この辺りは老朽化や建設放棄による廃墟が多く、魔法少女である鈴音にとっては見慣れぬ街だろうと歩きなれた道だ。上空では烏が縄張りを主張するように群れを成して鈴音を見下ろし、グアッグアッと会話のように鳴き声を交わし合っていた。

 

 

 元々はインキュベーターの口車に乗っただけの寄り道であり、本来の標的はホオズキ市の魔法少女だ。この街にも魔法少女はまだいるだろうが、余計な因縁ができた以上は長居を避けなければいけな――

 

 

 ズギャギャギャギャ!

 

 

「……え?」

 

 

 背後から鳴り響いた強烈なドリフト音に思考を打ち切られ、鈴音は振り向いた。彼女の視界に映ったのは一台の大型モーターサイクルが凄まじい勢いで路地に突入してくる瞬間だった。鈴音を見下ろす烏の一羽が「グァー」と不吉に鳴いた。

 

 

「!!」

 

 

 驚愕に目を見開く鈴音。真っすぐに突き進むモーターサイクルの乗り手と視線が合う。ヘルメットの奥で獲物を見つけた肉食獣のように細められた目は、間違いなく鈴音を標的としていた。

 

 鈴音は反射的に身を横に転がした。一秒後、彼女が先ほどまでいた場所を銀の彗星が通過し、砂煙が路地を埋めつくした。

 

 一切速度を緩めることなく突撃したモーターサイクルはさらに数十メートルほど進んだ先で旋回して停止する。

 だがそれ以上鈴音は注意を振り向けられなかった。突撃回避と同時、モーターサイクルの同乗者が鈴音に向けて跳躍してきていたからだ。 

 

 

 刃同士がぶつかる堅い音が響く。

 バイクの同乗者……黒髪の魔法少女は座席から飛び降り、その手に握られた紅色の刃で鈴音に斬りかかっていた。

 回避と同時に変身していた鈴音は間一髪のところでこの斬撃を防いだ。判断が一瞬でも遅れていれば、待っていたのは質量による蹂躙か、刀による斬首だ。

 

 立ち上がった鈴音は襲撃者の姿を確認する。

 大人びた顔立ち。切れ長の紅い瞳。後ろで丸く纏められた黒い長髪。鉢金と陣羽織。

 時代錯誤も甚だしい女武者とでもいうべき出で立ちの彼女が魔法少女であることは一目瞭然で、その姿に鈴音は思わず言葉を漏らしていた。

 

 

「椿……?」

「今のを防いでみせますか。流石は梓と対等に切り結んだだけはありますね」

 

 

 感心したように語る女武者。その口から発せられた名前に鈴音の新しい記憶が呼び起こされる。

 梓。梓みふゆ。黒ローブの魔法少女たちを率いていた彼女の言葉が出たということは、即ち。

 

 

「……マギウスの翼!」

「ご名答だ! 可愛らしいお嬢さん!!」

 

 

 声が聞こえた瞬間、鈴音は振り向きざまの斬撃を放った。

 カッターナイフを思わせる形状の剣は魔法少女の強化された肉体も切断できる威力がある。だが刃は金髪の麗人が繰り出した拳に防がれ、甲高い衝突音を打ち鳴らした。

 

 

「ハハッ、流石の反応速度! 小規模とは言え、流石は一つの街の魔法少女を皆殺しにしただけはある!!」

「……ッ!?」

 

 

 奇襲を防がれた麗人は、その美麗な顔を歓喜に歪ませる。

 自身の所業が把握されている事実に鈴音は動揺し、その隙に銀色の麗人は飛び下がって距離を取る。

 狭い路地の中、鈴音を挟みこむ形で二人の魔法少女が立った。

 

 

「マギウスに楯突いたこと。それがどのような罰を招くかを君はこれから知ることになるだろう。……さて、自己紹介が遅れたね。私はマギウスの翼、精鋭部隊カラーズの信城宴だ」

「同じくカラーズ、沙羅ウズメと申します。偉大なるマギウスへあなたの首を捧げるために参りました」

 

 

(マギウスの翼、それも精鋭部隊……!)

