次回は、帝国軍に栄転した玄弥の話を書こうと思っています。
時透兄弟、余りにも都合が良すぎない?と思っている作者です。
真相は闇の中だけどね。
《体調が悪そうね、ローズマリー》
『ええ、日光が出ている時間が減っているからですかね?』
特例大使館にある中庭、私は光合成をするのと、鬼殺隊の内部情報を教えてもらう為に桜の木に寄りかかる。
《ローズマリーが気にかけていた3人は、宇髄天元の稽古を終えて、今は……時透無一郎の稽古ね。》
『時透無一郎…か。』
確か…もはや薄らとした記憶になってしまったけど、時透無一郎の稽古はあっさりと合格をもらっていたはずだ。そもそも柱稽古の順番はどうだったっけ?後半戦だったような気はするけど…?
《そういえば昔、私がまだ自由に動き回れていた時期、ソメイヨシノさんは言いましたよね、「鬼殺隊に関しては私たちも不満があったからね。」と。あの時は協力を得られるなら細かいことは気にしていませんでしたが、鬼殺隊のどこに不満があるのですか?》
桜…主にソメイヨシノと呼ばれる品種は歴史が浅い、確か江戸時代中期から末期にかけて作られて、明治に普及した桜の品種。とはいえ付喪神がついているから、100年以上生きているのは確実な品種だけど。
末端とはいえ、神は神。鬼殺隊に所属する隊員や隠は高潔な人が多い。炭治郎や、嫌々言いながらも大切な人を守る善逸、記憶にはほぼない母親の為に、童磨と戦った伊之助とか、基本的に非の打ち所がないとしか思えないけど。
《私の品種の歴史自体は浅い、でも桜である以上、他の桜それこそ数千年を生きた桜とも話し合えるの。だから知っている…鬼殺隊のいえ、産屋敷の業というものを。》
あの鬼舞辻に【蛇のような】と言わしめた一族の当主だ。
下手したら鬼舞辻と同じくらいの業を背負っていてもおかしくはない。
それに時透無一郎…なーんか、入隊の話が余りにも
《これは…私の魂に刻まれた記憶ですけど、時透無一郎の兄が鬼に襲われて死んだのは、出来過ぎていると思いました。》
そう、鬼に身内が襲われて死んだ事による復讐目的で、鬼殺隊に入隊する流れは、何一つおかしくない。炭治郎も【妹が鬼になってしまったから】という特殊事情とはいえ、目的が鬼舞辻への復讐である事には変わりない。でも、時透無一郎は他の鬼殺隊関係者と違う。
大半は、鬼に襲われた
時透無一郎は、鬼に襲われる
産屋敷家が鬼殺隊に勧誘する例は、悲鳴嶼行冥、宇髄天元などの例もあるけど、前者は襲われた後、後者は生きるために選んだのであって、産屋敷家が直々に勧誘したか?と言われれば微妙なラインだ。
でも、時透家の双子は違う。
両親が揃って亡くなり、双子の兄弟で平穏な生活をしていた中、突然現れた華族の正室。【先祖がとてつもなく強い剣士だったから】という理由で、14…下手したら13の子どもを私兵として勧誘するという、外部から見れば狂っているとしか言いようがない。
《産屋敷当主には、代々【先見の明】とかいう予知能力を持って、財を築き上げています。そんな人なら、時透兄弟が鬼に襲われる可能性を考えないとは思えない。何か…意図的なものを感じます。》
特に…奥方に友好的で、年相応のヒーロー願望を持っていた
あれほど、警戒していた双子の兄有一郎ならば、鬼よけのお守りを身につけないのは、当然だ。
問題はお守りではない。
問題は、何故産屋敷のお誘いがある
時透兄弟が住む山は、原作の情報だけで見れば、時透一族の4人しか住んでいない。しかも、両親が亡くなり2人に減った。そして、その2人は食いどころが少ない子ども。
2人が鬼に関する昔話を知らないなら、時透一族が所有する山は、竈門一族が所有する山と異なり、過去に鬼に襲われた人がいないという事だ。
そして、産屋敷一族が持っている資産の一つが、【藤襲山】。
鬼を生捕りにした、死人が出ること前提の試験会場。
《年相応の英雄願望があった双子の弟が…、素人が倒せる程度の鬼が、何故わざわざ人が少ない山に入った?確実に餌を食べる為と言われれば最早真相は闇の中だけど…もし、私が産屋敷ならば…戦力はなるべく多くとりたい。鬼殺隊を拒絶する、逃亡の可能性が高い時透有一郎、唯一生き残った兄に依存気味の時透無一郎、2人に監視をつけます。》
そう…いくら血縁の先祖の血が濃くても、あの時の無一郎は刀を握ったこともない子ども。二ヶ月?で柱に上り詰めた天才とはいえ、そんな都合良く、ほどほどに絶望を与えられる鬼が現れるのか?
