転生したはいいが、同僚の腹パンが痛すぎる! 作:Mr.You78
ウルト~ラセブンがな~んなのか~♪
7月7日はセブンの日!
なので、度々要望のあった登場人物紹介です。
あ、もちろん捏造設定マシマシ、ギャグマシマシですので、あしからず。
ネタバレも含むかもしれないけど、基本的に本編では明言されないか、本筋には関係ない範囲だと思われます。
読まなくても全然支障はないので、気にする人は完結してから読んでも良いかも。
ウルトラ警備隊
◇キリヤマ・カオル
ウルトラ警備隊の隊長。
38歳とは思えない貫禄を持つ。
常に果断で冷静。部下に対し深い思いやりを持つ一方で、一軍の指揮官としての非情な面も持ち合わせた男。
宇宙ステーションV3のクラタ隊長とは同期であり、当時の教官であったマナベ参謀とは、単なる上司部下以上の絆がある。
ウルトラ警備隊結成前に、ザンパ星人の侵略艦隊が襲来した際は、土星の輪に身を隠した宙間雷撃艇部隊を率いて、敵旗艦に肉薄攻撃を敢行した。
その際に自機を損傷し、小惑星帯を漂流しながら死を待つばかり……となった経験を持つ。
堅実な指揮能力から堅物に思われがちだが、比較対象のクラタが突飛にすぎるだけであり、防衛軍の中では珍しく柔軟な発想を持つ融和派である。
しかし、植物学者の従兄弟がかつて、擬態能力を持つ吸血植物に殺されかけているため、人に化ける侵略者に対しては特に敵愾心が強い。
ぶっちゃけ、七番目の隊員の正体には薄々気付いている。毎回、決まったタイミングで戦闘中に指揮の通らなくなる部下がいたら、諸君は一体どう思うだろうか。
◇フルハシ・シゲル
防衛軍一の怪力の持ち主。
入隊時にはすでに各種格闘技を一通り習得していたフィジカルモンスター。
北海道生まれなので、寒さに強い。(つまりあの地はガンダーの氷河期よりも厳しいらしい、流石は試される大地)
原作開始時には28歳であったが、本作品内では割と事件の間隔が長いので、シリーズ終盤である現在では30歳を越えている。
父が再婚した後の子なので、年の離れた腹違いの兄がいる。(兄は母方の旧姓を名乗っているが、兄弟仲は良好)
ナメクジと女の腐ったような奴がでぇ嫌い(本人談)
三半規管が異常に強靱なだけでなく、下半身の筋肉が耐Gスーツのような血流調整効果を齎すので、防衛軍内でもっとも空戦適性が高いエースパイロット。
でも出身は戦車隊。古巣のベンガルズやヘラクレスの隊員と、たまに食堂で大食い対決していたりする。好物はカレー。
兄貴肌で面倒見もよく、休日はもっぱらダンに柔道の稽古をつけてやっている。
本人は鍛え上げた肉体のおかげと思っているが、実は異星人の血を色濃く受け継いでいるせいで、各種耐性が人間の限界を突破しているに留まらず、常人よりも図抜けて認識実現能力が高く、思い込みの強さだけで、とんでもない事を成し遂げたりする。
◇ソガ
本作の主人公。中の人の方。
関西出身(本人曰く、神戸のちょっと山越えた辺りの田舎)なので、ソガ隊員のフリをする余裕が無くなると、すーぐ関西弁が漏れる。
本来のソガ隊員は九州出身であるが、九州出身者のイントネーションとも微妙に違うので、素を出すとすぐバレそうなものだが、運良く他のメンバーに関西勢が居ないため、奇跡的に九州弁話者だと思われている。
それなりのウルトラファンを自認しているが、Q~マン~セブンについての知識以外はうろ覚えな上、リアタイ世代でもなんでもない。本人自体はがっつりTDG世代であり、子供の頃から朝が弱かったので、夕方放映のウルトラ派になったという経緯がある。
いつの間にかこの世界に来たと思っていたが、実際はノンマルトの使者として選ばれ、その魂だけ呼び出された存在だった。
本作内では原作知識を活かして活躍しているように見えるが、場面外の日常業務ではポカミスをやらかしまくっているので、周囲からの評価は微妙なところに落ち着いている。
特に隊内の仲間達からは、いわゆる『肝心な時にしか役に立たない男』だと思われている模様。
それでも、立てる功績が功績なので上層部からは次期幹部候補として目をつけられており、ステップアップを兼ねた異動人事が裏で発動されかけては、キリヤマ隊長によって、やんわり阻止されている事には、本人も全く気付いていない。
