もこっち可愛い。もこっちとデートしたくなったんで書きました。
ひょんなことから葛西〇海公園をイケメン男子とデートするもこっち。
妄想と現実とボケとツッコミ。適度な下ネタ。
わたモテの世界観を壊さずに笑えるものを目指しました。

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最近、ひょんなことからわたモテを手に入れる機会がありまして。
一気読みして今更ながらはまりました。
頭に閃くまま、だぁーと書いてみましたがわたモテファン的にはどうなんだろう。
もうちょい百合百合した展開の方が原作に近そうかな


モテないし観覧車眺める

 

おかしい・・・どうしてこうなった?

 

私は紅葉に色づく木々を眺めながら葛西〇海公園を歩いている。

いや・・・それだけなら問題ない。いくら喪女でも散歩ぐらいするし、最近では友達とよくでかけるようになった。ぼっち生活から抜け出し、今じゃ立派なリア充の仲間入りを果たした・・・はず。

だから、自分がこうして人気スポットを歩いていることは問題ない。問題なのは・・・隣に男子がいることだ。

 

控えめにいってイケメン。足りない語彙をかき集めるとドストライクといったところ。腐女子アニメから抜け出たような容姿。高身長。口元に優し気な笑みを浮かべ、おまけに服装も清潔だ。飾り気のないシャツは汚れ1つない。

 

もしかして、私はこのままどこかに売られてしまうのか?いやまさか・・・せいぜい高額な絵や壺を売り付けられるぐらいだろう。夢を見た代金相応だといいのだが・・・って、すでに買うつもりになってる。まて私。

 

「ん~。まだ時間あるようだし、観覧車でも乗らない?」

 

イケボ。やばい蕩ける。リクエストしたらセリフとか読み上げてくれるかな?録音してハイローテーションで聞きたい。声優志望だったら喜んで引き受けてくれそうだな。

 

最近はクラスの男子と学園祭関連の事でよくしゃべるようになったが・・・とてもじゃないがレベルが違いすぎる。にわか仕込みの男性免疫は何の役にも立ちそうにない。

 

落ち着け。少し時間を遡ろう。

今日はゆうちゃんと息抜きをする予定だった。そうだよな?

 

※※※

 

学園祭も無事に終わり、そろそろ本気の受験モード突入・・・と思いきや、ゆうちゃんから勉強に煮詰まったからお散歩したいというので、朝から準備して〇海公園まで電車きた。

駅の改札を出たところで待っているとLINEが届く。

『もこっちごめん。遅れる。先に合流してて』

『合流?』

『あっ、大丈夫。相手がもこっちのことわかるから』

『?』

その後、返事がこない。

こみなんとかさんも来るのかと、あたりをキョロキョロしていると、長身のイケメンが近づいてきた。目の保養にいいなっと眺めていたら、自分の目の前で立ち止まり声をかけてきた。

「黒木さん?だよね」

私は固まる。

一体何が起こった。こみなんとかさんが変身薬でも作ってからかいにきたか?いやまさか。シュールなモテないギャグ漫画だけど、SF要素はなかったはずだ。ぶつかって人格が入れ替わるお約束イベントだって起きていない。

「あれ、俺のこと覚えていない?」

こんなイケメンのことを忘れるはずがない・・・と思い出してみる。いやいや、記憶にねぇーぞ?

「ほら、学園祭でゆうとゆうのカレシと一緒に来たんだけど・・・」

「ああっ・・・いたな・・・」

メガネかけてなかったっけ?もっと目立たない印象だった気がするが・・・

だいたい学園祭が忙しすぎた。クラスの映画製作に全力注いだせいか、他の事があまり記憶にない。確かにゆうちゃんも来てくれたが・・・あまり話すことはできなかった。

「〇×って言います。よろしく」ぺこりを頭を下げる。

こちらも、「・・・ど・・・ども」とかいいながら、頭を下げる。

相手が自分の名前を知っている場合は名乗らなくてもいいのか?それともフルネームで名乗るべきか。

 

いや待て。そもそもこんなやつが来るなんて聞いてない以上は相手をする必要もないのか。ここはゆうちゃんに怒るべきじゃないか?あとで生乳もんでやる。

 

目の前のイケメンが困った顔をしている。だから、私にどうしろと?

