カイマクルの鬼   作:セッル@ポケモン熱発生中!

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無限列車の話ですが、主人公は関わらないので、
あっさりと終わります。


無限列車の尋ね人

「もし…ムゲンtrain…れっしゃ?とはドチラのホウコーにありますか?」

 

今日は情報収集のために人里に降りた。外国人ぽく見せるために服装は唯一の洋服である修道服だ。

 

「おやまあ!異人さんですか!ムゲントレイン?ああ!無限列車ですか、それは今、点検中ですよ。」

 

「点検中?ナゼですか?」

 

こういう情報収集では地元のおばさんとかがいい情報を持っている確率が高い。その上肝っ玉があるから異人相手でも物おじしない。

 

「どうにも最近の無限列車では行方不明者が増えているそうでしてね、設備不良がないか調べるのですって。」

 

「そうですか、いつ頃終わりそうデスカ?」

 

「明日にはと聞きましたよ」

 

「アリガトーございます。」

 

カツカツ

 

(明日、つまり無限列車編は明日…、炭治郎たちが列車に乗り込みエンムを滅し、そして…煉獄杏寿郎が猗窩座に殺される運命の日。)

 

何度も考えた、このままでいいのかと…。

でも、私は救済できるほどの攻撃力が高い血気術も使えないし、そもそも戦闘経験がない。民間人?いや民間鬼?が戦場に立つと、いくら鬼とはいえ足手まといだ。それを自覚しているからこそ私は何一つ干渉できない。その上私は鬼舞辻無惨とは敵対関係にある鬼、不完全とは言え【太陽を克服した鬼】

この時点で私が出たところで、何も得られない。

何も救えない。

だから、希望は竈門炭治郎…この世界の主人公に任せるしかない。

 

ヒソヒソ

「雨も降っていないのに、傘なんて」

「異国では当たり前なのかしら?」

「まぁ嫌ね、あんな黒服で死人のような白い肌、その上目元には緑の顔料を塗るなんて」

 

異人として歩くとこういう声もまた多い、横浜あたりなら外国人も多いから違和感もなく、人々も親切だが、…いや、浅草でも親切な人は親切だがやはりまだこの時代、異人に対しての偏見は大きい。私が話しかけるのも商人関係者が主なのは内心はどうであれ、親切にしてくれるからだ。

もちろん素で親切な人もいたけどね。

 

「あっ、着いた。」

 

ガラガラ  

 

「いらっしゃ…異人?ここは服屋ではありませんよ。」

 

「イエ、ココであっています。あの…このキモノは売れますか…?」

 

私が街に降りた理由の一つ、それは【女学校の着物】を売ること。

 

「えっと…売れはしますが…なぜ異人さんがわざわざ質屋なんかに?」

 

「これは、私がこの国に来た時に、とある人からもらったモノデス。しかし私はこれは着ません。」

 

「なるほど、使い所がないから売りたいと」

 

「YES、ハイ」

 

間違ってはいない、これは【人間のあの子】の服、私の服ではない。私にはもう神父さんから洋服も和服も贈られている。だから、本来ならこの服たちは【あの子の実家】に送り返すべきだ。でも…送り返すと【私】の存在があの子の両親に露見する。鬼と関わり合いがあると思われては、鬼殺隊に巻き込まれる。それだけは避けなければ。

 

「うーん…生地はいいのですが、汚れがねぇ…。いや…小物に作り直せばいけるか?うーーん…よし!異人のお嬢さん、このくらいでどうですか?」

 

「1円80銭デスカ、ハイ、それでオネガイします。」

 

土汚れがある中古の着物が1円80銭、まあ上がった方かな?確か1銭=200円くらいだったか?1円=100銭なら3万6千円か、着物が普段着のこの時代なら妥当な額かな?

 

「ありがとうございました、またのお越しを」

 

「アリガトー」

 

これで切手代と葉書代は確保できた。

 

「いらっしゃいませ」

「ありがとうございました」

 

よし、葉書と切手の確保に成功。でもやっぱり収入源がないとキツイな…。いや…着物を売らずともお金を貸してくれる“人”はいるが、あの人だと、確実に対価の血を求めるからなぁ。

まだダメだ。まだ、柱は上弦には敵わないし、炭治郎の心の成長も発展途上、直接会って話そうとも思ったけど、あの人は過去が過去だ。 

鬼舞辻無惨への殺意で私の意見を聞かない可能性がある。

そうなれば、身代わりの血気術しか持たない無力な鬼だと押されてしまう。

特に珠世さんの血気術【惑血】。視界を遮る、これだけを聞けば「えっ、それだけ?」と思うけど、戦闘経験のない私からすれば十分な脅威だ。それに原作で明らかにされていないだけで、他の血気術を持っていてもおかしくない。知らぬ間に血を抜き取られて研究に回されたら、それこそ私にとっては大惨事だ。なら、あらかじめ決めていた時期に炭治郎を経由して渡した方が早い。それの後なら直接会って話をする事ができる。

 

(そういえば炭治郎には手紙で、

【日の呼吸を鬼の前で公言してはならない。】

【舞を剣技に昇格する為にまずは《ヒノカミ神楽》をイマジネーションしながらつかうべき。】と書いたっけ。無限列車ではどうなるのかな?)

 

無事に《ヒノカミ神楽 碧羅の天》は使われるのかな?それとも《日の呼吸 碧羅の天》になるのかな?確かこの場面は心の声だったはずだから問題ないはず…。

 

「う……ん。」

 

考え込むと直ぐにこうだ、眠気が襲ってくる。早く地下に帰らなくちゃ。

 

「手紙は後で考えよう…今は……寝ない…と」

 

おやすみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、

「はぁ、はぁ、はあ、」

禰豆子の血の匂い、外は、現実はどうなっているんだ!もし俺以外も眠っていたら取り返しのつかないことに!

