さんばかとゆく! ヘルエスタ放浪記~バトルスピリッツ~   作:多田 竜一

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 なんか思ったより進んだので投稿します。
 今回はバトルなしです。

 色々と新キャラが出ますが、名前はあえてつけていません。
 ちょっと分かりにくくなっているかもしれませんが、ご了承ください。


第2話「試されるダン 煌星第一使徒アスガルディアの猛攻」
休息~旅の前に~


 薄く心地のいいまどろみの中、自分の意識が覚醒していくことを自覚した。

 普段目覚めの悪い彼女にとっては、珍しく気分がいい。軽くなった瞼を持ち上げて、最初に目に入ったのは―――知らない白い天井だった。

「はっ!?」

 布団をどけて、アンジュ・カトリーナは跳ね起きた。

 つかんだ布団も、心当たりがない。なんなら、今自分が身に着けている衣服も初めて見る。

 ここはどこだ。いまはいつか。自分に何があったのか。状況がわからないまま混乱する寝起きの頭に、最初に入ってきた刺激は。

「おはよう、アンジュ」

 馬神 ダンの声だった。

 咄嗟に声の方へ振り向くと、彼はこちらを向いてはいなかった。

 椅子に座り、備え付けのテーブルで、バトル・スピリッツのカードを広げている。デッキの練り直し……というよりもこれは。

「……何してるの?」

「1人回しだ」

「……なんで?」

「まだこのデッキと出会って間もないからな。回すのに早く慣れたいんだ」

「いや別にここじゃなくても良くない!?」

 あまりに素っ頓狂な彼の言葉に、思わず体に力が入って、そして微かな痛みがアンジュの全身を走る。

 その痛みで、思い出した。

 気を失う直前、盗賊に誘拐され、暴行を食らい、ドラゴンの封印を解かされ、そして。

(そうだ、私は―――)

 ―――目の前の少年に、助けられたんだ。

 色々と思い出そうとしているうちに、いつの間にか頭を抱えていた。そのまま、カードを弄る彼に話しかける。

「……ここは?」

「ヘルエスタ城の医務室、って言えば伝わるか? 俺も詳しくはわからない」

「今は、いつ?」

「日付はわからないけど、アンタはあれから丸三日寝てた。今はちょうど昼過ぎくらいかな」

「ルークは?」

「逃げたよ。この城の人たちが捜索してるみたいだけど、見失ったらしい」

「そっか……」

 冷静で分かりやすい回答になんだか調子を狂う感覚を感じるが、自分の体調や、ここがヘルエスタ城―――つまり、この国の中心地であることを考えると、とりあえずは「助かった」ということだろうか。

 顔をあげると、ダンはテーブルに広げていたカードをすでに片付けていて、彼女のほうを向いていた。

 だから、ふと目が合った。

 合ってしまった。

「あー、えっと、馬神 ダンくん、だっけ?」

「ダンでいいよ」

「えっと、私の名前、知ってたんだね?」

「気を失う前にアンタが教えてくれた。“アンジュ”と呼んでほしいって言われたからこう呼んだが、嫌だったか?」

「え? あーいや別に」

「そっか」

 ……気まずい。

 助けてくれたとはいえ、初対面の人間と二人きり、しかも相手は男で、リゼと同じかそれよりも年齢が低そうな子供。何を話したらいいのか全くわからない。

(どうしよ……急すぎて会話デッキなんてないんだけど……。でもここは年上の私がリードするべきだよなぁ。ああほらこの子の表情やばいって、詰まんなそうにしてるもん。もしかして私起きない方が良かった? そのまま一人回ししてたかったよね……じゃなくて!)

 故郷でも尋ねてみようか、そう思い立った時、ハッキリとしない記憶の中、彼とルークの会話、思い出す。

 ―――このドラゴンに呼ばれて来た。

 ―――俺は別の世界からやってきた。

「ねぇ、ダン」

 混乱した思考が、切り替わった。

 この少年には、聞かなければならないことがだくさんある。

 ドラゴンに呼ばれたとはどういうことか、別の世界とはなにか、そもそも何者なのか。

 気まずいとか言ってる場合じゃない。

 人知れず封印されていたドラゴンに、異世界の少年。明らかに異常事態だ。錬金術師として、放っておくわけにはいかない。

「君はいったい―――」

 ウィーンと、自動ドアが開く音で会話が遮られた。

 ダンとアンジュが二人してドアのほうを向くと。

「―――アンジュ!」

「リゼ!? ちょ、ちょっとまって! ぼふっ!」

 次の瞬間には、涙目のリゼが、アンジュに抱き着いていた。

「アンジュのバカ!」

 リゼが放った小荷物を、ダンが落ちる前に何とか掴む。そんな様子に目もくれず、リゼはただ、アンジュを強く、強く抱きしめる。

 もう、離れないように。

 もう、なくさないように。

 もう、後悔しないように。

「ずっと起きないから、もう会えないないかと……!」

「り、リゼ! 痛い! 落ち着いて! 私まだ怪我が治ってイッタァ!?」

「なんでアンジュはいつもいつも……私は、ずっとアンジュと一緒にいたいだけなのに……!」

「わかった! 私が悪かった! ずっと一緒にいるから頼むから力緩めてウギャアアア!」

 ダンは、掴んだ小荷物をそっとテーブルに置くと、そのまま静かに部屋を後にした。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 ───3日前。