スマホを見つめて、「なんか、ゆうとカレシが遅れてくるから先に公園いっててくれ。だってさ」

「・・・そう」

事情が呑み込めないのは私だけのようだ。

いろいろ整理する時間が欲しい。

 

「じゃ、いこっか?」

イケメンが駅を出て歩きはじめる。私は賛成も反対もせずにあとをついていく。

外の少し冷えた空気にあたると冷静になってきた。どうやら、ゆうちゃんが勝手にダブルデートをセッティングしたらしい。おかしい、そんなことをするような子じゃなかったのに。何かの陰謀に巻き込まれたか?女子は女子同士で会うから息抜きになるのだ。こんな男子・・・ましてやイケメンと一緒に休日を過ごすとか、私の休日を返して欲しい。何気ないだらだらとした無為な時間を・・・

 

 

公園の中にはいると潮風の匂いがする。まだ波の音は聴こえない。大きな観覧車が遠くに見える。

それにしても、有名なデートスポットだと思うが、こんなだだっ広い公園で何をするんだ?チューかチューをするんか?

「ちょっと涼しいね」

さっきからちょくちょくと優しく声をかけてくる。もちろん笑顔を添えて。私のひきつった笑顔をみせるわけにもいかず、さっきから無視してしまっている。いや、もっと普通に会話をしたいのだけど・・・この場合はなんだ?「そうだね」と同意しておけばいいのか?おい、誰かわたしに取説をくれ。3択がないエロゲーなんてやったことねぇぞ?

 

彼の茶色のハーフコートが景色にちょうどいい。秋物って感じがする。なんだ、この感想。

私もゆうちゃん相手とはいえ、ちゃんとそれなりの秋物コーデにしてきてよかった。外出する機会も増えたので以前のようなトレーナーにアニメプリントのような痛い服装以外も用意している。危うく勝手に自滅するところだった。

 

歩いているとやがて海が見えた。潮風の匂いが少し生臭い。千葉の海も汚いが東京の海も汚い。砂浜があって何人かの人が来ている。カップルが並んで海を眺めていたり、家族連れがいたり、何かの部活をしていたり。

 

「少し座ろうか?」

開いているベンチを指す。手もとても綺麗な人だ。

ああ、こんな風に気持ちいい場所を歩けるなら、もうちょい愛想を振りまければと思う。会話をテンポよくこなして・・・さっきからずっと無言のままで申し訳ない。

 

並んでベンチに座る。人からはカップルに見えるだろうか?兄妹にみえる?いやまさか。

ぼんやりと海を眺める。波の音と甲高いガキの声が聴こえる。なんだこれ、青春っぽい。これはあれか、アオハライドか。青春の波に乗っちゃうのか。などとバカなことを考える。まともに隣の男子を見ることもできない。

 

「サーフィンとかする?」

(見りゃわかるだろ・・・私のどこにサーファー要素がある?)

「・・・俺さ、以前、先輩に誘われてサーフィンやったんだよ」

返事をしなくても勝手にしゃべるとは便利なやつだ。いいぞ、そのイケボのまましゃべりつづけてくれ。相槌ぐらいうつべきか・・・

 

「あれの何が楽しんだろうな?」

(モテるためにやってるんじゃないのか?)

「その後、ナンパしてさ、ひどく疲れた」

(ナンパが主体なんだよ、それくらい気づけよ。ってまて、ひどく疲れたってアレか?アレだな?アレをアレしたから疲れたんだろ?)

「二度目は適当に断ったけどさ。無理するもんじゃないよな」

(適正あるだろ・・・その容姿でサーファーなら、それはもう入れ食いだろ)

「・・・つまんない話でごめん」

 

あっ、黙った。

カモメが鳴いている。

 

「い・・・いや・・・えっと・・・」

落ち着け私。せっかく話してくれたんだ。私も何かしゃべろう。

「わ・・・私は・・・浮き輪で浮くのとか好きだぞ・・・泳げないし・・・」

なに言ってんだろ・・・これはダメだ。

会話のキャッチボールができてない。なんのフォローにもなってねぇ。

相手が男子になっただけで、ここまで元の喪女に戻るのかよ。耳まで真っ赤なのが自分でもわかる。

「ああっ、そういうのいいよね。ぷかぷか流れるプールで漂ようぐらいでちょうどいい」

うわっ!?こいつ神かよ。このくだらない私の発言にのってきたよ。こいつもアレか、アオハライドか?で、どうやって話題を広げるんだ。

プールだから・・・えっと水着か、ってことはアンダーヘアについて話題にすればいいんだな?ってちがうだろ。まて、浮き輪から広げるか・・・浮き・・・ウキ・・・釣り?釣りなら多少やったしな。よし。

 

「そういうプールいったことない」

 

ちがーう。私ぜんぜん違う。なにこれ。やばい。私やばい。センスない。会話ぶった切った。乗ってきた相手の会話を断ち切ったよ。これはダメだ。もうダメだ。それだけはわかる。

辛抱しきれず、私は立ち上がった。何か言い訳つけて帰ろう。これ以上ひどくならないうちに逃げよう。

「確かに・・・俺もそういうとこ行ったことないや。はははっ」

思わず振り返って顔を見る。無邪気に笑っている。そんなに面白いこといったか?それとも会話の天才か、サンマさんみたいにどんなつまらない会話も拾って面白くする才能でもあるのか?