 

 

 どうやら昨晩の痛み分けでは気が済まず、確実に自分を獲りにきたらしい。

 当然だ。組織の構成員に辻斬り行為を働き、あまつさえトップにすら牙を剥いたのだ。結果的に誰一人として殺していなくとも、大人しく見過ごされるわけがない。

 口ぶりからして梓みふゆと同格。それを二人がかりとは……!

 

 

「昨晩は《灰》に見逃してもらったというのに、懲りもせずこの街で狩りに興じようっていうのは流石に無謀というか、それとも豪胆と言うべきか……ま、どちらにせよ君の快進撃はここまでだ」

「貴女のような方を野放しにしておけば羽根たちの安全にも関わります。後の憂いとなるならば、今此処で摘み取らせていただきましょう」

 

 

(この二人、間違いなく一番強い……)

 

 

 余裕すらある佇まい、先の切り結びの感触から鈴音は確信する。

 

 信城宴というミリタリージャケットに身を包んだ魔法少女。その美麗な顔に浮かぶ笑みは獲物を捉えた肉食獣が牙を剥くが如し。大型二輪による轢殺という大胆な奇襲を仕掛けてきたことといい、魔法少女らしからぬ在り様は昨晩のアリナのように不気味だった。

 

 

 対称的に沙羅ウズメと名乗った剣士が放つのは静かな圧力だ。厳かな月下の湖を思わせる優雅な佇まい。だがこのまるで背後の空気が丸ごと煮凝ったような錯覚を見せるほどの尋常ならざる圧。鈴音は先ほどのたった一合で隔絶した実力を思い知らされていた。

 

 そしてそれ以上に目を惹いたのは彼女の風貌。

 刀と紅色の着物。一つ結びの黒髪。成人に近い外見年齢。

 それらの外見的符合は鈴音の意識から否応にも一つの姿を想起させる。

 

 

 偶然の一致だ。だがそれを無視できるほど、彼女の面影は記憶から薄れていない。

 

 

(……駄目、見た目だけで迷うなんて。焦っている証拠)

 

 

 剣を握る手に無意識に力がこもる。

 昨晩からの連戦に次ぐ連戦。血眼で魔法少女を探していたため休息などほとんど取っておらず、鈴音は体力・魔力共に消耗している。そこにさらなる追撃を加えられ、心身共に余裕を失っている。敵の見た目程度に惑わされるのがその証拠だ。

 隙を見せないよう心を律して身構えながら、鈴音は疑問を口にする。

 

 

「……どうしてあの町のことを知ってるの?」

「魔法少女もまた人間社会の一部。一人二人ならともかく、全滅させてしまえばそこには何かしらの不整合が発生する。わが社の情報チームが協力者からの連絡が途絶えたから出向いてみれば、周囲の監視カメラに君の姿が残っていた」

「え?」

「迂闊だったね。我がビクトリーアームズの監視カメラは最新鋭で多少素早い程度なら問題なく見られる。近頃は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からうちの製品を求める客は多くてね、君は運悪くその監視網に引っ掛かったって寸法さ」

 

 

 ビクトリーアームズ。世情への関心が薄い鈴音でもそこかしこで広告されている警備会社の名前ぐらいは知っている。

 目の前の宴が羽織るコートの胸にもその社章が誇らしげに存在を主張しており、彼女の所属を端的に示していた。

 

 鈴音はかろうじて状況を理解した。

 

 マギウスの翼――少なくとも目の前の信城宴は――企業との繋がりが存在する。それも、魔法少女を知り、魔法を研究する企業だ。その口ぶりからしてビクトリーアームズがそうなのだろう。

 

 信じられない事実だった。まさか粛清機関以外に魔法少女の世界に関与しようとする社会集団がいるなどとは。そして、彼らは魔法少女を標的にした装置を開発している。それが意味することは、つまり。

 

 

「つまりだ。お前はもうこの街どころか、他の街だろうと速攻でお尋ね者。『教会』の監督役に見つかって締め出されるか、現地の魔法少女が徒党を組んで君を逆に狩りにくるか」

「あなたに残された道は二つあります、天乃鈴音さん。投降して私たちの元に下るか――」

「――命からがら、泥にまみれ泣きじゃくりながらみっともなく逃げ続けるかだよ。まあ、歯向かったら無理やり連れていくだけだがね」

 

 

 喉が渇く。汗が垂れる。

 自分の立っていた世界が、より大きな何者かの管理下にあった箱の中のような錯覚に陥る。

 

 否、それは錯覚ではあるまい。

 魔法を知り、魔女を知り、インキュベーターの正体を知った。

 それでもなお、この世界には自分の知らぬ闇があった。そしてそれが今、自分の前に立ち塞がっていた……!

