転生したはいいが、同僚の腹パンが痛すぎる! 作:Mr.You78
情勢も落ち着き出したので、頑張りはじめます。
ここまで先延ばしにした以上は、せっかくならと6/12のうちに投稿したかったんですが、間に合いませんでした……
とりあえず俺たちは、衰弱した警官達を護衛しながら、さっきの大広間まで後退した。
本当ならば、ルバンを捕まえる為に裏口を確保し続けたいところなのだが、危険な怪獣がうろついてる状態では各個撃破のいい的だ。当初の計画は完全に破綻してしまったといえよう。
『お前達。悪いが、ここからは自力で後退してもらうぞ。できるな?』
保安官の指示に、部下達が不安げに何事かを問い返す。
『モロボシダン警部とアイオーンを見つけねば。それに本官がここへおれば、キャンダーがどれだけ飢えていたところで、からっけつのお前達など見向きもすまいよ』
ガス欠の自分達がいたところで、足手纏いにしかならないという事が分かっているのだろう。
保安官の返答に、部下達はしきりに申し訳なさそうな光を浮かべて去って行った。
そんな彼らをぼんやり見送っていると、今度はコチラを振り向いた保安官が、全く同じ色を俺に向けてくるではないか。
『ブラザー……本官の我が儘に付き合わせてしまい、大変申し訳ないであります。本来であれば、手負いの貴官こそ下がらねばならぬところを……』
「えっ? やだなあ水くさい」
いやまあ……実際の保安官は水臭いどころか、大変に油臭くてかなわん訳だが。
「ここまで来たら今更ですよ。負傷者は保安官が担ぐとして、誰か牽制役がいないと困るでしょ?」
『いやはや……流石ですな』
今もガソリンの匂いをプンプンさせている保安官は、いわばキャンダーを誘引するための生き餌も同然だ。
もしも合流したメンバーがまともに走れない状態の場合、囮役の保安官とは別に、誰かしら先導なり介助なりが出来た方がいい。
まあアイオーン副官はともかく、ダンが負傷中という可能性は限りなく低いんだけども。
とはいえ、ウルトラアイを盗まれて変身できませんってパターンを否定しきれないのは……なんとかならんものかねぇ。特に今回は相手が怪盗だし……
それに今の保安官ってば、『善良なゲスト宇宙人』っていう、ウルトラシリーズだと何気に死亡率のバチクソ高いポジにいるからなぁ……こちらもまったく安心できない。
この人をフリーにさせとくと、見てないとこであっけなく死にそうでなんか嫌だ。せっかく仲良くなったのに、セブン特有のビターエンドのひとつにされたんじゃ寝覚めが悪すぎる。
そういう意味でも、オレの中に「一人だけ撤退」という選択肢はない。
……大丈夫大丈夫! それにソガ隊員は最終回までは絶対に生き残るし! 今のオレってば、いわゆるプロットアーマーをガチガチに着込んでる状態なハズ!!
だから滅多な事しない限りは大丈夫……だよな?