「ふぅ・・・」私はため息を1つつく。

「喉・・・乾いた」

「そう。あっちに自販機があると思う」

イケメンが観覧車を指し示す。確かにその辺には自販機がありそうな気配はする。観覧車か、まるでデートだな。おい。夢なら早く醒めろ。

 

※※※

 

「ん~どれにしよ」

イケメンが自販機の前で何を買うか悩んでいる。ほう・・・優柔不断か。爽やかにポカリやコーラでも飲むようなら清々しくて逆にヒけたんだがな・・・

「少し涼しいし、暖かい飲物がいいかな?」

(好きにしろよ・・・)

絵になる。

私が自販機の前で迷っていても、怪しいだけだ。実際、釣り銭を忘れてないか確認するのはよくする。なんなら自販機の下ものぞく。もちろん、今はやらない。ちょっと大人になった。そんな自分が少し寂しい。

 

ポチッ

 

遂に決まったようだが・・・おしるこかよっ!

それ、真冬の飲物だろ?だいたい甘すぎだろ。今ここで海風にあたりながら飲むようなチョイスか?こいつ・・・やっぱりゆうちゃん繋がりだけあって、頭が少しわいているのか。

私は彼の手元をじっとみる。見間違いかもしれないからだ。けど、自販機からでてきたのはまぎれもなく小豆色のデザインのおしるこだ。つぶつぶいり。嫌いじゃないよ。でも時と場所はわきまえるべきだと思う。TPO大事だろ。

 

「はい」

「・・・はいっ!?って」

「どうぞ」

「・・・ども」

 

って、こいつ。おしるこ買って私にくれたよ。これは・・・いいやつなのか?いい奴なんでしょうか?

まてまて。いや、落ち着け。

海浜公園。爽やかなイケメン。晴天。紅葉。おしるこ。

Oh・・・ミスマッチ ヒューマンイズデッドだろ。

でも、つい・・・ども・・・とかいって受け取っちまったよ。こうなったら飲むしかないな。お礼?言わなくてもいいよな。私、悪くないよな。

 

「ねぇ・・・黒木さん・・・俺の選んでくれる?」

「はひっ!?」

 

思わず変な声が出た。なんとか無口キャラで押し通して無難にこなしてきたつもりだが・・・

なんで、私が初対面のイケメンの飲物をチョイスしないといけないのだ?

こいつバカなのか?ハードル高すぎだろ。3メートルぐらいある。これはくぐった方が速いレベルだよ。

ありえないわ。お互いの飲物を勝手に選ぶなんて、今日日熟練のカップルでもやらねぇーぞ?

 

しかも、無邪気な顔で笑ってる。これは悪意ゼロ。純粋にイベントを起こして楽しんでいるようだ。ここはどう切り抜けるか。笑ってごまかすか。それとも何か買うか。

こちらの意見を何も聞かずにコインを投入している。そして一歩下がった。

やれやれ、私も甘く見られたものだな。最近はリア充に鍛えられているからな。模範解答ならわかるんだよ。奇をてらう必要のない時は・・・同じものを選ぶ。これ最強。必須能力。

 

ポチッ・・・ガコンッ

 

自販機から出てきたおしるこを取り出し、イケメンに渡す。

「ありがと」

テンションの高い声。そんなに嬉しいか?ビンゴか。だろうさ。

わかってきたよ。

こいつ。おしるこ飲みたかったんだな。つい買ったんだろ?そうだろ?それで恥ずかしくなって私にくれたんだろ?それをさらに誤魔化すために、こんな変なことをやりはじめたんだろ?ああ問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。

 

「・・・飲むか」

 

近くのベンチに2人で座る。さっきまでキラキラして直視できなかったイケメンも、こうボケたやつだとわかると少し安心感があるな。これはあれか、急激に自分が成長しているってことか。

それにしても、おしるこ・・・甘いな。ぬるいし。

イケメンにおしるこ似合わねぇーな。誰得だよ。私得か?そんな気もする。なら問題ないな。神様ありがとー。

 

間がもたないし、こみなんとかさんでもこねぇーかな。

私はLINEで連絡する。

『今、ロッ〇戦を観戦中』

『家?』

『球場』

『1人?』

 

その後、返事はなく、スコアボードの画像が送られてきた。6回裏。0-1でロッ〇が負けている。ふむ。ならば邪魔はすまい。

ゆうちゃんからはその後の連絡はなしっと。もうこれはカレシと一戦交えているんじゃないか?

