転生したはいいが、同僚の腹パンが痛すぎる! 作:Mr.You78
――翌朝
「おはようございます保安官! 昨夜はよく眠れまし……たと言う訳ではないようですね……」
予定していた健康チェックが、そろそろ彼の番になりそうなので呼びに来たところ、ノックもそこそこに顔を出した保安官から、蚊の鳴くような声で「貴官、ちょっと……」と引きずり込まれて今に至る。
その際、有無を言わさぬ凄まじい腕力であっという間に室内へ拉致されたものだから、弱々しいのは声だけかと思いきや……
ソファの上で頭を抱えている保安官の触角は、昨日のガソリンパーティーであれだけ景気良くフラッシュ焚いていた器官とは思えないほど萎れており、赤黒く不規則な明滅を繰り返しながら、今にも消え入りそうな光を放っていた。
まるで切れかけの豆球である。
「見当違いならすみません。ご気分優れないようですが……二日酔いですか?」
『そうではない、そうではないのだ……。そんな事であればどれほど良かったか……』
呼びかけても一向に顔は上がらず、非常に深刻そう。
アンヌに偉そうな振る舞いをしてしまったのがそんなにショックだったのだろうか。
ただ、あの謝罪の後は多少保安官側が恐縮しつつも、アンヌが持ち前のコミュ力とバイタリティーを発揮して距離をガンガン詰めにいった結果、俺が自室へ戻る頃には保安官も元の調子を取り戻し、かなり仲良さそうに話していた気がするのだが……
だから、それが起きたらこんなシオシオのプゥになっているとは思わず、オレも驚いている。
あ、もしかして貴方も朝に弱いタイプですか? オレはこんなこともあろうかと、昨日はバチクソ早く寝たからちょっとマシですぜ! あ、違う? そうですか……
『昨日、あんな事があったので、他にも見落としがあってはいかんと……昨夜のうちに予習がてら303号へ関する調書を読んでいたのだが……』
「……だが?」
『……文面ではどちらも同じく「警官」と書かれているにも関わらず、文脈上……明らかに異なる存在として扱われている警官が出てくるのだ。試しに翻訳機を介さずにその箇所を見比べてみれば、ハッキリとは分からないが……なんとなく文字の形か長さが違うようにも見受けられる。そして、303号が殺害した警官よりも、後から出てくるもう片方の警官の方が、より上位であるかのような書き方までなされているとなると……』
保安官は一度そこで言葉を切り……震える手で取り出した例のドライアイス煙草を、胸いっぱいまで吸い込んだ。
そうして冷気を吐ききると同時に腹を括ったのか、続きを重々しく切り出す保安官。
『……なあ貴官。あまり答えを聞きたくないのだが……もしや地球では、地球防衛署の警官とは別にもう1種類。あるいはより下位の……貴官らウルトラ警邏隊の手足となって動く役割の警官がいるのではないか……?』
「まあ……はい。そうですね。地域住民のいざこざや、単なる地球人の犯罪を取り締まる普通警官と、外敵を打ち倒す防衛軍は役割が異なっていますし……我々ウルトラ警備隊はあくまで防衛軍の隊員内から選抜された特殊部隊ですので、他にも一般隊員が沢山おります。市民からはよく混同されがちなんですけどね……それが何か?」
『そうか……やはりそうか……』
すると保安官、冷気を薫らせていたシガーを口から静かに引き抜いて灰皿へ置くと、普段は左右にギョロギョロと飛び出している眼球を、今はそっと瞑目するかのように肉の奥へと引っ込める。
そしてゆっくりとソファに身を投げ出してしばし……
次の瞬間! カッと目を見開いて大声で捲し立てた!
『それはつまり! 貴官らウルトラ警邏隊は! それら一般警官に対して指揮権を有する中間幹部相当の立場という事ではないかぁっ!! 言うなれば本庁組のエリートキャリア! なんなら捜査本部の中核を成しているとあれば、それはもはや警部あるいは警部補とほぼ同等階級にあると見做す方がむしろ相応しいっ! そして当然! そんな貴官らを束ね、差配されているという事は……!』
鉤爪のついた両手がワナワナと震え、目玉がグルグル回り出す。
『そのようなお方を、本官はよりにもよって……「
絶叫と共に崩れ落ちるエリキュール保安官。
「あ、あ~……そーれはやっちゃいましたね。ハッハ」
『やっちゃいましたねー、では! 無い! 良いかねソガ警部!? 貴官やアマギ警部を、今回連れてきたアイオーンらのような警邏中隊長だと捉えるならば、その直属上官であり、同時にこの極東署の署長でもあるキリヤマ警視正は、つまり本官と同等……いや、地球圏が未だ単一惑星のみで構成されている事を鑑みれば、組織全体に占める割合から言って、ともするとその管轄範囲は本官以上やもしれぬぅっ!?』
ははあ……なるほど?