原作改変の為に奔走した結果、派閥を越えて恩を売りまくったおかげで、発言力だけは右肩上がりに増大した。もしもこの先平成セブンルートに行ったら、間違いなく情報部による粛正対象待った無しである。
高所恐怖症なので、隊内で一番ホークの操縦が下手(無意識に急旋回等を避けるため、挙動が直線的になりがち)
基本的に能天気かつ大雑把で面倒くさがりな性格の為、原作終了後の事なんてまるで考えていない。
極度の甘党。好物はチョコレート。
最近、サエコさんが髪を伸ばし始めたので、アンヌ共々早くショートカットに戻してくれないかなと思っている。
ぶっちゃけ、キリヤマ隊長がダンの正体に気付いている事に気付いている。ノンマルト編の説得はその辺りまで加味したものだった。
他人に対して非情にドライな部分があるが、ノンマルトの転生術式がわざとそのような人格を選んだ。博愛主義者ではセブンの二の舞になると判断された為である。
◇ソガ隊員
本作の主人公……に憑依されてる人。ガワの方。
瞬発力と空間認識能力がズバ抜けており、早撃ちで彼の右に出る者は居ない。また、ここぞという時に発揮する集中力で、狙った的は決して外さない生粋のスナイパー……だった。
現在はおねんね中。ソガ被害者の会名誉会長。
正しい射撃姿勢を体に染み込ませる為、日夜訓練を重ねるストイックな努力家だが、それを決して鼻にかける事のない、非常に気さくな人物である。多分、宮崎生まれ。
主人公の活躍は、彼の積み重ねた研鑽の賜物。もっと感謝した方がいい。
先祖を遡ると蘇我入鹿に行き着く。
つまり、かつての支配者層=ノンマルトを虐げた侵略者の因子を受け継ぐ子孫。
割とプレイボーイで、髪は女の命だと常々言っていた。
実は影ながら主人公の窮地を幾度か救っている。
主人格がペガ星人の催眠下に在るとき、その支配から逃れた第二人格として、無理矢理に体を動かして銃をすり替えたり、ニワ教授=プロテ星人の記憶探知機にかけられた際は、自身の記憶を矢面に立たせる事で、主人格がイチノミヤへの手紙をしたためていた場面をギリギリ隠し通した。
そもそも主人公の気絶耐性が異様に高いのは、憑依者が意識を失った事で浮上してきた彼の精神が、その度に主人公を必死で叩き起こしているからである。もっと感謝した方がいい。
◇アマギ
チームに一人は絶対必要な頭脳担当。
困った時はアマギ、それでだいたいなんとかなる。
ウルトラ警備隊の前身組織である科学特捜隊に所属していたある隊員を尊敬しており、彼の偉大な発明を『技術』に昇華する事を目標としている(大抵が有り合わせで作った一点モノばかりで、量産化が不可能な『作品』止まりなため)
現在、防衛軍で正式採用されているウルトラガンを設計した功績を評価され、入隊した。
とはいえ、原型となった兵器とは出力において雲泥の差があるので、本人的には満足していない模様。(もちろん、量産性と取り回しの面では圧倒的に勝っている)
神経質で、完璧主義のきらいがある。
名古屋出身のAB型(RH-)
幼い頃のトラウマから、爆発物恐怖症を抱えていたが、月基地やラリー作戦での経験で、その恐れを完全に解体した。
仲間達からは、それに加えて高所恐怖症であると思われている(特にソガからは同類として勝手にシンパシーを抱かれている)が、正確には『気流に流されて、予測不可能な動きに抗えない』のが怖いのであって、実のところ高い所が怖いわけではない。
上記はどちらも表面的なものでしかなく、根本的には『自身の意志決定やコントロールが及ばない状況や事象』に強い不安を感じているだけであり、全ての困難は人類の叡智によって克服できるはずだという強い信念の裏返しである。
入隊当初は周囲に上手く馴染めていなかったが、ソガ(憑依前の本人)の気遣いによって救われており、内心では彼を深く尊敬している。
またソガが居なければ、ゴドラ星人によるマックス号襲撃や、ベル星人の疑似空間から生還出来なかっただろうと、カオリに漏らした事があるとかないとか。
