ふたなり自己妊娠系狐獣人始祖不滅ロリババアになりたいから書いた話。   作:砂透腐

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あれから何年の月日が流れただろうか。生まれて一年、人間の元で3〜5年、帰ってきてから2〜3年?


がいてき

最近殆ど森の中を走り回っているらしい、特段活発な子から受けた知らせには流石に私も慌てざるを得なかった。

 

人間が、すぐ近くまで近付いて来ている。

 

人間!?こんなところまで来る筈!?

いや、もしそうだとすると最悪の場合がまずい!

 

「皆、とにかく隠れて!」

 

子達を茂みや木の上に隠れさせつつ、私も久々に人間へと変化し衣服を羽織る。

 

そして視界を広げ、警戒する。

我が子に仇なす人間に、来るはずのなかった異物に。

 

しばらく気を張り続け、音が鳴る。

ミシリと土や木枝を踏む音が、ガサリと茂みをかき分ける音が。

 

久々に手にした小刀を向け、警告する。

 

「何者です。姿を表しなさい。」

 

「人!?わ、わかった、大丈夫だ。こんなに深い森の中で、人間を見るとは思わなかった……」

 

そうして現れたのは、村を後にして久しく見ていない生物、人間。

筋肉はそれなりに付いていそうだが、それ以上に体が細い事が目立つ、男であった。

 

「大丈夫か!すぐに……」

 

「そこで止まりなさい。」

 

男は、困惑した様子で仕方なく、というように大人しく立ち止まる。

 

「こんな人里離れた場所に何をしにきたのですか?」

 

「あぁ、いや、何も。ただ、あー……そういえば君こそこんなに所で何をしているんだ?そんなボロ布着て。」

 

「えぇ、私は……」

 

なんて言おうか。頭を巡らせる

 

「私は、少し他の人との生活が煩わしく感じるようになってしまったので、わざわざこういった他の人間が来ないような場所で生活していたのですが……」

 

よし、ここで視線を下げて顔を少し陰らせ、悲しそうな笑みを浮かべてまた視線を上げ

 

「あなたの用次第ではまた別の所を探さなければいけませんね……」

 

「い!?いや、大丈夫!」

 

おや?かかってくれたか?

慌てた様子で答え始める人間の様子に笑いを堪える

 

「私はただ……ただ、この森から今まで見なかった煙が上がっているのを見て、危険は無いか、誰かが迷っているのではないかと確認しに来ただけだ。」

 

最近は火を使っては……あぁいや、数週前に魚を獲って来たのが居たか?確かにその時焼くのに火の子に火を借り、ついでに加減を覚えさせようとしていたか。

しかしその理由も本当のものか?答え方もどこか怪しい。

 

「この前確かに魚を獲った時に火を使いましたね。私が起こしたものですし、後始末も確りとしました。ですので何も危険はありませんよ。ご心配頂きありがとうございます。」

 

一応これで納得してくれただろうか?

 

今は人間を招いている場合ではない。

早くこの人間をこの場から返さないと。

 

「心配して確認に来てくださったお礼と言ってはなんですが、一応忠告しておきます。今の時期は獣達の気も立っているので、下手な事をして彼等彼女等の気を損ねないうちに、早く自分が元居た場所に帰ることをおすすめしますよ。」

 

「あ、あぁ、わかった。危険がないならいいんだ。ただ……そう、それなら君も獣に襲われないように僕と一緒に「お言葉ですが!」

 

こいつは、ここに置いておくと不味い。

 

「獣達は本来臆病な物。それに襲われるということはそれほど脅威に思われているという事です。もしくは恨みを買っているか。私はかなり長くここにいますからこの辺りの獣達とはそれなりに仲もいいですので、何もしなければ襲われたりなどしません。それに、万一襲われても下手に相手を傷付けない程度には自衛もできます。」

 

「それに、最初に言いましたよね?大勢で暮らす事を辛く感じたからここに来たと。帰りなさい、どうやら私はあなたのようなものを歓迎することはできないみたい。」

 

少し強引な気もするが、こうするしかあるまい。

 

私はその人間が来た方向、森の外へと歩きだしつつ告げる。

 

「道がわからないのでしたら森のすぐ外まででしたらご案内致します。付いてきなさい。」

 

こうすれば、少なくともこの人間はここから離れる。

 

「え……いや、おい!待ってくれよ、ああくそ、なんでそんなに!」

 

今まで長く森で生きてきた。それにより身に付けた獣としての勘も使える限り使い、人間に掴まれたりなどしないように森の外へと誘導する。

 

そして森の外から光が漏れ、視界に外の景色が混ざり始めたところで、私は再びその身を狐へと戻し、小さく畳んだ衣服と共に急いで住処へと帰った。

 

外敵だ、来る筈の無い外敵が現れた。場所を移し、壁を築かなければ。




セリフオンリーにならないように気を付けながら書いたリハビリを兼ねた作品、遂にセリフが登場する。
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