 

 

「……だから、何」

 

 

 その根源的な恐怖を、鈴音は飲み込んだ。

 

 相手は社会的に大きな組織と繋がっている? 構わない。

 魔法少女について嗅ぎまわる存在がいる? 知ったことではない。

 

 

そうだよ。魔法少女は殺さなくちゃ、ね?

 

 

 自分自身に言い聞かせるように、かつての決意を呼び起こす。

 

 

椿……椿……!!

 

 

 頭の中に響く誰かの泣き声。その悲壮から生まれた炎こそ、自分を突き動かすもの。

 

 

 魔法少女は魔女になる。運命に抗おうとも、その事実は変わらない。

 どれだけ巧妙に手を尽くしたところで、インキュベーターがそれを見逃すはずもない。彼らにとって魔法少女システムを覆されることがどれだけの不都合になるのかを鈴音は理解している。

 

 

魔女になる前に魔法少女は殺してあげるべきだよね。それが一番だよね。ツバキにやったことと同じだよ

 

 

 彼女らの目論見はいずれ破綻する。その時に生じる絶望は、多くの魔女を生むだろう。

 だからこそ彼女たちと共に行動などできない。それは魔女になり、自分が介錯した椿への裏切りだ。彼女の遺志を無駄にしないためにも、魔女となった彼女の運命を否定しないためにも、自分は魔法少女を殺す。

 

 

ツバキを殺したんだから、あなたも死ななきゃいけないよね。スズネちゃん?

 

 

 それが天音鈴音の運命だ。

 その邪魔をするものは誰であれ容赦しない。

 だから、まずは目の前の相手を斬り伏せる――!

 

 

 ――だけど。

 

 

 どうして自分は、魔法少女を殺そうと決意したのだろうか。

 その記憶だけが、どうしても思い出せなかった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 戦いの口火を切ったのは鈴音からだ。

 

 

炎舞!

 

 

 ぐるりと回る様にして剣を振るい、炎の刃を前後に射出する。

 狭い路地で前後を挟まれたこの状況は極めて不利。まずは仕切り直しを図るための牽制である。

 

 赤く燃える刃は灼熱そのもの。魔法少女であろうとも人体に致命的な温度であり、まともに受けてよい攻撃ではない。

 だが、彼女たちは決してまともな魔法少女ではない。

 

 

――空亡落とし

 

 

 ウズメに降り注ぐはずだった炎の豪雨は、無造作にも見える研ぎ澄ました横薙ぎの一閃によって無情に掻き消される。

 対して宴は、なんとそのまま突っ込んでいった!

 

 

「火炎! だがこちらの《蒼》に比べればぬる風だな!」

 

 

 着弾の衝撃と灼熱が空気を焼く。だが宴の躯体(ボディ)は耐熱装甲の魔導義体。戦場での使用を想定された外装はグレネード弾頭の直撃を受けても戦闘続行が可能な強度を誇る。

 さらに着込んだミリタリージャケットも特殊繊維が編み込まれた極地戦にも耐える素晴らしき装備。踵のバーニア加速で攻撃範囲を一気に突っ切り、その鉄拳を振りかぶる!

 

 

「ハッハーッ!」

 

(……っ、さっきよりも重い……!)

 

 

 直撃すれば魔法少女ですら胴体を砕かれる一撃を鈴音は剣の腹で防御する。その凄まじき威力は剣から腕に伝わる振動が如実に語る。

 鈴音は体を苛む感覚に顔を歪めながらも、その衝撃を利用して大きく飛び退き距離を空ける。

 

 

(あの腕に纏った光、強化する魔法……? だとしたら接近戦はマズイ……!!)

