「も、モノノ怪…!」
小腹が空いたから浮浪者を喰い終わったところにいた女学生。
身なりからそこそこの家柄の娘だと分かるから、最初は適当にあしらって死体から遠ざけようと思っていた。
だが、この私を前に【モノノ怪】などと叫ぶ女は流石に放置はできない。
(陰陽師の家系の娘か?そういえば、神職者を鬼にしたことはなかったな。)
「ほう…、この姿をした私を相手にモノノ怪と言う女がいるとはな。なるほど、面白い。
女、鬼となり、私のために生きろ。」
血を注いだ過程に流れる記憶
(ふん、つまらん。)
何かを得られるかと思ったら拍子抜けもいいところだ。当たり障りのない普通の娘、
(どうでもいい、さっさと切り上げるか)
《そこをどけー!赤井秀一ィィィーー!》
《狩るべき敵を間違えないでほしい》
はっ?
金髪に黒い肌の男と、白い肌に黒髪の白人系の男?
なんだ、この記憶は?
《人間が人間を食べる、つまりは同族喰いによって起こる有名な病気は、有名どころは牛の餌に牛の骨が入っていた事により起こった【ヤコブ病】》
場面は一瞬で変わり、顔はこの国の者なのに体格が西洋風の女が同族喰いによる病を話す記憶が流れる。
《これは人間にも起こります。では、【クールー病】の末路の映像を流します。かなりショッキングだから、全員見終わったらカウンセリングを受けますよ。》
脳が、身体が、精神が、狂う、映像?
《キッーー!》
なんだ、あの機械は?
《人がいるぞ!直ぐに救急車を!》
騒がしい周辺。
《綺麗な景色だ…。おばあちゃん!》
ところ変わって、雲の上のような場所に知らない若い女に近づく記憶。
《早かったね、まぁ、うちの家系は短命だからねぇ。しょうがないか。
帰ろうか、〇〇〇》
(だめだ!この記憶を見続けたら【飲み込まれる】)
ブチッ
一度、一時的に呪いを解いたものの、あやつも鬼だ。どのくらいの強さか一度は確かめなければ。
今なら繋げても問題はなかろう。
ピッ
《気合いだ、気合いだ!君なら出来る!気合い!気合い!気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合い!気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合い!気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い!気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い気合い》
「五月蝿いィーー!」
ブチン
鬼舞辻無惨
女の【死の記憶】と【心の声】がうるさ過ぎて呪いを一部解除していたら、いつの間にか呪いを跳ね返された。
未来の情報持ちなのに、心の声がうるさ過ぎて把握できなかったぞ。
松◯修造
皆さんご存知、例のあの方です。
主人公
本物が乗り移っていたのには気づかなかった。