……が、それはそれとして、普段のソガ(憑依後主人公)の言動に振り回されたり、通常業務のやらかしに対する尻拭いをさせられる事には、心の底から苦々しく思っており、そもそも几帳面なアマギと、大雑把なソガでは気質からして反りが合わないのは火を見るより明らかなので、彼に対してだけは、ついつい当たりが強くなりがち。
ソガ被害者の会、堂々のナンバーワン。
なんなら、学術的見識の深いダンや、対等に議論を交わせるイチノミヤとの方が、よっぽど仲が良い。むしろ心のオアシス。(でも最初に仲を取り持ってくれたり、引き合わせてくれたのはソガ、というのがまた複雑な心境にさせるらしい)
ソガと同じく、公式で下の名前が未だに設定されていないので、こういう企画の時は非常に困る作者泣かせな人物。
本人すらも気付いていない事ではあるが、深層心理ではとっくにウルトラセブンの正体を導き出している。
しかし、彼にとってはセブンもやはり理解の範疇を越えた存在=恐怖の対象という側面があるため、そんな存在と大切な友人であるダンが同一であると認めたくない。またそうなった時にダンを拒絶してしまうかも知れないという恐れから、無意識下で思考に蓋をしている。
◇ユリ・アンヌ
本作の……というよりは原作のヒロイン。
チームの紅一点。
勘違いされがちであるが、衛生兵ではなく歴としたドクターつまり軍医である。
これは、彼女の従事する任務の特殊性によるところが大きい。
衛生兵は医療資格が必要ではない代わりに、出来るのは応急処置までであり、負傷者の後送が主任務である。
しかし、特殊部隊であるウルトラ警備隊は孤立状態や不意の遭遇戦が予想され、現地での高度な治療が必要とされるだけでなく、未知の毒や病原体とも戦わねばならない可能性が高い。
また、当然の如く戦闘に巻き込まれ、戦時法の通用しない(医療従事者を狙わない良識が期待出来ない)異星人を相手にする都合上、本人の戦闘力も加味して任命する必要がある。
それらを満たした上でかつ、異星人への敵対心や差別意識が最も薄い(侵略者ではない異文明の遭難者や捕虜への治療も担当する為)人材が彼女だった。
幼少期の鳥恐怖症を催眠療法で克服した経験を持ち、外科治療だけでなく、カウンセリングを得意とする。
常に未知と戦闘を行う警備隊では、隊員の心理的負担も大きく、精神面でのサポートがより重要視されている背景がある。
ある意味、警備隊の中で最も替えの効かない人物。
なので、戦闘時の出撃頻度が非常に低い。
当然、そんな事まで分かっている者は少なく、侮られたり、やっかまれる事が多々あった。
本人は負けん気の強さを発揮し、そんな状況すらもバネにしていたが、そこへ突然現れた不思議な男の魅力にコロッと絆されてしまったらしい。
劇中描写を見るに、ダンが入隊するまで最も仲が良かったのはソガ隊員だと思われる。
彼女の周囲には、男らしさをアピールしてマウントを取ろうとする輩が後をたたなかった為、その反動から、紳士的で優しく、茶目っ気のあるタイプが好み。
実はトーク星人の末裔。
◇モロボシ・ダン
恒点観測員340号、またの名をウルトラセブン。
原作主人公であり、本作のもう一人の主人公……というよりはヒロイン枠。
任務で地球の記録を採っていた時に『金色の虹』という異常気象を観測、地球に降り立つ。
その際、サツマ・ジロウの自己犠牲と黄金の精神に心打たれ、咄嗟に助けた彼の魂をコピーした、地球人としての姿。
虹(とジロウの滑落原因となった地震)は、クール星人に追い立てられたパゴスの引き起こしたもので、傷付き地上に飛び出す寸前だった彼を、治療効果のあるカプセルに収容し、事情を聞いた事で地球に魔の手が忍びよっていた事を知る。
当時の地球は、護送中に脱走した極悪犯(ミュー粒子さえあれば、宇宙警備隊隊員と同等以上の速度で単独ワープ航行可能な能力を持つ恐ろしい怪獣。神出鬼没に惑星間を逃げ回り、全宇宙を恐怖で震撼させた『蒼海の悪魔』の異名を持つ)が、その脱獄ルートへ選んだ事によりミュー粒子の滞留地点である事が判明し、星間戦争が頻発しはじめた最近の情勢もあり、注目度が飛躍的に高まっていた。
