さんばかとゆく! ヘルエスタ放浪記~バトルスピリッツ~ 作:多田 竜一
バトルの描写はまだまだ試行錯誤中なので、「ここの表現が良かった」みたいな
感想をくれるととても嬉しいです!
第三皇子の第6ターン。
彼のフィールドには、Lv1(BP6000)の『
対するダンのフィールドには、疲労状態の『太陽皇ヘリオスフィア・ドラゴン』Lv2が1体のみ。手札は5枚。使えるコアは『ヘリオスフィア・ドラゴン』の上に載っているコア5つ。
(前のターン、馬神ダンは『双光気弾』を
第三皇子の使っていたネクサス『侵食されゆく銀世界』は、アタックステップの開始時にトラッシュのコアを全て回収する効果がある。つまり、このネクサスを破壊するだけならば、アタックステップに入る前に破壊するのベストのはずだった。
(しかし、彼はそれでも【バースト】として発動してきた。僕にカウンターを食らうことを覚悟して、『双光気弾』の【バースト】効果を狙った……)
違和感のあるプレイだった。
現状の手札では攻め手に欠けているのか、それとも他に求めているカードがあるのか。
なんにしても、第三皇子のカウンターを食らうリスクに見合っているリターンには思えなかった。
(やはりまだ、彼の狙いは読めない……まだ
「メインステップ、手元より『三十三代目風魔頭首ヤタガライ』を召喚!」
緑のシンボルが現れ砕ける。姿を見せたのは刀を携えたシノビの鳥。誇りある佇まいでもって、フィールドに降り立つ。
「召喚時効果。ボイドからコアを2個自分のスピリットに置きます」
その効果により、第三皇子は新たなコアを2つ得て、それを『ヤタガライ』の上に乗せる。それにより『ヤタガライ』はLv2へと上昇するが、第三皇子はただちにそのコアを取り除き、次のカードを使用する。
「続いて、『スコルピード』をLv1で召喚。召喚コスト確保のため、『ヤタガライ』のコアを全て外します」
静かに消えた『ヤタガライ』の横で、緑のシンボルが現れ砕ける。現れたのは、白と紫の甲殻に覆われた奇妙なサソリ。その尻尾は、3つに分かれており、それら1つ1つの先端に、目のような赤い模様がついていた。
「召喚時効果。トラッシュより緑、または白のネクサス1つをノーコストで配置します」
今、第三皇子のトラッシュにあるネクサスは、1つ。
「ネクサス『侵食されゆく銀世界』を再び配置!」
『スコルピード』の3本の尻尾、その先端の赤い模様が怪しく光った時、すでにフィールドは、先ほどと同じ吹雪に覆われていた。
雪を伴った強風が、ダンの髪を煽る。
「やはり、1度破壊した程度ではすぐに立て直されるな」
「当然です。いまだ15にも満たない身ですが、このデッキには僕のバトスピ人生の全てを賭けています。そう易々と崩される訳にはいきません。ターンエンドです」
第三皇子のターンが終わる。
吹雪になびく髪や衣服を意に介さず、ダンは自分のデッキへ手をやった。
「スタートステップ」
◇◇◇◇◇
アンジュ「あれ、アタックしないんだ。ダンの場にはブロッカーいないし、
『侵食されゆく銀世界』で防御も出来てるから、フルアタックしても良さそうだけど」
リゼ「ああ、あれはね。もう
アンジュ「必要ない……? そういえば
ちゃんと見たことなかったけど、どんなバトルするの?」
リゼ「うーん、まあ。典型的なコントロールデッキかな。
相手の動きをフラッシュタイミングで全て受け止めて、
パーツが揃うまでひたすらに耐え続ける。
そして、パーツが手札に揃った瞬間に、
一気に相手のライフを削り切る―――ワンショットキルを狙うデッキ」
アンジュ「うわぁ。見かけによらずえぐいデッキ使うねぇ」
リゼ「ダンくんはその戦術にすでに気付いてるっぽいよね。
『侵食されゆく銀世界』を積極的に破壊したみたいだし、
カウンターが来ることを分かってて絶え間なく攻撃を仕掛けてるっぽいしね」
アンジュ「パーツが揃う前に倒しちゃおうってこと?