 

 

 鈴音は宴の体表面を這うように走る電光じみた魔力から相手の魔法に予想を立て、真っ向からの打ち合いは不利と判断。まずは中距離戦に持ち込むべく間合いを離そうとする。

 しかし宴は既にその着地点を予測し、コートの内側、腰に携えていた静音SMGを抜き放ってトリガーを引いていた。

 

 

「っ!?」

 

 

 宴の真価は全身すべてが凶器であること。『機械感応』の魔法によって義体はおろか、その身体に接続するあらゆる兵器の性能を高め、手足も同然に扱う。極論、彼女にとって不得手な距離など存在しない。

 最初に高速軌道と鉄拳による格闘攻撃を目にして距離を取ろうとした魔法少女は多く、そのほとんどが続く火器類による制圧射撃でロクに反撃も取れずに足を削がれ、さらなる追撃で沈められてきた。

 

 

 静かに迸る火線を鈴音はさらに上へ跳躍して躱し、宴もそれを追って銃口を傾ける。

 苦し紛れに空中に逃れれば、むしろ逃げ場は無くなる。だが鈴音は身体を捻って回転し、剣に炎を纏わせて振りかぶった!

 鈴音を中心に炎が渦を巻き、その姿はさながら炎の大車輪が如し。

 銃弾は鈴音を覆い隠す炎の壁に呑み込まれてゆき、灼熱に晒された銃弾はまるで愛情込めて湯煎したバレンタインチョコのように融解した! 

 

 

 

 ――炎龍!

 

 

 

 鈴音は弾丸を防ぎ、そのまま回転と落下の勢いを相乗させた斬撃を放つ。地面が割れ、登り龍を思わせる凄まじき火柱が立ち上がった!

 その威力を事前に察した宴はバーニアによって急速に後退し、直撃を回避していた。まともに受ければ耐火ジャケットの上からでも両断されていただろう。流石はみふゆと互角に戦っただけはあると宴は感心した。

 

 

「ハッ、やるじゃないか!」

 

 

 半ばから溶断された銃を捨て、宴は獰猛に笑う。そして火柱を突き破る様にして飛来した炎の剣を次々と電光纏う手刀で打ち払った。

 そうして彼女の注意が一時的に正面に注がれ、炎舞による面制圧射撃への対処をした瞬間、鈴音は斜め右上へと跳んでいた。そのままビルの壁を蹴って三角跳び。炎から飛び出た影は鋭角軌道を描き、宴の首を目指して刃を走らせる。

 

 

「ッ、そこか!」

「はぁ!!」

 

 

 鈴音に回避不可能な距離まで接近されていた宴は、咄嗟に左腕を盾に用いてこの斬撃を受け止めた。

 炎を含んで赤く光る刃は耐火ジャケットを切断。そのまま腕ごと首まで到達すると思われた。

 

 しかし鈴音の剣は防がれていた。ジャケットの内側からせり出た、宴の腕に沿って展開されるブレードによって。

 

 

「……!?」

「見事な奇襲だ。我々でもなければそのまま首を刈られていただろうね」

 

 

 凄まじい膂力によって鈴音を振り払う宴。そのまま焼き切られたジャケットの袖を破り捨てれば、刃を備えた白銀色の腕が露わになった。

 

 

「その、腕……」

「私はこういう魔法少女でね、我が社の最新モデルを是非じっくり体験してくれたまえ」

 

 

 自らのサイバネティクスを見せびらかすようにしながら、宴はもう片方の腕からもブレードを展開する。

 そのまま低く身を沈め、瞬時にジェット噴射! 亜音速に達した速度で間合いを詰め、斬撃を繰り出す! 

 鈴音はかろうじてこれに対応、剣道仕込みの技とサイバネ剣術による異種剣術戦が幕を開けた!!

 

 

「ハハハハハハ!!」

「く、ぅ……っ!!」

 

 

 残像を伴うほどの速度でぶつかり合う刃と刃、炎と雷! 衝撃波が空気を揺るがし、火花によって焦げた匂いが嗅覚を刺激し、宴の脳にエンドルフィンが満ちる!

 

 

(機械の身体……魔法少女ならできるのだろうけど、なんて無茶苦茶……!)