オレとしては、地球のような片田舎で、たかがイチ地域の駐在さん程度に過ぎないウルトラ警備隊よりも、組織として何百何千倍もデカいキュラソ連邦の保安官の方が、その権威は大きいと感じるのだが……
『ところがアンヌ警部補によれば、キリヤマ警視正はまだ人生の折り返し手前……つまり6齢成にも満たないと言う話ではないか! その若さで既にこれほどの重職に就いている優秀な警官に向かって!! 本官のようなロートルが……なんたる傲岸! なんたる不遜! こ、これではとても会わす額がないぃぃ~……』
「なるほどですね~」
脱力のあまりソファからずり落ち、そのまま羞恥で床の上をゴロゴロと身悶えながら、ウォオンウォオンと重低音で唸りまくる保安官。
あー……あんまり警察には詳しくないから、巡査ってのが警部や警視の何階級くらい下かまでは知らんけど、なんか警部って一般人がイメージするよりずっと偉いんだっけ、確か。
推理小説やら刑事ドラマでは、探偵の引き立て役だの主役の噛ませ犬として引っ張りダコなので視聴者から勘違いされやすいが、実はなんかの試験に合格しないとなれない超エリートとか聞いた事がある。
軍隊で言うなら……多分、尉官ぐらい?
一般企業なら課長クラス……?
アマギが科学班のチーフやってたり、アンヌがメディカルセンターの実質的な責任者である事を考えれば、あながち間違いではない。
そうか、いまの俺って課長なのか。
なんかすんませんね中身こんなボンクラでね。
これぞ紛う事なき転生チートである。
そして今回、軍で例えるなら中尉ぐらいの奴を二等兵扱いするのはまあまあ失礼にあたるので、保安官はこんななってんだな。キリヤマ隊長に至っては大佐クラスを伍長か……
ぶっちゃけオレ個人としては、たかがそんな事で? ……と思わなくも無いが、いざ自分の身に置き換えて考えてみると……
大事な商談を抱えたまま、初めて出向いた先の企業で、挨拶に出て来たキリヤマ部長――この場合はそれこそ一般企業のソレ。つまり課長のさらに上司――なんなら、いわゆる工場長とかやってるレベルの相手にお互いの部下みんなが見てる前で、名刺取り出しながら開口一番「キリヤマ主任!」って大声で叫んだと。
……うん、帰りてぇ。
左右の目が完全にあらぬ方向を向いちゃった保安官の口へ、灰皿からシガーの残りをそっと差し込んであげつつも、オレはこの悲劇が起こってしまった背景をなんとなく察する。
これは翻訳機の仕様も悪ければ、防衛軍の特殊な風土との相性も悪かった。
まず俺たち防衛軍人は、基本的にお互いを階級で区別しない。
昨夜、チラッと話題になったウルトラ警備隊の軍規緩すぎ問題も、突き詰めて行けば根本は同じ部分に端を発していて……
所属が地球防衛軍でさえあれば、そいつが例え一般隊員だろうが、ウルトラ警備隊だろうが、果ては分析班やら救護班までみーんな纏めて○○隊員だ。
これには深ーい訳があって……
まず第一に、現場における人員交代のスパンが激しすぎて、年功序列があまり意味を成していないのがひとつ。
専門職以外は多能工化が進みすぎた結果、補充要員やら緊急応援やらで、別の部署から年上の部下とか経験年数下の上司とかがガンガン配属されてくる。
おまけに何処かで怪獣一匹暴れる度に、併せて功績も失態もそれを知らせる号外新聞かよってくらい大量製造されるので、階級の昇進や降格までいちいち一緒のタイミングでやっていたらとても追い付かない。
なのでもしかすると目の前の大尉は、紆余曲折を経て書類上では既に少佐かもしれないし、降格処理が棚上げになってるだけの中尉かもしれない。
あるいは昨日まで懇意にしてた伍長が次の日には曹長になってたとかザラにある。
だから、まさに今の保安官のような可哀想な事になりたくないので、役職持ち以外は誰も階級で相手を呼ばないわけだな。
そしてもうひとつ。
逆に専門職の方は、それこそ各分野のオーソリティを官民問わず掻き集め、常に人類の最高峰を維持しなくてはならないので、そりゃもう多種多様な人材がいる。
前回のメトロン煙草を解析してくれたカネダ隊員なんかいい例だ。
彼は宇宙植物学の権威だが、それがエレキングと戦う時に何の役に立つのか。
このように、その日その日で全く別の状況が巻き起こり、活躍する人材がコロコロ変わるので、そこへなまじ上下関係を作ってしまうと非常にマズイ。
ある時の現場で、警備部と科学班と医療チームの間に見解の相違が起きた時、もしも科学班のリーダーより警備部の責任者の方が偉かったら、下手するとそちらの意見ばかり通ってしまいかねないからだ。