 

俺は全集中の呼吸を使えているのか?

 

「お兄ちゃん?どうしたの?」

「兄ちゃん、たくあんくれよ」

 

ダメだ!夢だと理解できたのに夢から抜け出せない!血気術なら術者である鬼がどこかにいるはずだ!それを切らないと夢から抜け出せないのか?臭いがするのに、特定できない!

どうしよう…!どうすれば…!

 

「この程度の血気術に惑わされる軟弱者が、よく妹を人間に戻し、鬼舞辻無惨を倒すと言い切れたな。」

 

「なっ…!」

いつの間に…!背後を取られた、いくら夢とはいえ不甲斐ない…!

でも、誰なんだろうこの人?

白地に紫の藤の花柄の着物に、赤の袴、髪飾りは薔薇の花なのか?柄に統一性はないけど、この人は女学校の生徒だ。着物の質からも富裕層の娘さん。

でも今の夢と現実の俺もこの人と関わり合いはない。

こんな冬山の中でハイカラさんに会うなんて、この世界が夢であると教えるようなもの。鬼がそんな事するわけがない。

 

(鬼も予想していない乱入者?)

この人からは敵意がしない。むしろこの状況で俺の前に現れたと言うことは味方だ。

 

「君は物語は読みますか?」

 

「えっ?まあ読んでいましたが…?」

何を言い出すのかと身構えていたらコレだ。物語?この夢とどう関係があるんだ

 

「では、主人公がいない物語はどうなるかご存知ですか?」

 

主人公がいない物語?それは物語として成立するのか?ん、成立しない…?夢の主人公は俺、

 

「まさか…!」

 

「この世界の主人公が退場したら、この世界はどうなるのでしょうかね?竈門炭治郎くん、だから、()()()()()()()()()()退()()()()()

 

ブワッ

 

急に雪が強く吹き、

 

「いない…」

 

主人公不在の物語……日輪刀で退場…、分かった。この夢から抜け出す唯一の方法。

 

「う、うわわわわわわわわァー」

ザシュ

 

 

 

 

 

   

 

「人の心の中に土足で踏み入るな!」

 

(何故だ?なぜ何度も術が解かれる?)

(あの女は誰だ?なぜ夢に干渉できる?)

(夢は俺の配下なのにナゼあの女は排除できない!)

 

炭治郎と偽物とはいえ戦っていた魘夢は混乱していた。完全なイレギュラーが炭治郎が眠るたびに、それを認識する前に、夢の炭治郎を切り殺していたからだ。

 

だが、混乱していたのは炭治郎もだった。

 

(あの鬼の血気術が俺に効かない?ありえない、俺はあの時は自害して夢から覚めたんだ。同じ血気術なら俺は眠らないとおかしい。)

 

「ナゼだ!ナゼ夢の中にいるあの女は、本体に危害を加える事ができる!」

 

(あの女…!やっぱりあの人だったのか!)

 

そうと決まればもう心配はない!列車の本体を斬る!

 

 

ヒノカミ神楽 碧羅の天

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、横浜では、

「I did it! I did it! I can finally pick her up!」*1

 

神父さんは1人、念願叶って手に入れた【本部からの返信】を片手に飛び上がっていた。

*1
やった!やった!やっとあの子を迎えに行ける!




主人公
それまでは神父さんのくれた書簡と切手で手紙を書いていたが、残数が少なくなったので女学校時代の着物と袴を売った。
収入源が欲しいが擬態が瞳だけで髪の色や肌の色を変化させる事ができなかった。それまでは事情を知っている神父さんや鬼に偏見のない炭治郎が交流相手だったので問題なく、街の人も【異人】だからおかしく思わなかったので、擬態を勉強するよりも英語の勉強に力を注いでしまった弊害が、直接交流が途切れた現在に出てしまった。
珠世さんに直接会いたいと思っているが、無理やり血を抜き取られてしまう可能性を考えて茶々丸を追い出している。
無限列車後は会いに行きます。
ついでに擬態について学ぶ予定。


竈門炭治郎
無限列車で鬼とは違う【人】に出会った。原作とほぼ変わらなかったが魘夢戦(前半)で血気術にかかると背後から殺されるので自害する必要がなかった。その分精神面は原作より安定しており、無事にヒノカミ神楽で倒せた。
今はヒノカミ神楽で攻撃しており、呼吸に変換する練習をしている。
原作では《ヒノカミ神楽》について聞くところを《日の呼吸》について聞くシーンに変わるなどがあった。
結末は変わらず、煉獄杏寿郎の意志を受け継いだ。


煉獄杏寿郎
原作通りに全てを守って死亡。
竈門炭治郎に《日の呼吸について教えてくれる人》と自分の意志を受け継がせた。


????
見た目は女学校の生徒であり良いとこのお嬢さん
だが、服装に反して性格は厳しく、竈門炭治郎が眠るたびに背後から首を落としていた。
もちろん、夢だからこそ出来たこと。現実だと当然無理だった。


ウィリアム・ウィスティリア神父
1人の人間がどのように生き、どのような決意で死ぬのかを知っていたので、煉獄という名字から、昔はカトリックと何かしらの関係があったのでは?と思い、宗教の違いを承知の上で【死者のための祈り】を捧げていた。
が、どれほど司祭として優秀でも、やはり人の子、他人よりも大切な鬼の少女に、新しい名前と居場所を与えられる機会が来たことにより、祈りは完全に忘れてしまいました。



















大正コソコソ噂話
実は神父さん、主人公の出現する郵便局や日時、時間帯は把握しているよ。連れ出そうと思えばいつでも連れ出せたよ。

次回!【米国大使館と新しい名前】
【竈門炭治郎と煉獄家】
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