戦争狂じゃないんです!!(リメイク版)   作:ベーコンエッグトースト

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どうも投稿主です。
気がつけば月日が過ぎ、2021年も終わりを迎えようとしています。

遅れてしまい、ほんっっつととうに申し訳ございませんでしたァ!!


いや、言い訳をするのであればですね?
今回の小説、出来があまりよろしくなく出し渋っていたというか何というか...。

※今回、場面転換が多めです。


それでは本編をどうぞ!!


第二話 射殺しろ、ご都合主義者だ。

「それでは報告を初めて行きたいと思います」

ドクは一つ咳払いした後にそう話を切り出した...が、しかしだ。その前に待って欲しい。

 

「あ〜、待ちたまえドク。少しいいか?」

「...?ハッ」

 

疑問符を頭上に浮かべながらもハキとした返事で返してくるドク。うむ、実に良い心がけである(上から目線)

 

 

(一応話し合いという名目でやってるから...)

 

「何か意見や疑問点のあった者は遠慮なく発言したまえ?」

 

「「「「ハッ」」」」

 

うんうんよしよし。ささ、ドク続けてくれたまえ?

 

「一つ目に、現在の時間についてはこの海域全体に強力なジャミングが張られているため情報を得ることができませんでした。ですので第二次アシカ作戦からどの程度の時間がたっているのかについては、よく解っていないというのが現状です」

 

ネット関係の報告については何と言うかまぁ...、予想はついていた。妖精さんお手製、艦娘用設備は深海棲艦からの妨害を受けないものの、調べる上で使うのは、あくまでも人間のネットを使う訳だからジャミングを受けるのは当然といえば当然なのだ。

 

俺が無言で次の報告を促すとドクは報告書のページをめくり次の報告へとうつった。

 

「第二に、我々の現在位置は昨晩の観測結果、周囲に島を発見できなかったことも含めて、ちょうど日本国近海...太平洋沖合数十キロ圏内であると思われます」

 

(ほう?日本近海とな?)

現在位置についてはさっきも考えていた通り、割と重要視していたので正直日本近海で助かったと思う。(というか昨日の時点でこっちに来てたんだ...)

 

「続けて現在の我々の戦力につきましては『吸血鬼化装甲擲弾兵戦闘団』大隊員全員の名簿を確認しましたが、欠員はおりません。弾薬につきましても、収納可能量上限値まで備蓄されておりました。エンジン、レーダー機器含めて全て万全の状態となっております。艦隊構成は、

 

旗艦 Hindenburg級空中戦艦

Deus Ex Machina

 

Graf Zeppelin級空中巡洋艦Graf ZeppelinⅡ

アルフレート・ローゼンベルク

 

Graf Zeppelin級空中巡洋艦Graf ZeppelinⅢ

アルトゥール・ザイス・インクヴァルト

 

 

各艦、異常は見られませんでした。

現時点においての報告は以上となっております」

 

 

 

うむ、とりあえず戦力的には不安はなさそうだ。いざという時は深海棲艦の射程圏外から日本を目指すこともできるし、飛行船の天敵たる航空機が相手だったとしてもこちらにはリップちゃんの魔弾がある。

 

 

 

 

 

「そうなるとこれからの補給は...」「新たなる敵対勢力もいるようだが...」「既存の戦法で対処できるかは...」「新しいお友達できるかな〜...」

 

報告結果を踏まえて話し合いを始めるアルフ・アルト、小隊長を尻目に、俺は一人これからの行動について整理をつけていくのであった。

 

 

(とりあえずこれからのプランとしてはこんな感じかな?)

 

①日本国鎮守府へ所属する

・生きる!!

・それから四六時中コイツら(大隊員)と一緒にといると俺のSAN値が急降下しそうだから他にも仲間がほしい...。

 

②少佐を召喚する

・ヴェアヴォルフとか、憲兵少尉とか見覚えのあるキャラは沢山いるのにミレニアム大隊指揮官たる少佐はいない。→多分別の方法で召喚できるんじゃね?(この戦争狂共の指揮を丸々押し付けることもできそうだし...。出すタイミング間違えて用済みと言わんばかりに『海上ポイッ』されたりしないよな...?)