 アンジュを助けたダンは、リゼや戌亥、そして捜索隊の人々と合流した後、ヘルエスタ城の地下にある牢屋(・・)の中にいた。

 右手にのみ手錠がかけられ、それは壁に打ち付けられた杭へと繋がっている。デッキはとりあげられているが、当の本人はとても落ち着いている。

 鉄格子の向こうには、男が一人、椅子に腰かけていた。

「悪いな。こんな汚い場所に押し込んじまって。本当なら事件を解決してくれた恩人には、高級ホテルにでも案内してやりたいところなんだがな」

「……わかってる。ヘルエスタ王国(アンタら)からしたら、俺を信用出来ないのは理解してるつもりだ」

「ハハっ。随分とお利口なこって」

 男は、このヘルエスタ王国の第1皇子。リゼの兄だ。

 現状、馬身ダンの身柄を任せられている。

「まあそれでも一応話すが、俺たちヘルエスタ王国……というより、ヘルエスタ家はお前を信用しきれていない。妹の親友であるアンジュ・カトリーナを追いかけた結果、現場にいたのはボロボロになって気絶したアンジュとお前。状況証拠的にはお前は怪しい。そこでお前の証言を聞いたら、『黒龍使いのルークから彼女を救った』って言いやがる」

 確かに、彼の遺跡荒らしがこの国へ向かっているという情報はあるが、それ自体は有名な話だ。自分の罪を擦り付けるための言い訳にも聞こえる。

「だが、俺はアンタらに抵抗しなかった。人知れず彼女を誘拐してあの瞬間までみつからなかった人間が、あんなタイミングで捕まりにいく意味はない」

「ああ。だからお前の言葉にも耳を貸そうとお前に出身から聞いていこうとしたわけだが」

 返ってきた答えが「異世界人」ときた。

「そんな世迷言をいうやつを、証拠もなしに信用は出来ないわけだ。せめて前の世界の身分証明でもあれば少しはマシだったが」

「俺の手持ちはあのデッキだけだ。あのデッキも前の世界から持ってきたものじゃない」

「なんで手ぶらで異世界に来るかねぇ」

「俺にも分からない。気づいたらこうなっていたんだ」

「ドラゴンに呼ばれたって話は?」

「俺をこの世界に呼んだのは確かに『アポロ・ヴルム』だ。だがその理由も、そもそも俺が“何故異世界を渡れたのか”も、全く分からない」

 ダンは嘘をついていない、と、彼は思っている。嘘ならもっと論理的に現状を説明できるものを用意するだろう。少なくとも「自分は異世界人だ」というのが嘘ならば、そんなくだらない嘘をつくような馬鹿には見えないのだ。

 だが、話があまりにも突拍子もない。ダンが誠実な男だろうというのと、話すことの胡散臭さは話が別だ。

 彼はダンのことを信用している。だが、その信用を他人に説明できるほどの材料がない。

 一国の王子としては、とても悩ましいことだった。

「なあ。なんかこう、もうちょっとないか? さすがにこの話じゃ、俺が納得しても他の奴が納得しないっていうかさあ」

「分かってる。だが、俺が話せることは、もう話し切ったと思う……うん?」

「あ? なんだ?」

 不意に、足音が響いているのに、2人は気が付いた。

 音の方を向くと、近づいてきたのは。

「り、リゼ!?」

 焦った様子で、彼が立ち上がる。

「お疲れ様です、お兄様」

 リゼは、険しい表情で、自らの兄を見上げていた。

「お前、学校は!? 今日は普通に授業あるだろ?」

「休みました。アンジュがこんな時に、学業に専念する余裕は、私にはありません」

「は、はぁ、そうか」

 まったく、と呟きながら、彼はまた椅子に腰かけた。ダンから見る感じは、とてもリラックスしているように見える。家族と……妹と話しているからだろう。この様子を見る限りだと、仲睦まじい兄妹に見える。