 

 

 致命的な斬撃をギリギリで凌ぎながら、鈴音は考えを巡らせる。

 信城宴は機械の身体を魔力で強化する魔法少女。恐るべき特性だが、それが同時に弱点でもある。一太刀突き入れて炎を叩き込めば、物理的に機能不全を引き起こすはず。勝機があるとすればそれぐらいだろう。

 

 しかし宴を退けたとして、気がかりなのは背後にいるウズメだ。

 彼女は最初の迎撃以降、アクションを起こすことなく二人の戦いを見つめている。二人がかりで襲ってくれば今頃自分は敗北していた。なのにそうしない理由は何だ? 宴一人で事足りると判断して、鈴音が甚振られるのを眺めているとでもいうのか。

 

 

(違う。あれは逃がさないため)

 

 

 二人がかりで襲いかかった場合に鈴音がわき目も振らず逃走する可能性を考慮したのだろう。だから一人が退路を封じ、もう一人で釘付けにする。どちらも並みならぬ実力者だからこそできる布陣だ。

 

 今のウズメはいつでも矢を放たれるように引き絞られた弓だ。ウズメを抜けて表通りに逃げ出そうとするなら即座に斬り捨てられる。

 故に活路はたった一つ。宴を仕留め、彼女の背後にある路地の闇、その先へ! 

 

 

(――椿) 

 

 

 決意を込めて鈴音は再びの劫火を纏った斬撃を放つ。

 これには宴も攻撃を手を止めざるを得ず、さらには立ち昇る炎が壁となって鈴音の姿を覆い隠す。

 そうして僅かな時間を作り、陽炎を用いて姿を消した。

 

 

「……何ッ!?」

 

 

 一瞬のうちに姿を消した鈴音に宴は周囲を見回す。

 全方向に警戒を巡らせるその姿は隙だらけであり、鈴音は容赦なくその死角から心臓部目掛けて全力の刺突を――

 

 

「そう、来るだろうと思っていたさ!」

 

 

 剣が打ち払われ、直後に鈴音は脇腹に大きく衝撃を受けて吹き飛んでいた。

 ぐるりと腰から先を120度回転させて刺突を防ぎ、続く回し蹴りを喰らわせた宴は、金色の瞳を輝かせながら笑った。

 

 

「蛇のピット器官。コウモリやイルカのエコーロケーション。熱や音を感じ取ることで目に見えないものを捉えることができる機能は生物に備わっている。そして、科学とは人間が持たざるものを取り入れる技術を意味する!」

 

 

 吹き飛ばされた鈴音は壁に激突する寸前で体勢を立て直し受け身を取るが、そこへ宴が追撃を加えるべくジェット噴射!

 宴の接近に気が付き、繰り出された拳を咄嗟に剣でガードする鈴音。だが、命中と同時に宴の内部シリンダー機構が作動し、掘削機の如く第二、第三の衝撃が剣の一点へと打ち込まれる。一発でコンクリートを破砕できる衝撃が三発同時に叩き込まれ、鈴音の剣は粉々に砕け散った。

 

 

――炸裂機甲槌撃(パイルスマッシャー)

 

 

 キラキラと破片が舞う中、宴は金色の目を見開いて獰猛に笑う。

 

 

「そろそろ、フィナーレと往こうか!!」

 

 

 ガードを叩き割った宴は空中回し蹴りを無防備な鈴音の延髄に叩き込んで撃墜する。

 そしてジェット噴射でそれよりも早く地上に回り込み、繰り上げるアッパーカットを鳩尾にめり込ませて打ち上げる。

 なんと恐るべきエリアルコンボ。しかし宴の必殺技はここからが本番。脳幹制御CPUにコマンドを送信すし、宴は膝と腰に仕込んだ小型ミサイルを容赦なく発射した。

 

 

――ジェノサイドハート

 

 

 轟音が街を揺らし、爆炎が暗くなった空を照らす。いかに廃墟とはいえ、葛葉による人払いと隠蔽結界がなければ騒ぎになっていただろう。

 

 ドサリ、と硝煙の中から地面に落ちる人影。

 そこへ宴は近づき、僅かな感嘆の声を漏らした。

 

 

「へぇ、あれを耐えたんだ。あの一瞬でよくやる」

「……ま、だよ」

 

 

 振るえる脚で立ち上がった鈴音の鋭い視線が宴を見る。

 ミサイル着弾の瞬間、鈴音は両手にありったけの魔力を込めて桜火を放った。そうして幾らかの威力を相殺し、どうにか気絶しない程度には耐えられた。

 最も、それは最後の悪あがきであり、ここから逆転する手段はほとんど残されていない。お互い、そのことはよく理解できていた。

 

 腕から駆動音を鳴らし、ゆっくりと歩きながら宴は口を開いた。

 