 

③幸せな余生を生きる

・そのまんま。艦娘の平均寿命がどの程度か知らないけど最期は安らかに眠りたい。

 

④大隊員に平和的思想を根付かせる

・せっかく人類が生き残ってもコイツらが『戦争!!戦争!!戦争!!戦争!!』とか言い出したら絶対俺が大隊長として持ち上げられて、ミレニアム共々始末される未来が見える...。

 

以上の作戦を名付けて『マキナちゃん生存ワクワク大作戦★』とする。(自分で言ってて吐き気が込み上げてきた...)

 

 

よし、そうと決まれば早速行動開始だ。

 

 

(とりあえず戦力の豊富な日本を目指すか。あわよくば鎮守府に所属させてもらいたいし)

「ドク、ミレニアム各員に伝達。我々ミレニアムは彼らのより良い友人となるべく日本国本土を目指すぞ。異論のある者は?」

 

 

(だ、ダイジョブだよな...?一人で勝手に決めるなとか言われて袋叩きにされたりしないよな...?)

 

 

内心、ビクビクしながら大隊員達の返事を待っていた俺であったがどうやら気鬱に終わったようだ。それを聞いた大隊員たちは目配せし合い喜びそしてドクが大隊員達の思いを代弁するかのごとく、「了解しました。代行指揮官殿」と、返事を返してきた。

 

 

(ふぅ...、断られなくて良かった...)

 

しかし、日本に行くと言うだけで正直ここまで喜ばれるとは思いもしなかった。やっぱ戦前、同盟国だったってのが関係してくるのかな?

(そうかそうか、君たちも日本文化...。和の心に興味があるのだな?)

 

 

うん、なぜ耳まで釣り上げんばかりに笑みを浮かべているのかについてはさっぱりわからんが...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全フラッペン、発動開始」パチッ,パチッ,パチッ

 

ブルッ,ドンッ!!ドンッ!!ブルルルルルルルルルル!!

「旗艦Deus Ex Machina始動」

 

「舵取り用意」

 

「フラッペン起動を確認」

 

「高度よし」

 

「取り舵20」

 

「LastBattalion代行指揮官より全空中艦隊へ、目標日本国本土上空」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

(ふむ、にしてもアレだ...。日本の鎮守府に所属するにしてもどうやって所属するかが問題なんだよなぁ)

 

司令室のモニター一面に広がる夕日を尻目に、俺は内心そう独りごちる。

 

そう、状況の確認ととりあえずの大隊員の掌握に成功?した俺の次なる課題として立ち塞がるのは『如何にして鎮守府へ所属するのか?』というところにあるのだ。

 

(普通に「オデ,カンムス,オデ,トモダチ」と言えば保護してくれる可能性の方が高いけど、もし仮に「なぬ?!!所属不明だと!!実に怪しい!!切る!!」的な見 敵 必 殺 艦これ世界だった場合そこで終わるし、そうでなくともこんな厄ネタ(ミレニアム)を抱えている訳だし一筋縄で行かんことは間違いないんだろうなぁ...)

 

そう考えると若干気が重くなってきた...。

 

 

(俺はなぁ、楽して安全に所属したいんだよ)

 

 

あーあ、何と言うかこう深海棲艦に襲われて敗走している艦娘を偶然見つけて、「助けねば」的な展開で介入してあわよくばそのまま鎮守府入り────的な、艦これ二次創作王道のパターンが起きたりしないものかn...「レーダーに感あり。確認は取れていませんが敵性勢力の可能性も考えられます」

 

 

 

ぱーどぅん...?

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

とりあえずシュレ(ディンガー准尉)に、「お前ちょっと向こう行って確認してこい」的なこと言ったら、すげぇ面倒くさそうな顔しながらも行ってくれた。俺一応、アイツの上官だよな?何か一瞬面倒くさそうにしてたのシュレが自由奔放な性格だからだよな?

