ストーリー的にはあまり進んでいません。
主人公は落ち込みます。
昼間の太陽を浴びても問題ないどころか、むしろ栄養を得る為に必要な時間となったので、今の私はちょうど太陽を浴びた場所であり、人も来ない自然豊かな森の中で穴を掘っている。
理由は、かの【カイマクル】の地下都市も空気孔であり、地下都市の入り口である井戸を作る必要があるためだ。
だが、森の中にぽつんと井戸だけがあれば、万が一人が迷い込んだ時に疑問に思うはず。
だからこそ、朽ち果てた井戸でなければならない。
あくまで井戸に見えればいいだけであり、周りを石で固めてそれっぽく《昔は使用されていた井戸》を作った。
鬼の体は便利でして、森の石を素手で大雑把な四角形に整えて、水が出た範囲に並べて、念のため丸太(昔、木を切っていたみたいだ)を薄くした蓋で覆った。
接着剤なんてものもないので、本当にただ石を丸く並べただけ。
だけど、逆にそれが《昔は使われていた感》を出していた。
「ふぅ…このくらいで偽装はできたかな。」
念の為、鬼対策で開けた影のできない場所に偽装井戸を設置したし、
実際に地下水がでるまで土(豊かな森だったのでめちゃくちゃ美味しかった)を食べ続けた力作だ。
鬼殺隊員も、それこそ主人公組や、柱クラスでないと、わざわざ行方不明者も出ていない森にやってきたりしないだろう。
そうそう、土をもりもり食べていたら気づいたんだ。
私、ミミズやサナギも食事としてカウントされるみたいだ。
最初は普通の植物寄りになったと思っていたけど、実際には【食虫植物】に近い方の植物になっていたようだ。
この森は、美味しい土と、それによって膨よかな虫も多い。
私としては理想の場所だ。
恐らく、無意識に《栄養素の高い土》に引き寄せられていたのだろう。
結果的には良かったが、偽装井戸を作る過程で、つくづく己が人間を辞めたことを実感させられた。
終わってしまったことはさておき、井戸造り過程でわかった【食虫植物】の括りなのは、結構重要な要素になる。
普通の植物は基本的に、太陽光・水・土から得られる養分で生きている。コレだけ聞くと【生存】の意味合いでは最強にも聞こえるが、実際は違う。
植物の弱点は【夜間活動ができない】だ。
植物なら当然のことだけど、生憎私は鬼。しかも、野良鬼だ。
鬼舞辻無惨の支配を解いた日から、私は鬼からも追われる身。
昼間なら、人を喰っていない私は鬼殺隊に追われる確率は低い。
そもそも、五感組のような主人公組くらいじゃないと、陽の光を浴びる私を鬼と判断できる人はいないだろう。次点で柱クラス。
でも、鬼は違う。
鬼の視界は見ようと思えば、全て無惨に繋がる。
自分の体質を知られてしまったら、太陽の克服を第一に考えている鬼舞辻無惨が私を放置する理由がない。
私は不完全とはいえ、太陽光に浴びても灰にならない事実は変わらないのだから。
だから私は鬼殺隊よりも鬼の活動時期である夜に、警戒をしなければならない。でも、昼間しか栄養補給ができなければ、すぐに限界がきてしまう。
禰豆子は寝ることで体力を温存していたが、それは人間に守られる事が前提だったから出来た事だ。
私が夜に安眠することなどできない。
だが、食事をしなければガス欠を起こしてしまう。鬼は共食いもするし、呪いの影響なのか同族意識という本来なら持ち合わせる本能もない。
だが、それよりも鬼舞辻のいいように使われて潰されるなんて私が認められない。
でも、鬼はより多くの人間を喰う事で強くなるが、生憎私は草食系、というか植物系。
今の私は美味しいもの=光合成+地中生物だ。
光合成がある分、栄養自体はいくらでも補充できる。昼間なら並の鬼殺隊員よりも有利だ。
なんといっても日光がある限り、理論上は闘い続けれるのだから。
そうそう、井戸作りの過程で判明した新事実の一つに、私の血気術も判明した。私の血気術それは、
分かりやすくいうと、【身代わり】
上弦の4か5の半天狗の分裂や、堕姫・妓夫太郎の両者の首を同時に斬らないといけない。といった感覚に近いかな。
井戸作り過程で、幼虫も結構食べた結果、体がムズムズして、でも力を発散する事も加減がわからないから出来ずに、
「ウゥーウゥー」と出来立ての地下生活空間で唸っていたら、帝王切開をしたかのように腹が開き、内臓の代わりに親指姫が出てきていた。
親指姫といっても、自分を手のひらサイズにした人形だったけど。
コレが出てきた時に唐突にわかってしまった。
コレが私の血気術。
生きることを最優先した結果生まれた、身代わりであり、ジャガイモのような食料であるということを…。
血気術があるとないとでは、戦略が大きく変わる。
血気術があれば、生き残る確率は格段に上がる。
そういう意味では、人を殺さずに血気術を獲得出来たのは幸運以外の何者でもない。
でも…、なんだろう…この感覚。
自分を小さくした人形は10個ある。試しで、一つを食べた。
罪悪感でも生まれるかと思ったが、全くその手の感覚は生まれなかった。普通は自分の容姿とはいえ、見た目はほぼほぼ人間だ。
なのに、食べた結果は、
「あんまり美味しくない」「これで生き残りやすくなる」だけだった
この感覚が、鬼の感覚なのだろうか?