『では、いざという時には後ろを頼みましたぞブラザー……ややっ?』
その時、アジトの奥側へと続く通路から、何者かがフラフラと覚束ない足取りで歩いてくる事に俺たちは気付いた。
暗がりから、煌びやかなシャンデリアの光の下に進み出て来たのは……
『う、う……連隊長……』
傷付いた腕を庇いながらも、どこか上品さを失わない優雅な所作。額に満ちた柔らかな色は気品に溢れており、鼻筋のよく通った涼やかな顔には、上流の者に特有の隠しきれない育ちの良さが漂っている。
彼の立っている場所だけ、仄かに輝いて見えるほどの男前。これが少女漫画だったら背景に薔薇の花でも散っていたのではないかと錯覚してしまうほど。
基本的に武張った者ばかりな保安官の部隊において、そんな場違いな雰囲気を醸し出す奴は一人しかいない。
『アイオーン!』
『も、申し訳ありません……不覚をとりました……うぐっ』
「大丈夫ですか!?」
支えにしていた壁から離れ、部屋の中ほどに崩れ落ちるアイオーン副官に、さっと駆け寄る俺たち。
『何があったというのだ!? モロボシダン警部はどうした!』
『分かりません……ルバンを追って隠し通路に飛び込んだまでは良いのですが、通路は思った以上に狭く、私ではルバンどころか、モロボシダン警部の背中すらも追いかける事が困難で……』
俺には彼が何を言っているのか、詳しい内容まで分からないものの、どうやらダンと一緒ではないらしい。
『おまけに暗がりで奇襲を受けてしまい、残念ながら追跡は断念せざるを得ませんでした……』
『キャンダーに襲われたわけではないのだな?』
『キャンダーですって? そうか、そういう事ですか! ……お願いします連隊長! はやくモロボシダン警部の加勢に向かってあげてください!』
「アイオーンさん、ひとまず傷の手当てをしましょう」
『いえ、私のことなど構っている場合では……』
『まあそう言うなアイオーン。怪我を放っておいたらキャンダーを呼び寄せてしまうやもしれん』
「そういうことです」
まずは不満げなアイオーン副官を座らせて、俺は使えるものがないかとポケットを弄る
「……そうだ保安官、水をいただけませんか? あいにくと水筒の持ち合わせが……」
『でしたら、こちらをお使いくだされ』
保安官が、懐から取り出した金属製容器の口を捻り、それをコチラに渡してくれる。
受け取った水筒の中身を口に含めば、それを見たアイオーン副官が一瞬ギョッとしたようだが、俺はそんなことを一切気にせず……
「ブーッ!!」
『うわあ!! い、いったい何をするんです!?』
腕に思いっきり内容物を吹き掛けられたアイオーンが、グオオッ! と悲鳴をあげて狼狽えた。その表情はあからさまに強張っており、まるで未開の蛮族でも見るような眼差しを送ってくる。
「ん? ああ失敬。傷口の消毒ですよ。保安官、訳して貰えません? 地球では、戦地での応急処置としてよくやる行為だと。機材が無くてちょっと手荒になっちまいますが」
『安心しろアイオーン。地球式の応急処置らしい。専用器具が無い以上、多少は原始的にならざるを得まい』
『は、はあ……』
保安官が彼を宥めるのを見て、俺は応急処置の仕上げにかかる。
取り出したのは……さっきポケットを弄って見つけた100円ライターだ。
確か、警察署で刑事さんからタバコといっしょに貰ったんだったか。まさかこんな形で役に立つとは。
それを、アイオーン副官からもよく見えるように、そっーと彼の腕に近付けると……
『わ、わああああーッ!』
恐怖に顔を引き攣らせ、必死に身を捩りつつ、慌てて俺から距離をとろうとするアイオーン。
突然の奇行に、俺たちは顔を見合わせるしかない。
「いったいどうなさいましたか? アイオーンさん?」
『そうだ、なにをそんなに恐れる必要がある? ソガ警部に失礼でありましょう』
『し、正気か!? れ、連隊長! この男に言ってやってください! 自殺行為はやめろと! こんな所で死にたいのかと!』
震える指で俺の顔を指さし、激しく糾弾するアイオーン。彼の額は激しく明滅し、よほど焦ったのだろうと分かる。
『自殺行為……?』
「ああっと! いっけね! キュラソ星人に火器厳禁なの忘れてた! いやーすんませんね保安官。これ、ライターっていう地球の発火装置でして、傷口はたいてい酒ですすぐか、火で炙るかなんですよ」
『ほー、そうでありましたか。それは危ない危ない。このままでは、気化した水に引火してしまうところでありましたぞ。ハッハッハ!』
「いやあ、面目ない。ハッハッハ!」
俺たちが暢気に笑っていると、アイオーンはしばしポカンとしていたが、やがて額に怒りを滲ませて憤慨しはじめた。
『まったく笑い事ではありません! 危うく全員死ぬところだったんですよ!』
一人でブチ切れるアイオーンを完全に脇へ起き、俺たちは二人だけでニヤリと視線をかわす。
「保安官、この悲しいすれ違いの原因が、今わかりましたよ……」
『ハッハッハ。ええもちろん。本官にも分かりましたぞ……』
次の瞬間!