 

やべぇ、何か一気に不安になってきたんだけど...。

 

 

『着いたよ〜』

 

シュレにはとりあえず、作ドクのビデオカメラ?的な物を持たせていったのだが...。

 

 

 

 

 

ザザッ...

ザッ,

 

「おい、どうした?シュレディンガー准尉。全然映らないぞこれ」

 

 

何も見えん

 

 

いや、ホントマジで。砂嵐が酷すぎるのだが?

ん?なんだいドク?シュレに連絡するから一旦無線機を貸せって?ほいほいどーぞ。

 

「シュレディンガー准尉、送信機の出力をあげたまえ。それと敵に見つかると厄介なことになりかねん。くれぐれも向きには気をつけるように」

 

ん〜?おぉ?

 

「あぁ、映った映った」

 

 

砂嵐が消え、クリアになったモニターに映っていた光景。海中を翔ける魚形水雷に吹き上がる黒煙 硝煙...、それは────

 

 

ドォン!!ドォン!!ドォン!!

 

 

 

深海棲艦と艦娘による艦隊戦であった。(鎮守府入り絶好のチャンス)

 

 

(え、えぇ...?こんな都合よくいくもんなん?(困惑))

 

ま、まぁ、こちらに取って都合の良い状況なのには違いない。(それに生き残ることを第一目標としているけど艦娘を見殺しにしたとなったら何となく目覚めが悪いし...)

 

 

よし、後はミレニアムをそれとなく助ける方向に誘導すれば...

 

 

「ドク、アレをどう考えるかね?」

 

うん、まずは意見を聞いてみよう(その先の結果を変えさせる気はさらさらないけど)

 

「ハッ、私が考えるにここで彼女ら...、艦娘へ加勢した上で日本国鎮守府への所属を申し入れてみることが得策と考えております」

 

ほう?ドクも同じ考えだったん?てっきり「リスクも考えて交戦は避けるべき」という意見も予測していたんだけど...?

 

まぁ、こういう時はアレだ。某ホネホネ至高の御方戦法を真似てみれば良いのである。

 

「ほう?ならばなぜそう考える?せっかくの機会だ。説明してみたまえ?」

 

あたかも「これはアナタへのテストですよ〜?」的な感じで質問してやれば、ドクは数瞬考えをまとめた後に答えを返してきた。

 

「はい、代行指揮官殿。私が考える理由を幾つか挙げるとするのであれば、我々の拠点である『豹の巣(パンテルャンツェ)』が現在においても存在するか否か...、確かな確認が取れないという点を初めとし、本艦に備蓄されている『金品』の量につきましても新たに拠点を立ち上げるには少々心もとないという点に加えて第二次アシカ作戦決行時の各国有力者とのコネクションが生きているという保証もありません。したがって今回事ここにいたっては先の二次大戦時において海軍国家であったことから戦力が豊富であり、なおかつここから最短距離にあるという点や欧州各国と比較した場合『我々(ナチス)』へ対する禁忌感が比較的薄いことなども踏まえた上で、日本国での庇護下に入ることが最良であると考えております」

 

そう話し終えた後に直立不動でこちらを見つめてくるドク。

 

......うん。

 

なんにも言うことねぇわ!!

てか、分かってたことだけどさ?!!ドクめちゃくちゃ頭良くね?!!!!もうお前がここの指揮官でいいだろ!!

 

ま、まぁ今はまだその時では無い...。よって俺が無能な上官であると悟られぬよう、全身全霊を持ってして演技に徹しなければ...。

 

(さ、ささすがっすね...?)

「パーフェクトだ、大博士(グランドプロフェッツォル)

「感謝の極み」

 

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

(え、えーと...こういう時なんて言うんだっけ?)

 

一糸乱れぬ姿勢で整列する大隊員を目の前に俺が考え、思い至った答え...それは、

 

(と、とりあえずこれだけ大勢の人間?の前で喋る機会といったら...)

