カイマクルの鬼   作:セッル@ポケモン熱発生中!

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猗窩座と冨岡&炭治郎のお話


猗窩座戦 実は似た過去を持つ人間たち

冨岡義勇side

炭治郎と合流し、ひたすら鬼の根城を走るが気配はあれど、見つからない。まさか、遭遇しないように仕向けられているのか?

 

ガガガガゴゴ

 

「何だこの揺れは!」

「ぎ、義勇さん」

「止まれ!!落ちつけ!!」

 

異次元空間で自然災害が起こるとは思えない。

この揺れは外部の圧力ではなく、

 

「上だ!!炭治郎下がれ!!」

 

ドオン

 

まさか…奴の狙いは!!

 

「久しいなアよく生きていたものだ。お前のような弱者が。」

「竈門」

「炭治郎!!」

 

「猗窩座アアアァ!!」

 

ダメだ炭治郎!今のお前の怒りのままの攻撃では!

助けなければ!!

 

ザン

バシュ

 

ダン

 

斬れ…た!?

煉獄が敗北した相手を、炭治郎が。

炭治郎‥格段に技が練り上げられている。

 

「フゥーーッフゥーーッフゥーーフゥーー」

 

お前のその実力は、柱に届くと言っても過言ではない。

上弦の参を相手にこれ程…あの日

雪の中で絶望し、頭を垂れ、涙を流しながら妹の命乞いをするしかなかったお前が、戦えるようになった。命を。尊厳を。奪われないために

 

ならば、俺も…

 

「“この少年は弱くない。侮辱するな。”杏寿郎の言葉は正しかったと認めよう。」

 

そうだな…炭治郎は強くなった。

 

「お前は確かに弱くなかった。敬意を表する。」

 

ドン

 

この雪の結晶は…!

 

「さあ始めようか、宴の時間だ」

 

 

 

 

 

▽▽▽

炭治郎side

義勇さんと鬼の根城で走り回っているけど、()()がおかしい。

義勇さんは冷静な人だけど、匂いは分かりやすかった。でも、今の義勇さんの匂いは、様々な感情が入り乱れて読み取れない。

 

猗窩座と出会った。

必死だったから、そこまで読み取れないけど、この匂いは…哀れみ?

 

 

 

 

 

▽▽▽

冨岡義勇side

あの雪の結晶は一種の結界のようなモノ。

俺は感情を無にすることができない。

だが、()()が素手を武器とする武術であることを知っている。その中に刀に対抗する技があることも。

 

水の呼吸参の型 流流舞い

 

俺も()()()()()()だから分かる。

完成された武術は基礎の動きを徹底される。

独断の武術ではない以上、特有の動きを見つければ、次の技を予測できる。素流の動きは知らないが、素手の武術である以上、空手、合気道の動きが少なからず含まれる

 

「水の柱か、これは良い遭遇したのは五十年振りだ!!」

 

水の呼吸 拾壱の型 凪…はず!!

 

ドドド

 

「見たことがない技だ」

「以前殺した水の柱は使わなかった!」

 

素手の攻撃とは思えないほどの威力!

血鬼術で底上げしているとはいえ、これは()()そのものが強力な攻撃だ!!仮に鬼ではなかったとしても、これとほぼ同じ威力を出せただろう。

 

「あっ…!」

炭治郎!!

水の呼吸 弐の型 水車

 

ビチ

 

再生が早すぎる!

 

ドガガガガガガガ

 

よし、ある程度()()()()が見えてきた。

基本の動きは素手だが、足の攻撃も多い。足では体幹を取るために腕を補助に回す必要がある。これが素流特有の動きか!?それとも、コイツの独学か!?炭治郎の鼻血からやはり擦り傷が致命傷になるほどの威力。

少しでも、コイツの気を炭治郎から離したい!

 

「流麗!!練り上げられた剣技だ!素晴らしい!」

「名を名乗れ!お前の名は何だ!!覚えておきたい!!」

 

 

「冨岡義勇、鬼殺隊の…水柱だ。」

 

錆兎…蔦子姉さん

 

「そうか!!義勇と言うのか!」

 

話好きのようだ。攻撃は止まらないが、こちらの質問には答えてくれるだろう。

なるべく意識を話にそらし…しまっ!

 

「義勇さん!!」

 

背中が痛い…だが、早く戻らなければ…!猗窩座を狛治に戻すために!!

 

 

 

 

 

▽▽▽

炭治郎side

猗窩座と戦っている義勇さんの匂いがおかしい。

猗窩座との戦闘でも、どこか遠くのことを考えているように見える。

猗窩座と義勇さんは知り合いだったのか?

だが、それなら猗窩座は名前を聞いたりなどしない。

もやもやする!

でも、今は集中しないと!!