ズバァン!
素早く得物を抜いた俺たちが、二人揃って引き金をひいたのだ。
まったく同時に咆哮をあげた2丁の光線銃。
2発の弾丸は、寸分違わぬ正確さでアイオーンの胸元に殺到すると、激しい衝撃によってその体を後方へ殴り飛ばす。
くの字に折れ曲がって一直線に吹っ飛んでいく宇宙人。
大理石の床へ投げ出された時、その姿は既にキュラソ星人の巨躯から、華奢な女の体へ変わっていた。
磨かれた白地の上に、ブロンドの豊かな髪が絨毯のように広がる。
あの顔はさっきも見た。俺が寝かされていた独房にルバンが現れた時、その隣で影のように控えていたドロシー=アンダーソンのクローンだ。
「リクラスッ!?」
もはや悲鳴に近い叫び声が、俺たちの上方から降りかかってくる。
サッと振り向けば、二階へ繋がる階段の踊り場、凝った装飾が施された手摺りの向こうに、今にもこちらへ飛び込まんばかりに身を乗り出すルバンの姿。
ちっ……今ので完全に決まったと思ったのに。
女に変装をかぶせて、自分は高見の見物とはね。
しかし、してやられたのは我々の方ばかりでもない。奴の顔には激しい驚愕と憎悪がありありと浮かんでおり、それはルバンが初めて見せた余裕の欠落であった。
「お……おのれェ!」
怒りに燃えるルバンが、なにやら自身のモノクルに手を当てた……
『……ハッ! 警部! 危ないっ!』
「ア゙ア゙ア゙ッ!」
と同時に、隣から凄まじい怪力でもって地面に引き倒される俺。
視界いっぱいに、牙の生えた宇宙人の凶悪な面が広がった。
うわっ……ガソリンくさっ!
『……ソ、ソガ警部……! ご、ご無事で!?』
「ほ、保安官!? くっそぉおッ……!!」
押し倒されたまま、伸ばした左腕で勘を頼りに反撃する。
ルバンがいると思しき場所へ向けて、保安官の肩ごしにやたらめったら乱射をお見舞いしてやった。
「くっ!」
保安官のコートがカーテンのように視界を塞ぐ中、布地の隙間から、辛うじて階段を駆け上がっていくルバンの姿がチラリと見える。
翻したマントで、殺到するウルトラガンのレーザーを器用に弾きながら走るルバン。
「野郎っ! 逃がすかっ!」
『ぐっ……待て……!』
額を叩いて気合いを入れ直した保安官も、ブラスターでの射撃に加わり始めるが、倒れこんだ状態からでは、身軽なルバンをうまく狙えない。
我々が苦し紛れに放った弾丸は、壁や手摺りを火花で彩るだけに終わった。
俺たちが起き上がって体勢を整えているうちに、もう出口まで辿り着いたルバンは、くるりとこちらを振り向き……
「キャンダァアア!」
大広間に悪党の叫び声響き渡る。
それに呼応するように、部屋全体が小刻みに震えだし……
『こ、この匂いは……いかん、警部どのっ! こちらへっ!』
「ぐえっ……」
俺の首根っこを引っ掴み、その場からサッと飛び退く保安官。
すると、今のいままで俺たちのいた場所に、無数のヒビ割れが走ったかと思えば、高速で回転する鋭い切っ先が壁を突き破ってくるではないか!