 

(き、気をつけー、礼!!)

「大隊総員、傾注(Achtung)!!」

「「「「ザッ,ザッ,ビシッ!」」」」

 

小中高の全校集会である。

 

(よ、よし。なんかいい感じにいったぞ?!!ついでに少佐フィルターナイス)

 

え、えーとまずは今回の作戦内容確認と同時に目標の一つである『大隊員に(それとなく)平和的な思考を根付かせる』ところから始めないと...

 

(あ、その...うん。まず一つ、第二次アシカ作戦の件についてはお疲れ様でした)

「諸君、夢は終わった。50年かけて待ちに待ったあの夜...、満願成就の夜は終わった」

 

(で、君たち今ここにいる訳なんですけど〜)

「しかし、我々は我々のいるべきヴァルハラではなくここにいる。いや、呼び戻されたと言うべきであろうか...」

 

 

(どういうことかわかるかな?)

「これは何を意味する...?」

 

(まさか、ロンドン襲撃で満足したとかそういうことは言わないでしょうねぇ〜?)

「君たちは何かね?一夜の夢を終え、輝かしきあの夜を夢想する老いぼれた老兵かね?」

 

(そう、君たちにはまだやるべき事がある!!君たちのやるべきこととは平和のための戦いである!!正義は勝つ!!)

「否、そうでは無いだろう。まだ夢は終わっていない。まだ、戦うべき敵がいるのだろう?ならばまた勝とうではないか...、あの夜のように。それに正義は勝つ(勝てば官軍)のだろう?」

 

「「「「HAHAHAHA!!」」」」

え、いやなんでそこで笑いが起こるの?

やべぇ(.;゚;:д:;゚;.)なんかしくったかも...。

 

(し、しかしだ!!演説ももう終盤!このまま押し通す!!)

 

(さぁ、君たちの力をより良い世界のために振るうのだ!)

「さぁ諸君、銃を手に取りたまえ。まだ討つべき敵がいる。まだ闘う肢体がある。そして作り上げようではないか、より良い世界を...、理想郷を...!!」

 

最後のセリフを一息に言い切りしばしの間を開けた後、司令室に熱狂的な大歓声が巻き起こった。

 

「「「「ウオオオオアアアアアアアアアッッッッ!!!!!」」」」

「代行!!」「代行殿!!」「大隊長代行殿!!」「代行!!」「大隊長代行!!」「代行指揮官殿!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、君たちが静かになるまで58秒かかりました。

 

 

いや、まぁせっかく大隊員達の士気が上がったのであればそれはそれでいいんだけどさ?

いい加減、作戦内容の確認に移りたいと思っているわけだ。

 

 

てな、訳でシュレが持ち帰ってきた情報を読み上げるとしますかな。

 

 

(えーと?シュレの報告によると...、ファッ?!!!戦艦棲姫?!!!まさかの姫級ッスか?!!!しかもその取り巻きも倒さなアカンの?!!!え、これ勝てんの...?)

「我々の目標は戦艦棲姫、及びその随伴艦隊の撃滅だ」

 

 

おいちょっと待て少佐フィルター!!まだ戦うとは言っとらんぞ?!!!

 

今から取り消すことは...「「「「キラキラキラキラキラ」」」」できませんよね?!!!

 

なんでアイツら瞳が濁り切ってるくせに器用にキラ眼なんかできんだよ?!!!あれか?!!!妖精さん化の副産物かなんかか?!!!

 

 

あぁ〜、待て待て待て落ち着け!!

考えをまとめろ...。どうしたら勝てる!!

 

そもそも、ミリタリー素人の俺に戦略が思いつくわけ...、ん?これは...?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

さて、いよいよ深海棲艦との交戦となる訳だが、今回はうまく事を運ぶことができそうである。

 

 

というのもだ。今回の戦闘に関しては俺達ミレニアムに圧倒的なアドバンテージがあるからだ。今日の天候は曇り。つまり敵艦の電探が効きにくい訳である。となると後にやるべき事は、

 

 

 

①分厚い雲の上から戦場へ急接近

 

②こちら側の圧倒的レーダーの性能差をもってしてV1改の雨を投下

 

③続けて武装親衛隊を降下させ鎮圧

 

という簡単なお仕事である。

 

 

ん?今みんな「ミリタリー素人のおまえがなんでそんな作戦思いつけたんだよ」って、思ってるね?