判断をミスったら人類全滅の可能性すらあるオワタ式なのに。
防衛軍は普通の軍隊よりも対応すべき事象の幅があまりにも多すぎるため、そういう事態を避けるべく、防衛軍の隊員間には一切階級差が存在せず、後に残るのは先輩後輩の緩い上下関係、そして互いの職務と実力に対する敬意のみである……という事になっている。
もちろん、構成員のほとんどが旧自衛隊や米軍関係者なのでハイ今日から別のルールです! とそうスッパリ切り替えられるわきゃないのだが……やはり地球全体の生存に関わるという事で、どんな些細な気付きも握り潰されないような文化、意識が醸成されるように、参謀や隊長達が心を砕いているのは、ちゃんと部下にも伝わっているのだ。
キリヤマ隊長が日々口酸っぱくして言う訓示にも、そこらへんの意図が込められているのだろう。
だからいかにも怪しい風来坊のダンが、成績だけでいきなりウルトラ警備隊に抜擢されたり、後の話で長官相手に直訴するアラキ隊員とか出てくる余地があるわけだな。
もちろん、これに文句を言うような奴はいない。所詮は同じ種族の枠組みの中で、似たような性能の武器を振り回しながら、ルール決めてお行儀良く殺し合ってた頃はそれで良かったのだろうが……俺達が今戦ってるのは超常現象なわけで。
それに適応できないような頭の固い奴は、先にどんどん二階級特進してそれきり昇進しなくなるので自然とそうなったというか……
まあ、階級社会にもメリットはあるからどちらが上とは一概には言えず、この先さらに権威の平坦化が進みすぎたMATは、そのせいで世論や上層部の決定ひとつに容易く解散させられるような本末転倒な事になっていたし、その揺り戻しで軍人社会が復活したTACは……閑話休題。
そんなこんなで、俺達はお互いをナントカ隊員としか呼ばないわけだが……この『隊員』という呼称を本来の『部隊構成員』という意味ではなく、防衛軍の主要な……つまり一番人数割合の多い『最下級の者を呼ぶ時の呼称』として彼らの言葉に紐付けてしまった結果……
翻訳機を通した保安官の耳には、お互いを巡査巡査巡査巡査時々巡査長……と呼び合う不思議空間として聞こえてしまっていた、と。
『最初からおかしいと思っていたのだ……! 警視総監自らお出迎えする来賓の護衛に、光情すら隠せない明らかな新人巡査や、果ては年端もいかぬ見習いの少年警官を寄越すなんて……と! ともすれば、地球の人々は未成年すら戦場に立たせる事を是とし、暴力による蛮勇ばかり尊ぶような種族であり! 自分達が容易く捕まえられるような303号すら取り逃がした、我々キュラソ連邦を内心で見下して、舐めているのかとすら怪しんでいた! ……ところが!』
保安官が吼える。文字通り。
『蓋を開けてみれば、モロボシダン巡査は移民顔負けの流暢なキュラソ語で喋り出すし! アンヌ少年の正体は婦警の身でありながら、羽根つきポニーを乗り回すようなじゃじゃ馬監察医だし! 極めつけに世話役のソガ巡査は殉傷勲授与の英雄だ! いったいなんなのだこの星はあぁ……』
「いや、なんか……すみませんねぇ……」
『おまけに昨晩の豪勢な歓迎会! さては見栄をはって我々を萎縮させようという威嚇の意味なのか、果てはガソリン漬けで交渉人を茹で潰し、会談を有利に進めようという魂胆なのかと邪推してみても……そのわりにソガ巡査の対応は手厚く、真心を感じさせるもので……その違和感の正体が、全て本官の浅慮から来るものだったなどと!! な~にが特別捜査官かっ!? 本来は両星友好の架け橋となるべき人間が!! 会談の突破口を開くための文化偵察どころか、これではそれを阻害するような行動しかしていないではないかぁあああぁぁ………グオオオォ……覆面があったら被りたいぃぃ……』
「あーあー……湯気出てる。湯気出てますよ保安官。まあとりあえず落ちつい……ほら、シガー吸って! 吐いて~! 吸って! 吐いて~」
『フーッ! フーッ! スー……パァ~……スー……パァ……』
しばらくそうして頭を(物理的に)クールダウンさせ、すっかり意気消沈した保安官をソファへ座らせる。
『もう……終わりだ。本官は自分の無能さがつくづく恥ずかしい……これではキリヤマ警視正やヤナガワ警視監どころか、必死に下準備してくれたアイオーンやエルメにも申し訳がたたん……』
「だ、大丈夫ですよ保安官! 正直、翻訳齟齬からの勘違いとか、異世界モノのラノベとかじゃ、もはやお約束! テンプレ展開みたいなもんじゃないっすか! これぞまさに異文化コミュの華よ! この程度、ミスのうちに入りませんって! だいたい、地球上にどんだけ有り触れてると思ってんですか!」
