転生したはいいが、同僚の腹パンが痛すぎる!   作:Mr.You78

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前回で折り返しとはいったものの、前日端にあたる本話を終えてこそ前半終了。

時系列的にはポール星人直後ですが。回想内容は直前の話という閑話的エピソードですね。

なぜ原作ではミクラスの出番だったのに、この世界ではウインダムに差し替えられたのか?
その裏事情が明かされます。


牧場へ還れ!

「どうアマギ隊員? 順調? 例のスパークなんとかは」

「ありがとうアンヌ……まあまあってところかな。尤も、それをモデルにしただけの廉価版だけどね」

 

図面や計算機と格闘するアマギに、アンヌがコーヒーを渡す。

また何か新しい新兵器を考えているようだ。

 

「……ソガの調子はどうだい?」

「大事をとってあと二、三日も安静にしてれば、アラキ隊員も許してくれると思うけど……どうして?」

「……い、いやなに、奴の持ち帰った鉱石を使わせて貰うにも、無断という訳にいかないじゃないか……」

 

コーヒーを飲む干すと、挙動不審な様子で、図面に顔を埋めてしまうアマギ。

露骨に視線を逸らした彼の、拙い照れ隠しをクスクス笑うと、アンヌは空いたカップにお代わりを注いだ。

 

「優しいのね」

「……いやいや! とんでもない、逆だよ逆! いつまでこうして自分の研究に没頭していられるのかと、心配していただけさ」

「あら? そうなの?」

「奴が起きてると、いっつも自分の欲しいものを作ってくれって、ごちゃごちゃ煩く注文を付けてきやがる……そう、あそこで呑気に休憩してるアイツを含めてね」

「……ああ」

 

アンヌが先程渡したカップを傾けながら、何かのレポートを書き込んでいるダンを見やる。

 

「別に拾ってきた資材や、思いついた理論を好き勝手に持ち込んでくるのはいい。けど、とっかかりさえ渡せば、それを勝手に形にしてくれると思ってんだ。やれ放射線カメラだ爆弾だ……奴らは僕の事を、魔法使いか何かと勘違いしてるんじゃあないかね? 僕の本職は……あくまで単なるプランナーなんだぜ?」

「アハハハハ! それは確かに二人も悪いけど……アマギ隊員だって悪いわよ。そのまま作っちゃうんだもの。素直に出来ませんって言えばいいのに」

「それは……僕の矜持が許さないよ! ……だって、作れるんだから! 理論上は!」

 

まるで処置ナシといった風に肩を竦め、匙を投げるアンヌ。

 

「いやいや、いくら貴重とは言え、使えるかも知れないとか言う理由で、手当たり次第に未知の宇宙植物や惑星鉱物を、お土産気分で気軽に渡される身にもなってくれよ! 奴らが宇宙パトロールに行く度に、分析室が博物館になっちまう! 木彫りの熊じゃないんだからさ!」

「それは……実際に役に立ったんだから何とも言えないわ……貴方達三人のコレクション趣味のお陰で、私とルリコが助かったようなもんですもの」

「そこに僕を入れないでくれよ……河原の石を持ち帰って喜ぶ少年じゃない」

 

以前、彼女とその友人にブラコ星人が植え付けた、赤い胞子を除去する為には、土星の放射線α73が必要だったが……その鉱石が分析室に死蔵されていたのは幸運以外の何物でもなかった。

もっとも、その存在に直ぐ思い至り、即座に発掘して見せたのは、なんだかんだ言いつつ、アマギがそれらを几帳面に管理保管していたからに他ならない。

彼はつくづく生真面目で凝り性な男であった。

 

「それに、メディカルセンターも助かっているのも事実だわ……宇宙ケシを分けてくれたり……栽培したスフランから採取した造血剤や抗凝固剤なんて、すごい効果なのよ?」

「へぇ……そうなのかい。それは……まあやめさせる訳にはいかないな……」

「この前、フルハシ隊員のお母様が来られた時だって家畜用の……あ、そうそう! あの時と言えばね!」

 