 

いい質問ですねぇ(池上感)

 

どう説明したらいいんかな。何と言うかこうすっげー不思議な感じなんだけど、もう一個脳ミソが増えたような感覚っていうの?

 

俺の頭の中に俺の知らない知識が入ってるというかなんというか...。え?そんな事になってて大丈夫か?って?

 

あまり気にしすぎるのはよろしくないぞ。

ハゲるっていうし。

 

 

 

『投下ポイントまで400 300...』

 

司令室に艤装妖精の声が響く。

 

200 100

 

 

 

50 40

 

 

 

30 20

 

 

10 5

 

 

4

 

 

3

 

ゴゥウウウウウウン、ガコンッ!!

V1改の発射口が開かれ...、

 

2

 

───キイィイイィイイイイイイン

 

 

 

1

 

ドシュッッツ

 

 

 

 

目標ポイントへの到達と同時に三隻の飛行船から発射された64の飛翔体は蒼い残光と黒煙を引きながら、雲の下へと吸い込まれて行った。

 

 

 

 

 

ドォゴオォオオオオオン!!

 

 

 

 

 

分厚い雲一枚挟んでなお余りある閃光が瞬いた後、空を揺るがすかのような轟音が轟いた。

 

V1改に積載された、トルニトロトルエンと硝酸アンモニウムの複合爆薬が圧倒的なまでの破壊力を撒き散らしたのだった。

 

 

 

「V1改全弾命中!!

 

戦果は大打撃!!

 

大打撃!!」

 

 

 

 

「大打撃!!」

 

 

沸き立つ司令室をよそに矢継ぎ早に指示を出す。

 

「V1改第二巡発射、ただし射撃数は半分にしておけよ?そして第二巡目発射の後、降下可能域まで高度を落とし武装親衛隊降下準備!!」

 

「ハッ!!」

 

 

 

 

 

そうして再び発射された32発のV1改は先と変わらぬ美麗な弧を描きつつ着弾。閃光と轟音、黒煙を巻き起こした。

 

 

 

第二巡目が発射された後、空中艦隊は高度を落とし雲の海の中へと潜って行く。

 

 

ゴゥウウウウウウン、ガコンッ!!

 

空中艦隊が雲の中に突入してから幾分と経たないうちに、先程V1改を発射した発射口よりも更に下にある発射口────『降下用カタパルト』が解放され、降下待機所にて艦内放送が流れる。

 

 

 

『敵艦隊追撃作戦開始、降下兵団出撃せよ』

 

 

それを聞いた待機所にて待機していた武装親衛隊妖精達は、あらん限りに口角をつり上げ目配せし会い...、

 

 

「さぁ征くぞ前線豚共、フライト時間だ...!」

 

 

敵艦が明々と燃え盛る海上へ颯爽と跳び出して行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

みーちーをーへいしたちがー

 

ならんでーあるいてゆくー

 

とーおーくのーてきとー

 

いーくさをするためにー

 

くるぅってーしまったー

 

じかんのなかにー

 

しぬためーだーけにー

 

あるきつづけるー

 

......。

 

 

現実逃避すんのもいい加減にしとこ...。

 

 

 

 

いやぁ、初めてV1改を発射したけどあれは凄かったわ......。

 

だって少なくとも海面から3~4ケタ単位で離れた場所に居てなお、あの大音量と閃光だよ?

 

(いや〜凄いっすわ。スターリングラードで名誉の戦死を遂げた某大佐が言うだけの事はあるわ......)