 

しょうがない。イケメンの相手でもしてやるか・・・そうだ。そう思えば普通に会話できそうだ。念じろ。相手は可哀想なおつむの弱いイケメンなんだ。

 

「こういう、おしるこ缶ってさ、最後につぶつぶ残って気になるよな」

「そうなの?初めて飲むから・・・甘いよね」

 

はぁ!?そこは会話に乗ってこないのかよ。こっちが気をきかせて絶妙なあるあるネタを投げただろ。同意するだけでそれとなく楽しい会話が成立するだろ。おしるこ甘いの当たり前だろ?なんだこいつ?ほんと、ゆうちゃん早くきてください。間がもちません。

 

目の前には大きな観覧車が回っている。休日だけど混んでいない。一応ちらほらと人がいるので空席はないが、並ぶほどでもないようだ。長閑だな。

それにしてもカップルで観覧車乗るとか、レベル高いな。無理ゲーだろ。修羅モードか。ましてや相手がイケメンとなると確率的にも希少だ。よくよく考えると個室に2人きりとか、ほんと意味がわからない。絶対チューするよな。なんならベロチューするし、胸とか触ってくるだろ。これ乗ったら、ヤルのを我慢する・・・そんなシチューエーションになるよな。まてまて、よくよく考えたらこの近くにラブホあるよな。そういうことか。ここで前戯を終わらせて、ラブホ行くのか。なるほど、納得した。今悟った。

 

観覧車乗る→非処女

 

わかりやすい。真理にたどり着いたってことは、私ももう大人だな。これはもう半分非処女だろ。

 

「ん~。まだ時間あるようだし、観覧車でも乗らない?」

 

「ゴフゥ!?」

 

やばい。思わずおしるこを吹き出してしまった。逆流したせいか小豆の粒が鼻の奥に詰まっているのがわかる。ここは冷静に・・・何事もなかったように・・・ティッシュを取り出す。

 

チーンッ

 

鼻をかむ。ティッシュの中を覗く。ほら・・・小豆でてきた。ふぅ・・・。

 

隣のイケメンの顔を見る。耳が赤い。一応照れて誘ってくれたのか。まぁイケメンともなると誘わないと失礼とか思っているんだろうな。

が、甘く見るなよ。こちとらJK処女だぞ?安くねぇぞ?

観覧車乗ったぐらいで奪えると思うなよ。いや、奪ってください?もらってください?なんなら妊娠させてください・・・いやいや卑屈だろ。冷静になれ。たかが観覧車だ。乗ったぐらいで妊娠はしない。たぶん。想像妊娠はしそう。

 

「いこっか」

イケメンが立ち上がって、手を差し伸べてくる。

「えっと・・・どこにCDが売ってるんだ?」

「?」

「・・・」

 

CD買ったり、本買ったりしないとイケメンとなんて握手できない。それが世の摂理だったはずだ。

ということは、この手は別な意味があるのか・・・

はっ、まさかこの手を使って、オ〇ニーをしていいのか。いや、それ手〇ンだろ。まて。

おい作者。そろそろ目を覚まさせろ。こちとら喪女ヒロインなんだよ。

男子と観覧車なんか乗れるか。それもう最終回だろ。

 

※※※

 

「おい、姉貴。起きろ」

「・・・」

「起きろってば」

「おおぅ?」

 

目が覚めた。自分の部屋の天井。当然、私は自分のベッドの上。

起こしてきたのは私と同じく目つきの悪い弟の智貴。

 

「うおっ。イケメンどこいった!?」

「おい。寝ぼけるなよ。イケメンなんていねぇーよ」

「なにぃー。私の処女は処女喪失はどこいった?」

 

ボコッ

 

昔は手を出さなかった優しい弟も最近は厳しい。

私は頭をさすりながら、夢であったことを素直に認めていく。

惜しかった。

 

「で、なんだよ?」

「おしるこできたってっよ」

「・・・おまえ・・・そんなことで私を起こしたのか?」

「そうだけど・・・いらねぇの?」

「いや・・・飲む」

 

あくびをしてベッドから起き上がる。

おしるこの甘い匂いが部屋まで漂よってきた。夢の原因はこの匂いか。

 

「なぁ智貴」

「ん?」

「お前、夢精する時、どんな夢見るんだ?」

「バカか!?」

 

ふぅ・・・男が夢精する夢がどんなのかわからんが、どうやら私はその途中で目覚めたらしいことはわかった。

夢オチとかほんと便利だな。

 

(了)

 




ロッテ優勝したら小宮山主軸に一話描きたかったけどオリックスが優勝したので保留。

感想評価もらえたら参考にしまふ。

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