確実に隠が監視している中を?
《私には…時透無一郎の鬼殺隊入りは、産屋敷一族が、邪魔者であり、500年前の悲劇の可能性を排除させたようにしか見えないのです。》
千年前の陰陽師?だったっけ?の言葉を信じて、本気で血縁の鬼舞辻無惨を殺せば、短命の呪いは治ると信じている一族だ。
しかも、時透兄弟を勧誘した理由が【先祖が強いから】
馬鹿馬鹿しい…それが通用するなら、武田家、武田勝頼の血縁者が今でも無双していなければおかしいだろう。だが、現実ではそんなことはない。【先祖が強かったけど、子孫が強い理由にはならない】
もちろん、遺伝的な要因がある以上、強い人の血縁は強く生まれやすいのはある。だが、それに500年前の先祖を当て嵌めるのは論外だ。
そんな、【遺伝】に重きを置いている一族なら、確実に過去の間違いを犯すとは思えない。
知っているはずだ。
【月柱の裏切り】を。
それに付随する【日柱の追放処分】も。
《真相を知りたいですか?意図的なものだったのか、事故だったのか》
ソメイヨシノさんにそう聞かれた。私も真相が気になりはする。
でも…
《いいえ、必要ありません。事故であれ、殺人であれ、それを知ったところで、私は私の利益の為に、時透無一郎を戦場に送るのですから。》
時透無一郎は本物の先祖、黒死牟と対話し、闘い、殺されなければならない。いくら私という異分子のせいで、流れが変わったとはいえ、上弦に関して言えば、鬼殺隊の柱でなければ倒せない。
それほどまでに、理不尽に強くて圧倒的な実力者なのだから。
頭無惨な鬼舞辻無惨は、後半戦では数で押せる可能性が高いが、上弦は鬼殺隊でなければ倒せない。
《鬼が日本に留まっている内に、全ての片を日本人につけさせます。鬼は日本人なのですから》
私の大切な人達を傷つけさせる可能性を残すくらいなら、時透無一郎という名の、子どもの命は軽いくらいだ。
《ソメイヨシノさん、私は薄情者です。私の大切な人達の為ならば、喜んで日本人の命を生贄にします。》
《他人より身内が大切なのは、当然の事です。日本人はあなたを…いえ、鬼となってしまった人達と向き合う姿勢すらなかった。でも、ここにいる人達は、あなたが人を食糧として見ないからという事を踏まえても、【鬼】としてではなく、ただの【ローズマリー】として見た。情が湧くのも当然の話です。》
《ソメイヨシノさん…あなたは【日本の花】なのに。》
日本人を殺す…暗にそう言った私を責めないなんて。
決別をされることも、覚悟の上だったのに。
《日本の花だからこそ、日本人を知っている。良い面を知れば知るほど、悪い面も知る。この国の人の子は、千年も時間があった。
人を利用する鬼もいれば、人に利用されてしまう鬼もいる。
前者ばかり見て【鬼は悪】だと決めつけて、後者の鬼は殺すばかりで、人を裁くこともしなかった。
後者の鬼は、人間の被害者です。ある意味、人間を利用する鬼よりも鬼畜です。そんな鬼も知っているのに、現状維持に甘えた日本人の落ち度が、今回の件で判明しただけのこと。同情の余地はありません。》
《公平なのですね》
さすがは、警察のシンボルマークになる花だ。
《私たちは人間の世界に直接干渉する事ができない。そういう意味では、あなた方外部者と立場は同じなのです。
そして、鬼殺隊をよく知っている、だから君たちが鬼殺隊を批判する理由が分かる。私たちもまた、外からのやっかみですから。》
姿も、生きた年数も全く違う。だけど、ソメイヨシノさんもまた【外部者】なのか。
《ずっと…疑問でした》
《何がですか?》
人の声とは異なる風の音を含んだ声。
《いくら私の元は、こちら側に産まれた民の1人でも、今の私は外から来た余所者。日本人のことよりも、私を受け入れてくれた人達の為に動きます。なのに、そんな不穏分子を静観するなら兎も角、協力するメリットが不明だった。
でも、それが形は異なれど、
ソメイヨシノ含めて、桜は植物だ。人肉を主食とする鬼が害する事はない。鬼がわざわざ少数派であり、お客様である、私たち外国人に手を出さないように。