 

ヒノカミ神楽 鬼芯八重芯灼骨炎陽

 

刃がビリビリする!衝撃に備えなければ!

 

「いい動きだ。短期間でよくぞここまで鍛錬したな。」

 

無限列車で煉獄さんを勧誘した時と似てる。

 

「褒めてやる。それにしても杏寿郎は良い仕事をしてくれたぞ。あの夜、地面に転がっていたお前は圧倒的弱者、雑草でしかなかった。」

 

「だがどうだ!!今のお前は!!目を見張る成長だ!俺は純粋に嬉しい!心が躍る!」

 

「杏寿郎はあの夜、死んでよかった。ともすると、あれ以上強くなれなかったかもしれない。人間のままでいたがるような、くだらぬ価値観を持っていたし」

 

《竈門少年!》

《炭治郎君》

《炭治郎さん!》

 

「何だと?お前、お前はもう、黙れ、煉獄さんのことを喋るな」

 

ああ…そうか、この男は、根本的な価値観すら異なるのか。

 

「お前の言っていることは全部間違ってる。」

「お前が今そこに居ることがその証明だよ」

「生まれた時は誰もが弱い赤子だ。誰かに助けてもらわなければ生きられない。」

「お前もそうだよ猗窩座、記憶にはないのかもしれないけど、赤ん坊の時、お前は誰かに守られ助けられ、今生きているんだ。」

 

「強い者は弱い者を助け守る!そして弱い者は強くなり、また自分より弱い者を助け守る!これが自然の摂理だ!猗窩座!俺はお前の考え方を許さない!これ以上お前の好きにはさせない!!」

 

「シューーその通りだ。炭治郎。」

「義勇さん!」

 

「義勇か、随分と早く戻ってきたな。」

 

「猗窩座、お前に質問があるのだが、いいか?」

 

義勇さんは、刀を向けつつも冷静な声色だった。

 

「質問か?もちろんだ!炭治郎は気に入らないが、義勇は好きだ!」

 

「だが聞くが、お前は何故強さを求めた?」

 

「……はっ?強い奴と戦うためだが?」

 

「俺には姉がいた。」

 

「そうか!義勇の姉ならばさぞかし、凛のある女だったのだろうな!」

 

義勇さんとの会話が楽しいのだろう。猗窩座は見たこともない義勇さんのお姉さんを褒めていた。

 

「蔦子姉さんは祝言をあげる前日に鬼に殺された。」

 

「………そうか…」

 

「俺は蔦子姉さんに隠されたから生き残った。俺が強さを求めた理由は姉のように、他者の手によって()()()()()をこれ以上奪わせないためだ。」

 

「もう一度聞く。お前が力を求めた()()()()()は何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽

猗窩座side

炭治郎との会話にイラついていたが、義勇との会話は楽しいものだ。

 

「だが聞くが、お前は何故強さを求めた?」

 

そんなもの決まっている。

 

「……はっ?強い奴と戦うためだが?」

 

「俺には姉がいた。」

 

「そうか!義勇の姉ならばさぞかし、凛のある女だったのだろうな!」

 

だが、それがどうした?

 

「蔦子姉さんは祝言をあげる前日に鬼に殺された。」

 

ドクン

 

「………そうか…」

 

鬼となって始めて感じるような心臓の音。

これは何だ?

炭治郎の言葉を聞いた時と同じ感情。

だが少し違う?

怒り…か?だが、義勇の姉のどこに怒りを感じる?

 

「俺は蔦子姉さんに隠されたから生き残った。俺が強さを求めた理由は姉のように、他者の手によって()()()()()をこれ以上奪わせないためだ。」

 

「もう一度聞く。お前が力を求めた()()()()()は何だ?」

 

《妻の湖雪と娘の小雪を喰うくらいならば、ここで死ぬ!!》

 

なぜ今、かつて鬼に勧誘して、拳銃を自身の頭に突きつけた憲兵を思い出す?

 

 

 

 

《……さん》




冨岡義勇
猗窩座の過去を知っているので、嫌いなお喋りも付き合ったし、名前も素直に名乗った。
人に婚約者と義父を奪われた猗窩座に、鬼に結婚間近の姉を奪われた自分の姿が重なった。
一歩、道が違えば猗窩座は俺の未来だと思っている。
なので、吹き飛ばされても全力で走って戻った。

猗窩座
義勇と話しているのは楽しい。
でも、「なぜ強さを求めた?」と言う問いには、微妙な違和感があった。
義勇の姉が【祝言の前日に殺された】ことに何故か怒りが湧いた。

竈門炭治郎
義勇さんの匂いに違和感を感じている。
殺意しかない根城で哀れみの匂いは目立ちすぎた。
最後の猗窩座の反応に「あれ?」と思っている。













大正コソコソ噂話
全力で走っていたことにより、冨岡義勇の体温が上がっています。
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