個人的に猗窩座が好きなのもあり、長くなってしまいました。
まだまだ猗窩座戦は終わりません。
猗窩座side
義勇の質問から俺はおかしくなった。
《……さん》
《……!思い出せ!》
《俺のせいで…》
幻聴が聞こえてくる。今までそんな事なかった。
何だ?義勇の質問に何故、俺が動揺する?
あいつの質問は【何故強さを求めたのか】と、自分の生い立ちである【姉が祝言の前日に殺された】だけだ。どこにも俺が動揺する内容などない。
何故…なぜ…?
ビュー
痣か発現、速度が
ドン
上がった。
手を切られた。だか問題ない。
「生殺与奪の権を他人に握られるな!!目を覚ませ!狛治!!」
ズルッ
頭が…痛い?
▽▽▽
義勇side
全力で走ったから体温が異様に上がっている。
元々…俺は、
極力、刀を抜きたくはないし、不死川のように誰かれ構わず娯楽のように手合わせするのも好きではない。
けれども今、己が圧倒される強者と久々に出会い、短時間で感覚が鋭く練磨されるのが分かった。
閉じていた感覚が叩き起こされ、引きずられる。
強者の立つ場所へ、
限り限りの命の奪い合いというものが、どれ程人の実力を伸ばすのか。理解した。
だからこそ…どうしても言いたい事がある。
俺1人では到底敵わぬ相手だ。
炭治郎が俺の動きから、猗窩座の血鬼術を理解するまでは、意識を俺に向ける。
「生殺与奪の権を他人に握られるな!!目を覚ませ!狛治!!」
頭を抱え始めた。これなら…!
▽▽▽
炭治郎side
何か…何か理由があるはず!
義勇さんの速度は上がったけど、猗窩座の順応も早い。
長期戦になれば、人間が負けるのは目に見えた事実!
義勇さんの猗窩座に向ける言葉は何を…?
落ち着け!!
考えろ、焦るな、絶対に思考を放棄するな、なぜ猗窩座の攻撃は磁石のように正確なのか、背後や死角からの攻撃にも必ず反応する理由。
《その闘気、練り上げられている。
トウキ?
トウキって何だ?
俺のように匂いとは違う特殊能力?
そういえば伊之助が…
《特に殺気を込めて見てくる奴は一発でわかる。》
たわいもない会話だったけど、何か核心をついているような気がする。
猗窩座の感知する(と仮定する)トウキとは何だろう?殺気とは違うのか?闘おうとする意志?鍛錬した時間?それとも量?俺の匂いでの動作予知のようなもの?
猗窩座が出した羅針盤、狂わせる方法はないか?
隙が出た!
ヒノカミ神楽円舞…
カチッ
しまっ!ん?目が?
ガシャン
闘気
磁石
羅針盤
感知
殺気
不可能
至高の領域
そうか、あれだ。
父だ。
熊を、人間を六人喰い殺した熊を殺した父さん。
だから俺は猗窩座の吸い付くような、あの不可避な一撃をかわせた。
猗窩座自体も義勇さんの攻撃で、集中が切れかけていたのもあったのだろうけど、あの一撃は義勇さんが庇ってくれたものではない。
だけど、無理かもしれないとは、あの時なぜか思わなかった。
一瞬だけ感じたんだ。
一瞬だけ
あの世界
“透き通る世界”
体が透き通って見えた。半天狗が自身の心臓に隠れていた時も同じだった。見えたのか
回避
それだけに集中して他の感覚は閉じた。
未だかつてない程体が速く動いた。
ごめん伊之助、あの時否定してしまったけど多分お前は正しかった。
急げ!
義勇さんが相手をしてくれているうちに
これを使いこなして猗窩座に勝つ!!
猗窩座
実は戦いの途中からは自動運転のように本人からは殺意が消えていた。
炭治郎の攻撃に言葉の応戦がなかったのは、そのため。
冨岡義勇
猗窩座となった狛犬が哀れでならない。
シンパシーがある分、善意で殺しにかかっているので、実は原作よりも殺意が高い。
だが、【有ったかも知れない自分が自暴自棄になった末路】の結果が、いつまでも満たされない、本当の幸せはとうの昔に消えていた猗窩座の過去を知っているだけに、炭治郎との出会いを思い出してのあの発言。
竈門炭治郎
義勇さんが猗窩座へ向けた発言にモヤモヤしている。
とはいえ、戦闘中なのもあり、切り替えて、猗窩座の発言、羅針盤のカラクリを解いた。
大正コソコソ噂話
猗窩座は現在2割ほど過去の記憶が蘇っています。
幻聴がその証です。
しかし、声だけではまだ思いだせません。
生殺与奪の権云々で、自動運転モードに入りました。
自動運転モードは生存本能のみで動いているので、感性が高い人から見たら、目が鮮度の低い魚の目に見え、感情による起伏がなくなるため、感情=殺気のような猗窩座のような人間ほど、逆に不利になります。