 

そんなことを考えているとどうやら雲を抜けたようだ。

 

 

 

雲を抜け目に飛び込んできた戦場の様子に俺はしばし唖然としていた。

 

 端的に言えば目の前には正に地獄としか言いようのない凄惨な光景が拡がっていた。

 

無数にいたであろう駆逐、軽巡は物の見事に船体に大穴を開けられ、今まさに沈みゆく瞬間であった。

 

『フォルトナー小隊、落着。これより作戦行動へ移行する』

 

『ウムラウフ小隊、先遣隊への援護に入る』

 

 

 

重巡、戦艦はかろうじて浮いてはいるものの、既に戦闘どころか航行不能レベルにまで大破しており、巻き上がる炎によって火達磨にされていたところに海上降下してきた武装親衛隊員の追撃によって艦内の艤装妖精も次々と倒れ伏していっている。

 

 

(いや、オーバーキルもいい所だろ...)

 

 

そう思った俺は間違っていないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

 

さて、俺は今無線機の目の前にいる。

 

というのもだ。さっき艤装妖精から『艦娘側からの通信が入っております』って、言われてさー?

 

しかもその電話のお相手があのクールビューティ(一部例外アリ)の長門さんらしいじゃないっすかッ!!

 

内心ウッキウキで(はい!!喜んで!!)「よろしい、繋いでくれたまえ」と言った俺は、この世界で初めての交流を果たすべく今ここに立っているのだ。

 

 

で、今現在。ぶっちゃけて言うと────

 

 

 

 

めちゃくちゃ緊張してます!!

 

だってそうやん?

今から女の子と無線機(電話)でお話するんやで?

 

断られたら(鎮守府への受け入れ)どうしよーとか、嫌われたらどうしよーとか考える訳で...、

 

 

 

 

てッ?!!!告白前の少年(前世は30代)か?!!!俺わッ!!

フツーに話せばええだけやん......。

 

 

よし、悩んでいても仕方がない。

 

 

 

俺は確固たる決意を決め無線機へと手をかけた。

 

 

 

 

(ど、どうもこんにちは......)

「こんにちはお嬢さん(フロイライン)

 

よ、よし。ひとまず最初の挨拶は、できたから(内心カミカミだけど...)次は自己紹介だ。

 

 

「私はドイツ第三帝国所属 last battalion ミレニアム旗艦 Hindenburg級空中戦艦Deus Ex Machinaだ。今回貴艦らの艦隊が窮地に陥っていると見て、助力させてもらった 」

 

ふぅ...。

な、何とか言い切ったぞ

俺がそんなことを考えながらしばしの達成感(挨拶と自己紹介の)を味わっていると無線機から返事が帰ってきた。

 

『こちらは日本国海軍横須賀鎮守府所属

長門型戦艦一番艦長門

貴艦らの助力ににおいては感謝の言葉もない』

 

うっひょー!!声もカッコエェ!!

お、落ち着けぇ...!!

 

 

よ、よし!!とりあえずは好意的に進めることができそうだ。次は鎮守府への所属を頼んでみるか...。

 

 

「実の所言うと折り入って頼みがあるのだが...。どうだろう直接会って話をすることはできないかね?」

 

そう聞けば一瞬悩む素振りを見せたものの、窮地を救った恩人と言う立場もあってか、直接会っての会話については了承を得ることができたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず向こうへ行くメンバーとして選んだのは、俺、ドク、大尉、そしてシュレディンガーの4人なのだが...、

 

 

(おい、このクソ猫何処触ってやがるッ...?!!!)

 

 

「いや〜、少佐殿のお腹もさわり心地抜群でしたけど、代行殿のココもなかなか......」モミュモミュ...

 

と言いつつ更にさわろうとしてドクにしばかれているシュレディンガーを尻目に俺は内心、(コイツこんなキャラだっけ......)と思っていたのであった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

シュレディンガー准尉の能力にて、一瞬で移動を終えた俺たちは気がつけば長門の甲板上に立っていた。

(これ、初めて経験すると結構酔うな......)