部屋に穿った大穴をさらに押し広げていく灰色の巨大ドリル。
そうして部屋の中へ転がり込んできたのは、複数の回転する円錐を持つ、岩とも金属ともつかないゴツゴツとした質感の、ゆうに7メートルはあろうかという巨大な塊であった。
俺たちのいる大広間は二階建ての吹き抜けであるが、それでも、この塊が中央に陣取ったせいで非常に狭く感じられる程。四方八方へ突き出たドリルの一本が、今にも天井へ擦りそうなほどのデカさだ。
『お、大きいっ……! まさか飼育下のキャンダーがこうまで育つとは……! なんと見事な!』
「感心しとる場合ですか!」
二人がかりでウルトラガンとブラスターの連射を浴びせかけるも、それをまったくものともしない。ビームを弾き返してしまうとは、なんという堅牢さだろうか。本当に生物なのか? ビックリドキッキリメカの類じゃなかろうな?
しかし耳をすませば、歯医者を彷彿とさせる耳触りな高周波に紛れて……どくん、どくん、と心臓でも脈打つような重低音が不気味に響き渡る。
よくよくみれば、その脈動に合わせて、ドリルの基部である岩塊の内部が、淡く発光を繰り返していた。
……コイツはただの重機ではない。やはり生きている! まさに生きた掘削機なのだ!
「キャンダー! 奴らを殺せ! 決して生きて帰すな!」
『――ゴ――』
「さらばだ諸君!」
去り際に高笑いを残し、ひらりとマントを翻し、通路の奥へと姿を消すルバン。
『待てい、ルバン!』
「保安官! キャンダーが来ます!!」
巨大な岩塊が、鋭い槍の先端を真っ直ぐこちらへ向けたまま、ゴロゴロと回転するでもなく、スッーと滑るようにして突進してくるではないか。
あまりにもシュールな光景に、オレはルバンに気を取られている保安官の背中を、なかば殴りつける勢いでバンバン叩き、必死に彼の注意をひいた。
俺の襟は未だに保安官が掴んだままで、このままでは二人揃ってペチャンコだからである。
『ええい! キャンダーめ!』
「ぐえーっ!」
間一髪でその場を飛び退き、床を転がる俺たちに向けて、今度は矢継ぎ早に、なにやら青い液体が降り注ぐ。
保安官が異星人の名に恥じぬ瞬発力を発揮して、なんとか直撃は避けたものの、液体のかかった場所が軒並みシューシューと白い蒸気を放っているではないか。
俺を気遣ってか、保安官がコートを傘のように広げてくれたが、飛沫の散った場所がボロボロに朽ちて黒ずんだ穴が空いていく。
なんという腐食性だろう! これが例の溶解液か!?
敵の攻撃方法を確かめようと、俺が上方を向いた途端……
目が合った。
ニュッと突き出た目柄の先に、瞳のない真っ白な球体が、こちらをぬるりと睥睨していたのだ。
「……いやいやいや」
柔軟性のある首が、岩塊の裂け目からしなやかに伸びて、てらてらとシャンデリアの光を反射している。
そのシルエットは、ひどく既視感のあるもので。
オイオイ嘘だろう? 見たことあるぞコイツ!?
「キャンダーってか、これゴォォォガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
溶解液の奔流を避ける保安官によって、ジェットコースターの如く揺さぶられながら、オレはあまりの驚愕に我慢しきれず叫んでしまい舌を噛んでしまう。
しかし、これはいくらなんでも不意打ちがすぎる。俺がドリルの生えた岩だと思っていたのは、なんとサザエの如きゴーガの殻だったのだから!
ゴーガというのは、ウルトラQに出て来たカタツムリのような怪獣で……ってぐおおっ!?
