自由endのローランの心情を想像して書いただけ

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ローランを赦さない。この痛みすらも抱き、自由に向かって歩き出す


ローランの本

ここに来たのは復讐の為だった

 

俺の全てだったアンジェリカ

そして俺の生きる意味になるはずだった子

その全てを奪った元凶を殺す為に俺はここに来た

 

紫の涙に転送され、辿り着いた先に居たのは、気が触れた科学者連中でも、醜悪な野望を持った組織の構成員でもなかった

 

お前が居たんだ、アンジェラ

 

何も知らない、ただ復讐の為に生きる事を選んだお前が。

 

最初はお前が憎くて仕方がなかった

 

当然だよな?

 

アンジェリカは本当に俺の全てだった

 

この都市という地獄で唯一俺を救ってくれた人だったんだ

 

そんな人が名前も知らない誰かの復讐に巻き込まれて死んだなんて知って赦せるやつなんていないだろ?

 

おまけにお前は都市と同じように生きる対価として誰かを殺していく事を良しとしていた。

 

お前の指示で誰かを殺して行く度、そしてお前が人に近づいていく度

 

どう苦しめて殺してやろうか

 

それだけを考えていた

 

でも、お前の過去を知って、司書達と話していくうちに思ったんだ

 

お前は俺と似てるって

 

都市の理不尽に巻き込まれて

 

どうあがいても変えれない現実に苦しんで

 

ただ生きて

 

その先に救いがある事と信じて

 

無数の屍の上へ立ってでもその選択をすると決めた

 

他に道が無かったんだよな

 

俺も、お前も

 

でも、俺とお前は少し違ったんだ

 

この苦しみに対して、俺は諦めて顔を、自分自身の感情を隠して逃げる事しかできなかったけど

 

お前は苦しみと向かい合う力を持っていたんだ

 

お前自身は気付いていなかったのかもしれない

 

でも、都市を、人を知る度考えて

 

爆発した感情を司書とぶつけ合うお前を見て

 

お前はお前なりの苦しみとの向き合い方を探していたんじゃないかと俺は思ったんだ

 

変な話だが、俺はお前に期待していたんだと思う

 

自分にはできなかった事を、お前はしてくれるかもしれないって

 

そうすればもしかしたら俺もこの苦しみを受け入れて向き合う覚悟ができるのかもしれないって

 

でも結局、俺は復讐を遂行する事を選んだし

 

お前はお前の道を進む事を決めた

 

連鎖ってやつは切れなかった

 

でもさ

 

都市じゃこんなことは日常茶飯事なんだ

 

人の苦しみは誰も理解できないし、しようともしない

 

誰かが幸せになる為には、他の誰かを苦しめなければいけない

 

でも結局、一時の幸せを手に入れたところでいつかその苦しみが返ってきて全てを失ってしまう

 

苦しみの連鎖ってやつはそう簡単には断ち切れない

 

そう、ごく普通の選択を俺達はしただけなんだ

 

だから気にするなよ、アンジェラ

 

それはそれ、これはこれ だろ?


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