これから先、何度も侵略に晒される事は容易に予想がつき、その度に地球の美しい自然が踏みにじられる事に心を痛めたセブンは、人間の姿を得て、より深く地球人と交流をした事で、彼らの事も愛おしく感じるようになり、この星を守る為に戦う事を決意する。
本来の姿からは大幅に能力が制限されているが、それでも常人を遥かに上回る身体能力(殆どフルハシと並ぶ)を発揮する事が出来、恒点観測員としての知識もフルに活かせば、防衛軍のサバイバル訓練で史上初となる100点満点(持ち点100からの減点方式で、脱落者が出た時点での保有物資や、開始前の体力テスト結果との落差などを競う。勿論ダンは支給品に一切手を付けず、肉体面も完璧に維持し続けた)を叩き出す事も容易である。
健康診断などは念力で肉体や機材をコントロールして誤魔化す事(自動的にサツマ・ジロウの肉体を元にしたシミュレート結果が返される)が可能。逆に言えば、念力の使えない状態の時にそれらの測定機器にかけられると、一発で異常値が出てしまう。
ソガの差し金によって仲間達との交流が増えたり、人間に助けられる場面が増えた為に、人類に抱くクソデカ感情が原作時よりもさらに重たいものとなっている。
反面、戦士としての完成度は原作ほど極まっていない。
本編時空で後の防衛組織隊長に就任した自分と、もしも邂逅する機会があれば、「甘えるな!」と自分自身に説教される憂き目に遭うだろう。
アンヌとの親密度も、原作より圧倒的に高い。もはや彼女はダンにとっても特別な存在である。それが果たして恋愛感情なのかは分からないが。
休日になればアンヌと映画館へデートに出かけ、ソガに飯屋を連れ回され、フルハシと柔道場で汗を流し、アマギと図書館で本の感想を交換する。たまに隊長がレクリエーションを開けばホイホイ参加し、今のところ皆勤賞らしい。
四方八方から引っ張りだこで、プライベートが消滅しかけているが文字通り筋金入りの陽キャ(太陽の化身)なので問題ない模様。
ぶっちゃけソガが普通の地球人ではない事なんてお見通しだが、最早気にしていない。自分もセブンである事を言ってないからお互い様だと思ってる。というより、いつか彼が打ち明けてくれた時には母星へ遊びに行く気満々。
唯一、彼の出身惑星にてんで見当が付かない事だけが解せない。恒点観測員としての自信喪失中。あなたはいったい何星人なんです?
◇ウルトラセブン
ウルトラ警備隊七番目の隊員。
何処か遠くの惑星からやってきた宇宙人と思われるが、何故かファーストコンタクトの時点から人類に友好的で、現在まで侵略者に対し共闘する姿勢を見せている。
正体や行動原理をはじめとして、多くが未だ謎に包まれた存在。
その能力は人類の常識を完全に超越しており、恐るべき超兵器の数々で武装している。
近年判明した情報として、M78星雲(宇宙正義を自称し、宇宙警備隊なる機構を組織して、隊員を各地へ派遣する事で治安維持に貢献している星)出身であり、恒点観測局(宇宙の地図を作成、もしくは異文明の歴史を編纂する仕事と思われる)の職員らしい。
尚、この情報を齎したガッツ星人に、我々を攪乱する意図があった可能性は否めないが、同星人がセブンを処刑寸前まで追い詰めた事を鑑みて、信憑性は高いと思われる。
また目撃証言によれば、目も眩む閃光と共に突如として出現したとも、木々やビルの合間から急激に巨大化したとも報告があり、事が終われば直ぐさま何処かへ飛び去って行く。
その最高飛行速度は、観測範囲でもマッハ7に達すると目されており、ウルトラホークの最高速マッハ4すら振り切ってしまう為、潜伏地点の割り出しは困難。
戦艦大和他数隻の艦艇からなるアイアンロックスの転舵を阻止し、大質量の恐竜戦車による突進すらも押しとどめてみせた事から、その腕力はおよそ百万馬力に相当すると見られる。
防衛軍のタケナカ参謀とウルトラ警備隊隊長キリヤマ・カオル他数名の隊員が、対象からと思しき念話によるコミュニケーションを受け取ったと証言しており、地球人の言語を理解している可能性が高い。
唯一の弱点としては寒さに対し、極端に弱いと考えられる。
実はその正体はウルトラ警備隊のダン隊員である!