でもこれで、人間時代の記憶を持つ鬼が、人間を喰うことに躊躇いがない意味が分かった。
無惨の支配の影響なのかと思ったが、恐らく身体の細胞が一気に入れ替えられた結果、DNAも人間と離れてしまっているのだろう。
これは人間以外にもいえるが、動物は近親者の異性を嫌う時期がある。これは近親相姦による種族の弱体化を防ぐ為にDNAに組み込まれた本能だ。でも鬼は生殖機能が退化している。だから、自分と同じ匂いを持つ身内を真っ先に襲う。
私が動きもしないとはいえ、人形を喰えたのは、ソレが原因だろう。
子供と物理的な食事は別だが、どちらも《自分の血となり肉となる》という意味では共通している。
「いや…、だなぁ…」
これが、人間を辞めた者の感覚、人外の感覚。
私は禰 豆子ではない。
血気術を無効化することもできないし、そもそも鬼側から見ても私は異端枠だ。原作の【人間化薬】も効かない。アレはあくまでも禰 豆子を人間に戻す為の薬であり、無惨にも効いた。つまり、あの薬で判明したのは、禰 豆子と無惨は、根本的には同じ体質だということ。
私は違う。
不完全な、鬼。
中途半端な日光克服。
真っ当に闘う事もせずに、身代わりに頼り、人間と鬼を恐れる存在。
「何も考えたくないなぁ…。」
藤の花を撒き散らした空間で、1人眠った。
主人公
植物は植物でも、食虫植物
生活空間を作る過程で、ミミズやカブトムシ・蝉の幼虫も一緒に食べていたよ。
味は、クリーミーで甘いとの事。
他にも気づいていないだけで、木の樹液やタンポポなどの最悪、生で食べれる植物も栄養源にできます。
鬼の感覚を知ってしまい、自分が人の枠から離れたことを再確認してしまった。親元に帰る予定はありません。会うとしたら三途の川かな。
臭い消しの意味合いで、森にあった藤の木から取った藤の花を撒き散らした空間を、生活スペースにしている。
血気術【
体内の栄養が体内補完量を超えると自動で生まれる。
自分の容姿をした手の平サイズの人形。
感覚としては、ラクダのコブ。
人形なので、起きたり動いたりしないけど、不完全とはいえ日光克服した鬼の血気術なので、太陽に浴びてもなくならない。
人形と評しているが、実は本体は人形の方、なので人形を全て壊さない限り、主人公が死ぬことはない。
半天狗は炭治郎の鼻によって居場所がバレたりしていたが、主人公の体臭は最初に食べた藤の花なので、藤の匂いが体臭。
なので、森に人形を置くと、炭治郎は人形の居場所を掴めない。
善逸も音で判断するので、生命を持たない人形の居場所は掴めない。
唯一、居場所特定からの破壊が出来るのは空間把握に長けた伊之助のみ
大正こそこそ噂話
人形は、《人間時代の主人公の容姿》だよ。
人形なのに、人形を壊さない限り死なないなんて、まるで、人形の方が本体みたいだね。