 

「しかし解せないね。それほどまでに戦う意思があるというのに、どうして魔法少女を殺すなんていう楽な方向に逃げたのか」

「そんな、の、きまって……」

 

 

 何度問われようと、答えは決して揺るがない。

 悲劇を繰り返さないという決意と、魔法少女は決して救われないという信念が。心の中で囁く自分(だれか)の声が、自分の行いは間違いではないのだと言い聞かせる。

 

 それは今も聞こえている。この窮地を前にしても、諦めてはならないと支えている。

 魔法少女は殺さなければならないという、自分の中に鳴り響く声が――

 

 

「………………え?」

 

 

 なにも、きこえなかった。

 

 

 ――純美雨の懸念はある意味で的を射ていた。

 

 連戦による体力と精神の消耗、自分の行動原理に罅を入れる主義を掲げた少女たち、度重なる敗走による無意識化での自信喪失、偽装の魔法による現実との齟齬と既にあった魔法との衝突。

 度重なる要因は自我を摩耗させ、そして最後の一押しによって持続性を失った刷り込みは剥がれ、致命的なタイミングで彼女の意思から意味をはく奪した。

 

 

「わたし、なんで」

 

 

 意識に生じた空虚に呆けた声を上げる鈴音。そこに躊躇うことなく宴は拳を叩きつける。肘部のブースターと前腕部のシリンダー機構によって装甲板にすら穴を開けるビクトリーアームズ製破砕兵器『トールズアーム』による渾身の一撃が鈴音の体幹を捉えた。

 

 内臓がひしゃげ、メキメキと背骨が軋み、致命的な音を立てる。

 少女の矮躯は壁を破壊しながら吹き飛んだ。痛みを感じる間すらないほどの衝撃に、少女の意識は崩れる瓦礫の中へと埋もれていった。

 

 キュイキュイと宴の瞳孔が細やかに拡散と収束を繰り返す。それは相手の脈拍、呼吸、そして魔力といった生体反応のスキャンが行われている様子であり、10秒ほどで鈴音が気絶状態にあることのグリーンシグナルを示した。

 

 

「対象の沈黙を確認。装甲損傷率13パーセント。兵器の消耗率は弾薬を67発。ブレードに損耗の可能性大。戦闘データの送信を完了――いい戦いだった。ここまで本気の対魔法少女戦闘のデータを得られる機会もそうそうない。これで我らは偉大なる勝利へとまた一歩近づいた」

 

 

 想定以上の反撃があったが、概ね計算通りの素晴らしい勝利であった。

 勝利の味を噛み締めながら、宴はバケツのように血をぶちまけた鈴音の髪留めからソウルジェムを回収、そして襤褸屑の如き様態の身体を瓦礫の中から引きずり出した。

 

 

「よっと。身柄の確保は完了した。ソウルジェムもこの通り、傷一つなしだ」

「見事な働きです、信城。しかし、最後の追い打ちはいささか過剰に思えましたが」

「魔法少女相手に下手な手加減は命取りだよ。それに勝利の一撃というのは派手であるべきだからね」

 

 

 絶対最後のが本音だろう。ウズメは自分の性能を誇示したがるこの傭兵にため息をつきながら、空を見上げる。ビルの谷間を覗き込むような鴉の群れが一斉に飛び立ち、入れ替わるように巨大な黒い影が飛んでくる。

 

 

「終わったか」

 

 

 鶴喰夜鴉が路地裏に降り立った。少し離れた箇所で戦況を見守っていた彼女の役目は周辺の監視と鈴音の追跡。状況の隠蔽を行う葛葉と鈴音の足止めを行うみふゆと共に、ウズメと宴の強襲を確実なものにする万全の体勢を敷いていた。

 

 

「ええ。()()()()どうでしたか鶴喰?」

「葛葉と梓殿が問題なく制圧した。案の定、天乃鈴音の関係者だったらしい」

 

 

 脇に抱えていた一人の少女を示す。紫色の髪を後ろで二つの輪状に結んだその少女は深く意識を失っており、微動だにしない。

 それもそのはず、この魔法少女は既に鈴音と同じくソウルジェムを奪われて肉体が仮死状態となっている。

 宴と鈴音の戦いを観察し、何らかの邪魔建てを目論んでいた彼女は夜鴉によって捕捉され、葛葉とみふゆによって一切の抵抗を許すことなく制圧されていた。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 時を僅かに遡り、戦闘の真っただ中。