『ラノ……ベ? テン……プレ……?』
「それに確かー……あんとき、単に部長としか呼んでませんでしたよね! ほいじゃあ、一般企業の部長ならそこまで遜色ない筈ですから、今回は翻訳機が間違えちゃったみたいですわガハハ! で充分リカバリー効くレベルです。いやそれでゴリ押しましょう!」
オレがそう提案するも、ゆっくりとしかし確かに両手を左右に振って否定を示す保安官。
『それは駄目だ。これは単なる呼称間違いという話では無い。勝手にそちらを格下に見て、これまで侮った態度をとっていた事が問題なのだ。面と向かって謝罪しなければ……』
「真面目ですねぇ……ま、今回はその方がいいか! 安心して下さい保安官。我らがキリヤマ隊長は、この程度の事で気分を害するような器ではありません! きちんと事情を説明して、今こうして保安官がなさっているように誠心誠意、心からの謝罪を述べれば、絶対にそれを笑って許してくれるでしょう。なんなら、前よりももっと親しくなれるかもしれませんよ! なんせ彼は、貴方と同じように……誠実さこそを何より尊ぶ」
『オオォ……!』
俺の言葉に何らかの希望を見出したのか、保安官の額が白く瞬いた。
そんなに感動するような事は言ってない筈だが。
『ありがとうソガ警部……いや、ブラザー! もう本官が頼れるのは君だけだ! 心の友よ……!』
「うわあ力が強い……」
ふーん、キュラソ星にもハグって文化あるんだ……ちょっとくるしい。
「それに、粗相という事なら先にやらかしたのはコチラ側なのでね。保安官にはフルハシ隊員の無礼を寛大に許して頂いた恩もありますし。つまり、これは貴方のお人柄、その実直さがそのまま貴方へ返ってきただけの事ですよ」
『……ウッ! グ、グウウゥ……止めてくだされソガ警部、その言葉は本官に効く……こ、心が痛い……あと胃も……』
「保安官?」
『ハァ……この部屋に貴官を呼んだのは他でもない……座ってくれたまえ。本官が拝命している特別捜査官というのはな……単に騎兵隊の指揮と惑星捜査権を持っているだけの職……というわけでは、ない』
「……やっぱり」
『任務の遂行に必要だから、結果的にそうなっているだけでしかなく……その権限はさらに広い。言わば今の本官は、刑事であり判事であり……領事なのだ。大抵は、本庁からある密命と共に任命され、それを全うする為ならばありとあらゆる手段を、その場の裁量で合法化する事が許されている。当然ながら狭き門。数多の惑星にまたがる広大なキュラソ連邦と言えど、両手で数える程しかおらず、一般市民にはその存在すら知らずに生涯を終える者がほとんどだ。……故に、
「かっけぇ……!」
オレが素直な感想を口にすれば、ゆるゆると手を振ってため息をつく保安官。
『……いいや。お褒めにあずかり大変光栄だが、貴官が思うような素晴らしいものではないよ。特に本官などは、その中で末席も末席。大抵は本庁では手に負えんような厄介事ばかり押し付けられる……言ってしまうなら、体の良い便利屋でありますれば』
どうやら保安官もそれなりに思うところがあるようで。
まあ、そんな仕事をしていたら、嫌なことのひとつやふたつ、なんなら全部なのかもしれないな。
シガーの冷気を吐き出しながら、天井を見上げる保安官の瞳はどこか憂いを含んでいる……ように見えた。
『そうだ、話は変わりますが……貴官ら地球人は本当に人が良いのだな。まさか来賓用の客室に、監視カメラどころか盗聴設備の類すら無いとは! よほど異星人の対処に絶対の自信があるか、さもなくば人を疑う事を知らぬと見える。昨晩、用心の全てが徒労であったと知った時の本官の気持ちたるや! 恥ずかしさで悶死しそうになりましたぞ! こんなに純朴で高潔な精神を持つ種族をチラとでも疑うなんて、本官はなんと頭が黒いんだろう……と』
「は、はは……」
うおー! っべー! マジやっべー!
実は当初、彼らの会話を盗聴録音したり、例のマジックミラー応接室に通そうか……という話もあったのだが、どうせ無駄だろうなと思って、やめるよう進言しといたんだった。
だって……ウルトラシリーズにおける宇宙人ってのは、基本的に地球人よりも科学的に超越してて当然みたいなところがあるので、どんだけ必死にそれらの機器を隠しても、きっと人類には及びもつかない方法でそれを容易く看破してくるに違いないと思うじゃん?
だって……そうだろ?