◇U-8(ユーエイト)/ユートム
超兵器Rシリーズの凍結を受け、防御計画の見直しを余儀なくされた警備隊が再防御作戦の一環としてでっち上げた機械兵士。
謎の地下施設から回収したロボットに、ワイルド星との捕虜交換で入手した人工知能を換装した事で戦力化した。
隊員からはユートと愛称で呼ばれ親しまれている。
当初は定期的な充電を必要とし、基地内の決まったルートを巡回するしか出来なかったが、何度も改良を重ねた事で、現在はある程度の範囲なら屋外でも活動が可能となった。
本来ユートムとは、かつてノンマルトを虐げていた侵略者が作った採掘基地の管理AIと監視システム全体を指す呼称であり、本機は奴隷監視兼基地警備用の歩行端末に過ぎない。
しかし本作時空では、ソガが口を滑らせた結果の言いくるめとして、異星人の歩行機械兵器全般に対する総称として浸透してしまった。
キングジョーもクレージーゴンも、全部ひっくるめてU-TOMである。
両腕部に回転式のターボ・パラライズブラスター二門装備。
左手の鉄球は、火薬式の射出機構が組み込まれており、鎖分銅のような攻撃も可能。
右手は作業用のパワーアームに換装済み。近接戦闘時は手首を回転させ破壊力を増す他、モーターの廃熱を利用して相手に高温の圧縮空気を叩き付ける強制排熱兵装プラズマクラスター(本人?曰くユートインパクト)も備える。
これはソガが冗談で、空気清浄機能を取り付けてくれという意味で口にしたのを、詳細を知らされなかったアマギが勘違いして搭載した。シャープの造語だから伝わりっこない。当たり前である
追加武装イメージはほぼビッグオー。
登場初期の台詞に半濁点が付いている時は、原作でも発していた電子音による判別不能の言語を喋っていた。
後に録音音声による異常アリと異常ナシのみ発声可能な時期を経て、現在は片言の合成音(全角カタカナ)で話している。
半角時は早回し。
また、搭載されている人工知能は、本来はナースタイプに使用されるもので、複雑な変形や姿勢制御すら可能な高性能品のハズだが、肝心のボディが何千年も前の旧式モデルなため、膨大な演算能力の殆どを完全に持て余している。
初期の頃から妙に人間臭い言動をしていたのは、製作段階から既にソガ達の会話を学習していた為。いわゆる胎教みたいなもの。
失恋により初めて『痛み』を知り、このたび晴れてシンギュラリティを突破したが、誰も気付いてない。
実はユートムに搭載されているセンサー類には、ダンの内包している異常なエネルギー量がばっちり計測されている。
そのサイズ比を無視した質量や熱量は、それこそアンドロイドに近い数値なのだが、ユーエイトが誕生した時には既に、ダンが仲間にいる事を誰も疑問に思わず、あまつさえ基礎学習に使った防衛軍のデータベースにも当然のようにモロボシ・ダンが『人間』として登録されているので、それが正常なのだと認識した。
分かりやすく人間の平均値が5だとするなら、彼の職場環境は5~10、フルハシ30、ユート95、ダン100(カンスト)みたいな状態だったので、ついこの間まで彼にとっての人間の定義は『エネルギー5~100の二足歩行』くらいのガバガバ判定だったわけである。
つまり、初期学習の時点で失敗しており、ユートが自身を人間だと誤認したのは、だいたいダンのせい。
―――
防衛軍
◇ヤマオカ長官
日本支部を取りまとめる長官。
富士山の極東基地だけでなく、東京の参謀本部や日本各地の基地を巡回しているので、普段はあまり目にする機会が無い。
大戦中にも多くの戦闘を経験した歴然の猛者で、退役後は沿岸警備隊の巡視艇艦長に就任していたが、キール星人の侵略兵器ボスタング襲来の警告を受け、出港。紆余曲折を経て件の怪獣を撃破した経験を持つ。
これが人類にとって公式では初となる、地球外文明との武力衝突に勝利を収めた事例(それまでは民間人や警官の活躍で撃退していた)であり、その功績を買われ、超常存在への対抗手段として再編された防衛隊に招聘された。
イワムラ博士とはその頃からの付き合い。
怪獣頻出期には、幕僚長としてバルタン星人への対策会議にも出席していた事もある。その際も、攻撃準備はしつつも先に対話案を採用する程度には慎重派であった。
◇マナベ参謀
冷静沈着な参謀。ヤマオカ長官の腹心。しかし劇中の言動から推察するに、ゴリゴリのタカ派である。
キリヤマとクラタの訓練生時代の教官であり、クラタをV3勤務に決めたのもこの人。