 炎と電光が舞う路地裏から数ブロック離れた地点にて、物陰に隠れながらその魔法少女は戦況を伺っていた。

 

 

「何やってるのスズネちゃん。あのままじゃ負けちゃうじゃない……!」

 

 

 悔し気に歯ぎしりをする彼女の名は日向華々莉。天乃鈴音を殺人鬼へと仕立て上げた張本人である。

 華々莉の固有魔法は『認識改竄』。

 文字通り対象の認識を書き換える魔法によって鈴音の記憶と精神を書き換え、魔法少女斬殺魔へと変貌させた。

 その理由はひとえに復讐のため。自分たちの養母的存在であった『美琴椿』を奪った鈴音を孤独にさせ、絶望させて魔女化させる。そのためにキュゥべぇと契約して手に入れたのがこの認識改竄の魔法であり、それを大いに活用して社会のあらゆる目から隠れて凶行に走る鈴音を観察してきた。

 

 それは鈴音がキュゥべぇの策略によって神浜を訪れても同じことだった。

 

 神浜の魔法少女は実力者が多く、ようやく殺せたと思った四人も仲間の魔法少女の工作によって死を偽装されたことでノーカン。現状鈴音は誰一人として殺せぬままに、神浜から追い立てられている。

 別にそのことはどうでもいい。必要なのは鈴音の絶望であり、それは罪なき魔法少女を殺すだけではなく敗北の屈辱であっても構わない。だからこそ、鈴音を殺しはせず撃退するに留めた常盤ななか達は実にいい仕事をしたなんて華々莉は思っていた。

 

 だが、今対峙している連中だけは話が別だ。

 

 マギウスの翼。魔法少女を魔女化という宿命から解放するための組織。その精鋭部隊カラーズを名乗る、沙羅ウズメと信城宴の二人。

 機械と肉体を接合させた常識外れの魔法少女である宴に鈴音は苦戦している。このままでは敗北は必至。ソウルジェムを砕かれずとも、そのまま彼女たちの本拠地まで連行されるのは目に見えており、華々莉にとってそれはとても不都合だった。

 

 鈴音が魔法少女を殺す理由は魔法少女が魔女になるから。彼女たちが絶望し、世界に災いを振りまく前に殺す。

 そういう理由を仕立て上げた。それが鈴音を最も容易く突き動かせたし、魔女になった椿への意趣返しにもなった。その前提を崩す存在がいるのならこの上なく計画の邪魔になる。

 

 一度目の邂逅では鈴音は彼女たちの理念を拒絶した。あの時はまだ神浜にきたばかりで心身共に余裕があった。

 だが二度目はどうだろう。完全に屈服させられた状態で魔女化からの解放をささやかれたら、もしかすれば彼女はマギウスの翼に協力するかもしれず、場合によっては洗脳も解けてしまうだろう。

 それでは駄目なのだ。鈴音には死んでもらわなければならない。魔女になってもらわなければならない。魔法で認識を改ざんして強制的に反発させるのが手っ取り早いのだが、それはそれとして自分の玩具が一度でも他人の手に渡るということが気に入らない。

 

 

「しかたないなぁ。スズネちゃんは……!」

 

 

 武器のチャクラムを構える。不意打ちで宴を倒した後、あのウズメとかいう気に入らない恰好の女を魔法で惑わし、鈴音に止めを刺させる。

 

 そうして宴の背後を取ろうと華々莉が最初の一歩を踏み出したその時――

 

 

 

「はい、ストップ」

 

 

 

 ちくり、と足に痛みが走った。

 

 

()た……なに……」

 

 

 痛みの根幹に視線を向ける。

 際どい魔法少女の衣装から露出した右足。そこには一匹の百足が柔肌に無数の足を絡ませ、その牙を突き立てていた。

 

 

「――ッ!? 虫!!」

 

 

 華々莉は反射的に百足を振り払った。生理的嫌悪感を煽るフォルムと、素肌に這われた感触による不快感。そして次に出鼻をくじかれたことへの怒りが沸き上がり、わきわきと脚を動かしながら起き上がろうとする百足を容赦なく踏み潰した。