『おお、流石はブラザー! そのように古めかしい呼び方を、よく御存知で!』
「いてて……古めかしい?」
『懐かしいですなぁ……本官がまだ悪ガキだった頃、田舎の祖母がよく口にしておりました……キャンダー、ガンダ、ゴガやらゴーガ、カイゲル……昔はどの星系にも棲息しておったようですが、近頃は駆除も進み、本星や北部での呼び名しかあまり馴染みがありませんで』
「へ、へえ……そうなんすね……」
試しに、奴のあからさまな弱点である目玉を撃ち抜けないか試してみるも、このキャンダー……あるいはゴーガは、野性のものとは違いキチンと調教されているのか、溶解液の噴射が終わるとすぐに頭を殻の中にひっこめてしまう。
ええい、隙のない奴め……
『しかし、ブラザーはなぜそのように古臭い方言を? モロボシダン警部から聞いたのでありますか? いや、彼の訛りは南部寄りだったはず……ゴガは西部の……』
「な、なんでですかねェー!? あ、また来ますよ保安官!」
『おおっと! 方言談義に華を咲かせている場合ではありませなんだな!』
貝殻にたくさん生えた棘ドリルによる大突進と、もはや鉄砲水と呼ぶべき溶解液の噴射によって、すでに広間はめちゃめちゃだ。
倒れていた女も、いつの間にか俺たちを狙った攻撃に巻き込まれてしまったのか、あの美しかった面影はどこにも見当たらない。ただグズグズに溶け残った無惨な骸を晒すばかりだ。
おまけにゴーガの目から吹き出す溶解液……というか、ゴーガの体液それ自体がかなり低温なようで、そんな溶解液を噴射まくっているからか、心なしか部屋が寒くなってきた気がする。
なるほどな、ルバンがアジトを地下に作った理由が今更ながらに分かったぞ。
ゴーガもキュラソ星の生き物だからか、基礎体温が低いんだろう。地下は年中通してひんやりしているからな。
ここならゴーガも元気いっぱいと言うわけだ。
いやそれじゃ困るんだが。
「ああもう! なんぼ撃っても全然効かへんやんけ!」
『うむむ……ここまで分厚くなっては、流石のコヤツでも駄目でありますか。鞍撃ち銃の名は返上せねばなりますまい……ふんっ!』
「ア゙ア゙ッ!! クソっ! ルバンも追わなあかんのに……」
『……こうなっては仕方ありませんな! 失礼しますぞ、ソガ警部!』
そう言うや否や、俺をこの部屋最後の物陰へ放り込む保安官。少し遅れて投げ渡されたのは……彼のブラスター!?
「保安官! なにをするつもりです!?」
コートを脱ぎ捨て、のっぺりとしたアンダーウェア姿で仁王立ちとなった保安官は、いつの間にか愛用のパイプを咥えている。
そこへ普段は一滴しか垂らさない専用の溶液をドボドボ注ぎこんだかと思えば……
『スゥーーッッッ!! ハァー……!!』
それを一息に吸い込んだ。
すると……
「お……おお!?」
保安官の体が急激に火照りだし、口からはモクモクと蒸気が噴出する。
すると彼の細身なシルエットは、みるみる縦に膨れ上がっていき……あっという間に普段の3倍。つまりは6メートルほどにまで巨大化していくではないか!
そういやキュラソ星人は巨大化できる種族だったな!?
あまりにも劇中で巨大化状態の出番が短すぎて、ナチュラルに忘れてたわ!
グオオッ! と野太い咆哮をあげ、迫り来るゴーガ……もといキャンダーの殻を蹴り飛ばし、進行方向を逸らす保安官。
壁に突っ込んだキャンダーは、ドリル棘が深く嵌まりこんでしまったのか、朦々と立ち篭める砂埃の向こうで、どくんどくんと不気味な鳴き声で藻掻いている。
そんなキャンダーを油断なく見据えながら、肩越しにこちらを振り向く保安官。
『グゴオッ!』
「……り、了解!」
もはや翻訳機を通さない彼の声は、戦闘機のジェットエンジンか何かにしか聞こえない。
そんな彼に返事をして……
「……あ、そうだ。思い出した!! 保安官!! キャンダーの弱点は火です! だから火を……」
『ガオオン……?』
「……いやだめだ。なんでもない! 気にせんとってくださーい!!」
オレはアホか。
……火が弱点なのは保安官もだっつーの。
気になる?
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8番目
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保安官
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補佐官
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星雲荘