飛行隊の教官という事は空軍出身……と言いたい所だが、日本の防衛軍は前身たる防衛隊を再編するまで、長らく独立空軍を持っていなかった関係上、陸海軍それぞれに所属していた航空隊を合併して日が浅い。
また、本編のパラシュート訓練時にも顔を見せていた事から、空挺降下する特殊部隊の養成も行っていた可能性があり、ひいては特殊レンジャー集団ウルトラ警備隊の設立を主導したのも彼ではないかと推測される。
旧日本軍において落下傘部隊は陸軍の管轄だった為、おそらく陸軍閥の人間。
かつて日本にパゴスが出現した際、事件に巻き込まれた叔父が負傷しており、その関係から教材によく使っていた。
そのパゴスが再び現れ、今度は事態の収拾に寄与した事について、奇妙な巡り合わせを感じている。
◇タケナカ参謀
参謀最年少とは思えぬ目力を備えた男。
しかし顔に似合わずユーモアを好む、穏やかな人格者で現場の兵士からも人望が篤い。防衛軍内では珍しくハト派。
最新鋭艦マックス号の出港に権限を持ち、ミミー星人襲来時は大和の捜索指揮を執っていた事から、間違いなく海軍閥の長。
地球防衛軍が軍事組織にしては妙に風通し良く見えるのは、この男が普段「海軍としては陸軍の提案に反対である」とか言わないからだと思われる。
R計画の中止も、提言者がタケナカ参謀だったからこそ周囲が納得した可能性が非常に高い。
視察で各地を訪れた際、初めて赴く土地であるにも関わらず何故か熱烈に歓迎されたり、「あの時はどうも」「命の恩人」等と身に覚えのない感謝を述べてくる人が後を絶たない。(特に飛行場関係者からは現人神か生きる伝説のような扱いをされる)
絶対に人違いなので誤解を解きたいが、そのお陰か市民が防衛軍の存在を快く受け容れてくれたり、交渉がとんとん拍子で決まったりするので、本人としてはなんともアンバランスな気分になるとのこと。
◇ヤナガワ参謀
防衛軍の軍政を一手に引き受ける苦労人。
ウルトラ警備隊がいつも万全の状態で戦えるのは、この人が兵站をしっかり維持しているから。
そりゃ1話以降、本編に登場してる暇なんかない。
ソガ被害者の会? とっくに殿堂入りですが何か?
実は参謀の中で最年長。実質的な極東支部におけるナンバー2である。
この人がいなかったら、今頃地球はペダン星人のものだった。船は動かねえ、ホークは飛ばねえ、おまけにライトンR30の材料がねえ。
恐らく個人としては最も地球防衛に貢献した地球人。
酸素破壊剤も無重力弾も、金が無いと作れないのだ。
◇ヒロタ
ソガ隊員の同期。
射撃であのソガと張り合う腕前を持つ。
浦賀の実家に年老いた母と病気がちの妹がおり、様子を見るために毎日帰宅している。
東京湾沿岸部にある参謀本部勤めに固執しているのはそのせい。毎日帰るには富士山麓は遠すぎる。
引き揚げ者として苦労する母の背中を見て育ったため、ハングリー精神が凄まじい男となった。
そんなヒロタからすれば、ソガの「負けても次があるさ」というおおらかな態度は、非常に我慢ならないものだったらしい。
なまじ同期のひたむきな努力も知っているだけに、それを目の前であっけらかんと切り替えられるのは、ヒロタからすればある意味、自身がこれだけ切り詰めて欲している栄光全てを、価値の無いものとして踏みにじられるような心持ちだったという。
本作ではそんなソガに、軟弱な現代っ子が成り代わってしまった為、自尊心が爆発四散した。ソガが口を開く度に神経を逆撫でしてくるので関係は悪化の一途だった。
現在は呆れが一周回って悟りの境地に達した模様。
こいつはこういう奴。多分宇宙人なんじゃないかな。洗脳効かなかったし。
あれから憲兵参謀補佐になった。不審人物の検挙に定評がある。なにせ自分自身が一度そうなった経験があるため、不穏分子のとりそうな行動や、内通者予備軍特有の小さな予兆が手に取るように分かる。
―――
ステーションV3
◇クラタ
宇宙ステーションV3の隊長。
キリヤマの同期。
土星海戦では、当時の最新鋭機であったステーションホークを駆り、率いた戦闘機隊と共にザンパ艦隊直掩機を引き付け、キリヤマ達爆撃班の為に突破口を開いた。
技術力に劣る地球側が射程差を埋める為に乱戦に持ち込んだ結果、敵旗艦の誘爆に敵味方双方が全て巻き込まれるという最悪の結末を迎えたが、運よく無傷で生き残り、漂流していたキリヤマを回収した。
肉体的にはフルハシの方がよほど恵まれた素養を持つが、それを覆して余りある飛行センスと先読みで、撃墜王の名を欲しいままにしている。
訓練生時代には、追い縋る相手をフェイントだけで罠にかけ、自滅判定を食らわせた逸話を持つ。