こうして話が飛ぶようになったアンヌは、もう完全におしゃべりモードだ。

あまり普段はそういった面を見せないとはいえ、彼女も年頃の女性という事だろうが……もはやアマギとしては、苦笑いしつつ、曖昧に頷くしかない。彼もまた、この手の状況への対処が、致命的に下手なのだ。

 

「これは、あの時の旅客機の乗務員から聞いたって、叔父さんが教えてくれた話なんだけどね……実は北極で、角の生えた牛みたいな怪獣が……」

 

まるで素知らぬフリをしながら、アンヌが楽しそうに語る北極での目撃情報を、超人的な聴力で盗み聞きしていたダンは、あの日の戦いを思い返していた……

 

ポール星人の恐るべき挑戦より、遡ることさらに少し前。

 

そう……海の果てに浮かんだ氷上における、彼の予想以上の働きを……

 

―――――――――――――――――――――

 

 

北極圏で、旅客機と防衛軍の戦闘機が正面衝突するという事件について、フルハシがホーク3号が調査に赴いた。しかしその3号すらも、何者かから強制的にコントロールを奪われ、同じく操縦不能に陥った旅客機とあわや正面衝突寸前!

 

民間機を救う為、ホークの自爆装置を作動させたは良いものの。脱出装置すらも作動せず、もはや爆死を待つのみとなったフルハシ。

 

彼の救助として、1号で急行したダンは、北極で奇妙な灯台を見つけた。

なにか怪しげな七色の光線を発し、オーロラ状に輝く電波帯を作り出している灯台。それを訝しんだダンは、コントロールを奪われる前に、近くに着陸する事を選んだ。

 

「また一機、地球防衛軍のパトロール機が近づいている」

「北極はいまや、我らカナン星人のものだということを思い知らせてやる!」

 

この時、ダンは預かり知らぬ事であったが、灯台に偽装されたロケットの内部では、カナン星人達が、絶対的な勝利を確信していた。

 

彼女らは、地球に挑戦状を叩きつけるに際し、この北極に目を付けたのだ。

彼ら地球人は、この巨大な氷塊に到達する為に、必ず飛行機や船といった乗り物を使わなくてはならない。

では、それらを狂わせ自在に操れる彼女達の技術があれば、この北極へ増援を送り込む事など、もはや不可能である。この地に彼女たちのロケットがある限り、北極は完全に孤立する。

 

……しかし、北極なんぞ占拠したところで何の意味が……?

 

そう、そこにこそ彼女らの恐ろしい戦略があった。

北極には一つ、防衛軍の航空基地がある。それも非常に特別な基地が。

 

北極基地とは……何を隠そう、宇宙爆撃艇の発着基地だ!

かの爆撃艇に搭載された爆弾の破壊力は、地球より8万倍もの密度を誇るあのペガッサシティを粉々に粉砕したものであり、それを地球に使えばどうなるか? 想像するなど容易い事だ。

 

勿論の事、そういった事態にならないよう、地殻と接地しない為にこそ、この海の上に浮かぶ氷塊を空母の如く利用し、その発着場としているのだが……今やそれが完全に裏目に出てしまっていた。

 

カナン星人は、この恐ろしい威力の爆弾を抑え、人質にすることで、地球防衛軍に交渉を持ちかけるつもりであった。かつて彼女達の領空を、断り一つで通過しようとした無礼な都市が、どのような末路を辿ったか、彼女らは最後まで見届けていたのである!

 

この北極の特殊な環境も、天然の要塞として機能する。ハチのような社会性昆虫から進化した彼女らは、いまやすっかり退化した翅の名残として、胸部の筋肉が非常に発達していた。それを激しく収縮させる事で、潤沢な熱量を獲得できる彼女らは、この北極圏でもなんら活動に支障はない。しかし地球人はそうではないのだから、もはや勝ったも同然。

 

あとは一連の事件が彼女らによるものであると宣言し、惑星破壊兵器を手中に収められ、青ざめる地球人達に、ただ降伏を迫るだけで良いのだ!