トラッシュを見る限りだと、それにしては無茶な攻め方してるっぽいけ
リゼ「みたいだね……焦ってるのかな?」
アンジュ「いや、多分……」
◇◇◇◇◇
(アタックは無し……やはり狙いは、キースピリットによるワンショットキルか)
ダンの読みでは、第三皇子のデッキには、1ターンでダンの残りライフ4つを砕くコンボがある。故に、必要以上に相手にコアを与えるアタックを、第三皇子は仕掛けてこない。
だとすれば、やはり時間をかければ負けるのはダンの方だろう。
―――
「メインステップ。『ヘリオスフィア・ドラゴン』をLv1にダウン。続けて『ホワイトホール・ドラゴン』『ファルスクロス・ドラゴン』をLv1で召喚」
赤のシンボルが2つ、現れ砕ける。そこに現れたのは蒼き翼に白く染まった身体が美しい4足立ちのドラゴンと、燃え盛るほどの赤で染まった肌の人型の竜。
「さらにマジック『ジュライドロー』を使用。デッキから2枚ドロー」
(手札補充……『双光気弾』といい、やはり何かを引こうとしていいる……!)
「アタックステップ! 『ヘリオスフィア・ドラゴン』の効果によりトラッシュのコアを全て『ヘリオスフィア・ドラゴン』に乗せLv3にアップ!」
「こちらもネクサス『侵食されゆく銀世界』の効果により、トラッシュのコアを全てリザーブへ!」
勢いを増す吹雪を、『ヘリオスフィア・ドラゴン』の炎のエネルギーが跳ね返す。
「さらに、コアを5つ戻したことにより、BP10000以下の相手スピリット1体を破壊する。BP6000の『バジャーダレス』を破壊!」
その炎が、『ヘリオスフィア・ドラゴン』の掌へ収束していく。それが球状の塊に安定した時、『ヘリオスフィア・ドラゴン』はそれを前方に向けて投げつけた。
荒ぶる吹雪をもろともせず、その炎球は一直線に『バジャーダレス』にむかい、そして、その胸を貫いた。破壊され、爆風が起こるが、それは『侵食されゆく銀世界』の吹雪の中へと消える。
「そして『ヘリオスフィア・ドラゴン』でアタック!」
その溢れる炎をフィールドに撒き散らし、『ヘリオスフィア・ドラゴン』が飛翔する。
「アタック時効果。『ヘリオスフィア・ドラゴン』よりもBPの低いスピリット1体を破壊する。『スコルピード』を破壊!」
地面すれすれを飛ぶ『ヘリオスフィア・ドラゴン』が、勢いのまま『スコルピード』を掴んで天空へ上がる。足掻きもがく『スコルピード』に、抵抗も許さず炎のブレスをゼロ距離でぶちまける。数舜ののちに、『スコルピード』は無残に焼け消えた。
手ぶらにになった『ヘリオスフィア・ドラゴン』の瞳が、第三皇子を捉える。
だが。
「フラッシュタイミング! マジック『白晶防壁』を使用!」
吹雪が、より強くなる。
それは渦を巻き、白い竜巻となって『ヘリオスフィア・ドラゴン』を包み始める。
「相手スピリット1体を手札に戻します!」
その竜巻は、徐々に小さく、強靭になっていく。まるで『ヘリオスフィア・ドラゴン』を絞め殺すかのように、その勢いは小さくなるほどに増していく。
だが、白い風の向こう側、瞳が赤く輝く。
直後、耳を割かんほどの雄叫びを伴って、竜巻が一気に吹き飛び消えた。
そこにいた『ヘリオスフィア・ドラゴン』は、赤いオーラを纏っていた。
そして、そのオーラは、ダンの他のスピリットからも出ている。
「『ホワイトホール・ドラゴン』の効果。俺の赤のスピリットは、相手の効果でフィールドから手札/デッキに戻らない。『白晶防壁』の効果は不発だ」