 

そんな半ばグロッキー状態を何とか抑え、俺は目の前にいる女性に声をかける。

 

 

「初めまして、お嬢さん(フロイライン)こうして直にお目見えできて嬉しいよ」

 

突如として現れた俺達に対して、一瞬目を見開いた素振りを見せたものの、すぐに毅然とした態度で返事を返してくる黒髪美人のクールビューティ。流石はビッグセブンと言った所だろうか。

「私が長門だ。私も命の恩人と直接顔を合わせることができて光栄に思う。それで話というのは?」

 

と聞いてきたので、鎮守府に所属させて欲しいという、旨を伝えると『他でもない恩人のためなら』と鎮守府の提督へ話をつけてくれた。

 

その後しばらく、『気がついたら海の上にいた(転生の内容は伏せて)』という話や『ドロップ艦とは違うのか』という当たり障りの無い会話をし(さて、そろそろ出発するかねぇ...)

 

そう思っているとドクが何やら海上降下した武装親衛隊から連絡を受けたらしく、内容を報告してきた。

 

「代行指揮官殿先ほど降下した大隊員が二名捕虜を捕らえたそうですがいかが致しますか?」

と聞いてきたので俺はとりあえず連れて来るように指示を出した...、がしかしだ。

(?待てよ...?なんかそれとなく連れてこいとか言ったけど捕虜の扱い方なんて知らんぞ?)

 

まぁ、こういう時は詳しい人に聞くのが一番である。

 

 

「ん?そういえば、流れで連れて来るように指示を出してしまったが、そちらでは捕虜の扱いはどうなっているのかね?」

 

 

「あぁ、捕虜については以前であれば鎮守府へと連行する手筈となっていたのだが、丁度二年ほど前に連れ帰った捕虜が脱走し、非武装の艦娘、憲兵、鎮守府職員、提督合わせて三十人以上が殺傷された事件があってな。それ以来捕虜の尋問は現地で行いその場で処分する手筈となっている」

 

と言う長門の説明に対し内心(怖っわ...)と話を聞いていると、武装親衛隊員が捕虜────重巡リ級と戦艦ル級を連れてきたので早速尋問を始めることにしたのだが...。

 

「自分達八何モ喋ラナイ」「我々八タダ海ヲ人間共カラ守ッテイルダケデアル」の一点張りで全く尋問にならなかったのだ。

 

はてさてこれは困った...。このままでは彼女達が殺されてしまうのは目に見えているのだがそれはいくらなんでもあんまりだと思う。散々殺しておいて何を今更と言われるだろう。だがあそこで介入していなければ長門達が殺されていたかもしれないのだ。

 

それに俺は深海棲艦が人類に敵対しているとはいえ、深海棲艦のみが悪だとは思はない。彼女達には彼女達なりの理由があるのかもしれないし、今目の前で彼女達が言っていた通りに『深海棲艦とは海を守り海洋を再生する一種の浄化装置ではないか』とする説も存在するのだ。

 

それに彼女らにも仲間、家族がいるのかもしれない、

現にそういった描写を描いた二次創作小説等があるのも事実だし。

 

 

(はぁ...、戦場で敵に情けをかけるのはご法度ってのは定説なんだけどなぁ...)

 

つくづく俺は性格的に甘いらしい。

 

 

ここは彼女達の情報源としての有用性を示すべく、なんとしてでも喋って貰わないと...。たとえその行動が仇となって、俺自身の評価が下がったとしても...。




旧作からの変更点
・方針を決める際の(形だけの)話し合い
・報告を受け取る場所が自室から司令室へ
・シュレに直接偵察に行くよう命じた(頼んだ)
・日本国行きを正当化した
・大隊員を(放送ではなく)直接的な形で鼓舞した
・作戦説明をした
・もう1つの転生特典?に気がつく(知識)
・ラストの処刑シーンが...?

投稿主小話:
史実におけるアルフレート・ローゼンベルク氏はIQが約130あったそうです。(どうしてウチの子はこうなってしまったのだろう...)

それでは次回、お楽しみに!!
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