《その通りです。確かにお気に入りの人の子を害され、何も思わないわけではない。だけど、私たちは無力です。でも、欠けた子であるアナタは違う。直接鬼と関われる。アナタを通して私たちは、これまで溜め込んだ恨みを晴らしてほしい。だから協力しているのです。
その為なら、少ない犠牲は目を瞑りましょう。》
《ありがとうございます》
少ない犠牲…か。仕方あるまい、鬼と全面戦争をするなら死者が出ない方がおかしいのだから。
サアアーー
《風が冷たくなってきましたね、太陽が出ているうちに光合成をなさい。》
『はい』
寝よう…太陽が出ている時間帯は。
そういえば、今日は健康診断をするんだった…z z z
▽▽▽
『……!ローズ…様!』
『ローズマリー様!』
ハッ
『おはようございます、ローズマリー様。』
中庭には、簡易検査具を持ち込んだイーサン軍医がいた。
『イーサン軍医、おはようございます』
『さて…検査を始めます』
『よろしくお願いします。』
秋になり、冬が近づいてくる中、私の体調は、
『脈を…』
聴診器で心臓の音を聴いてもらい、そして、
『やはり…徐脈…ですね。脈の心拍数が50まで下がっています。人間だったら、即入院案件です。』
悪い方向に進んでいた。イーサン軍医は私に現れた不調を、【栄養失調】と診断した。
『体重は変わらず…ですか。そこは【オニ】だからとしか思えませんが、季節が変わり始めてからは、睡眠時間が増え、貧血の症状、うたた寝の頻度も、日を追う毎に増えています。』
私の主食は太陽光と水を合わせて作る【光合成】だ。
一見、太陽と水さえあれば、無敵な存在だと思うが、実際の所は違う。
『体重の減少はなくとも、体調の変化が激しいです。太陽光以外で栄養素の補充はできないのですか?』
『野菜、果物、水…摂れそうな物を食べるようにしていますが、あくまでも補助にしかなっていないようです。1番吸収率が高いのは、おそらく土だとしか…』
そう、太陽が出なければ、私は栄養素が摂れない。
冬の足音が聞こえ、日照時間が短くなるほど、私は栄養が摂れなくなる。勿論、他の食べ物で補助出来ないかは、現在進行形で進めている。イーサン軍医の科学的根拠を元に作られたレシピをもとに作られた料理を食べているが、進展は今のところない。
『そうですか…ならば、土を他所から持ち込むしかありません。ところで、国から送られたブラックライトの調子はどうですか?』
そう、郵便で送られてきた新作のブラックライトは、全て私の部屋で稼働している。だが、
『本物の太陽に比べると…光合成が弱く、ないよりはマシ程度と…しか』
駄目だ、また眠くなってきた。
『どうぞお眠りに…後は私たちが…』
眠い…
▽▽▽
イーサン軍医side
『眠った…か。』
脈は遅く、髪を広げて光合成をしているが、顔色が心なしか悪い。
なるべく長く生かさないといけないのに、冬でもない今の時期からこの調子では、先が思いやられる。
だが、何としても最後まで待たせないと…。
『イーサン軍医、どちらに?』
『鬼殺隊の薬剤実験室に行きます』
本当は行きたくない場所だが、あの少女と珠世がいなければ、鬼殺隊士のみでキブツジを滅ぼせるとは思えん。
▽▽▽
「お待ちしておりました。」
「……ようこそ」
少しだけ血の匂いがする隔離された実験室。
何を考えているのか、相変わらず理解できないタマヨと呼ばれる元人喰いオニと、最小限しか話そうとしない、目線を合わせれば感じる殺意を含んだ瞳をした、キサツタイの幹部しのぶ。
『ローズマリーお嬢様が、藤の花を欲しています。料理で直ぐに無くなるので、いい加減フジカサネ山の出入り口くらい、入山する許可を頂きたい。』
ローズマリー様が、オニとなって最初に口に含んだのが【藤の花】だったせいか、今のところ1番吸収率が高いのが【藤】の成分を含んだ料理だ。だが藤の花の開花時期4月から5月、12月に差し掛かる今の時期には取れない。だが、予め教えられたオニを閉じ込めて行う非効率で狂った儀式、【最終選別】を行う山は、年中藤の花が咲き乱れている。