 だがリゼの方は、まだ機嫌が悪そうだった。

「……で、なんの用だ?」

「医務室から連絡がありました。アンジュの意識レベルが規定値を超えたそうです」

「お、マジか! 思ったより早かったな!」

「アンジュが目覚めたのか?」

 その会話に、ダンが入り込んだ。

 その声に、リゼがダンの方を向き直って答えた。

「いえ……ただ、もうすぐ目覚めそう、という感じです。完全に峠は越えました」

「そうか……それは良かった」

「……」

 ダンの微笑む様子を見て、リゼはまた、兄の方へ向き直る。

 兄が椅子に座ったことで、今度は見下ろして。

「それで、アンジュの記憶の一部解析が完了しました」

「はぁ!? アイツの記憶覗いたのか!?」

「はい。あの意識レベルになったなら、うちで雇っている錬金術師なら余裕でした」

「い、いや! そうじゃないだろ! なんかあるだろう、ほら……プライバシーとかさ!」

「彼の……馬神ダンのことは、我々よりも彼女の方が知っています。彼の信憑性を確かめるためにも必要だと判断しました必要以上は解析していません」

「いや、そういう問題じゃあ……ああ、もういいや。で、何か分かったのか?」

「馬神ダンの言うことは全て本当でした」

「おお、そいつは良かった。この面倒な仕事も長く続かなそうで何よりだ」

 兄はリゼから目を離して、ダンの方を向いて、思いっきり伸びをしてみせた。

「ふぅ……まあ本当だったっつっても問題は山積みだわなぁ。こいつには戸籍はねぇし、異世界ってのも良く分かんねぇし」

 そう言って椅子の背もたれに寄りかかる兄に、リゼが1歩近づいた。

「うん? なんだ? まだ何かあるのかリゼ?」

 とてもリラックスした様子で、手元にあったコップから何かを飲み始める。

 そして。

「馬神ダンを、ここから出したいんだけど」

 盛大にぶちまけた。

 香りからして、どうやらコーヒーのようだ。

「ゲホ、ゲホ……い、いや! ちょっと待て! お前覗いた記憶でコイツを出す気か? 公的書類にそんなの書けるわけないだろ!」

「責任なら私が取ります。すでに各方面に話は通してもいますし」

「お前なあ! あんまり身勝手にするにもいい加減に―――!」

兄さん(・・・)!」

「っ……!」

 そのあまりの気迫で見下ろしてくる目に、兄の頬に冷や汗が流れる。

 普段は言いつけを守る礼儀正しい妹が、ここが牢屋であるとはいえ、他人の前で口調が砕けた(・・・・・・・・・・・)

 しかも、その表情は、今までに見たこともないほどに真剣で。

「私、親友を助けてくれた人を牢屋に叩き込んでおくような皇女に、なりたくないんだけど」

 というか何より、“女は怒らせると怖い”のだ。

 ここまできて初めて彼は、リゼが心底怒っていることに気が付いた。

「……はぁ。分かった分かった。好きなところに連れてけ」

「うん! ありがとう! 兄さん!」

 急に満面な笑顔を見せたリゼは、そのまま急ぎ足で牢屋の扉に向かい、懐から鍵を取り出して扉を開ける。

「ああ、女って怖え……」

「なんか言った?」

「いいや。なんでもない」

「そう。……あ、手錠開いた」

 自分の妹が着実に大人になっていることを、思わぬ形で痛感した兄だった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「ごめんね。色々と騒がしくて」

「いや。事情はなんとなく分かってる。謝ることはないさ」

 牢屋から出たダンは、リゼに案内されるままに、城の廊下を歩いていた。

「それでも、さ。会った時の約束、時間かかっちゃった」

 2人が出会ったとき、つまり、ダンがアンジュを連れて、遺跡から出た時のことだった。

 遺跡から出た直後に、武装した捜索隊に囲まれ、半ば脅すような形でアンジュを彼らに渡したことをダンは思い出していた。

 そのまま手荒に拘束しようとした捜索隊を止めたのは、リゼの静止の声だった。

「異世界人だっていう俺の話を信じてくれただけでも有難かったさ。自分で言うのもなんだけど、俺が信用できないのは当たり前の状況だったんだ」

「そんなことない!」

 リゼがダンと交わした約束。それは「必ず自由にする」というものだった。

「あの時アンジュは重症だったけど、まだ意識はあった。だから、アンジュがあなたの肩を借りて歩いていたのは、アンジュがあなたを信じてたから!」

 歩いているダンの前に出て、リゼがダンと向かい合う。

「それに、さ。アンジュって結構コミュ障っていうか……あんま人のこと頼らないっていうかさ……そんなアンジュが頼った人だし、悪い人なわけないって思ってさ。何より、アンジュが目覚めた時に、『命の恩人を牢屋に閉じ込めてる』なんて、言いたくないし!」