そのオーラは、『ホワイトホール・ドラゴン』の効果によるもの。
それが、『白晶防壁』の竜巻から『ヘリオスフィア・ドラゴン』を、そしてダンのスピリットを守っていた。
しかし、『白晶防壁』の効果はまだ続く。
第三皇子の盤面、そのトラッシュで、ソウルコアがほのかに輝いていた。
「いえ、『白晶防壁』の追加効果はすでに発揮しました」
その輝きは第三皇子の前に、クリスタルの防壁を築き上げていく。まるで、徐々に水が凍りにつくように、地面からクリスタルが生え上がっていく。
それを認識して、『ヘリオスフィア・ドラゴン』が急加速して第三皇子に迫る。
氷の防壁が出来上がるよりもはやく、すれすれで懐に入った『ヘリオスフィア・ドラゴン』が、その拳を振り上げた。
「ライフで受ける!」
赤いバリアを殴りつけて、第三皇子のライフを砕く。
直後、氷の防壁に閉じ込められるよりも早く上空へ駆けあがり、素早くダンの元へと戻っていく。
その防壁は、完全に第三皇子を覆い、決して砕けることのない白晶の城として聳え立っていた。
「ソウルコアを使用して『白晶防壁』を使ったターン、僕のライフは1つしか減らない。これ以上のアタックは無意味です」
「防御マジック……。ターンエンド」
「くっ。スタートステップ!」
◇◇◇◇◇
リゼ「今のって、ダンが攻撃を防がれたんじゃないの?
なんでうちの弟が悔しがってるんだろ」
アンジュ「いや……あれは防がれたんじゃなくて、
リゼ「使わせた? 『白晶防壁』を?」
アンジュ「うん。確実に攻撃を防げる『白晶防壁』みたいな白マジックは、
まさに生き残るための
それを使わないといけないほどに、あの子は追い詰められてるし、
ダンは追い込んだことを確信したんだと思う」
リゼ「はぁ、なるほどねぇ。そう考えると、
あんなに手札あるのに『白晶防壁』でしか防げなかったというのもちょっと変な話かも?」
アンジュ「まあ、あの手札全部がカウンターってことはないだろうしね。
さっき言ってたワンショットキルするためのコンボパーツがかさばってるかもだし」
◇◇◇◇◇
第三皇子の第8ターン。
「コアステップ。ドローステップ……っ!」
(来た!? あとは、次のターンを耐えるだけだ……!)
「メインステップ! マジック『リバイヴドロー』を使用! トラッシュから『サンダー・Z・ヒポグリフォ』を手札に戻します! 続いて、『英雄獣 老将タイガー・ネストール』を召喚!」
緑のシンボルが現れ砕ける。現れたのは、白いスカーフとエメラルドが埋め込まれた装甲を所々に身に着けた、髭の生えた虎だった。その虎はフィールドに降り立つと、ダンを真っすぐにに見据えて咆哮を放つ。
「召喚時効果! ボイドからコアを2個このスピリットに置きます!」
コアが増えたことにより、『ネストール』はLv2へアップする。
そしてその咆哮は、衝撃となってフィールドを走り、ダンの所にたどり着くと、そのままトラッシュのカードを巻き上げた。
「っ……!」
「さらに! 相手のトラッシュのカード全てを除外し、その中のスピリットカード3枚につき1体、相手スピリットを
巻き上げられたカードが次々と消失していき、そして、その中の『レイニードル』『コメットヴルム』『ミラージュ・ワイバーン』のカードが光となって、操られるようにフィールドへ向かう。
「除外されたスピリットは3枚。従って、『ヘリオスフィア・ドラゴン』1体を重疲労です!」