だが、私たち外国人はその山の場所を教えられていない。
【藤の花】はキサツタイに要請するしかないのだ。
「それは、お館様に言ってください。私はあくまでも鬼を毒殺する事が専門です。藤襲山の管轄はお館様、私に言われても困ります。」
あくまでも平坦な声だったが、この少女は毎回こうだ。
私が【ローズマリーお嬢様】の話をすると、分かりやすく不機嫌になる。こんな駄々っ子が仮にも【医師】を名乗るのか。
キサツタイを日本政府が認めなかった理由も今なら分かる。
ハイリスク・ハイリターン所か、ハイリスク・ローリタンだ。
大使はローズマリー様に関する事は、何でも要請して良いと仰っていたし、【年中咲き乱れる藤の木】を一本、取り寄せるように要請でもするか。
『そうですか、では毒物に関してですが』
軍事演習が近づく中で、仲間意識が芽生えない今の状態ならば、いっそ鬼殺隊はガン無視して、(どうせ、オニと戦うだろう)米軍と日本軍の連携だけでもいいような気がしてきたな。
そういえば…この少女、身体を藤の毒にして、姉の仇を討つとか聞いたな。
『そういえば…ローズマリーお嬢様は藤の花を好んで食されるので、強い鬼は藤の毒が効かない可能性も高いですね。頸を斬れないアナタはその場合、どう戦うので?』
藤襲山にいるオニは、弱いオニが集められた烏合の衆。本物のオニに藤の毒が効く保証がない中で、前線に出たところで役立たずだ。
それならば、私のような軍医的立ち位置の方がよほど役に立つ。
「上弦の鬼に藤の毒が効かない可能性…ですか?」
『ローズマリーお嬢様も、アナタ方から見れば【忌々しいオニ】でしょう?そのオニの1人が、藤の毒を好み、太陽を浴びる。
とっくに強いオニは藤の毒を克服していて、君たちが気づいていないだけでは?』
とはいえ、私たち外部者は【本物のオニ】を見たことがないから、予想が杞憂である可能性もあるが。
「それはないですね、下弦…そこそこ強い鬼には、藤の毒が効いていました。耐性はついているでしょうが、完全に克服している可能性は0でしょう。」
『それなら良いのですが』
今更、後には引けない立場の人の予想だ。
藤の毒は効かない前提で毒を作り出すことに専念しよう。
『鬼舞辻に盛る人間化薬の詳細は?』
「鬼舞辻に盛る薬の詳細は、主に3つ。
人間返り、老化、分裂阻害…そして、3つの薬が弱った所に、細胞破壊の薬が効くように使っています。」
人間返りは当然として、老化…千年も生きている化け物でも、一応まだ【人間】の範疇内だったのか。
『分裂阻害とは?』
「鬼舞辻無惨はかつて、とある剣士により死の手前まで追い込まれました。しかし、無惨は自らの細胞をバラバラにすることにより、難を逃れた。あの男は生きることに貪欲な小心者です。鬼殺隊に追い込まれれば、真っ先に逃げます。最終手段を使えなくすることによる精神的な負担は、隙を作り出すことが出来る。」
『さすが、元人喰いオニですね、経験に則った法則は下手な科学よりも正しい。』
つい、このタマヨと呼ばれる女には冷たくなってしまうが、ここまで詳細にムザンを知っていると言う事は、いくらでも自殺の機会はあったのにできなかった小心者だからだろう。
「貴様!他国の人間だからと!」
「愈史郎!やめなさい!」
私はタマヨには、同情できない。
このユシロウと呼ばれるオニは、タマヨが作ったオニだ。
つまりこの女もまた、キブツジ・ムザンと同じ【オニを創れる支配者】だ。
大使館で対談した時に、タマヨは言った。
「鬼は大切な人を優先的に喰らう」と。
家族にどれほどの愛情を持っていても、血縁を優先的に喰らう生き物だと知った上で、病気で死を迎えるばかりの人を狙って、【鬼に勧誘している】
タマヨは【死にたくない】【子どもの成長を見届けたい】から、鬼のデメリットも聞かずに鬼になっている。
死を迎えるばかりの人の心情を実感して、それで後悔しているのに、自らキブツジと同じ事をしている。