「……そうか」

 向かい合ったリゼに、ダンが手を差し出した。

「え?」

「俺は馬神ダン。異世界のカードバトラーだ」

 ああ、そういう。と呟いて、彼女もまた手を出して、その手を掴んだ。

「私はリゼ・ヘルエスタ。ヘルエスタ王国の第二皇女。ここには家族もいるから、性じゃなくて名前で呼んで欲しいな」

「じゃあ俺もダンでいいよ。よろしく、リゼ」

「うん! よろしく! ダンくん!」

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 というのが3日前。

 この3日間は、リゼが学校に行っている時間帯にアンジュの様子を見て、リゼが帰ってきたらヘルエスタ王国のことを聞いて、時間は流れていった。

 先ほどの出来事は、リゼが帰ってきて、アンジュのお見舞いにやってきた時にアンジュが起きていて……というところ。

 2人が親友だということも聞いていたダンは、彼女たちの時間のために何も言うことなく部屋から出て、どうやって時間を潰そうかと考えていたところだった。

「まあ、そろそろここは出ないとか」

 アンジュも目を覚まし、ヘルエスタ王国のこと―――この世界のこともなんとなく把握した。『アポロヴルム』が何故ダンを呼んだのかは未だに謎だし、元の世界に帰る方法も検討がつかないが、ここにずっとお世話になるわけにもいかない。

 頃合いを見て、この城から出てこの世界を旅しようとは考えていた。

 その頃合いは、おそらく今だ。

(とはいえ、焦っても仕方ない、か。この世界のお金とかもないし、あまり無計画に一人旅も出来ないだろう)

 今後の方針を考えつつ、3日前に与えられた自分の部屋へと歩いていき。

「……?」

 少年が、廊下の道を塞ぐように立っていた。

 年はダンよりも1つか2つほど幼いが、その目は、確かにダンを見つめ―――いや、敵視していた。

「誰だ」

 敵意に負けず、ダンもまた敵意で返した。

「ヘルエスタ王国の第三皇子。リゼお姉さまの弟です」

「……そうか」

 リゼの弟と聞いて、少し警戒心を解く。

 とはいえ、むこうは敵意を収める様子はないようだった。

「で、その第三皇子が何の用だ」

「……お姉さまが、あなたの旅に同行しようとしているのは、知っていますか」

「……初耳だ」

 第三皇子は、語った。

 曰く、戸籍もない少年を一人で出歩かせるわけにはいかないと。

 曰く、アンジュを助けてくれた恩を、しっかり返したいと。

 曰く、自らもまた、王族の人間として世界を巡り、この目で国を見たいと。

「アンジュさんも一緒に連れていくそうです。公には、第二皇女の旅行に、付き人兼護衛としてあなたとアンジュさんを連れていく形になります」

「そうか……」

 そこまでしなくても、という言葉は飲み込んだ。

 自分を牢屋から出そうとした時の彼女の目、あれは1度決めたら行っても聞かないタイプの目なのを、ダンは知っていた。

 実際、行く当てもなければ一文無しなわけで、皇女様が国を案内してくれるというのなら、こんなに頼もしいことはないだろう。

 ダンとしては、快くその提案を受けたかった。

 だが。

「それで、その敵意は結局なんだ」

 この弟は、納得いってなさそうだった。

「僕と、バトルしてください」

「……ふ、なるほど」

 その言葉を聞いて、ダンは懐からデッキを取り出した。

「俺のことが信用できないということか」

「当たり前です。昨日今日出会ったばかりの男に、お姉さまを任せる訳にはいかない」

「俺の言うことは嘘じゃない、ということで話が通ったと聞いたんだがな」

「そうじゃありません。あなたの身元の問題じゃない。あなたの力の問題だ!」

 第三皇子の手にもすでに、デッキが握られている。

「あの“黒龍使いのルーク”を退けたなどという話、僕はまだ信じていない! 弱いカードバトラーなら、姉さん(・・・)を任せる訳にはいかない! あなたの力、ここで試させてもらいます!」

「良いだろう。来い―――!」

 

「「ゲートオープン! 解放!」」

 

 




キャラクター紹介
ヘルエスタ王国第一皇子
 ヘルエスタ家の長男であり、リゼの兄。アンジュとは同級生であり、リゼとアンジュが知り合ったのは彼が切っ掛けである。
 礼節はあまりよろしくなく、基本的に砕けた口調で話す。しかし、仕事はしっかりとこなすため、あまりその礼節を咎められることはなく、むしろ部下からは親しみやすい上司として信用されている。
 アンジュとは付き合いが長く、そのためお互いに人には話せないような過去―――いわゆる黒歴史を知っており、お互いにそれらがバレないように気を使っている。
 アンジュの記憶を除かれたと聞いて焦ったのは、倫理やプレイバシーといった表向きの問題よりも、アンジュ自身に「他人には知られたくないことが多い」ということを危惧してのことだった。
 アンジュが眠っていた3日間、関係者全員に「アンジュ自身には、記憶を除いたことは隠してほしい」と言って回っていたのは、また別の話。
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