なんと労力の少ない侵略だろうか。そびえ立つ塔の中で、彼女らの高笑いが響く。

 

「あの灯台が怪しい……」

 

そんな恐ろしい計画が進行しているとは露知らず、ダンはフルハシを救うべく行動を開始した。とは言え、今からあの灯台に突入するのでは間に合わないし……何よりも、現在の気温は零下40度。変身するのはなるべく避けたい寒さであった。

 

「頼んだぞ……ウイ……」

 

カプセル怪獣に破壊させようと思ったダンは、しかしそれを思いとどまる。

もちろん彼らを使う方針は変わらないのだが……果たしてウインダムで良いのか?

 

ウインダムはダンが最も高い頻度で使用する怪獣である。それは彼の持つ圧倒的な汎用性にある。戦う場所を選ばないという強みは勿論の事……セブンが一番彼について評価していたのは、エネルギー効率の良さと、それに伴う回転率の高さである。

 

通常、カプセル怪獣は一度使用すると、再使用が可能となるまで、エネルギーチャージに数か月ほどの時間が掛かる。

しかもそれは、ただ再構築と分解回収にかかる費用のようなものであり……彼らが傷つき消耗すると、その期間はさらに伸びる。

 

この生体保護カプセルはもともと、要救護者や無害な野生生物を保護、捕獲する為に開発されたもので、いったんエネルギー粒子に変換し収容した生命体を、癒したり、生命維持を行う機能がある。

 

それにもエネルギーを消耗するのだが……もちろんの事、中の生命体の状態により、消費するエネルギー量も変わってくる。例えば、一番の新入りの彼なんかは、非常に大食漢な上、呆れる程に偏食家なので、維持費だけで相当なものだ。ところが、ウインダムはそもそも食事らしい食事が必要なく、エネルギーを変換することなくそのまま取り込むだけで良いので、非常に燃費が良い。

 

その上、傷ついた場合でも、血管や神経といった複雑な細胞構造とは無縁なので、治癒……というか修理に近い修復過程にも、他の面々より少ないエネルギーで即座に行える。なので、他の怪獣達より、再出撃にかかる期間が圧倒的に短くて済んだのである。

 

そういった理由で、困ったらとりあえずウインダム、彼がチャージ中ならミクラス、さらに繰り上がってアギラ……という感覚でホイホイ使用していたのだが……

 

そんな彼にも少し思うところがあった。かつてのソガ隊員の言葉である。

 

(そう、この先どんな場所で戦う事になるかわかりゃあしない。切り札のウルトラガンすら使えないような、極寒や灼熱、未知の空間だってあるだろう)

 

「単純で……頑丈」

 

ウインダムはダンにとって、ソガの爆弾の如く使いやすい切り札だったが……逆に彼にしか行けないような場面の為に、温存しておくべきなのでは?

むしろ……この程度の寒さであれば、ミクラスの方が強いのでは……?

 

奇しくも、現在のダンは四つ全ての手札をいつでも切れる状態にあった。

かつてのピット星人のペット……エレキングとか言ったか。奴との戦闘で受けた傷から、ついこの間復帰したばかりなのだ、ミクラスが。

あの時、強力な電撃を受けたのが両腕のみで良かった。あれがもし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だろう事は、ダンにも予想がついた。その時は恐らく選択の余地などなかったのだが……

 

「よし、頼むぞ! ミクラス!」

 

そうだ、ソガ隊員も言っていたじゃないか、精密機器は寒さに弱いと……

その少し後に、これより遥かに厳しい極寒地獄に精密機器(ウインダム)を叩き込む事になろうとは、このとき予想すらしていなかったモロボシ・ダンは、いかなる運命の悪戯か、結果的に最良の選択肢を引き当てた。

 

「GRAAAAAAAAAAAA!!」

 

雄牛の如き勇ましい咆哮と共に、鋭い角を振りかざした怪獣が、爆炎の中から出現する。荒い鼻息だけで周囲の雪を吹き散らすその様は、猛り狂った闘牛よりも豪快だ。彼は、久々の出番で、大好きなご主人様が、他でもない自分を頼ってくれたという事実があまりにも嬉しくて、興奮度合いが最高潮に達していた。

ミクラスの全身がすさまじい熱量を発し、白い蒸気を濛々と立ち上らせる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