よっぽど悔しかったのか、その時の相手には未だに悪党呼ばわりされる。
希望配属先を南極基地と嘯き、初代南極基地司令になると豪語していた(当時は、非常に強力な冷凍光線を吐く怪獣が居座っており、建設が難航していた)ため、同期からは『サウス』の渾名をつけられた。
しかし、口述試験及び戦略演習科目で悪友に一歩及ばなかった為に首席は逃した。
◇アオキ
元ウルトラ警備隊候補生
少々、自信過剰のきらいがあったが、異星人の洗脳工作により、侵略の駒となった(自責の念が強いのか、本人は頑なに『あれは自分の意志だった』と主張しているらしい。精神が未熟だった為に付け入る隙を与えたという旨の発言と思われる)のが余程堪えたのか、そのような言動はなりを潜めた。
性格はともかく能力面では優秀の一言につき、野戦演習後に行われた射撃大会では、ソガとヒロタが共に星人の催眠下で足を引っ張りあった結果、見事に優勝を果たし、副賞の人事希望権を使いV3勤務に志願した。
これには、キリヤマ隊長からの勧めがあったとも、クラタ隊長直々の招聘があったとも囁かれるが、本人としても「再出発には丁度良い」というなんとも彼らしい発言を残している。
クラタ隊長の腕前は、着任初日に嫌と言うほど見せつけられており、自信家の彼をして心服する他ないもので、上官として認めざるを得なかった模様。
最も、完全に従順になったという訳では無く、いつまでもヒヨっ子扱いするクラタ隊長の態度を見返してやると意気込んでおり、出撃の度、彼の驚異的な飛行に僚機として死に物狂いで追従し、事実何度も死にかけている。
―――
ワシントン基地
◇ボガード参謀
本来はワシントン基地こそが任地であり、極東基地は管轄ではないのだが、戦後の在日米軍から供与を受けていた警察予備隊及び発足直後の自衛隊を下敷きとした防衛軍日本支部は、保有装備の多くがアメリカ支部と共通しているだけでなく、一部の基地は指揮系統がそのままアメリカ支部の傘下となっているため、その折衝役として両国間を飛び回っている多忙な人物。
兄の載っていた旅客機が、ベル星人の疑似空間に取り込まれており、後に見つかった血塗れの上着と手記だけが遺品となった。
手記には疑似空間での恐怖体験が克明に記されており、これがなければ、防衛軍は疑似空間の存在を認識できず、ソガアマギ両隊員の失踪時にも、前情報の無いまま捜索に当たらねばならなかったはずである。
マーヴィン捜査官をはじめとしたエージェント達の任命権限を有する。
◇マーヴィン・ウィップ
祖国アメリカの為に、世界をまたにかける超凄腕の諜報員。
人が嫌がる汚い仕事であっても、それらを進んで引き受け、ミッションのことごとくをクリアして来た。
秘密裏に、社会のゴミ共をきれいに一掃していく彼を、人は尊敬と畏怖をこめて、
アメリカ支部にはウルトラ警備隊のようなチームはおらず、彼のような数十人のエージェント達が日本支部で言うところの警備隊に相当する。
これは、設立にあたり主にCIAやMIBといった機密性の高い組織が下敷きになっているためで、人員もほぼそのまま出向してきている性格上、一つのチームとして運用するのではなく、任務内容や担当地域によってそれぞれ任命される方が適しているとの考え方からである。アメリカの広大さでは、チームがいくつ必要になるか分かったものではない……とも言える。
尚、彼自身はCIA出身であり、本来は犯罪組織やテロリストといった地球人が普段の相手である。(とはいえ、地球防衛軍が動くのだから、勿論その内容は核弾頭や地球外技術を狙ったものだったりと、予想される被害が地球規模の巨大犯罪ばかりである)
実はドロシー・アンダーソンの幼馴染であり、彼女の護衛任務は彼が専任。その関係上、異星人と関わることもしばしば。
劇中では、ソガに匹敵する驚異的な射撃技能を披露し、あのフルハシを格闘戦で圧倒したりと、個人としては恐らく最強クラスの戦闘力を見せている。
実は大昔に飛来したルバン星人の先遣隊が、人間牧場計画の一環として現地で行っていた、品種改良実験の試作品であるデザイナーズチルドレン達の子孫。
◇ドロシー・アンダーソン
ワシントン基地の誇る才媛。瞬間記憶能力保持者。
放射性物質を用いた金属加工技術などを主に研究していた。
実は地球防衛会議で議論されるハズだったペダン星への対抗手段とは、R1号の事である。
あまりに天才すぎて、基地内でも浮きまくっていたが、つい最近、共通の話題で盛り上がれる同性の友人を獲得したので、以前のように明るくなった。