その光は、緑の風となって膝を付いていた『ヘリオスフィア・ドラゴン』を覆い、それに力を奪われるように、『ヘリオスフィア・ドラゴン』は倒れてしまった。
重疲労―――スピリットはアタックやブロックをすると“疲労”し、次の行動が不可能になるが、重疲労は疲労よりも、さらに一段階強く疲労する。
1部のカードが持つ特殊な効果によって発生するその状態になったカードは、盤面で逆さまとなり、2度回復しなければ次の行動が行えなくなる。
重疲労とは、フィールドからスピリットを除去することなくそのスピリットを機能不全にさせる、緑のカードがもつ厄介な効果なのだ。
(ゲームから除外に重疲労……これが、この世界のバトスピか)
「ターン終了! さあ、あなたのターンです! 馬神ダン!」
「……スタートステップ」
ダンの第9タ―ン。
ダンは、スタートステップからステップを重ねていき、リフレッシュステップでフィールドの『ヘリオスフィア・ドラゴン』を回復させる。
だが、重疲労状態であった『ヘリオスフィア・ドラゴン』は、1度の回復では回復しきらない。盤面では逆さまの状態から横向きの“疲労状態”へと変わり、フィールドの『ヘリオスフィア・ドラゴン』は、倒れたところから何とか立ち上がり、膝を付いてうつむいていた。
その様子を見て、ダンはふと、先日リゼとした、何気ない雑談を思い出した。
◇◇◇◇◇
リゼ「ダンの世界にも、やっぱりバトスピがあったんだよね?」
ダン「ああ。この世界と同じようにバトルフィールドがあって、
そこで行われたバトルは絶対だったよ」
リゼ「じゃあさ。向こうの世界のバトスピってどんな感じだったの?
やっぱり使われてるカードとか違う感じ? それともあんまり変わんないのかな?」
ダン「あんまり面白い話にはならないと思う。
向こうの世界には、【バースト】も【煌臨】もなかったしな」
リゼ「うそ!?」
ダン「カードプール自体はこの世界の方が多いと思う。
だからまあ、俺の世界のバトスピの話をしても、
この世界にとっては昔話を聞いてるみたいになるんじゃないかな」
リゼ「へぇ。ああ、でもそうなると、ダンは【バースト】や【煌臨】が
よく分からないままあのルークに勝てたってこと? それってめちゃくちゃすごくない?」
ダン「いや……」
リゼ「……?」
ダン「知ってたんだ。【バースト】も、【煌臨】も、他のギミックも。
この世界に来た時に、いつの間にか
リゼ「な、なにそれ……」
ダン「俺にも分からない。多分『アポロヴルム』が教えてくれたんだと思うけど……
結局俺は、自分自身に何が起きているのか何も理解していないんだ」
リゼ「ダン……」
ダン「そう。俺は何も分かってない。何故呼ばれたのかも、ここで俺が何をすべきなのかも、そして、元の世界へ帰る方法も。だから―――」
◇◇◇◇◇
(だから、一人で旅に出てみるって、その時に言ったんだっけな)
ダンの瞳は、無意識に観客席にいるリゼに向いていた。
一人ですると決めた旅。しかし、あそこで彼らのバトルを見る皇女様は、どうやらダンの旅に付いてくるらしい。
この世界に来て、まだ3日しか経っていないが、
(いや、考えてもみれば……)
「へ? な、なに?」
グラン・ロロの時は、1日で仲間が出来たなぁと。
昔のことを思い出し、懐かしみ―――そして今一度、決意する。
その瞳を、第三皇子の方へ戻す。
(俺は帰る……必ず元の世界に帰る! だから俺は、この世界でも負けるわけにはいかない!)