圧倒的な筋肉量と、分厚く堅い脂肪、そして自慢の、ふさふさとした豊かな毛皮のコート。それらは彼の身を守る鎧であると同時に、生物としては破格の発熱量と断熱効果を彼に齎していた。北極だろうがなんのその。むしろちょっと涼しくていい気分なくらいだ。なんなら、彼がそこに存在し続ける事で、北極の氷が解けるといった環境破壊を心配した方がいいかもしれないが……

 

それも杞憂と言うものだ。なにせ、ミクラスの真骨頂とは……瞬間的な爆発力。

ウインダムが持久走選手なら、ミクラスは短距離走。巨大な質量と運動エネルギーが織りなす純粋な破壊力は、相手が何者であっても粉砕する。

 

ソガが知る別時間軸の戦いにおいても、エレキングやガンダーといった、自らよりずっと大きな相手を軽々投げ飛ばし、電気や冷気の介在しない純粋な肉弾戦では常に優位に立っていたミクラス。その相手として今回選ばれたのは……ほっそりとしたカナン星人の灯台ロケット。

 

すっかり勝った気でいた彼女らは大慌て。なんとかせねばと赤や黄色、青色と様々な効果と周波数を持つ電波光線をオーロラの様に乱れ撃つが……

 

「GRA? GRA! GRAAAAAAAAAAAA!!」

 

そのどれもがミクラスには効かない。本来これほどに強力な電波は、例え機械でなくとも有害に違いなく、脳機能が麻痺したり混乱してもおかしくはない攻撃なのだが……あいにくと、ミクラスのおつむはそんなに複雑な……失礼。その手の攻撃に対して、思考回路を乱される隙もない程に、非常に強固で頑丈な造りをしていた。

 

とはいえ、どんな石頭でも攻撃されれば不快には違いなく。ミクラスはますます吠え立て、猛り、燃え上がった。これはまさしく名誉挽回のチャンス! もっとも彼はそんな言葉を知らなかったが、目の前を敵を倒せば、ご主人サマがとてもとても喜んでくれるだろう事は分かっていたのだ。

 

ぐぐっと体を屈め、全ての角が敵に向くように前傾姿勢をとると、後ろ肢を激しく蹴りたて、積もった雪を掻き散らすミクラス。

 

「た、退却ー!」

 

明らかな突進の予備動作に対し、カナン星人のロケットは偽装部分をパージして、慌ててロケットに点火し、噴射準備に入った。それを見たミクラスの頭にカッと血が上り、視界が赤く染まっていく。

 

もしかして、あいつ……にげるきか?

 

戦士の勝負から、背を向けて逃げる等、言語道断。そのような行為は、誇りを踏みにじり、決意を嘲る事だ。彼に対する侮辱にほかならない。敵前逃亡と言う度し難い行動に、ミクラスは怒り狂った。

 

「GRAAAAAAAAAAAA!!」

 

捩じれた角を振り立て、巨大な肉塊が、激しく雪をまき散らし、蒸気機関車の如く猛進する。怒れる猛牛の突撃が、今まさに飛び立とうとしていたロケットの横っ腹を思いっきり殴りつけた!

 

横倒しになった状態で、さりとて発射中止も叶わなかったロケットは、そのまま発射され、激突の衝撃も合わさって凄まじい勢いで地を滑り、氷塊にぶつかって空中に投げ出された後は、青空に弧を描いてぐわんぐわんと不自然な軌道で暴れ回る。

 

八の字で狂ったようにダンスを踊るその胴体には、深々と大きな亀裂が走っており……そう亀裂! ヒビだ! あのカナン星人のロケットが!?

ハニカム構造の優れた断熱性と耐衝撃性を備えたカナン星人のロケットは、宇宙でも有数の剛性を備えているので有名であり、例えセブンの光線でも、ワイドショットでもなければ即座に破壊するのは困難を極める代物だというのに……

 

それを、ただの突進一発で、純粋な物理的破壊力のみで押し切ってしまったのだ、我らの雄牛は。これぞ、筋肉(質量)筋肉(速度)が叩き出す圧倒的なパワー! 暴力こそが力と言わんばかりの怪力無双!