ダンのように両目をピカピカ光らせて、部屋の盗聴機やら隠し通路を一瞬で全部丸裸にしてしまう……なんてのはむしろまだ良い方で。
最悪の場合、監視カメラのハッキングとか余裕ッス! とばかりに圧倒的ハイテクの暴力で、逆にそこを取っ掛かりにされて基地のコンピューター全掌握とかされたら目もあてられん。
これがもし投降してきた敵とかだったら、無駄になろうがなんだろうが、念のためソファにリモコン爆弾仕掛けたり、監視カメラにレーザー光線付けるぐらいはするが、キュラソ星人はそうじゃないし。
どうせバレるなら、最初っからそんな事しないで普通にしてた方が心象的にも予算的にもずっとマシであろうと言うもの。
そりゃもちろん、進言の際はダンとか隊長が好きそうな「相手を信じる気持ちが~」とか「知っているつもりになる方が、無意識の油断を招いて逆に危険~」とか、もっともらしい理屈でコーティングしまくってから言ったよ?
でも……ごめん。本当にごめんなさい保安官。
貴方が感動してくれたソレ、別にそちらへ対する信頼の表れとかじゃ全然なくて、むしろゴリッ……ゴリに頭から疑ってかかった結果でしかないんです。
なんなら、寝てる間に万がイチ事故って引火爆発しても、周囲だけは大丈夫なようにガッチガチの防御隔壁で全面覆ってあるから、純粋にそういうの仕込む余地が無かっただけだったりします……
この様子ではそれすらも、「客人を外敵からなんとしても守ろうと……!」とか好意的に解釈してくれているまである。
そんな善人を、無断でこんな檻みてえな部屋に閉じ込めて本当にすまねぇ……
これを準備した時のオレは、貴方達を歩くモロトフカクテルぐらいにしか考えてませんでした……
そうだよな。警察官ならそういうの警戒ぐらいするよな。職業病っていうか……そういう視点は一切無かったので危なかったぜ……
オレはこの時確かに……昨晩、保安官が味わったという気分の一端を知った。
『だからこそ本官も、この部屋で貴官にこんな話をしようと決心できたわけでありますが……今回、本官が受けた密命はふたつ。ひとつは先ほど少しばかり白状してしまった通り、地球へ赴き……同盟関係、あるいは通商条約に繋がるような情報を持ち帰る、あるいはその締結への下準備をすること』
「やっぱり! いやあ、薄々そうなんじゃないかなーとは思ってたんですが、その為にわざわざ保安官のような立派な特別捜査官を寄越してくれるあたり、キュラソ星も地球との同盟に乗り気なようで良かったです!」
オレは、これまでの地道な策が実を結んだ事を確信し、喜びを露わにしたが……対する保安官は自嘲ぎみにギギ……と笑う。
『フ……良かった、ですと? だから貴官は人が良いというのだ。……逆でありますよ。ここからは本星の恥を晒すようで情けないが……このような大任に、本官のようなものを選んでいる時点で、上の思惑が透けてみえようというもの。……ハッキリ言葉にして申しましょうか? 舐められているのだよ! 貴官ら地球人は』
「舐められて、いる?」
『本官を呼びつけた本庁の連中が、なんと言ったかお分かりか? 貴様は人の隠したい事ほど暴くのがうまいからな、ですぞ! つまり本官は……地球人の弱みや粗を見つけて来いと! そう言われて来たのです! 次の交渉で、少しでもこちらに有利な譲歩を引き出せるように!』
保安官が不機嫌さを滲ませて机を叩く。この衝撃だけで鉛ガラスの灰皿がゴトゴトと揺れたため、保安官はハッとしたようにそこからシガーを取り上げて自らの口へ差し込んだ。
『もちろん特別捜査官の中には、こういった交渉事を得意とする者もおります。しかし、本官はそうではない。いえ……正直申し上げて壊滅的だ。ですので上も元より本官にそのような事は期待しておりません。なんなら、地球人を怒らせてでも向こう側の失点を稼いでこいと……』
「あー……保安官がこっちの心象ガッタガタにしといて、地球が何かやらしてから、やり手の交渉人を送ってくる事で優位に立つと。嫌らしい手ですねー」
……なんなら、そこで国交断絶になっても、向こうは痛くも痒くもないのだろう。なんせ、キュラソ連邦は既に宇宙社会で巨大な地盤を築き上げているからだ。
地球がすり寄っていっても、彼らには旨味が無い。
『しかし命じられたからには、やらねばらないのが宮仕えの苦しいところ……しかしどうすれば良いかと悩んでいた時に……彼のあの発言。本官はこれぞ星の助けだと思って飛び付きました! ここで既成事実さえ作ってしまえば嫌な役目からは解放されると、あのように殊更怒ってみせたのです! 確かに、まったく人種の違うケムール呼びは不愉快には違いありませんが……貴官らがこちらの事情に疎いことなど分かりきっている。本来の場であれば聞き流していたでしょう』
なるほど、ありゃポーズだったのか。
保安官が悩んだ末に絞り出した苦肉の策を、オレがのこのこ出てって潰しちまった。
参ったな。
『あの新人警部補には、本当に悪い事をしました……彼は確かに迂闊でしたが、本官のせいで、彼のような若人が本来以上の叱責を受けたかと思うと……ですので、キリヤマ警視正へのお詫びの場でその件の誤解も解いておきたい』
「そうなると、保安官の役目の事も話さなくてはならないのでは?」
『望むところです。言ったでありましょう? 特別捜査官は、任務遂行の為ならば全ての行為が正当化されると! 今回は貴官らにこちらの事情を全て打ち明けて協力を仰ぐ事が、任務の達成に不可欠である……
そうして保安官は、愉快そうに喉の奥をグッグッと低く鳴らした。
まあ……どう考えてもその作戦に、この保安官は人選ミスだよなぁ……いや、本当にそうなのか?