故に、その力を示す。
第三皇子に、ではない。
自らに対して、その強さを示すために、このバトルに勝つ。
ここで負けるようなやつに、世界を渡るなんて不可能だと、自分を鼓舞するために。
「メインステップ! 『ヘリオスフィア・ドラゴン』をLv1にダウン。続いて『太陽の守護者オーレオール・ドラゴン』を召喚!」
赤のシンボルが現れ砕け、姿を見せたのは白い鎧を身に着けた竜の騎士。右手に剣、左手に盾を構え、誇りある姿勢でフィールドに立つ。
「さらにマジック『ジュライドロー』を使用。場に赤のシンボルが4つ以上あるので、デッキから3枚ドロー。そして、『ミラージュ・ワイバーン』を召喚! 不足コストは『ファルスクロス・ドラゴン』から確保し消滅させる」
さらに赤のシンボルが現れ、そこから『ミラージュ・ワイバーン』が出現するとともに『ファルスクロス・ドラゴン』が消える。
これで、ダンのアタッカーは3体。
フルアタックで、残りライフ3つの第三皇子を倒せる―――射程圏内に、入れた。
しかも。
(耐性持ちのスピリットで並べてきた……!)
新たに召喚された『オーレオール・ドラゴン』には、コスト3以下のスピリットが破壊された時、その破壊されたスピリットを疲労状態で残す効果がある。
手札やデッキに戻すのは『ホワイトホール・ドラゴン』で防がれ、破壊するのも『オーレオール・ドラゴン』に止められている……明らかに、第三皇子のカウンターを牽制している。
(この布陣……このターンで攻め切るつもりですか!?)
「アタックステップ! 『ヘリオスフィア・ドラゴン』の効果! トラッシュにある5つのコア全てをこのスピリットに乗せ、BP10000以下の相手スピリット1体を破壊する。BP9000の『ネストール』を指定!」
「くっ! こちらも『侵食されゆく銀世界』の効果! トラッシュのコア全てをリザーブへ!」
荒れ狂う吹雪の中、『ヘリオスフィア・ドラゴン』がその胸元のコアから炎を掌に集めてそれを投げつける。
その炎が『ネストール』を焼き尽くし起きた爆発は、徐々に強くなる吹雪に飲まれた。
「『ミラージュ・ワイバーン』! 行け!」
ダンが盤面の『ミラージュ・ワイバーン』のカードを横に倒し、吹雪の中を『ミラージュ・ワイバーン』が飛翔する。
「破壊されず、手札に戻らないスピリットのアタックだ。『サンダー・Z・ヒポグリフォ』では防げないぞ」
勢いを増していく吹雪に負けることなく、ブロッカーのいない第三皇子に一直線に向かっていく。
「いえ―――」
第三皇子は、ゆっくりとその1枚を手に取る。
それは、この攻めを一気に治めるカウンターであり。
「―――フラッシュタイミング!」
彼の、切り札―――。
「『煌星第一使徒アスガルディア』の【アクセル】を発揮! BP12000以下の相手スピリット全てを破壊します!」
フィールドを覆っていた吹雪が、一瞬にして獄炎にかき消される。
一瞬でこの地を全て包み込んだその炎は、一気にダンのスピリットたちを破壊していく。
ダンの場にいる『オーレオール・ドラゴン』による破壊耐性をも焼き尽くし、ダンのドラゴンたちが次々と消えていく。
「っ! 何……!?」
「『アスガルディア』のアクセルで破壊したスピリットの効果は発揮されません。『オーレオール・ドラゴン』の破壊耐性は、この炎に耐えられない!」
『オーレオール・ドラゴン』の効果は、“コスト3以下の自分のスピリットすべては、相手の効果で破壊されたとき、疲労状態でフィールドに残ることができる”というもの。つまり、
ダンのスピリットを全て破壊したその炎は、第三皇子の持つ『アスガルディア』のカードへ吸収されていく。
第三皇子がそのカードを手元に置いた時、残っていたのは吹雪が舞うだけでスピリットのいないフィールドだった。
「……それが、キースピリットか」
「そうです。そして―――必殺のコンボはすでに揃った!」
「っ!」
第三皇子が吹雪の向こう、そこにいるダンを指差し、高らかに宣言した。
「次のターン『アスガルディア』が、あなたのライフを燃やし尽くします!」
次回決着!
第三皇子が揃えた必殺のコンボとは? ダンは勝つことが出来るのか!?
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