 

衝撃によって電子機器もなにもかもがめちゃめちゃになったロケットは、やがて北極の冷たい海に沈んでいった。こうして、カナン星人の恐ろしい野望は、誰にも知られぬまま、あぶくの様に消え去ったのだ。

 

北極に響く勝鬨の声。

 

「GRAAAAAAAAAAAA!!」

 

 

――――――――――――――――

 

 

「……ぇ、ねえ、ダン! ダンってば!」

「ん? なんだいアンヌ? ミクラスがどうしたって?」

「聞いてるの? 名前よ! 名前!」

「名前……? 誰の?」

 

あの時のダンとしては、単なる威力偵察のつもりであったのに、あんな一瞬で勝負を決めてしまうとは……思いがけぬ活躍に、すっかり意識を飛ばしていたダンは、アンヌの呼びかけでようやく現実へ引き戻された。

 

「だ・か・ら! この前のロボットとか、ギョロ目の角怪獣の名前よ! セブン以外にも、人知れず地球の為に戦ってくれているんだわ、きっと。それで彼らをなんて呼ぶか決めましょって言ったら……アマギ隊員ったら、ウルトラエイトとウルトラナインでいいだろって! それはセブンの名前であって、怪獣に付けるのは何か違うというか……第一、芸が無いと思わない?」

「う、うーん。まあそうだね……そうだ、ソガ隊員は?」

 

妙に鋭い彼ならあるいは……

 

「それは……筋肉怪獣フルハシゴンとロボット怪獣アマギラスですって」

「え!? ふ、フルハ……ハハハハハ!!」

「もう、みんな真面目に考えてあげてよ! ……もう、ウフフフ」

 

男共のいい加減さに、ぷりぷり怒っていたアンヌも、笑い続けるダンに釣られてやがて笑い出す。

 

「ははは……はぁおかしい……ふう……ミクラスだ」

「え?」

「だからミクラスさ。その角怪獣の名前だよ。ほら、次郎君の渾名にミラクルマンってあっただろう? だったら彼はミラクルモンス。それをもじってミクラスさ」

「ミクラス……ふふ、なんだか可愛い響きね。ステキ。やっぱりアナタ、なかなかセンスあるんじゃない? ダン」

「そうかい? それは良かった……じゃあ今日から彼はミクラスだ!」

「私も早く会ってみたいわぁ……」

 

不細工なのに、妙に愛嬌があるとフルハシ隊員が評する怪獣について、思いを巡らすアンヌは、気をよくしたダンにその後に聞かされた

 

ウイーンと動いてダムダム走る

 

とかいう命名理由に対し、引き攣る笑顔でただ一言……ユニークね、と返すのが精いっぱいであったという。




という訳で、スルーした22話と24話「人間牧場」「北へ還れ!」を清算しつつ、ダンのカプセル怪獣事情についてのお話でした。

ソガとしては、とりあえず役に立ちそうな変な鉱石をアマギに押し付ける、という形で、原作展開をすっ飛ばしたり、彼の研究を加速させたりしようと画策している模様。

もっとも、ピンポイントで土星の鉱石を持って帰ってそれが役に立つと『まーたヤスイさんだよ』みたいな目で見られるので、数撃ちゃ当たる理論を隠れ蓑にしています。そのせいで、特に役に立つか分かんないブツで保管庫が圧迫される事に……

そんでそれを見たダンが『宇宙のお土産はアマギが喜ぶ』と勘違いしてさらに持ってくる始末……

カプセル怪獣の登場頻度が少ないのは、一回使えば最低でも十数話分はインターバルが必要になるから説。

だから50時間で1分間使えるレオのセブンガーは燃費が悪いんじゃなくて、めちゃめちゃ改良されて燃費がいい方なんですよ、きっと。

ただ、セブン本編での自分の采配に自信が無かったダンは、自分が変身できない事もあって、今じゃない今じゃないと温存したあげく抱え落ちしてしまったんですね。

さて、ここまですごい駆け足で駆け抜けて来たので、今後の更新はまったりゆっくり不定期に戻ります。感想返信も遅れ気味とは言えちゃーんと返しますので、思う存分書いてくださいね。作者の励みなんです、信じてください!

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