キュラソ本庁の思惑ってのは……だめだ、分からん。
そういう政治の難しいシーソーゲームは全部ヤナガワ参謀とか得意な人に任せよう。
「そういうことならば喜んで! 保安官が正攻法で友好関係を築きたいと仰るなら……不肖ソガ、全力でお手伝いさせて頂きますよ!」
『ありがたい! いや、ブラザーだけに頼りきりではいかんな。本官も交渉事が苦手ではあるが……こういったものは用意してあるのだよ。ヤナガワ警視監やキリヤマ警視正はアルコールを嗜まれると聞いている。まあ、あのように濃度の高いガソリンに普段から親しんでいる地球人には物足りないかもしれないが……』
「おおー……! これはこれは!」
そう言って、何らかの金属ボトルを数本取り出してみせる保安官。
この調子では中味が純アルコールなのかガソリン混じってるかも不明なので、隊長達が飲むわけにはいかないが……彼らは他人からの贈り物を無碍にするようなお人らではない。
例え味わえなくとも、その気持ち自体をありがたいと思ってくれるはずだ。
『本当は純粋に友好の証として贈呈するつもりだったのでありますが……まさかお詫びの品として使う事になるとは。ボンボルドーの……あー……何年モノだったかな? 詳しい年数は後でアイオーンに聞いてくだされ。これは彼が用意してくれたモノなのでな。一応言っておくと、本官の安月給ではとても手が出ないような代物ですぞ?』
それから俺の耳に顔を近付けて、そっと囁く保安官。
『……ここだけの話、彼はなかなか良いところの出でしてな。いわゆる名士の跡取りというやつで。正直、どんな長旅だろうと、アイオーン一人連れていけば他はもう何もいらないくらいですよ。逆に彼がいないと、本官はおちおち散歩も出来ない。ハハハ! ソガ警部も、今から本官などよりアチラと顔を繋いでおいた方が良いかもしれませんぞ?』
「因みにアイオーンさんは、昨晩だと何を気に入っておられました?」
『灯油です』
灯油ね。おけ、把握。安上がりでいいな。
『さて……ソガ警部。さらにお願いがありましてな。そろそろ部下が303号の取り調べを始めると思うのですが……そこへ秘密裏に同席していただきたい』
「取り調べに? よろしいので?」
『ええ、是非に……というのも、調書だけでは判然としない箇所がありましてな。地球の方に補足をお願いしたく。ただ……奴は囚人時代から無口で有名だ。これまでずっと黙秘を貫いている。初日から口を割るとは思えない……長丁場になりそうですので、そこだけはご了承いただきたい』
「それは構いませんが……その例の光線でピカッとやって自白させるのではダメなのですか?」
『……例の、光線?』
「ええ。皆さんが額から出す催眠光線? 的なアレです」
すると保安官。
ポカンとしたように口を半開きのまま、両目をぐるんと1回転させた。
『……ソガ警部。人体から光線が出るとお思いで?』
「えっ! 出ないんですか? 正直、地球人からすれば口から火を吐くだけで凄い能力なので、その額から光線でも出てるのかと……じゃあ、あのピカッとやって意識や自由を奪ったりするのはどういう原理でやってるんですか?」
『……ハ。ハッハッハ!! さっきから何を言うかと思えば! 口から? 火を吐く? 額から催眠光線? いくら本官が子供に泣かれるようなブ男だからとはいえ、人をまるでキャンダーか何かのように言うのは止めていただきたい! ブラザーだから良いが、ケムール呼びより心にきますぞ!』
「……えっ???」
『……???』
しばし顔を見合わせる俺達。
『……ソガ警部が仰っているのは、これのことでしょう?』
そう言って額をピカピカさせる保安官。
「そうそう! それそれ! それですそれ!」
『……ただの光情筋ではありませんか。地球人だって、泣いたり笑ったりぐらいはするでしょう? その度に他人を失神させるなんて……』
「あの、保安官。……地球人は泣いたり笑ったりしても、体のどっかが光ったりはしません。というか、自発的に発光する能力自体がありません」
『……な、なんだってっ!?』
うおっ! まぶしっ!