独自に解き明かした暗号言語を用いて、誰ぞかと長距離通信に勤しんでいる。
マーヴィンはさらに待たされる事になるだろう。
―――
何気なく手に取った冊子を開いて、どれくらい経っただろうか。
一語一語を噛みしめるように、刻みつけるように、何度も何度も見返して。
数行しかない一項目を読み終える度に、しばし瞑目しては何事かに思いを馳せる。
そんな彼は、その薄い冊子のとあるページで、本来ならば紹介などされないハズの人物評を、もう一度指でなぞった。
「ウルトラセブン……ウルトラ警備隊7番目の仲間……強くて真面目、宇宙人なのに地球のために頑張ってくれる勇気あふれる優しい戦士……」
少々面映ゆい気分になりつつも、その後に続く文言が、さらなる追い打ちをかけてくるではないか。
「しかしその真面目すぎる性格と秘密が多いことから、将来子育てに失敗するのでは? と仲間の隊員達から心配されている……か……」
まったく、好き放題言ってくれるものだな。
「……ふふ」
気付けば、小さな笑みが溢れていた。
―そもそも載せるの?―
―そりゃあ載せるさ!―
―だが、下手な事は書けんぞ。機密には違いない―
―何か欠点でもあれば、親しみを感じられるのでは?―
―でも……勝手に欠点を作るなんて―
―任せろ! こうしてやる!―
耳を澄ませば、どこからかそんな声が聞こえてきそうで。
「……いったい、どこまで分かっていたんです……?」
知らずうちに込み上げてきていた何かが、彼から零れそうになった時。
「……あ、こんな所にいやがった! まったく探したぜ親父!」
背後から聞こえた息子の声に、ソレは忽ち引っ込んだ。
「今日はお袋のトコ行くんだろ? ちゃんと花持ったのかよ……って、何読んでんだ?」
そのままズカズカと近寄ってきた息子は、父親の手元を覗き込むと、その手にある物がなんなのかを瞬時に見抜き、大声で咎めた。
「ウルトラ警備隊のヒミツ……って、それオレがソガに貰ったパンフレットじゃねーか! なーに勝手に読んでんだ!」
「勝手にも何も、そもそも私達が配っていた物だぞ。自由に読む権利くらいあるだろう」
「そ、そりゃ……そうかもしれねえけど……いや、そうなのか? うーん……」
父の堂々とした物言いに、息子は顎に手を当て悩み始めたが……
その結論が出る前に、父の方から待ったがかかる。
今、何か聞き逃せない事を言ったような……
「待て……ソガ、だと……?」
「あ? なんだよ親父?」
「なぜお前が呼び捨てにしているんだ」
「呼び捨て……? あーハイハイ、『けーご』とか言うアレ? 未だによくわかんねーんだよなぁ……え、なに? 怒ってんの?」
「怒ってなどいない」
「怒ってんじゃん……」
ったく偏屈な親父だぜ……などとブツブツ言っている跳ねっ返りは、後でこっぴどくシゴいてやるとして。
そうか、なぜこんな物がここにあるのかと思えば、そういう事だったか。なるほど、彼が。
「……聞かせてくれ」
「あん?」
「彼は……ソガ隊員は、どうだった?」
問われた息子は、一瞬だけポカンとした表情を浮かべたものの……父の瞳の奧に、常に無く何かを期待するような、キラキラとした無垢なる少年の如き煌めきが灯っている事に気付くと、小さな驚きと共にニヤリと口角を上げて、親指をグッと力強く突き出した。
「ああ……聞いた通りの、イカした奴だったぜ!」
それを聞いた彼は、フッ……と小さく、しかし心から満足げに微笑み、頷いた。
「当たり前だろう……何せ、俺の友なのだからな」
というわけで特別編でした。
当作も長くなってキャラも増えたので、人物紹介的なのが欲しい!とかあの人は今!?みたいな要望がチラホラ見受けられたので、七夕にかこつけてお出ししておきます。
でもあまりに長くなりすぎたので、今回は防衛軍にだけ焦点当ててご紹介。
後編はまた来る7月10日の『ウルトラマンの日』に投稿します。
本編マダー?って方には本当に申し訳ない!
周回遅れで流行りだしたコロナで欠員出まくった為……なかなか纏まって書く日がとれないもんで……
人物紹介なら、ちょっと空いた時間や寝る前にちょこちょこ書き足せるから楽なんですよ……
もうしばらく待ちを。
――
「あ、おい見ろよ親父……『子育てに失敗する』だってよ? へへ、言われてやんの」
「何を言ってる? 私は失敗した、などと思った事は一度も無いぞ」
「……あん?」
「お前は私達の、宇宙一自慢の息子だ」
「え、ちょ……ま……いきな……ったく、調子狂うぜ……」
「ハハ……七万年早い」
「それオレのセリフ!」