 

 

「ああもう、幸先悪いなあ……っ!?」

 

 

 気を取り直して戦場に乗り込もうとした。だが足に力が入らない。脱力感はすぐに全身に回った。膝をつき、武器を取り落とす。視界が傾き、地面が垂直になった。息をしている感覚すら薄れ始めてきた。魔法少女として意識がはっきりしているのがかえって気味が悪い。

 

 

「何、これ……!?」

「いけませんよ、いけません。一寸の虫にも五分の魂、と言うでしょう? いくら蟲とはいえそうそう気安く命を奪っては、これこのように祟られても仕方ありませんよ」

 

 

 深緑のゴスロリに身を包んだ少女がいつの間にか隣に立っている。横たわる華々莉を見下ろし、にやにやと口元を隠しながら嘲笑う。その口ぶりからして、今の華々莉に起こる異変の原因は彼女で確定していた。

 

 

「なあんて。毒と呪詛。この二つはあなた達(魔法少女)によく効きます。余計な真似をされる前に、手っ取り早く無力化させていただきました」

「だれ……?」

「マギウス・カラーズ。『翠』の葛葉と申します。あの戦いに割り込もうということは、あなたが天乃鈴音の協力者ということでよろしいですかな?」

「だれ、が、スズネちゃんの……!?」

 

 

 協力者、という言葉に怒りを見せる華々莉。

 その様子に葛葉はふむ、と首を傾げる。

 

 

「……ま、どちらにせよ関係者であることに変わりはありませんか。とにかくご当主らの邪魔をされるのは困りますね」

「なんで、分かった……姿は消していたはず……」

「然様な隠形、稚戯に等しく。私に隠蔽で勝とうなど笑止千万。あなた達の扱うちゃちな手品とは、積み上げてきたものが違うのです。まあどうせ、これまで魔法少女を取り逃がしたことがないなら、指摘する相手もいなかったのでしょうけど」

 

 

 クスクスと、明確に華々莉を見下す道麗。

 華々莉は道麗が陰陽師であることを知らない。しかし、自分の実力を軽んじられたことはその未成熟な精神を大いに逆なでした。

 

 

「この、調子に乗って……!」

 

 

 体の自由は効かないが魔法は使える。

 この距離ならなにか妨害される前に成功する。それでまずはこの体を蝕む毒を解かせ、それからたっぷりとしかえしをする。

 勿論、その程度のことなど葛葉からすればお見通しであり、対抗策もきちんと用意されているわけだが。

 

 

「やっぱり精神系の魔法でしたか。あいにくですが、それは使わせませんよ」

「え……?」

 

 

 空を切った感覚。

 そもそも魔法を使用前にかき消された。

 新しく表れた魔法少女。灰色の衣装。椿のように大人びた雰囲気。

 先日の夜にも見た梓みふゆ。彼女が使う魔法は、確か――。

 

 

「洗脳には幻惑を。こういうのは早い者勝ちということです」

「さて、さて。尋問のお時間でございます。まずは二人仲良く、お眠りくださいませ」

「……サイアク」

 

 

 向こうの路地裏からかろうじて聞こえる強烈な破壊音。耳障りな哄笑から鈴音の敗北を悟る。

 華々莉は自らのソウルジェムを奪われることに抵抗すらできず、自らもまた肉体の意識を閉ざした。




○鈴音VS宴
 この小説がプロット未満でカラーズ周りの設定も固まっていない段階から構想があった。というか多分一番最初に書いてる。
 実力的には宴と鈴音は互角ぐらい。

○葛葉道麗
 毒虫は魔法少女にも致命的。さらに虫が殺された時に発動する仕返しの呪詛が乗っており、二段構えで敵を鎮圧できる。
 仮に敵対した場合、日常パートで穢れが溜まり続けていきなりデッドエンドになりうるのが葛葉の恐ろしいところである。
 
○日向華々莉
 すずマギの黒幕枠。
 マギレコにも2Dグラはあったが実装されずにサービスが終了した。
 認識改竄系の使い手に漏れず好き放題しており、素質自体もキュゥべぇが本人の魔女化と引き換えに鈴音の殺戮を許容するぐらいに高いのだが、流石に相手と状況が悪かった。

 ちなみにカラーズは全員、洗脳系魔法が効きづらかったりする。

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