『……では光情も無しにどうやってお互いの感情を伝えるのだ!? 声とジェスチャーだけか!? いや、ウルトラ警邏隊は、精鋭故に任務中は容易く光情を崩したりはしないのだなと感心していたが……いくらなんでも無光情すぎて、なんと冷たい人々なのだろうと……そういうことだったのか!?』
「んなわきゃ無いでしょ! ほら私の口のとこよく見ておいてください……コレですコレ! 口角が上がったり下がったり……目の形を変えたりして顔面の印象を調整してですね……」
『……つまり何か!? 貴官は妙に口がピクピクと痙攣しがちだが……それは笑っているのかっ!? なんと……そうかそれで得心がいった!! 晩餐会では、ソガ警部が本官にやたらめったら話をせがむ割には、全くニコリともしてくれないので大層不安だったのだぞ!? 内心、聞きたくも無い話に嫌々付き合っているのではないかと……こちらはビクビクしていたのに! 貴官らの光情がひとつも変わらないのは、本官の話がつまらなかった訳では!? 無い!?』
「ギャッハッ!! ちょ、それおもろ過ぎでしょ……! イヒヒ……ああコレコレ! コレが地球人の『爆笑』でございま……グフフ」
『そうか、地球人にはそもそも光情筋が無いのか……それはなんとも不思議な身体構造……』
腕組みしながらウンウン頷いて異星情緒を噛み締めていた保安官だったが、はたと気付いたように顔を上げる。
『……待て、地球人には光情筋が無い? それは本当か? ソガ警部。貴官が知らないだけではないのか?』
「そうですが? なんならアンヌに聞いても同じ事を……保安官?」
するとみるみる保安官の額が赤黒くなっていき……
『……こ、これはいかん! 本官はとんでもない事に気付いてしまったやもしれん!! 早くキリヤマ警視正にお伝えせねば……!』
「保安官!? いったいどうなさいましたっ!?」
『……ああソガ警部! 貴官にも知らせておいた方が良いだろう! 実はな……』
慌てた俺の肩を掴み、こちらを正面から覗きこむ保安官。
そしてハッとしたように目をギョロッとさせて口籠もる……
『その……貴官には辛い話になるやもしれんが……落ち着いてよく聞いて欲しい。昨日、我々の事をモロボシダン警部補は、「キユラソ」と呼んだ。しかし、それはおかしいのだよ!? 「キユラソ」というのは南部の星系における古い訛りであり……いくら本庁が地球を舐めているとは言え、そのような訛りの混じった言語表を渡すはずが無いのだ! 当然、その表を元に学習を行った者からは「キユラソ」などという言葉は出て来ない。……つまり彼は、地球にコチラからの対応表が渡る以前から、既にキュラソ語に通じていたという事になる! そんな事が……果たして起こりえましょうや!?』
「あ、あー……」
ワナワナと震えながら熱弁する保安官の前で、オレはなんとも言えない気持ちになった。
「保安官はこう仰りたい訳ですね? ダンは地球人ではない。ウルトラ警備隊に宇宙人が混じっている……と」
『……貴官はモロボシダン警部補と仲が良い。信じられないだろうが……事実なのだ。現に彼は……』
「あれですか、この辺りがこう……ピカッと盛大に光っておりましたか。出迎えの時にでも」
『そ……その通りだ! しかし地球人に光情筋は無いという! ならば彼はどうやって……』
「それはダンの正体が、ここを光らせられる宇宙人だからですね」
『まさしく! いかに突飛に思える事柄でも、思い込みや事実と異なる事象を廃して浮かび上がったことこそが……! エッ?』
「知っております。それは」
『し、知……エッ?』
あっぶな。
こんなシリーズ序盤の、それも侵略でもなんでもない日常パートの中で、いきなり番組史上最大の危機にぶち当たるとは思わんかったわ。
「お気づきになってしまったからには仕方ない。これはくれぐれも他言無用でお願いしたいのですが……彼はさる惑星から保安官と同じく密命を帯びてやってきた……いわゆる潜入捜査官なのです」
『せ、潜入捜査官!?』
「はい。異星人が地球にやって来て犯罪を企みますね? しかし、ウルトラ警備隊には地球人しかいないと思っている。するとその計画は当然、地球人を騙す事しか考慮しないものになるでしょう。そこで彼の出番ですよ! 持ち前の透視力やらなんやらで、あっという間にシッポを掴む! あとは我々が潜伏先に突入して、犯罪者はあえなくお縄を頂戴……と、つまり囮捜査という奴ですね!」
『な、なるほど。囮捜査でありますか。それならば本官らも何度かやった事があります。しかし、ううむ……そうですか、そのような捜査方法が!』
「当然ながら、この囮捜査はダンの正体があらかじめバレていては意味が無いので、彼の素性については表向き秘されております。なんなら同じ警備隊の我々にも。ダンの事について知らされているのは防衛軍でもごく一握りの人間だけで、お互いがお互いに、誰がそれを知っているかも分かりません。……こっからはオフレコでお願いしたいのですが、実はダン本人にも、この仕組みは知らされていないようでして」