結局、この女がキブツジを恨む根本的な理由は、【同族嫌悪】だ。
特にこの女は、キブツジよりも厄介者だ。
キブツジにカリスマ性がないのは、この女を見ていれば分かる。だが、タマヨはユシロウという配下を、見事に堕としている。
この女…【被害者のふり】をするのが、とても上手い。
ユシロウへの見事な洗脳術も相まって、この女が生き残ったら本格的に日本と鬼が結びつきかねない。
それだけは、どんな手段を使っても阻止しなければ…キブツジの討伐よりも、タマヨは確実に殺さないと。
ローズマリー・ベネット
本作の主人公
名ばかりとはいえ、アメリカ大統領が直接任命した【特命連絡員】という官職持ちの役人
時透無一郎の境遇が、余りにも出来すぎていると前世から思っていた。
真相を知っていそうなソメイヨシノさんがいるけど、あえて聞かなかった。
『私は止められる立場でもなければ、止める理由もないからね』
日照時間が短くなるほど、体調が悪くなっている。
イーサン・クラーク軍医
ローズマリーの主治医
【鬼】の情報を本国に送り込んでいる。
冬が近づき、患者の体調悪化が止められないので、焦っている。
これまでの患者は、もっぱら負傷兵ばかりだったので、たとえ人間ではなくとも、愛らしいお嬢さんの主治医になれたのは、役得だと思っている。
タマヨが嫌い。
ユシロウは被害者と思っている。
しのぶ個人は、可愛らしい殺意だなと割と呑気に対応している。
子どもなので、つい《お嬢さん》と呼びがち。
が、感情を抑えられない子どもを幹部にしている、鬼殺隊のトップは狂っているなぁ。と、産屋敷への評価はマイナス寄り。
胡蝶しのぶ
原作のような仲間内のやりとりよりも、外国人軍医と通訳の日本兵が同席しているので、子ども扱いされがちであり、それに怒りを感じている。
「お医者さまごっこをしている幼女扱いしないでください!!イーサン軍医も《可愛らしいお嬢さん》と呼ばないでください!もう!!」
大人から見れば、自分が子どもだというのは事実だけど、これまで築き上げた医者としてのプライドを、笑顔で潰されているので、冷静になりきれず、特に《お嬢さん》と呼ぶイーサン軍医に殺意を向けがち。
珠世
しのぶのことは、本人の【1人の剣士】として扱ってほしい。という思いを汲み取って、大人と同じ扱いをしている。
それもあり原作よりも、しのぶに心を許されている。
軍医と日本兵からは、冷たくあしらわれているが、過去の自分の罪を知れば、そう対応するのは当然と思っているし、逆に友好的に接されたら、それはそれで居心地が悪いので、責められている今の立場に、安心感すらある。
なので、イーサン軍医の事は割と好きなタイプ。
絶対に自分を許さない立場なので。
愈史郎
外国人に利用されている珠世様が哀れでならない。
でも、珠世様はそのやりとりに、寧ろ安心感すらあることを感じているので、本当の意味で暴力に走ったりはしない。怒鳴るけど。
大正コソコソ噂話
ソメイヨシノが、外国人であり権力者側になった主人公に、協力を続ける理由は、日本人の落ち度を実感しているからです。
【鬼に利用された人間】もいるが、それと同じくらい、【人間に利用されている鬼】も存在しており、鬼殺隊は前者ばかり救うのに躍起になって、後者は『鬼だから加害者』と決めつけて痛めつける事もあったので、《これはダメだ》と思っていました。
そこに現れたのが、【人を信じたい鬼】という異分子の欠けた子です。
彼女は、日本人ではなく、外国人を信じていましたが、桜にとっては、どちらも人の子です。そして、彼女の魂は半分未来の国という特殊な魂でした。鬼殺隊を、引いては日本人の意識を変える為には、外国勢力を頼るしかないと考えていた桜にとっては、【日本人を信じない鬼】は寧ろ好都合でした。大使館に案内したのも、それから、鬼殺隊士の個人情報を提供していたのも、全ては、最小限の時間と労力で、鬼となってしまった愛し子たちを、あの世に送るためです。