『実に徹底している……』
「もちろん、キリヤマ隊長なんかは上から知らされていてもおかしくはありませんが……保安官の口から部隊の誰かにこれが漏れますと、では誰が言ったんだという話になりまして……ねえ?」
『なるほど、つまりキリヤマ警視正から貴官に対する信用問題に発展するわけか……あい分かった! ブラザーにこれ以上迷惑をかけるわけにはいきません。この事は墓場まで持っていくと誓いましょう! 安心めされよ。本官は特別捜査官でありますれば。職務上、あらゆる立場の人間から、このような秘密を打ち明けられる事も多々あります。中には種族そのものの存亡に関わる秘中の秘という物まで。それを、いくら良心の呵責に耐えきれぬからといって、容易く外部に漏らすようでは……本官は今こうして、この場に居なかったでありましょうな』
「ありがとうございます! くれぐれもお願いします! ダンもね、なんとか皆さんに歓迎の意を伝えたくてやったんだと思いますよ。俺達の誰もピカピカできないし」
しかし……まさか人間態のままビームランプ光らせてたとは……お前なあ……
よかれと思ってニッコニコでピカピカ光るダン……あまりにも想像に易すぎる。
あいつの脇の甘さなら、善意でそれくらいやりかねん。
……というかやったからバレてんだけど。
というかバレたのがこの人で、しかもオレ以外に人がいないとこで良かったよ。
これが作戦室とかだったらもう……ね。
誤魔化しようも無い。
そん時ゃ……ウルトラセブン、完。である。
『……しかし、モロボシダン警部については分かりましたが、結局のところ催眠光線とは? 実はソガ警部に補足して頂きたかったのもソレでして。303号の拘束項目に「抵抗力を削ぎ、焼身自殺を防ぐ為に額と口を塞ぐ」とありましたが……』
「そりゃそうでしょう。看守が操られたり、牢屋で火炎放射なんてされたら……あっ」
……しまった!
そうじゃん、キュラソ星人がアンヌを操るシーンも、ダンに向かって火を吹くシーンも、オレがその前にボコしたからこの世界じゃやってねぇんだった!!
これでは、まだ披露してない特技をなんで知ってるんだって話になっちまう!!
……いや待ってくれ!
というか、なんでよりによってアンタが分からないんだよ保安官!?
こっちはキュラソ警官が来たら、あんなグルグル巻きじゃなくて、専用器具かなんかでちゃんと拘束できると思ってたのに!!
『確かに我々も護身術の一環として不凍液ぐらいは吐きますが、催眠光線など……』
「い、いや! 火炎放射はともかく、そっちは現にダンが食らっております! 彼が宇宙人だったから効かなかっただけで……明確に何らかの攻撃意図があって光らせていましたよ! 一緒にいたアンヌも、その余波で数分くらい意識が飛んだと……」
『なに、意識が……? ふむ』
すると、それを聞いた保安官の額がきらりと青く煌めいたかと思うと、ベルトからコードに繋がったマイクのようなものを引き延ばし、部下へと指示を飛ばし始める。
『ブルックリン。私だ。今どこにいる? そうか。ならばチェリンホードに囚人の光情筋を検めさせろ。念入りにな。本官の予想通りなら……』
その時!
ジリリリリ! と、けたたましく鳴り響く火災警報!
『ッ!? この警報は!?』
「火事!? ……まさかっ!?」
嫌な予感に、ビデオシーバーで連絡をとってみれば……
『ソガ隊員!? 宇宙囚人の独房で火災発生! 現在消火中!!』
「……くそっ!」
『……遅かったか……ッ!』
俺達は揃って駆け出した。
※キユラソって?
昭和特撮あるある表記揺れ。
セブンにはプロテ星人やキングジョーをはじめ、書籍どころか劇中でも呼称が安定しなかったり、そもそも放送時点では正式名称決まってなかったりする敵が度々登場しますが、例によってキュラソ星人もその内の一体。
マナベ参謀は「キューラソ」って言うし、ダンは「キユラソ」だし……
まあ台本が「キユラソ」って書いてあるから、そのまんま呼んだらそうなって仕方ないんですけども。
なので本作では「惑星キュラソー」を中心に「属星キューラソ」などを含む星間連邦全体を現在では「キュラソ星」と呼んでおり、「キユラソ」はそれらが纏まる前にケルムト・ケムール人やガングロ・キュラソニアン人が争っていた紛争地域を、周囲の星がそう呼んでいた頃の名残……という風に解釈しました。
気になる?
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8番目
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保安官
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補佐官
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星雲荘